ゆでガエルと尖閣諸島購入の話

 今日は朝から東京都の尖閣諸島の購入の話題でした。100人ぐらいのサンプルだったでしょうが、都民に賛成か反対か調査しているものを目にしました。
 半数以上が、都の税金を使っても良いと賛成していたのには、少し意外でしたが、ほっとしました。都民というよりも日本人という意識の現れ、日本が危機だという意識の現れ、と理解しました。(勝手な理解です。もっとも、仮に数字が1割の賛成だとしても、数字に表れない本音のところでは、違うはずだと推量しますが)。寄付を募っても相当な額が集まるのでは?

 この危機は、これまでの、元寇だとか、黒船来航だとかで、強い外国によって危機にさらされるというよりも、だれに頼まれたわけでもないのに、自らが弱くなっていることによる危機だと感じられます。
 ローマ帝国の崩壊は外的要因ではなく、内的要因である、ローマ国民が「パンとサーカス」に興じたから、という解釈に通じます。
 日本のサーカスの中身は、素人でよいアイドルグループからお笑い芸人、報道ショー、政治劇場まで、さまざまなものをサーカス化していく浸食ぶりです。

 われわれもうすうす気づいています。このままでいいはずがない、何とかなりそうもない予感が確実に強まっています。
 ただ危機を危機として認識できれば、ゆでガエルにならずにすむ方策を見つけ出すことができると思いたいです。