リピートの輪

 7年前、入院中のお父様の万が一に鑑み、「安心、誠実な葬儀社の選択をしたい」と当センターのご相談フォームの備考欄にお書きいただいて以来、ご相談者から先月6回目のご葬儀のご依頼をいただき、お受けいたしましたが、前回から参加の担当者にとりましては、ある意味新たな幕開けとなりました。

 昨年春、ご相談者から5回目のご依頼を頂いた折、過去4回共お願いしておりました葬儀社さんをご指名いただきましたが、当の葬儀社さんが事情によりご連絡いただいた直前に廃業するというに事態に、急遽新たな賛同社さんのご紹介というハプニングがございました。

 ご相談者にとりましては寝耳に水で、過去4回お世話になっていた葬儀社の担当者さんには全幅の信頼を寄せ、ご自身の最期も見送ってもらいたいと、ご相談者自ら生前予約までされていらっしゃったとのこと。
 
 「父の葬儀から叔父の葬儀まで今まで4回もお世話になり、私共のわがままになりがちな要望もきちんと受け止め、対応していただきました。
そのような私共の気持ちを受け止め、よりよい見送り方を考えていただける葬儀社の担当者さんを希望いたします」
 新たに賛同社さんをご紹介するにあたっての、切なる願いをいただきました。

 ご紹介する当方も、以前の担当者とは過去何回も立会いでお目に掛かり、お仕事ぶりを拝見してよく存じておりますので、新たにご紹介する賛同社の担当者の方も前の方に匹敵すると思われる方をご紹介できる旨申し上げたところ、「以前の担当者の人となりをご存じでしたら、私共の葬儀社選びの基準もご理解頂けるものと思い、安心いたしました」とのご回答をいただき、思わず襟を正す思いをいたしました。

 新たにご紹介いたしました賛同社さんとご面談をされた1ヶ月後、義母様のご逝去をお迎えになり、ご相談者から早速に通夜前日には無事滞りなく、進行しているとの、ご報告をいただきました。
 一方で、新たな担当者の方には前回までの事情を説明し、今回は新たな第一歩となり、試金石でもある旨申し上げ、プレッシャーを掛けてしまった感も否めませんでした。

 あれから1年余、再びご連絡をいただき、無事新たにご葬儀を終えることができました。
 再び、新たな第1歩が踏み出されました。
 これからもリピートの輪がさらに繋がっていく様、賛同社の担当者の方々と二人三脚を組みつつ、更なる努力でより大きな輪にしていけるよう頑張りたいと思います。

実際にご利用頂いた方の声は大切です。

 センターでは、以前ご紹介で葬儀を行なった葬儀社へ次のご葬儀もご依頼されたなどの場合、担当葬儀社さんよりその旨の報告を頂いています。
 これは、リピートでのご依頼があるということが、以前に対応させていただいたご葬儀がご依頼者にとってご満足のいくご葬儀だったということの表れであると思いますし、担当者の説明や対応が丁寧であったりなど、安心してお任せいただける葬儀社であるという最大の情報であると思っているからです。
 
 センターでは、過去に行なった葬儀で二度と同じ思いをしたくないという経験をされた方からのご相談が寄せられる事もあり、葬儀社を選ぶ段階でとても用心しているご様子の方などもいらっしゃいます。
 このような方をはじめ、初めて葬儀を行なう方にとっても、リピートで利用されるような葬儀社であるという情報は、まず大きな安心材料になるのではないかと思うと同時に、過去のご葬儀を、当センターからの紹介であったことを覚えていて、報告をしてくれるという几帳面さも、信頼できる葬儀社さんとして安心してご紹介できる大事な要素だと思います。

 また、センターでは、このほかにも、実際にご葬儀を依頼された方へご葬儀後にアンケートのご協力を頂いています。
 アンケートには「お知り合いなどに、今回利用した葬儀社を勧めたいと思いますか」という設問がありますが、『ぜひ勧めたい、機会があれば勧めたい』と頂いたご回答もリピートでのご利用と同等の情報として、ご紹介の際の参考にさせていただいています。

 実際にご利用頂いた方からご協力いただくありがたい情報を活かして、これからもご相談、ご紹介につなげていきたいと思っています。

リピーターの方のお気持ちは・・・。

  最近では、インターネット上でのご葬儀の情報も、一段と喧しくなってきましたが、情報は集まっても、いざどちらの葬儀社さんがこれから執り行うべくご葬儀にふさわしいか、戸惑われる方も多いかと思います。
 
 当センターに寄せられる口コミの中にも、どのような経路で葬儀社さんをお決めになられたのか、思わずこちらが問いただしたくなるような苦情も、時に舞い込んできます。
 ご葬儀に関する調査報告書等でも、施行後半数近くの方から、再度同じ葬儀社さんに依頼したくないという結果が出されているとのこと。

 そんな中で、リピーターの方から「また、お願いします」との、お申し出を受けると、ほっとすると同時に、気を引き締めて行こうと新たなファイトも湧いてきます。

 夏の初め、リピーターの方のご依頼が続く中、6年程前、お父様のご葬儀で賛同葬儀社さんをご紹介以来、今回で5回目のご相談をご希望される方から、メールをいただきました。

