まるで自宅のような…。

 先日、ご葬儀の立会いに伺った際に、あわせて斎場の取材もさせていただきました。

 昨年末に一度訪れた斎場でしたが、その時は社葬で全館貸し切りだったため、普段とはまったく違う使い方だったので、今回改めて取材をさせていただいたのですが、昨年末におじゃました時に工事中だった家族葬用の式場も完成し、その日はその式場が空いていたので、係の方に詳しく案内していただきました。

 家族葬用のその斎場は、一軒家をまるごと斎場仕様に改築し、一階に式場・お清め所、2階は控室になっていました。
 宿泊にも対応していてバス・シャワーなどの設備が整っており、2階の控室はとても広く、2間あるのでご親族など人数が多くても対応できるようです。

 家の中は、とても広くてきれいに整っているので、案内をしてくれた係の方は、「広いでしょ、きれいだし、おしゃれな家だし、もう、ここに住みたいくらいだわ」と扉を開けるごとにおっしゃっていました。
 私も「なかなかこんなに広くてきれいな家には住めないですよね」と。

 たしかに、家の中にあるのは必要最低限なものだけ。祭壇を飾っていなければ斎場とは思えない雰囲気です。もちろん、常に整理されていて、清掃もきちんとされているわけですから、こんな家に住めたら…と憧れます。

 以前、賛同葬儀社さんの自社斎場で、マンションの一室を丸ごと再現し、まるで自宅にいるような雰囲気のなかで見送ることができる式場を拝見させていただいた時にも、モデルルームのような部屋で、「ここに住みたいくらいですね」と言ったのを思い出しました。

 もし私がその式場を利用したとしたら…
自宅とのギャップがあまりにも激しいので、葬儀が終わっても自宅に帰りたくなくなるかもしれない…。と、かすかには感じたのですが、他のご喪家に気をとられることなく、リラックスした雰囲気で見送ることができるので、そのご家族らしい温かい雰囲気のご葬儀ができるのでしょう。

これからもこのような斎場は増えていくのかもしれません。