先日、姪の結婚式の引き出物の一つは分厚いカタログギフトでした。
同じようなことがご葬儀の後にもありました。こちらは香典返しに贈られてきたものです。いつの頃からでしょうか。冠婚葬祭の返礼品は送られた側が好きなものを選ぶということになったのは・・・。
優に2センチはあるカタログを眺めていると、なんだかため息がでてきそうです。
物が溢れている時代、個人の嗜好もそれぞれ異なっている時代だから好みのものを御客様に選んでいただく。それだけを見ると一見合理的で今の世相にあうように感じますが、そもそも葬儀の香典返しは本当に必要なのでしょうか。
元々香典は線香や花の代わりに死者の霊前に供えるものとして、またご喪家に対して急な出費を扶助する助け合いの意味合いも含まれていると云われています。
そうであればいつの間にか慣習化された、香典返しも一考の時期に来ているのではないでしょうか。
最近は即日返しと云って葬儀当日に香典返しも礼状と一緒に会葬者に渡してしまい、それで終わりにする方も目立ってきています。
形式だけが残り、お出しした方々が香典返しを期待しているのか、はなはだ疑問です。
むしろ、会葬者の方もお気持ちだけをお包みして、それでよしとする。
ご喪家は礼状とお気持ちだけの返礼品を会葬者全員にお配りして終わりとする。
余裕のあるご喪家はしかるべきところに寄付をして、皆さんにお知らせする。
香典の多い少ないは問題にしない。あくまでそれはご喪家に対するお気持ちで処理される。
まずは身近なご親族同士でお話し合いされてはいかがでしょうか。