斎場の規模

 家族葬を希望される方が増えていると同時に、家族葬を対象とした式場を用意している斎場も増えてきました。
 葬儀社さんの自社斎場など、最初からこじんまりした家族葬を対象とした斎場を作っていたり、また、古くからある斎場でも、費用を抑えた小規模の斎場を増設したり、今までの式場を分割して使えるようにしたりなど、少人数のご葬儀を要望される方にとってはとてもよい環境になってきたと思います。

 先日ご葬儀の立会いで伺った斎場は、交通の便が良くて格式も高く、社葬規模のご葬儀でもよく利用される斎場ですが、奥にある第二斎場と呼ばれる建物は家族葬用の斎場にリニューアルされ、小規模のご葬儀でも利用できるようになっていました。家族・親族だけではあるけれど、格式は重んじたいと考える方にはとても適した斎場になると思います。

 また、訪問させていただいた葬儀社さんの会館では、自社の斎場を家族葬限定というかたちで、ご家族のみでゆったり、リラックスできるようにと、マンションの一室を丸ごと再現し、LDKの部分でご葬儀、お部屋の部分を控室などのくつろぐスペースに、冷蔵庫や電子レンジも完備してあり、そのまま生活ができる状態の式場を用意されているところもありました。

 どのような斎場を選ぶのかという選択は、希望のご葬儀を行うための条件として大きな部分を占めると思います。ご自身やご家族が希望しているようなご葬儀ができる斎場を利用できる環境にあるのはありがたいことだと思いました。

 私もいろいろな斎場を訪問させていただいていますが、自分が住んでいる地域にもこんな斎場があったらいいのにな…など、うらやましく思ったりすることもあります。