葬儀社さんと斎場の訪問

 しばらく内勤が続いていたので、先日、久しぶりに斎場見学とその近くにある賛同葬儀社さんのところに訪問してきました。

 久しぶりの外出だったので、まずは近場の戸田葬祭場へ。2年前に本館をリニューアルしてから、行こう行こうと思いつつ先延ばしにしてしまっていたのですが、やっと行ってきました。
 以前の戸田葬祭場は何度もお邪魔していて、多少不便に思うところなどはあったのですが、このリニューアルで全て改善されて、すっかり変わったところについては、利用者の目線で考えられていることがよくわかります。
 
 斎場の見学や葬儀社さんへお邪魔する際には、出来るだけ友引の前日に伺うようにしています。
 葬儀関連の業界では、お通夜をやらない友引の前日の午後は一息つける時間でもあると思います。せっかくのそんな日にお邪魔するのも少し気が引けるのですが、いつ、仕事が入るかわからない業界ですので、落ち着いてお話ができるのもこのタイミングかも・・と。
 斎場では、普段なら、告別式の片づけが終わって、通夜の準備に入るまでのほんの少しの時間しかウロウロさせてもらえませんが、通夜がないこの日は、担当の方がゆっくり付き合って下さり、隅々まで案内してくれるのでとてもありがたいです。

 いつも忙しくされている葬儀社さんも、この日は少しだけゆったりされているのではないでしょうか。もちろん、搬送などが入り、急遽キャンセルということもありますが、式前のバタバタした雰囲気はなく、ゆっくり話しをして頂くことが多いようです。

 葬儀社さんへ訪問するのは、スケジュールの調整がなかなか難しいところですが、せっかく外出するのですから、無駄なく、うまく調整してまわりたいと思います。
 気持ちいい季節なので、今のうちに・・・・。

宗教の信仰がない方のお葬式 2

 最近、無宗教での葬儀についてのご相談が何件か続いたので、先日、無宗教の葬儀についてのブログを書きましたが、少し具体的な事例をご紹介させていただこうと思います。

 無宗教での葬儀は、仏式の葬儀と比べて施行件数はとても少ない葬儀の形ですので、無宗教葬に参列された経験のある方もあまり多くはいらっしゃらないかと思います。
 そのような中で、以前、お父様が心配な状況でいらっしゃる方から、無宗教での葬儀のご相談を頂きました。
 お父様は以前、ご友人のお葬式に参列された際、初めて無宗教葬というものを知り、そのご葬儀がとても良いものだったので、自分もこのような無宗教の葬儀で送ってもらいたいと、一人娘であるご相談者に、葬儀について細かく記した文書を託されました。
 託されたご相談者は、お父様のイレギュラーな要望について対応できる葬儀社はあるのでしょうかということを心配されていらっしゃいましたが、その文書は、無理難題が書かれているという事ではなく、葬儀に参列していただきたい方のお名前と、○○さんと○○さんに、あいさつをしてもらい、この時にこの曲を流す、など、葬儀の流れについて細かい指示が書かれていて、単に、「無宗教の葬儀で」と漠然とした言葉を伝えられるよりも、遺されたご家族が葬儀の準備で大変な思いをしなくても大丈夫になるようなものでした。
 無宗教での葬儀としては、決してイレギュラーなものではありませんでしたが、やはりお葬式にお経がないという部分では、初めて葬儀を出される方にとって、心配があったのだと思います。
 ご葬儀は無事に執り行われ、後日、ご協力頂いたアンケートには、「父の希望するスタイルが独特なので、対応できる業者を亡くなってからいきなり探すのは大変だと感じていた」と書かれていました。

 無宗教での葬儀は、宗教者による進行がないので、宗教が関わるご葬儀よりもご家族が関わるところが多くなり、想いの深い葬儀になるかと思います。
 このご相談のように、最初から無宗教の葬儀を希望されるような場合には、出来る範囲でけっこうですので、事前に葬儀社と打ち合わせをされる事をお勧めいたします。

宗教の信仰がない方のお葬式

 無宗教葬という言葉は聞いたことがあるけれど、実際はどのような葬儀なのかという質問を何度か頂いたことがあります。
 
 日本では圧倒的に仏式の葬儀が多く、特に宗教を信仰していない方でも、お葬式にはお坊さんにお経をあげていただきたいと希望される方は少なくありません。
 お葬式でお経がないと、なんだかお葬式らしくない、故人が成仏できないのではないかなど、仏教の信仰をもたない方にとってもお経をあげて頂くことはとてもありがたく感じているようです。
 一方で、信仰する宗教がないので、宗教的な要素が全くない葬儀を、と望む方もいらっしゃいます。

