ご相談前の心配ごとは。

 今まで実際に当センターをご利用頂いた方からのアンケートで、当センターを利用した理由として、「NPOなので安心だと思ったから」や「サイトを見て信頼できると思ったから」などとご回答いただくことがあります。
 最初にセンターとコンタクトをとられる前の段階で、ご相談者が目にできる上記のような入口を用意させていただいていますが、それでも躊躇される方はいらっしゃるかと思います。

 もともと葬儀という不安を持ち、しかも何もわからない初めての状況にある場合には当然のことかと思いますし、ご相談のやりとりなどについても心配されることもあるのではないでしょうか。

 心配ごとのひとつに、「相談したり、葬儀社を紹介してもらったら、後でしつこい営業連絡などがあるのではないか」と考えることがあるかと思います。センター及びご紹介葬儀社は、連絡をしなくてはならないという必要がない限り、積極的にご相談者へ連絡するということはありません。ある程度の段階が来てご相談者と葬儀社が直接連絡を取る状況になるまでは、センターが間に入って対応します。
 ご相談者の許可なく、葬儀社等へ住所・電話番号・フルネームなどを知らせることはありませんのでご安心ください。

 また、夜間などの緊急なご相談でお電話された場合でも、オペレーター経由ではなく、必ずセンターのスタッフが直接対応いたしますので、何度も同じ説明を繰り返しする必要はありません。

 自分が相談者になって何かを相談することになった場合、きっと心配するだろと思うところを挙げてみましたが、実際にご利用頂いた方からのアンケートのご回答を見て頂くのが一番安心していただけるかと思います。

 ホームページではご利用者からご回答いただいたアンケートで掲載許可をいただいたものを掲載させていただいています。
 迷われている方がいらっしゃいましたら、安心してご相談いただくためにご参考にしてみてください。

梅シロップの作り方を調べたのですが・・。

 先日、スタッフの(松)さんから梅の実をたくさんいただきました。
 粒の大きな立派な梅です。
 私にとっては「初・梅しごと」です。
 梅酒にするか、梅シロップにするか…。
 梅酒で失敗するとショックがおおきくなりそうなので、子どもも一緒に楽しめる梅シロップを作ることにしました。

 まずは、インターネットで作り方の検索。
 瓶の消毒や梅の実の扱い方など、調べれば調べるほどどうするのが一番いいのかわからなくなってしまい、最終的には実家の母に聞いて、「テキトウに作ってもうまくいく」という結果に至り、ちょうどよさそうな大きさの瓶と氷砂糖を買ってきました。
 母に聞いた情報と、ネットで知った情報をミックスし、瓶の消毒や梅の前準備に丸一日かかって、やっと瓶に投入。あとは、毎日瓶を振って出来上がるのを待つだけです。
 計量もしないでテキトウに作ったので、大きな瓶2本それぞれ、梅、氷砂糖、お酢のバランスが違います。出来上がりにどんな差がでるのか、一カ月後の楽しみが増えました。

 インターネットでの調べ物は気軽にできるのでとても便利なのですが、深く調べようと色々見てしまうと、何が良くて、何が良くないのかわからなくなってきます。
 今回の梅シロップの作り方ひとつをとっても、梅の実にキズをつけないようにと注意する人もいれば、竹串などであえて傷をつけると書く人もいます。瓶の消毒もやらなくていいと書く人のサイトもありました。
 どっちも正解なのでしょうが、初めてそれに触れる人にとっては判断に困ります。
 また、自分が選んだものは正しいのかどうかも迷うことがあり、そんなときは結局信頼できる人に聞いてみるのが一番いいと思いました。
 
 一カ月後、暑い季節にぴったりのさっぱりした梅ジュースがいただけるように、毎日瓶を振っています。

葬儀社を選ぶときの材料として。

 葬儀のご相談では、初めて葬儀を出さなくてはならない状況になられた方だけでなく、以前紹介してもらった葬儀社さんにまたお願いしたいというリピート依頼でのご相談もあります。

 リピートでのご依頼の場合、当センターへご連絡をいただく他に、その葬儀社さんへご家族から直接ご依頼されるようなこともありますが、直接葬儀社さんへご依頼された場合でも、センターへは葬儀社さんから「リピートでの依頼を受けた」という報告をしていただいています。

 センターでは、リピートで依頼されるということは、実際にその社で葬儀を行った方の満足度が高かったと考え、葬儀社選びに不安を感じているご相談者にとって、葬儀社を選択する上での大きな材料になることから、積極的にお伝えしていることでもあります。

 葬儀については、費用や対応面など、不安感じている部分は人それぞれですが、突き詰めていくと、結局はいい葬儀社さんに出会えれば、その不安はかなり軽減されるのではないでしょうか。

 今までも多くのリピート依頼、リピート報告を受けておりますが、「●●葬儀社の●●さんに、またお願いいしたい」と、担当者ご指名で依頼を受けることもあり、担当者レベルでの信頼感も大きなものと感じます。

