大事なのは対話する能力です。

 当センターには、賛同社になりたいと言って、数多くの葬儀社さんが来られます。
 どういう話をされるかも人それぞれで、パンフレット持参でひとつづつ説明される方、業界のあり方に批評をする方、集客についてノウハウを開示する人、会社設立の思いを熱く語られる方、人それぞれです。

 そんな中、ふと気付くと、私自身が気持ちよく語ってしまっている場合があります。これは、相手の人がうまく私の話を引き出しているということでしょう。

 葬儀における、葬儀社の担当者と依頼者の場合にあてはめてみましょう。 

 自分の会社のこと、商品のことを説明するのは非常に大事なことです(このことさえできないところもあるでしょうが)。しかしそればっかりではご依頼者は不快な思いをするでしょう。

 なぜなら、商品や会社自体には関心はないからです。関心があるのは、自分のいまのこの状況を、どのようにしたらよりよく乗り越えていけるのか、ということだけです。この関心を置き去りにして、熱心に商品説明しても、いや、熱心にすればするほど、押し売りみたくなってしまうでしょう。

 この関心をうまく聞き出して理解し、その上で、この商品がどのように役立つのか、を説明してはじめて、ご依頼者は満足するのではないでしょうか。

 そのためには、当たり前のことですが、ご依頼者により多くを語ってもらえるようにしなければなりません。

 何はともあれ、対話する能力は非常に大事なものだと思って、葬儀社さんの担当者と話すときも見ています。