 無宗教葬という言葉はよく目にする、耳にするけれど、実際に無宗教の葬儀に参列されたご経験のある方もそう多くはないのではないでしょうか。
 実際に無宗教の葬儀についてご相談された方から何度か、「菩提寺もなく、特に信仰している宗教がないので無宗教の葬儀にしたいと考えているのですが、具体的にはどのような葬儀なのでしょうか」と聞かれたことがありました。

 お葬式の時間内を自由に使える無宗教の葬儀は、宗教的な制約もなく、故人様のため、また、故人様を送る方々のために、ご家族やご参列された方がつくるご葬儀のように思います。
 ご家族の想いに、葬儀社の担当者が向き合い、力を添えることで、満足のいく無宗教の葬儀が行えるのではないかと思います。

アンケートのご協力

 センターでは、ご紹介させて頂いた葬儀社で葬儀を執り行った方へ、アンケートのご協力をお願いしています。
 
 先日届いたアンケートで、センターをご利用された理由をお聞かせ頂く質問に、「ネットでの御社の活動内容と利用された方々のアンケートをじっくり読ませて頂き、安心であると思った次第です。」とお書き下さった方がいらっしゃいました。

 実際にご利用頂いた方から頂くアンケートのご回答が、これから葬儀を考えるかたにとって、とても参考になっているということが具体的に実感させて頂き、とても励みになりました。

 お褒めの言葉やありがたかったなどのお気持ちをお書き頂いたご回答だけでなく、気になった点やご不満だったところなど、実際に経験された方からご協力頂く率直なご回答は、私達がたくさんの言葉を使って伝えるよりも、葬儀について心配を抱えている方々にとっては一番参考になるものだと思います。

 先に書いた、アンケートをじっくり読んでセンターへご相談されたというご相談者からご葬儀後にご協力頂いたアンケートの最後の質問、「お答え頂いた内容をあさがお葬儀社紹介センターのホームページに掲載させていただいてもよろしいでしょうか」で、「はい」のところが丁寧な丸でかこまれていました。

お墓を引っ越ししたいのですが・・。

 葬儀のご相談では、その後のお墓についてまで話が及ぶ事があります。
 ご納骨先が決まっていない方にとっては、それも大きな心配ごとで、葬儀が終わって四十九日までに納骨しなければということを知っていると特に急いで探さなくてはと思ってしまわれるようです。
 センターはお墓については専門ではないので、具体的な霊園や墓地の案内はいたしませんが、一般的なことでしたら、葬儀後の流れとしてご相談に対応させていただいています。

 先日、ご実家の親御様が心配な状況ということで、葬儀の事前相談を承りました。
 ご相談の途中で、ご納骨先の話しになり、一人娘で、ご実家の祖父母のお墓が地方にあるが、なかなかお参りに行けないので、自分が近くの室内墓などを購入してもいいのでしょうかとのご質問をいただきました。
 地方にあるお墓もお寺のお墓ではないので、他に継ぐ方がいらっしゃらなければ、ご自宅の近くにお引越しをしていただいても大丈夫であること、また、宗教の信仰などが無い場合でしたら、新たにお墓を購入するのであれば、四十九日などの期限はないので、じっくり検討して納得がいく所にお決めになられたほうがいいという話しをさせていただきました。

 また、もう一つの問題として、お墓を継ぐ人がいないというご家庭もこれからも更に増えてくるのではないかと思います。これは菩提寺であっても同様で、家系の最後にあたる方にとっては、どうしたらいいのかなかなか判断がつかないようなこともあると思います。
 自分だけで決めていい立場なら心配はありませんが、そういうわけにはいかない立場の方は、一般的なことだけでもまず知って頂くと良いかもしれません。

ネット上では目立たなくても・・。

 葬儀社を選ぶ際、多くの方はインターネットを利用して葬儀社を検索して探される方がとても多くなってきました。
 葬儀社側も、ホームページで自社をアピールすることに力を入れている所も増えてきたように思います。

 大手の葬儀社さんや、インターネットでの営業を主に行なっているところなどの、綺麗で大規模なサイトにはつい目が行ってしまい、すごいホームページだな~と見入ってしまう事もあります。
 ホームページを見た人は、そのホームページの印象をそのままその社のイメージとして持たれることも多いのではないでしょうか。
 
