「依頼者のご要望に合わせてパンフレットを使い分けます」と聞かされて・・・

 ある葬儀社の担当者から「当社にはパンフレットが低価格用のものと一般の葬儀用のものとあり、使い分けています」と伺った時には、戸惑い思わず聞き返してしまいました。
 実は担当者は警察から頼まれる葬儀にも関係していて、ご喪家から「お葬式を出すお金がない」という相談を受けることが多いとのことでした。
 「どうしても安くやりたいと相談されると断れなくて、ついいいですよということになってしまうんですよ。金銭的に厳しくて火葬だけしかできないのでは忍びない。何とかしてあげたいということから、こういうことになったのですよ。この方達にいきなり40万、50万の祭壇のパンフレットをお見せすればビックリされてしまいますから」。
 火葬費用にも満たない金額で泣き付かれた時には、知り合いのご住職に事情を話して快く引き受けて貰い、終わった後にご喪家の方は涙して喜ばれたようです。
 
 「また逆に、値段の安い祭壇のパンフレットを見て、何だそれしかないのかと言うような方には別な一般用のパンフレットをお見せしています」とのことでした。