斎場関係者の気持ち

 12月10日にリニューアルオープンしたばかりの練馬区の大泉橋戸会館へお邪魔してきました。
 以前は90名~100名ほどの方が着席出来る大規模葬に適したような式場でしたが、この度のリニューアルでは着席50名ほどの大式場と着席20名ほどの小式場の2式場に分けられ、最近希望される方が多い家族葬やこぢんまりとした葬儀に適した式場に変わりました。
 希望する葬儀の規模によって2式場のうちのどちらかを選べるのは利用者にとってもメリットが高いように思います。
 また、完全バリアフリーに対応し、1階部分の式場と2階にあるお清め室や控室の行き来もエレベーターを使用することができて便利になったうえ、トイレも多目的トイレが導入されていました。

 ご葬儀を行なう方や会葬者への配慮が感じられる式場でしたが、式場を管理されている方から、「どこか、使いにくいようなところはありませんか?」と尋ねられました。
 葬儀社さんなどにもお聞きしているとのこと。
 1階にある2つの式場は廊下をはさんだ近い位置にあることから、以前、葬儀社さんから両方の式場で一度に葬儀を行なうとなると、音が両式場に聞こえてしまうという点をご指摘いただいたとのことで、早速防音設備を発注されたそうです。
 
 斎場関係者の方は、他の式場をいろいろと見て回ったりなどの機会もあまりないでしょうから、普段色々な式場を使用している葬儀社さんの声はとてもありがたいもののようです。
 ご利用される方が気持ちよく使えるようにという、斎場関係者の方のお気持ちが感じられました。

メールではなく、お電話で・・。

 事前相談など、センターとメールでやりとりをされた後、直接葬儀社さんにコンタクトを取られる際にメールを送られる場合は注意が必要です。

 葬儀社さんは外での仕事が多く、常にメールチェックができない事も多々あるようです。また、社によっては数日間パソコンを立ち上げないようなところもありますので、特に緊急のご連絡はお電話でされたほうが間違いがありません。

 ご相談者より、数日前にご紹介葬儀社へメールを入れたのですが、まだ返信がありませんとご連絡を頂きました。
 センターからは、ご紹介葬儀社のメールアドレスはお知らせしていませんが、ご相談者はホームページ内の「お問い合わせ」のページなどからアクセスされたのかもしれません。
 葬儀社からの返信を待っている間、メールはちゃんと届いているのか、あさがおからの紹介と書いたが、わかってもらえているのかなど、色々とご心配されていらっしゃったかと思います。
 センターにご連絡を頂いたので、社に連絡を取り、すぐにご相談者へ返信していただきましたが、電話で連絡をして頂くように事前にご案内していなかったことを反省いたしました。

 お電話の場合、かける方は先方の都合や時間などを気にされることもあるかと思います。
 メールだったら先方の都合のいい時に見てもらえるからなど、ご相談者のご配慮などもあるかと思いますが、お電話のほうが葬儀社さんにとってはありがたい場合もありますので、できれば葬儀社さんと直接コンタクトをお取りになる際はお電話にして頂いた方が良いかと思います。
  例えば、担当者がご葬儀中だったり、打ち合わせの最中だったとしても、何度か着信が残っていれば折り返し連絡をして頂くことができます。

 また、センターにおいても、お急ぎのご連絡の場合には、フリーダイヤルにご連絡ください。そのほうがすぐに対応することができます。

葬儀のことを考えると・・・

 センターに事前相談をされる方は、終活でご自身の将来のためにという方もいらっしゃいますが、それ以外のほとんどは医師から余命を伝えられたり、余命は伝えられてはいないもののそう長くはないと思われたりなど、大変心配な状況の中にいらっしゃいます。

 我が家ごとではありますが、元気だった高齢の実父が最近心臓を患い、入院、ペースメーカーを入れる手術をしました。退院後は生活がどのようになるのかまだわかりませんが、周りの家族も病人扱いをするでしょうから、恐らく今までのようにはいかない気がします。
 
