見積りの後、ぜひ担当者とのご面談を。

先日、メールでのご葬儀のご相談をお受けしているご相談者から、「葬儀社さんの選定の決め手は担当者の人柄です。老若男女は問いません」とのご回答を頂きました。

 一方、ご葬儀後のアンケートでは、お支払いについての事前相談で、ご自宅へ伺った葬儀社の担当者から、お支払方法は言うに及ばず、ご葬儀やご葬儀の後先に関する対処法まで、一つひとつの心配事に、同じ目線でのって頂き、思わずその場で万が一の時はお願いしますと即決された、ご相談者のエピソードも頂いております。

 また、少し前になりますが、担当者との二人三脚ぶりの報告に、ご紹介した者としてほっと安堵したこともございました。
 「担当者は自宅まで毎日足を運んでくださり、コミュニケーションがよく取れて何でも相談できました。仏式に則りつつも、同時に和やかに故人を偲ぶ場にしたいという意を正確に酌んでくださいまして、イメージ通りの葬儀を執り行うことが出来ました」と、それは、担当者のおかげで、ご相談者の一番の狙いだったお父様の短編映画を、ご会葬の方々にお見せできたことへのご報告でした。

 しかし、中には費用面もご予算内で納まり、ご親戚からもお褒めの言葉を頂いたが、ご相談者から厳しめに言わせて頂くと、手馴れて対応が早いことには満足でしたが、慣れすぎるあまり、儀礼的になってしまい、折角気遣って頂いたことも、半減してしまった感がありました、とのご忠告をいただいたこともございました。

 ことほど左様に、ご葬儀は価格面もさることながら、それ以上に担当者とのコミュニケーションのあり方が、ご満足の度合いに大きく関わってきています。
 お見積りの段階でご満足頂いても、担当者にも様々なタイプの方がいらっしゃいますので、人によって「合う、合わない」が出てくるかもしれません。

 見積りをお取りして、ご検討頂き、次の段階で、ぜひ担当者にお会になり、ご不安に思っていらっしゃることやご要望などを具体的にご相談いただいて、この担当者にお見送りのお支度を託してみたいと思われる方をご指名をいただければ幸いです。

旅立ちのお手伝いは密度の濃い打合せで。

 「奥様もお子様達もお忙しくて、皆様がお集まりになれる日はあとご葬儀当日になってしまうので、ご逝去でお集まりいただいた当日、ご安置の後、すぐオフィスにお越しになり、打合せをさせていただき、この日だけでご葬儀の手はずを整えました」。

 本見積りを作成されたいきさつを伺った折、担当者の方がおっしゃった言葉に、一抹の寂しさを感じたのはこちらの思い過しでしょうか。

 お身内だけのご葬儀ですが、お忙しいからとさっさと葬儀社さんが提示した家族葬の定番の中から選択され、特にご注文もなく、後は担当者にお任せします的なニュアンスにも受け取れる打合せ内容には思わずためいきをついてしまいました。

 以前、葬儀社の担当者の方から見積りは1回では決まらない、ご葬儀ぎりぎりまで何回も打合せをしますと伺っておりましたので、お父様の旅立ちに際し、奥様やお子様達がもっとお一人おひとりのお気持をぶつけて、ご葬儀当日までの間により密度の濃い打合せが出来るのを期待したかったのですが・・・。

 ご喪家の一つひとつのご注文に正面から取り組んで、少しでもご満足していただけるように常に協力を惜しまない担当者も、そのあたりの空気を察して、こぢんまりした定番の生花祭壇の周りに、頂いた供花の札を外し、供花のお花を華麗にアレンジして差し上げましたが、ご喪家の方々は淡々と受け止めていらっしゃったご様子とのこと。
 それでもご葬儀は粛々と進行し、お父様は無事旅立たれましたが、やはり表は同じようでも、中身の濃い旅立ちをご家族皆様の手作りで応援して差し上げたいものです。