 今回のご相談は、奥様のお母様のことで、過去4回とも同じ葬儀社さんの同じ担当者さんにお願いしており、万が一の時は又よろしくとのことでした。
 しかし、ここで困ったことが起きました。
 実はほんの一ヶ月ほど前、当の葬儀社さんはご事情で廃業され、担当者の方も地方にお戻りになられたばかりです。

 事情をお話申し上げ、当の担当者とは何回も立会いでお目にかかり、お仕事ぶりを拝見しておりますので、新たにご紹介する葬儀社の担当者の方も、前の方に匹敵すると思われる方をご紹介できる旨申し上げたところ、「担当者の人となりをご存知でしたら、私共の葬儀社選びの基準も、おおよそご理解いただけるものと思い、安心しております」とのご回答をいただきました。

 ご相談者は新たな葬儀社さんより見積りをお取りになり、ご夫婦でご面談された後、約1ヶ月後にお義母様のご逝去をお迎えになられました。

 通夜前日には、これまで無事滞りなく進行していることのご報告を、さらに葬儀翌日には、お忙しい中、葬儀社のみならず、ご葬儀関係のスタッフ、お一人お一人をねぎらうお言葉と、感謝のお気持ちが綴られたメールをいただきました。
 
 5回目のご葬儀も新たな担当者の手により、無事執り行うことができました。

 後に、前の方を引き継ぐプレッシャーを担当者にお伺いしたところ、それに打ち勝つには、まず全て正面から向かい合うしかありませんと、穏かな中にも毅然とお話になりました。
 一つひとつのお話をきちんと聞いて、言われたことは忘れないように。
 一つでも聞き漏らしたら、それがクレームになってしまう場合もありますので、いかに集中するかを心掛けているとのこと。

 ご葬儀の良し悪しは葬儀社選びにかかっています。

葬儀社を選ぶときの材料として。

 葬儀のご相談では、初めて葬儀を出さなくてはならない状況になられた方だけでなく、以前紹介してもらった葬儀社さんにまたお願いしたいというリピート依頼でのご相談もあります。

 リピートでのご依頼の場合、当センターへご連絡をいただく他に、その葬儀社さんへご家族から直接ご依頼されるようなこともありますが、直接葬儀社さんへご依頼された場合でも、センターへは葬儀社さんから「リピートでの依頼を受けた」という報告をしていただいています。

 センターでは、リピートで依頼されるということは、実際にその社で葬儀を行った方の満足度が高かったと考え、葬儀社選びに不安を感じているご相談者にとって、葬儀社を選択する上での大きな材料になることから、積極的にお伝えしていることでもあります。

 葬儀については、費用や対応面など、不安感じている部分は人それぞれですが、突き詰めていくと、結局はいい葬儀社さんに出会えれば、その不安はかなり軽減されるのではないでしょうか。

 今までも多くのリピート依頼、リピート報告を受けておりますが、「●●葬儀社の●●さんに、またお願いいしたい」と、担当者ご指名で依頼を受けることもあり、担当者レベルでの信頼感も大きなものと感じます。

 ご喪家のために、常に誠意をもって対応している葬儀社さんの努力や想いは、ご依頼者と葬儀社の間に入るセンターからもきちんと繋いでいきたいと思っています。

担当者の対応力とは・・・。

最近、ご紹介した賛同葬儀社さんの対応力を高く評価いただくことが重なり、ご紹介した当方もほっとすると同時に、気を引き締めていかなくてはとの思いが交差しております。

 先日は5回目のリピートとおっしゃるご相談者から、ご親族のご相談をお受けいたしました。
 過去4回共、同じ担当者で、ご相談者から常にご喪家のお気持ちを汲んだご葬儀に感銘され、将来のご自身の時もお願いしたいくらいとのお話をお伺いし、一瞬どのようにご説明しようかと焦ってしまいました。
 と申しますのは、ご事情によりご指名の葬儀社さんが最近廃業され、担当者の方は地方のご実家の方に戻られたとうかがっておりましたので・・・。

 ここは前任者より、さらなる担当者のご紹介をしなくては、ご納得いただけないのではと思い直し、さらにお話をお伺いしていくうちに、ある担当者の方に思い当りました。

 少し前になりますが、東京近郊の市営斎場に立会いでお伺いした折、ご挨拶もそこ・そこ、開口一番「良い方をご紹介いただき、感謝しております。家族・親族だけで静かに父を見送りたいと願っていた母の思い通りのご葬儀ができました。常にこちらの立場に立っていただいたのが何よりです」。
ご喪家のご相談者が待ち構えるようにして、お話しされたことが、思い出されました。

 他社さんが自社のプランのお話に終始される中、ひたすらご喪家のご要望をお聞きになり、市営斎場でのメリット、デメリットをお話しして、適切なアドバイスをされたとのこと。  