 今回の件で、葬儀のことが頭をよぎり、ご相談者がどのような気持ちでセンターへ相談してくるのかなど、今まで分かった気でいたけれど、もっともっと深く不安に思っていらっしゃるんだと実感しました。 
 お葬式のことを考え始めた段階で、どこを選んだらいいのか、どうしたらよい葬儀で身内を送ることができるのか、また、それ以前にお葬式ってどうやったらいいのか全くわからないという方はとても多いです。
 
 センターの活動は、表向きは葬儀社を紹介するということですが、その内側には、ご相談者の不安を少しでも減らして頂きたいという気持ちがあります。
 万が一の時でも安心して任せられる葬儀社を知って頂くだけでも、少し気持ちが軽くなって頂けるのではないかと思っています。

 今回の父の一件で、色々と気付くことがありました。これからのご相談に活かせればと思っています。

 私の場合・・・・
 万一の時にはどこの葬儀社さんにお願いしようか・・・。選択肢が多くて、1社に絞らなくてはならないのが悩みになりそうです。

エンディングノート

 今日は勉強のため、知人が講師をやるということで、終活セミナーに見学に行ってきました。
 今回おじゃましたセミナーに参加されていた方は、ほとんどの方が私と同世代、この先に訪れる、または今、まさにその状態だったりの、親の介護やその後の葬儀について心配されている方でした。
今回のテーマも介護がどれだけ大変なことなのか、また、いつ訪れるかわからない自分自身の最期のとき(だけでなく、認知や事故、病気になってしまったとき)に、家族や周りの人が困らないためにどうしたらいいのかなどの話しから、葬儀については予め決めておいた方がいい5項目など・・
 
 事前に自分の最期のことについて、自分はこんなふうに送ってもらいたいなど、自分の最期の時のことを考えることによって、自分自身を深く見直して最期までの人生をより良いものにしていくためのものということ、また、遺された者が困らないようにということで、今回はエンディングノートを書くことの大切さも伝えていました。
 エンディングノートは、持っていてもめんどくさかったり迷ったりでなかなか書き進められないかたも多いそうです。
 また、せっかく書いたとしても、それをどこにしまってあるのか、誰に伝えてあるのか、伝えた人はちゃんと覚えているのか、引っ越しなどでどこかにしまいこんでしまってはいないでしょうか、など、その後については、将来、それを託した人が近くに居る状態なのかなどの心配もあるようで、今ではエンディングノートに変わるサービスも生まれているとのこと。
 心配されている方は、調べてみるといいかもしれません。

 私自身、自分のことについては、先の事はわからない、何か起こったときには好きなようにやってくれればそれでいいと思ってるのですが、そんな楽天的な考え方が家族を困らせるのかな~と、ふと考えてしまった一日でした。

ぼんやりとした不安

 ご相談では、ご逝去から葬儀までの間の流れがよくわからないとご質問いただくことがよくあります。
 お葬式については、ご葬儀に参列された経験などから想像がつきやすいのかもしれませんが、ご逝去、搬送、ご安置の流れというのは、日常の話題に出るような話しでもないですし、経験された方にわざわざお聞きするようなことでもないと思うので、葬儀を考えなくてはならない状況になった時に一番先に訪れる不安なのかもしれません。
 一般的には、病院や施設など、お亡くなりになられた所へ葬儀社または葬儀社が手配した寝台車がお迎えに行き、ご安置場所まで搬送、ご安置という流れになるのですが、具体的にどのような状態になるかの想像がつきにくいのかもしれません。
 
 ご葬儀については、このように要所要所の細かい所がなんとなくよく分からないということが、ぼんやりとした不安になっている事もあるようで、事前相談などでお伺いしたご質問が解明すると、「なんだか少し安心しました」とおっしゃっていただくことも少なくありません。
 
