ご葬儀を終えると。

 陽気はすっかり春になりました。
 首都圏の桜は少しフライング気味に花を咲かせましたが、開花中にやってきた強風や豪雨のせいで早々に散ってしまい、週末の悪天候も手伝って、お花見のチャンスを逃してしまった方も多かったのではないでしょうか。

 この時期は季節の変わり目で、気温の変化も激しいことから、普段健康な人でも体調などを崩しがちなのですが、ご葬儀をされるご喪家の方は、日常とはかけ離れた時間を数日間過ごすことになり、心労なども加わりますので、くれぐれも体調管理に注意していただきたいと思います。

 ご葬儀の後、特に、火葬を終えて精進落しのお食事を召し上がるころ(地域によっては火葬中に精進落しのお食事を召し上がりますが)あたりから、張り詰めていた緊張の糸が緩み始めるようです。
 ご葬儀が終わったと同時に緊張の糸が切れてしまわれたようで、いきなり体調を崩してしまい、家に帰る前にころんで大ケガをされた方がいらっしゃったと聞いたことがあります。

 ご葬儀の立会いでお話しをさせていただいたときに、悲しい気持ちを抑えて気丈に振舞われていたり、ご会葬に来られた方の対応に追われていたりしているご様子を見ていると、ふと心配になってしまうことがあります。

 先日立ち合わせていただいたご葬儀では、ご依頼者の方はご相談の当初からご会葬に来られる方への配慮を第一にお考えになっていました。
ご相談はご子息とのやりとりでしたが、喪主をお努めになったのはお母様でした。長年連れ添ったご主人に先立たれ、とても悲しいお気持ちだったことと思いますが、ご葬儀ではご親戚やご会葬に来られた方に、終始とても明るく接していらっしゃっていたお姿を見て少し心配になり、ご出棺前にあいさつに来て下さったご子息にひとこと伝えさせていただきました。

ご葬儀では準備の期間を含めて数日の間、慌ただしい日が続き、なかなか思うように睡眠をとることもできない状況になることもあるかと思いますが、身体を横にするだけでもずいぶん休まる聞いたことがあります。
特にご葬儀で喪主をお努めになり、対応に追われる立場にある方は、是非少しずつでも時間を見つけて身体を休めていただければと思います。