「あら、明日私誕生日だわ」料理教室の次回予定日を確認していたお仲間が手帳を見ながらつぶやきました。
83回目の誕生日を迎える手帳にはびっしりと予定が書き込まれていました。
現役で数々の要職につき、全国を飛び回っているお元気な秘訣は歩くことだそうです。
「ただし、この歳で1万歩はいけません。お医者さんからは1日1万歩を勧められますが、同年代の皆さんは一様にひざを痛めています。6〜7千歩で止めましょう」とやみくもに突っ走るお仲間にはやんわり警告も発しています。
御一緒している鎌倉の散策では、足の速さと姿勢の良さに2回りも3回りも若い(?)仲間が焦ります。
先日も舞台写真の展覧会を観て、修業を積んだ役者のまなざしから、生を重ねること、一筋に生きること、老いることは芸術と言う思いを新たにされたとのお話を伺いました。
若い役者にはない強さ感じられ、久しぶりに大いなる刺激を受け、ドキッとさせられたとのこと。
先輩にはいつも発奮させられます。
また、長年小さな出版社を営んでいる友人は、この先輩のさらに二回り近く上で100歳を優に越している大先輩からも、大いに励ましを受けているとのことです。
昨年104歳の誕生日に掛け参じた時も、100歳近くまで現役で仕事をされていた方ですので、今やりたいことは即座に「仕事です」とお答えされるほどのお元気ぶりだったそうです。
大先輩の長生きの秘訣は嫌なことをしないこと。
「そういう人はお金儲けが下手だからあなたも長生きするわよ・・・。あなたも100歳まで生きるから頑張れ、頑張れ」とお会いするたびに発破をかけられてくる始末だそうです。
昨年9月の統計では日本の人口の中で100歳以上の方がここ20年ほどで10倍に膨れ上がり、今や4万人を超すほどとの報道を耳にしました。
いつまでもお元気で、我々の希望の星でいてください。
大往生された暁には、紅白のお饅頭がご会葬者皆様におくばりできますように・・・。
最近、60代の方のご葬儀に連続して立ち会うはめになりました。
第2の人生の扉を開けたばかりなのにシャットアウトしなければならない無念さが胸に迫ります。
人の命はいつお迎えが来るか分りません。
今を悔いなく生きるためにも前進あるのみをモットーに、先輩達を見習っていきたいと思います。