「大勢の会葬者を如何にスムースに誘導できるか」葬儀担当者が式を進行する中で最も気遣いすることの一つです。縁の下の力持ちのようなことですが、これがうまくいくかどうかで式の印象もガラッと変わってしまいます。
一定の時間内にご焼香を終え、しかも参列者の皆様に余分な気を使わせず満足してもらう為には細心の注意が必要です。
特に民営の斎場は広さもまちまちで、色々な制約もあります。その中で如何に効率よく、会葬者同士ぶつからない様に流れをつくるか腕の見せ所です。
斎場の特徴をそれぞれ把握して増減する人数に照らし合わせて臨機応変に対応する。
テントで受付を済ませた会葬者を季節によりどこに並んでいただき、ご焼香台をどこに置き、ご焼香を終えた方をどちらにご案内するか気を配り、遅れていらっしゃった方最後のお一人にまで気が抜けません。
たとえば、広いロビーを使用した桐ヶ谷斎場での告別式の場合は半円を描くように携帯品預かり所、各方面受付からご焼香台へ、ご焼香が済んだ方の先は返礼品受け渡しの係りが待機するという流れをつくり、式場に直接出入りする方と交わらないように工夫されていました。
国分寺市東福寺での500名規模の会葬者の場合は一般記帳では間に合わなくなるため、カードに記入していただき名刺と一緒に出していただいたり、通夜のお清め所を一般会葬者用とご親族用を分け、ご親族を待たせることなくお清めができるようにされていました。
また、練馬の橋戸会館のようにロビーがないところでも軒下を利用して並んでいただき、ご焼香を済ませた方は脇の出入り口から2階のお清め所に行かれるような流れをつくることもできるようです。
担当者の采配ぶりが注目されるところです。