ホネになったらどこへ行こうか

「ホネになったらどこへ行こうか」(内藤理恵子著、ゆいぽおと、1200円+税)という本を読みました。

 著者は、1979年生まれで現在、宗教学を研究している人です。本書執筆の一つ目の理由が「少子化、都市化によって、葬儀、お墓の形態が大きく変わりつつある」で誰しもがわかりやすい理由ですが、興味深いのは2番目の理由で「現代日本には「なんとなく死にたい病」が蔓延しているから」だそうです。それを打破するために、「自分がホネになったときのことを考えてほしい」と。

 何はともあれ、ホネと納骨方法という話にとどまらず、ホネと宗教、ホネとスピリチュアル、ホネと魂など、ホネにまつわる様々な話題が取り上げられていて、読み物として面白いエッセーです。

自分らしい葬送を考える総合展が明日から3日間開かれます。

「自分らしい葬送を考える総合展」(NPO手元供養協会主催)が明日から3日間のスケジュールで東京・渋谷で開かれます。

 講演やフォーラムの内容は以下のようなものがあるそうです。

最新の葬送事情、生前準備と葬儀、手元供養とは、現代のお墓事情、供養・納骨の色々、散骨と樹木葬などです。手元供養品などの展示コーナーも設けられるようです

日程 8月28日~30日 開場10時~17時
参加費 1日券1000円、3日間通し券2000円
会場 第3久我ビル4階(渋谷区渋谷3-28-8)

 関心がありそうなテーマがあるようでしたら、行かれてはいかがでしょうか。

 

「納棺夫日記」という本を読みました。

 われわれは葬儀社紹介センターなので、実際の施行はしませんが、葬儀社の担当者がする実際の現場をすべて見ているわけでもありません。立ち合いに行ったときなど一部分を見ているにすぎません。

 葬儀社の人が、現実の場面で、どんな意識や感情でもってやっているのかを知るために話を聞いたりします。

 そのためということではありませんが、よりいい話を聞けるように、葬儀社の人が書いた本などを読んだりします。今日は「納棺夫日記」(青木新門・著、文春文庫)という本を読みました。

 湯灌や納棺といった作業において、自分自身の心を鎮めるための、死や死体や死者との心の葛藤などをつづっています。「死というものと常に向かい合っていながら、死から目をそらして仕事をしてい」た著者が、どのようことがきっかけで、真正面から向き合うようになったのかが描かれていて、興味深い本でした。

アンケートと寄付はわれわれのサービスの質を図るバロメーターです。

 当センターでは、紹介葬儀社のサービスに満足し、なおかつ紹介センターの運営の趣旨にご賛同くださる方には、センター運営資金充当のため、センターの運営主体であるNPO法人マイエリアへ強制ではありませんが1口3000円の寄付をお願いしております。

 大雑把にいいますと、いま紹介葬儀社で施行した依頼者の三分の一強の方が寄付してくださいます。この割合が多いか少ないかはわかりませんが、以前よりも少しずつ増える方向ではあります。
 
 寄付をすることが一般的になっていない中で、寄付をしてくださるわけで、満足度がかなり高い場合だと推測しています。われわれの対応と紹介葬儀社の対応がよかったときにいただけるものだと思います。

 そうしますと、センターができて3年余りになるのですが、寄付がよくいただける紹介葬儀社がわかってきます。面白いことに、こうした社はアンケートの返信率も高いのです。内容もさることながら、この率には非常に注目しています。たしかに、時間をかけてアンケートを書いたり、寄付を出すのには少なからず心理的障壁があるでしょう。
 (もちろん、センターは寄付をいただくことだけが目的ではありません。念のため)