 逆に、ホームページが洗練されていない葬儀社の印象は・・・。
 それよりも、ホームページを見てもらう事さえ困難な葬儀社もたくさんあります。
 小さな葬儀社などは、検索してもなかなか探すことができないような所も多く、以前、ご葬儀後にご協力頂いたアンケートで、「とっても満足でした。今回利用した葬儀社は検索で出てこなかった会社なので、紹介していただけて本当に良かったと思っています。」というご回答をいただいたことがあります。

 担当者一人ひとりのご葬儀に対する想いや熱意、対応の仕方などはホームページからでは伝わりにくく、一般の方がネットで探し出すのは難しいことかもしれません。
 見つけ出せたとしても、ホームページの体裁で判断してしまうこともあるかもしれません。

 ネット上では目立たなくても、優良な葬儀社はたくさんあります。

後悔したくないがために・・・。

 事前の段階では、葬儀社を選ぶために、終活等のセミナーに行ってみたり、色々な葬儀社のホームページを見たり、実際に問い合わせをしてみたり、資料請求をしてみたり・・・
 セミナーで聞いた情報、ホームページで見た情報、問い合わせて担当者から聞いた情報、送られてきた資料で見た情報・・・たくさんの情報を取り寄せ、その中から自分に一番合うところを見つけたいという想いからの行動かと思いますが、少しずつ違う内容の情報があふれてしまい、かえって混乱してしまい、全然わからなくなってしまったという方も多いと思います。

 家電を買う時(私の場合ですが・・)、まず、ネットで色々なメーカーからでている同商品を調べ、口コミなどを参考にして、時間があるときに実際に量販店に行って実物を見て・・・比べる対象が多いと、この段階でもけっこう混乱しています。
 店員さんからその機種のメリット・デメリットを聞いて、自分が思っていたのと少し違っていたりすると、また一からやりなおし、違うメーカーのメリット・デメリットも聞きたくなりますし、併せて値段の比較もしてしまい、結果大混乱で、ああ、もういいやと、そのまま買わずに気持ちだけ持ち帰り、その後、いろいろ面倒になってしまい気分や勢いでネットで購入、実際に使ってみて後悔…。

 そんな経験を過去に何度もしていましたが、最近やっと整理がつきました。
 自分がほしい機能と値段を重視して選ぶ。その他の機能はおまけと考えて、便利なものがついていればラッキー。
 先日、炊飯器が壊れ、新しいものを購入する際、3合炊きでいいかなと思ってネットで探していたときに、3合炊きだと3合の炊き込みご飯は作れないとの情報を入手、それでは5合炊きにしよう、早炊きができるもの、保温していてもおいしいままのもの、1万円以内!と4つの条件をベースにして近所の家電量販店に買いに行きました。
 たくさん並んでいる炊飯器の中から10,800円の某メーカーの型落ち特価の炊飯器を見つけて迷わず購入。おまけに「おいしく炊けるモード」まで付いていて毎日ご飯を炊くのが楽しいです。

 余談が長くなりましたが、葬儀社を選ぶにも、ベースになる「重要視したいところ」をはっきりっさせて、そこを意識して探せば探し方も変わって、多くの情報に振り回されることが軽減されるのではないでしょうか。
 ただ、葬儀については初めて経験される方が多いので、日常的に使っている家電の買い替えとはわけが違います。
 初めて葬儀を考えなくてはならなくなったときに、どこを重視したいのか、どのような葬儀にしたいのかなど、なにをベースにして考えたらいいのかさえもよくわからないというのは当然のことですので、それらを明確にしていくお手伝いをさせていただきます。

ご相談はいつされてもかまいません

 葬儀の事を考え始めるとき、それは人それぞれのタイミングがありますが、主なものとしては、大事なお身内の方心配な状況になられた時、元気だけれど高齢なので、終活などの情報でご自身の葬儀について考えられたときなど、葬儀ということが少し身近に感じられた時かもしれません。 
 また、それに加えて、今まで考えもしなかった葬儀のことが突然現実にご自身に降りかかってしまわれたという場合もあります。

 だれでもいつかは万一の時を迎えるということは分かっていても、大切なお身内のこととなるとなかなか葬儀社に問い合わせたり、見積りをとったりなど、現実的な行動を起こすことが出来ずにいらっしゃる方は多いと思います。