 センターでは、葬儀について不安に思っている事などのご相談などにも対応しながら葬儀社のご紹介させていただいています。

喪主様と故人様の信仰が異なるときは・・・

 今回は無宗教の葬儀・・ではなく、無宗教にするかどうしようかと迷われて、結果、仏式の葬儀にされたというお話しです。

 喪主をお勤めになる故人様の子供にあたる方はキリスト教、故人様は特に宗教の信仰はなく、でも、ご親族は今まで仏式のご葬儀をされてきたとのこと。
 そのような状態のなか、故人様が信仰していないキリスト教の葬儀を行なうわけにもいかず、かといって仏式のご葬儀にするのも・・・と悩まれていた中、無宗教葬とういう選択肢があり、最初は無宗教での葬儀にしようかという流れになられたとのこと。
 その後、ご家族でご相談され、ご親戚の手前、やはり仏式の葬儀にした方がいいかもしれないという結論をお出しになり、葬儀社からご僧侶を紹介して頂き、仏式のご葬儀にされたとのことでしたが、ご葬儀後に喪主様から「仏式の葬儀にして良かったです」とお話しになられたとのこと。

 センターでは、ご相談で無宗教を選択されたご相談者へは、なぜ無宗教の葬儀を選ばれたのか理由をお聞きしています。 
 最近では無宗教葬という言葉も多くつかわれるようになってきたので聞いた事はあると言う方も多いかと思いますが、地方から葬儀に参列される方やご高齢の方にとってはあまり馴染みもなく、たとえ信仰がなくても葬儀ではお経を読んでいただかないと・・と思われている方も多いため、ご葬儀に参列したときに、戸惑われることもありえることから、場合によってはご親族には事前に説明をしておいた方がいい場合があるからです。
 ずいぶん前のご相談でしたが、ご主人を亡くされ、喪主をお勤めになられた奥様はご主人側のご親戚との関係があまり濃くなく、事前に無宗教での葬儀を行なう旨の報告をできなかったことから、ご葬儀が始まってすぐのご挨拶で事情をお話しし、無宗教での葬儀にすることをお伝えしていました。

 ご葬儀における宗教については、各ご家庭だけでなく、各個人にもかかわる事もありますが、まずは皆様が故人様を大切に送る事を一番にお考えいただければと思います。

担当者さんから聞くお話し

 先日、川崎の賛同葬儀社さんの会社へお邪魔させていただきました。 
 葬儀のことや安置のこと、葬儀社さんのことなど、さすがこの道何十年というベテランの担当者の話しはとてもためになり、今まで点でしか分かっていなかった事が繋がって線になった状態で理解できたりなど、とても勉強になりました。

 ご葬儀の立ち会いの時にお会いしても、担当者は葬儀に専念していて、余談までお聞きすることができないので、このような時間はとてもありがたいと思っています。

 今後も勉強の為、またあちらこちらの賛同葬儀社さんへお邪魔させていただいてたくさんのお話しを聞かせて頂き、ご相談者とのやりとりに活かしていきたいと思います。

宗教の信仰がない方のお葬式 4

 引き続き、無宗教の葬儀のお話しを・・。

 参列者は家族のみ、宗教の信仰もなく、費用は抑えたい。ただ、直葬ではお父様とゆっくりお別れをすることができないので、お別れの時間をとってもらいたい、というご相談がありました。
 一般的に、ゆっくりお別れをしていただくためには、対応可能な安置所を利用する、または、式場を使っての無宗教葬というかたちでお別れをしていただくという事になるかと思いますが、安置所でこれに対応できるようなところはなかなか探すのが難しく、希望される方の近隣にそのような施設があれば、それは本当に幸いなことになるかと思うくらいです。
 
