家族の絆

 今週は新政権発足のニュースで、コロナ禍の話題が少し遠のいておりますが、依然感染者数の減少は見られず、これからの季節、さらに危惧されている状況も続いております。

 目まぐるしい状況の中、そんな折でも、どんなに世の中が変わろうとも、一番の基盤は家族だと思わせる記事を見つけました。

 今、私の手元には、お父様の最期の夜を迎え、御家族の心境を淡々と綴っている一篇の投稿記事がございます。

 ご両親にお子様4人の御家族6名が全員そろったのは投稿者の結婚式前日以来、2十数年ぶりとのこと。

 それもお父様の最期の夜でした。

 お子様達の生活基盤は、全国・海外にまで散らばり、全員揃うのは投稿者の結婚式以来初めてです。

 忙しさを理由に、お互い中々帰省できず、ついにお父様の最期の晩を迎えてしまった御兄弟達は、1人未到着の弟さんを待つ間、お父様の好きだった歌を次々と小声で歌い、お母様はお子様達が生まれた時のお一人お1人の様子をお話しされたとの由。

 やがて最後、赴任地からこれ以上ない程走り、飛行機に飛び乗り、病室に駆け込んできた弟さんを迎え、全員で手をつなぎ、口々にお父様にお礼を言って、ついにその時を迎えられご様子が綴られていました。

 時々、目を見開き、涙を流していたお父様にはお子様達のお気持ちが痛い程、伝わっていたことだろうと思われます。

 家族の機微を淡々と綴った記事は、これ以上ないほど状況が目に浮かび、我が家も我が家もと多くの方が頷かれ、家族の絆を再認識されたことでしょう。

 投稿者も悲しすぎる夜だったが、心が温かくなる思い出の夜になったと綴っています。

 家族の絆は永遠です。

 お互いに頑張りましょう。