 すみません。つい今年最後の愚痴をこぼしてしまいました。
 今年も早いもので後10日を残すのみとなってしまい、私の担当も今年最後になりました。
 拙いブログにお目を通していただき、ありがとうございました。
 来年もどうぞよろしくお願いいたします。
 では、よいお年を。

担当者との面談

 ご葬儀についてお身内で幾度か経験された方は別としても、大方はあまり身近なこととして捉えていらっしゃらないのではないでしょうか。
 しかしながら、「死」はいつどなたに突然降りかかってくるか、予測がつかない代物でもあります。

 後悔しない、ご納得のいくご葬儀にするためには、見積りをお取りするのは勿論のこと、お時間がありましたら担当者と再度の面談をされることをお勧めいたします。

 どこから手をつけてよいのか迷われていらっしゃる方も、担当者との最初の面談で具体的な説明を受けて、ご葬儀についての概略を掴むことができるようになると、ご葬儀の青写真をご自身の中で自由に描くことができ、どのようにされたいのか、一つひとつのご要望もはっきりしてくるようです。
 
 さらにご要望が明確になったところで再度面談をされ、それについて話し合われることで、完成度の高いご葬儀をめざすことが可能かと思われます。

 先日も、ご高齢のお父様が突然倒れられ、意識不明のままの状態が続き、お医者様からはもはや時間の問題とも言われ、万が一を考慮して、ご葬儀の準備をされたいとのご相談を受けました。

 かつて、会社の企業戦士として、その後役員として活躍をされた方ですので、ご連絡をされた場合かなりの会葬者数が見込まれますが、ご家族と身近なご親族だけでお見送りされたいとのご要望で、取り急ぎ概算のお見積りをセンターの複数の賛同葬儀社さんからお取りになり、当方からの勧めもあり、まずはそれぞれの担当者とご面談をされました。

 担当者は見積りの祭壇やお食事、返礼品、想定された二つの斎場の違い等をパンフレットや写真でご説明をし、ご相談者からのご質問に丁寧に回答され、さらなるご検討していただくことになりました。

 お尋ねした情報をもとに、ご相談者はよりご希望に近づくために、斎場や火葬場に足を運び、下見をされ、ご兄弟と意見の交換を図った後、1社に絞り、再び担当者とご兄弟も交えての面談をされて、それぞれの意見を取り入れた綿密な見積りが作成されました。

 まずは、下見をされた斎場の中からご要望に適した斎場を指定され、火葬場は一番良い特別殯館でと兄弟の意見が一致したところから新たな出発がなされ、ご喪家皆様のご要望が詰まったお見積りとなりました。

 ご逝去前に綿密な見積りと打合せができましたので、いざと言う時も慌てることなく、納得の行くご葬儀ができたことをご報告いただいたのは言うまでもありません。

見積りの後は担当者との面談を・・・。

 「引越し先が決まったわよ」電話口の友人の弾んだ声が聞こえます。

 「引越ししようかな」と言う話がトントン拍子に決まり、都心の高田馬場から憧れの湘南に居を移すことになりました。
 新居は海岸から徒歩3分。昨今の津波が少々心配だが、気分の清々しさには変えられない由。

 さて、引越しにあたり、大手業者から地元業者まで3社に見積りを依頼し、値段を見てビックリ。
 自分で整理できるもの、運ぶものを事細かに説明したはずが、A社とB社では価格格差が倍近くになる。

 早速、各社の担当者に会って説明を伺うと、それぞれの社の特徴が分り、見積りだけでは判断がつかなかったことも十分に理解できたとのこと。
 さらに担当者の人柄もチェックでき、これで納得の行く引越しができそうだと、師走の引越しをわくわくしながら待っている様子が手に取るようです。
 ちなみにリーズナブルな値段をつけられた担当者の説明と人柄が一番だったようです。

