先日、親戚の葬儀に参列しました。
親戚たちは各方面から葬儀場にかけつけ、久しぶりに会う身内は近況を報告し合っています。故人の思い出話しにも花が咲き、家族葬ならではの、くつろいだ感のある葬儀でした。
首都圏から少しだけ離れた場所だったのですが、告別式が終わり、マイクロバスで火葬場へ。
山に入り、上の方まで登ったあたりだったでしょうか、火葬場は山の中にポツンとありました。おそらく、火葬場に用がある人以外はここまで来ないのではないかと思うような場所です。
駐車場に入り、すぐにある建物の正面にはいきなり火葬炉があります。そこで故人と最期のお別れをするのですが、2つある火葬炉の扉は外からはまる見えの状態です。
火葬は東京の火葬場より時間がかります。休憩室では親戚たちがまた思い出話しをして懐かしみ、こういう時間をゆっくりとれるのもいいものだと思いました。
火葬が済み、収骨の時間です。別室の収骨室などは無く、収骨も外から丸見えの火葬炉の前でした。遺骨が乗っている台はまだ熱く、近づくのも大変なくらいでしたが、火夫さんがゆっくりと遺骨の説明をしてくれました。(つい、夏場は大変そうだなと思ってしまいました)
私たちが収骨していると、他家の方が休憩で散歩をしている姿と出くわしました。先方は気まずそうな顔をして、会釈をしてまた建物の中に入って行きましたが、きっとここではこういうことはよくあることなのでしょう。
都会の設備が整った火葬場を使うのは、安心感があり、時間も短く、忙しい私たちにはよいのもしれませんが、山の中の自然に囲まれた火葬場でゆっくりと最期のお別れができたのは、私にとってよい経験でした。