 このご相談者がお住まいの付近にはそのような安置所がなく、式場を使っての一日葬というかたちで執り行う事になりました。
 「家族だけでゆっくり見送りたい」と言うご要望に、一日一ご喪家のみ使用の会館を保有する葬儀社をご紹介、その式場を使っての一日葬のご葬儀となり、センターからは、ご葬儀のお時間にお別れの言葉など、何かやりたい場合には葬儀社のほうでも提案して頂ける旨をお伝えし、ご葬儀となりました。

 葬儀の時間は約1時間、仏式のご葬儀ならそのうちの半分くらいの時間はお経がありますが、無宗教の場合はその時間も全て自由に使えます。
 一般的には主に故人様の略歴紹介や献奏、おわかれのお手紙を読んで頂くなどで時間を使う事が多いかと思いますが、ご家族だけの式ではどれも不要、故人様がお好きだった音楽をかけて一緒に聴いていただくことくらいでしょうか・・。

 ご家族は、故人様と一緒に居られる最期の一時間をゆったりと、何もしないでお過ごしになる事を選ばれました。
 なにかに振り回されることなく、ご家族だけで自由に故人様をお送りできた、とても貴重なお時間だったのではないでしょうか。

 あえて何もせず・・、これも無宗教葬ならではの選択肢です。

当センターのホームページ

 当センターは、ホームページの大部分を自分達で作っています。
 それは、ご相談される方が望まれる、ご相談者にとってよりよい葬儀を行なっていただくために、私達ができるものを伝えるために、サイト上で目に留まって頂くだけでなく、安心してご相談していただけるように、センターの想いを直接伝えるためです。

 世間からは少し出遅れてしまいましたが、首都圏版について、当センターでも少しだけスマートフォンに対応できるサイトに変身いたしました。川崎と横浜のサイトについても、順次していく予定です。
 新しいサイトのロゴは、僭越ながら、私の自筆の文字が採用されています。
 これは、センターの川崎と横浜のサイトでは登場しておりましたが、首都圏版のサイトでは、恥ずかしながら初のお披露目となります。
 また、トップにある画像も、センターの代表と、色の調整やロゴの大きさなど、こうしてほしい、ああしたらいいのでは、など数日のやりとりを経て今に至りました。

 手づくり感満載のホームページですが、このホームページの第一の希望は、ご葬儀を行なう方が満足のいくご葬儀を行なっていただくお手伝いをさせていただくことです。

 ご相談者と私達をつなぐ、センターにとっては大事なものですので、これからも少しずつ、出来る限りの手を入れて、少しでも多くの方の目にとめて頂けるようこれからも進んでいこうと思っています。

宗教の信仰がない方のお葬式 3

 先日、当ブログで「宗教の信仰がない方のお葬式2」を書きましたが、具体的な無宗教での葬儀の例をもう少し続けたいと思います。

 ご葬儀からさかのぼって2年ほど前からのご相談でした。息子さんからのご相談でしたが、ご両親はお元気で、将来のご自身達の葬儀について具体的なご要望がある事から、事前に色々とお調べになり、葬儀社とのご面談にも同席され、担当者と直接お話しになりました。 
 以前お付き合いのあったお寺とのご縁がなくなり、宗教色のない、無宗教でのご葬儀をというのが第一のご要望でした。ご家族は音楽一家で、ご自宅では音楽の教室をされていらっしゃったことで、息子さん達の演奏による音楽で見送られたいというご希望から、ご自宅での無宗教、音楽葬という形になりました。

 無宗教葬である事に加えてご自宅での葬儀でしたので、主立っての進行が無い分、時間的な制限もゆるく、途中、教室の生徒さんがお別れに訪れたりなど、自由な形でのご葬儀になられたとのこと。
 ご家族の皆様も、故人様が希望されていたご葬儀を思うように行えたことに大変喜ばれていらっしゃいました。

 このご葬儀では、事前に葬儀社の担当者と直接ご面談を行ない、担当者とのコミュニケーションもよくとられていました。
 無宗教でのご葬儀で、積極的なご要望があるような場合には、出来れば事前に葬儀社の担当者によくご相談される事をお勧めいたします。