 忙しかったり、まだ存命しているのに、など、理由は様々でいらっしゃると思いますが、もし、葬儀についてよくわからない、どうしたらいいかわからないなどの不安な気持ちを持たれているのでしたら、とりあえず話を聞いてみるという行動をおこしてみてはいかがでしょうか。

 相談できるところがあると思うだけで、少しでも気持ちが楽になっていただければと思います。

リズムが崩れないように・・・。

 定期的な流れが滞ると、「あれ?」と思われることがあると思います。
 どうしたんだろう?とか、何かあったのかな?などの心配と同時時に、「大丈夫か?」という不安まで運んでしまう事もあるかもしれません。
 このブログは基本的に3日おきに更新するという流れで、スタッフが当番制で続けているのですが、更新の日にご相談が重なると、つい書きそびれてしまい、数日空いてしまう事があります。
 
 葬儀のことで不安になられている方が、少しでも安心して頂ければ、少しでも読んでいただいた方のためになればという想いで書いているブログでも、リズムが崩れると逆に不安を招いてしまう事もあるかもしれません。

 拙いブログですが、ありがたいことに毎日数百名の方が訪問してくださいます。
 中には定期的にご訪問くださる方や、葬儀のことが気がかりで、手掛かりを探していて立ち寄って下さった方もいらっしゃるかもしれません。
 
 センターが一番大切にしている活動の目的は、ご相談された方が満足のいく葬儀を行なっていただくことであり、安心してお任せできる葬儀社を紹介させていただくことですが、このブログはその補佐的な役割もあるのかな・・・と。

 最近、更新が滞ってしまった言い訳と、これからはちゃんと更新しなくてはという反省です。

心に残る担当者

 「つい先日、葬儀は終わったのですが、葬儀社に対してどうしても納得がいかないことがあり、相談させてもらいたい」というお電話がありました。
 まず、地域をお伺いすると、東北方面でセンターでは対応が出来ない地域であり、また、センターはトラブルを未然に防いでいただくための活動をしているのでご葬儀後の事でお役にたつことが出来るかわからない旨をお伝えしたうえで、話しを聞かせていただきました。
 
 トラブルがあったのは、お母様のご葬儀の時だったそうです。
 依頼した葬儀社は数年前にお父様の時にお願いした葬儀社で、その時の対応はとても良いものだったそうです。しかし、お母様のご葬儀では、ご家族の事情により、一人娘であるご長女(ご相談者)が一人で見送ることになり、以前とてもよくしてくれたからと、その葬儀社に依頼したそうなのですが、自分ひとりだったからか、足元をみられたようだとおっしゃっていました。
 お母様の時は神道での葬儀だったことから、その旨を葬儀社に伝え、神道も大丈夫とのことで依頼されたそうですが、準備では足りないものがあり、また、神道のご葬儀では一番大切とされる儀式も中途半端な状態で行なわれ、台無しにされ、それが一番悔しいと。
 また、どう考えても仏式の作法でしょうと思うお焼香をし、それに対して異論を伝えると、「うちの神道はこうだから」と言われたそうです。

 それらを葬儀が終わってから葬儀社に訴えても、結局結果は「言った・言わない・聞いていない」の水掛け論で自分の話しは認めてもらえず、納得がいかない気持ちを引きずったままになっているとのことでした。
 
 葬儀は地域性も大きく関わりますので、わからない地域の葬儀の内容についてはセンターでもいい・悪いを判断することはできませんが、少なくともご喪家の方が納得できない状況だったことが残念でなりませんでした。

 葬儀社にとって、葬儀は日常の仕事であり、もちろんたくさんの葬儀をしていかなくてはなりませんが、一度きりの葬儀を行なうご喪家にとって葬儀社とは、大切な人を送るときに力になってくれる大きな存在で、満足のいく葬儀を行えた方はその担当者のことをずっと心に残っているでしょう。
 ただ、その逆もあり。
 母の葬儀をその担当者に台無しにされたとおっしゃるこのご相談者はその気持ちをこれからずっと引きずってしまうと思うと本当に残念だと思います。

 結局、具体的にお役にたつことはできませんでしたが、一通り話し終えたご相談者は、「なんだか癒されたし、話が出来て良かった。葬儀社に対してはまだ納得はしていないのでまだこれからもどうするか考えます」と、少し元気になられたような声でおっしゃっていました。