直葬でも、お別れだけはゆっくりと・・・。

 昨今では、御葬儀のお式を省いた直葬を御希望される方も多く、直葬に対しての世間の見方も大分様変わりしてきたように思われます。

 直葬の御要望も御葬儀の選択肢の一つとして定着しつつありますが、一方で火葬当日いきなり火葬場での短時間のお別れだけでは御気持ちの整理がつかないとのお声も多く、最近では自社安置所を所有されている葬儀社さんの中には、指定された時間の枠内のご面会だけではなく、ご要望に併せたお別れを模索している社も増えて参りました。

 特に、自社安置所を所有している小規模な葬儀社さんの場合に、臨機応変な対応がみられるようです。

 安置所が住宅地にある社の場合、火葬当日のお別れは喪服での行き来が目立つ為、前日に平服でのお別れをお願いし、その代わりに正味1時間以上かけて、御喪家のご要望に応じたお別れを推薦される社もございます。

 また、火葬当日以外でしたら、他の御面会者の邪魔にならない範囲で、ご面会時間が無制限の社もございます。

 関西での本葬をご希望の御喪家では関東のお知り合いの方々十数名を安置所にお呼びして、日長1日交代でご面会され、最期のお別れを十二分にされた方もいらっしゃいます。

 火葬当日の朝、棺を空いている式場にお出しし、直葬のみを御希望される方でも、通常の御葬儀の様に棺にお花を入れる、お花入れの時間をゆっくりお取りできる社もございます。

 なお、最期の晩を一晩中ろうそくの火を灯して畳の上でお過ごしになり、火葬場ご出発前に納棺され、御自宅でのお別れと同様にお別れ可能な社もございます。

 今後直葬の希望者が増えるに従い、更なるご要望に併せたお別れの仕方が増えると存じます。

 最近、お母様の万が一の際、直葬をご希望されているご相談者からはこれで安心して、看病に専念できますと「ほっ」とされたメールが届きました。