 また、労をいとわず、夜7時過ぎにご親戚の方から「枕花を明日にでも」とのご注文にも2時間後には見事なお花を届けていただけたこと。

 納棺もお父様の上司だった方から、こんないい笑顔は見たことがないとお褒めいただき、お母様と日本各地のお花を見て回るのが趣味だったお父様らしく、「春を思わせるお花に囲まれて旅立ちができそうです」と悲しみの中にも、ご満足されたご様子がうかがえました。

 今回、新たにこの担当者に託してみよう。よろしくお願いいたします。
 
 紹介する側も、意気込み十分です。

次の時も・・・。

 先日、賛同葬儀社さんから、「2年前にあさがおさんからご紹介いただいて施行した方から、お身内の方がご危篤とのことで『万が一の時にはまたお願いします』というご相談がありました」という報告をいただきました。
 このようなリピートの連絡は、葬儀社さんからいただくこともありますし、「今度の葬儀も以前紹介してもらった○○葬儀社さんにお願いしたいので」と、以前のご相談者から当センターへ連絡をいただくこともあります。  

 いずれにしても、再度ご依頼をいただくということは、以前のご紹介時のご葬儀で満足のいくご葬儀ができたこと、また、その葬儀社さんが信頼していただける対応をしたことの証だと思います。
 当センターとしても『ご紹介する立場』として、その葬儀社さんをご紹介して本当によかったと思う一場面であり、その葬儀社さんをはじめ、私共においてもこの仕事をするうえでの励みにもなります。

 当センターへご相談いただく方の状況は、葬儀について全く知識を持たない方から、以前出したご葬儀で不満足を経験し、今度はそのような思いをしたくないと思われた方など様々ですが、共通して言えることは、葬儀についての不安を軽減し、一度しかない葬儀を満足のいくかたちで故人様を見送りたいという想いだと思います。

 葬儀を出すということは、何度も経験することではありませんし、あまり考えたくないことだと思いますが、もしも万が一、また次があるとしたならば、その時にもこの葬儀社さんに依頼したいと思っていただけるような、そのご相談者に適した葬儀社さんをご紹介していかなければならないと思っています。

お1人おひとりの出会いが次の出会いを生んでいきます

 先日、半年程前に千葉のお母様のご葬儀を無事執り行った方から、今度はご自身のご葬儀のご相談を受けました。
 まだお元気ですが、免許の書き換えではたと思いつき、「息子達が慌てないように今から葬儀の準備を。前回がよかったので、今回は地元埼玉でお願いしたい。時間を取って葬儀社さんからじっくりお話を伺い、その中から決めておきたい」とのことでした。
 候補はお任せしたいとご信頼をいただき、ご紹介した者として改めて身が引き締まる思いです。

 お1人おひとりの出会いが次の出会いを生んでいきます。
 当センターでのリピーターの方々も年々増え、アンケートでも「是非推薦したい~知人よりご相談をうけたら推薦する」までが多くを占めております。

 お父様をお送りされた方は都心にお住まいの独身の叔母様を、またお父様についで3ヵ月後にお母様を同じ担当者で是非お願いしますとご連絡をいただき、不謹慎ながら思わずご返事の声も弾んでしまいがちの時もありました。

 また、友人のご葬儀にご列席の方からも、担当者の奮闘振りを見て「私の時もお願いします」と名刺の交換をされた方もいらっしゃるようです。

 中には思わぬアクシデントがありましたが、その時の担当者の対応に感動され、再度今回もお願いしますとのご連絡をいただいた折りには、担当者共どもほっと安堵したこともありました。

 常に担当者は如何に早くご喪家を安心させ、ご喪家と同じ目線に立って行動できるかに掛かってきています。

 以前、担当者からご葬儀は究極のサービス業であると伺ったことがありましたが、リピーターの方々の声を聞くにつけ、頷くことしきりです。

リピーターの輪が広がれば・・・。

 当センターも設立7年目を迎え、ご葬儀のリピートを頂く機会が増えてまいりました。
 担当者の1人と致しましては、この輪がさらに大きくなることを願っています。

 実際のご葬儀に関しましては事前に又は事後にご相談を頂いてから無事執り行われた後まで、賛同社の担当者から逐一報告を受け、進行状況の確認はできていますが、ご喪家側の本心まではなかなか推し測ることが難しく、通常は一段落したところでお願いするアンケートを待つことになります。

 勿論、ご葬儀を終え、お疲れのところご自宅に戻られるや何をおいてもご報告をと、ご連絡を頂きスタッフ一同胸を熱くする場面もありますが。

 アンケートでは「次回も是非同じ葬儀社の方で」とか「知り合いに推薦しておきました」とのご回答頂き、中には早速のご紹介で新たなご相談をお受けすることもあります。
 このようなリピートは賛同社共々気持が引き締まると同時に、地道に活動しているスタッフにとりましては大いなる励みになっています。

 先日も賛同社から「以前ご葬儀を担当したご喪家からご親戚のご葬儀をお願いできないかとのご相談を受けたが、ご親戚のお住まいが少し離れているので、そちらの地域の賛同社の推薦を是非に」という報告を受け、ご親戚にご連絡をさせていただきました。

 センターを軸に賛同社とご喪家との繋がりがさらに新たなる繋がりを作っていくような、そんな予感が感じられます。