 友人の話を聞いて、我々も賛同社から見積りをお取りした後、依頼者にお願いしていることを改めて確認させられました。

 概算の見積りをお取りした後、時間がありましたら出来るだけ担当者とお会いされて、見積りでは分りにくい詳しいお話をお伺いしてほしい・・・と。
 また、ご葬儀は担当者如何でかなり異なってきますので、詳しいお話だけではなく、担当者の人となりも観察されて、お式に臨まれることをお願いしております。

 先日葬儀の立会いに伺った担当者からも同じようなお話を聞きました。
 大手の葬儀社さんから取った見積りが思いの外高く、困惑されていた方から知り合いを介して見積りを依頼されたそうです。

 一つひとつ丁寧に見積ると何と半値近くになり、それでも十分納得していただけるご葬儀ができ、依頼された方も大いに満足されたご様子とのこと。
 勿論、その陰には見積りだけではなく、担当者の誠意ある説明と依頼者が安心された説得力があったことは言うまでもありません。

 見積りをきっかけとして、担当者とお会いすることを切に望みます。

担当者と直にお会いしていただくことをお勧めします

 当センターではメールやお電話での事前相談を承り、ご質問をして総合的に判断し、ご要望に適した地域の賛同社をご紹介しております。

 ご紹介するにあたり、お聞きしたご要望をもとに賛同社から見積りをお取りし、見積りの見方等を記したセンターの説明書とともにお送りし、ご検討いただいております。

 しかし、実際にはこの後が、より重要になってきます。
 当センターではお時間がございましたら出来るだけ葬儀社の担当者と直にお会いしていただくことをお勧めしております。
 
 と申しますのは実際にご葬儀に立会うと、担当者によりご葬儀が随分違うものになってしまうことを日々痛感いたします。
 そのことはまた、ご葬儀が終った後でお願いしておりますアンケートでも実証され、担当者の対応ぶりを取り上げたお褒めの言葉も数多くいただいております。

 担当者と面談し、見積りだけでは分りづらいことを質問されたり、また祭壇等では多くの写真を見せて貰い、判断材料にされることをお勧めしています。
 また、その間にも担当者とのやり取りで、担当者の人となりや相性の良し悪しをも観察でき、安心を持って、ご葬儀に望んでいただけることと思います。
 ご葬儀は担当者の采配ぶりに掛かっています。

事前相談で施行する担当者とのコミュニケーションをはかり、より安心を・・・。

 「B社にお願いした理由は、葬儀で万が一何かが起こった時のことを考慮して、担当者が年配の方の方に決めました」。
 お父様のご容態が思わしくない状態とのことで依頼者は見積りを取ったA社とB社のそれぞれの担当者にお会いになり、ご相談されましたが、両社共甲乙付けがたく最終的には同行されたお母様の意見に従われたとのことです。
 
 5年近く葬儀の推移を見守っていますが、特にここ2年程はインターネットでの葬儀に関する情報量が増え、マスコミにも採り上げられる機会が頻繁になり、日常生活の中で語られる違和感も薄れてきているように感じられます。
 しかし、中にはまだまだ一方的なPRも多く見受けられ、現実、施行になった時依頼する側される側の思惑にずれが生じ、依頼者は不満を抱えたままご葬儀を執り行う羽目になったということもよく耳にします。
 見積りのお値段だけでは決められないこともあります。
 家電製品の様に同じ品を比較しているのではないため、安さを売り物にしてもその基準があやふやです。
 そのためにもまず見積りを取ることを大前提にしたうえで、葬儀担当者とお会いされ直接質問をして、ご要望に応えているかどうかご自身の目で確かめ、担当者とのコミュニケーションを図っておくことが、万が一に備えての一番の安心材料になると思われます。
 
 日本消費者協会での2年前の第8回「葬儀についてのアンケート調査」でも「家族が葬儀社との事前相談で決めていた」との回答が15%ほど寄せられていたとのことです。 この2年間の飛躍は更なるものがあると思います。
 やり直しがきかないご葬儀です。
 情報を集めて見積りを取るだけではなく、担当者の人となりにも注目をして、二人三脚が組める相手かどうかを見極めることも大切になってきます。