 ご喪家のために、常に誠意をもって対応している葬儀社さんの努力や想いは、ご依頼者と葬儀社の間に入るセンターからもきちんと繋いでいきたいと思っています。

苦手を克服する。

 今、分かりやすい文章を書けるようになるために、文章力に関する本を読んでいます。

 本を読むこと自体があまり得意ではなく、読む時間もかなり遅い方なのですが、覚えるために読んでは戻りの繰り返しでなかなか先に進めません。

 ご相談の対応では、文章を書く(作る)ことは避けられず、メールでのやりとりを始め、お電話でのご相談でも、見積りをお送りする際にはセンターからの説明書などの用意もするため、分かりやすく説明する文章を作るというのは必須の作業となります。

 元々得意ではない分野なのでなかなか上達できず、わかりにくいところなどもあるかと思いますし、作る時間も人一倍多くかかってしまうのですが、説明文を送った後にご相談者からいただく返信に、ときどき「丁寧なご説明、どうもありがとうございました」との言葉をいただくことがあり、次も頑張ろうという気持ちになります。

 まずはわかりやすくお伝えすることができるように、その次の目標は短い文章でもしっかり伝わるものが作れるようにとまだまだ先は長いですが、まずは今読んでいる本を読み終えることで少しは上達していますように、今日もこれから少し読み進めてみます。

葬儀屋さんの地元活動

 センターの賛同葬儀社さんで、定期的なペースでお葬式のセミナーを行っている所があります。
 先日、あるご縁のおかげでそのセミナーに参加させていただけることになり、新しい担当者さんへのご挨拶も兼ねておじゃまさせていただきました。

 昔から地元に根付いた営業活動をされている葬儀社さんらしいセミナーで、お客様はほぼ地元の方。顔見知りの方などもいらっしゃったようです。
私もその中に混ぜていただき、話しを聞かせていただきました。

 テーマは、多くの方が興味を持っているであろう「家族葬」でした。
 家族葬を望む人が多いというのはどのような理由からなのか、とか、家族葬で葬儀を行った場合の費用についてなど、いくつかのテーマに分けて分かりやすく話しをしていただき、参加した方々は真剣に話を聞かれていました。

 「家族葬とは」などの疑問は今の時代、今の時代、誰でもインターネットなどで詳しく調べることができます。知識だけが必要ならば、なにもセミナーへわざわざ出向かなくてもいいのでは・・などと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
 私自身はもちろん仕事上知っていなくてはならないことばかりですので、本来ならば参加する必要はないのですが、お話しの中でときどきはさまる、「葬儀屋さんが体験した話し」はとても興味があり、勉強にもなりました。

 一般の方々は、葬儀について調べなくてはならない状況になるまで、葬儀屋さんと接したことがないという方も多いと思います。
 このような、地元の葬儀屋さんが開催するセミナーは、地元の人たちとのコミュニケーションを図ると同時に、なんとなく不安があるような気持ちが少しでも軽くなるような場になるのかもしれません。

生花祭壇の役割

 センターでは、ご相談の初めの段階で一度祭壇についてお伺いしますが、宗旨宗派を問わず、年々、生花祭壇を希望される方が増えてきているようです。
 
 生花祭壇は式場内を華やかに飾るだけでなく、故人様やご遺族の要望をかなえやすく、その方のためだけに造られるものというのも理由の一つかと思います。
 また、たくさんの花で送りたいと思われている方も多く、祭壇で使った生花はたいていの場合、ご出棺前のお別れの際に皆様でお柩におさめられるので、最期に皆様が故人様とお別れをする時間を少しでも長くしてくれるのにも役立っているのかもしれません。

 ときどき、仏式の葬儀でも生花祭壇を選んでもいいのでしょうかなどのご質問をいただくことがあります。昔ながらの葬儀をお考えの方などには、仏式での生花祭壇に少し抵抗がある場合もあるようですが、葬儀社さんとの打ち合わせなどで気持ちが変わり、生花祭壇に変える方もいらっしゃいます。
 また、神道でのご葬儀では白木の祭壇を使用される方が多い中、神道用の生花祭壇を提案する葬儀社さんもあります。

 故人様のイメージや好きだった色や花で飾られることも多く、故人様が男性の場合には、白やブルー、紫色などの寒色系の花をメインに飾ることが多いように思うのですが、お父様のご葬儀の祭壇をピンクの花で華やかに飾ら れたご葬儀もありました。 ご相談当初から生花祭壇で見送られることを強く希望されていたご家族でしたので、生花祭壇にちからを入れている葬儀社さんをご紹介させていただきました。
 祭壇は遺された奥様と娘さんのご希望でピンク色の花をメインに使用したとのことです。
 立会いに伺えなかったご葬儀でしたので、その祭壇の写真を見せていただいたのですが、あくまで私の想像ではありますが、とても仲の良いご家族という印象をもちました。

 葬儀に対する考え方は千差万別ですが、生花祭壇はそれぞれのご家族の送る想いをかなえることにも一役かっているのではないかと思います。

予算と対応

 センターからの予算やサービス面でのご要望の問いかけに対し、「低予算でも丁寧に対応してくれる葬儀社さんを紹介してもらいたい」とご回答されることがよくあります。
 葬儀にかける費用がなかなか捻出できないけれど、それでも丁寧に対応してくれる葬儀社さんにお願いしたい、という気持ちは多くの方がお持ちだと思います。

 ホームページでは、格安プランを打ち出している葬儀社さんも少なくありませんが、値段だけで決めてしまうのは少し危険な気がします。
 センターへご相談される方のように、多くの方は安い値段だけでなく、丁寧な対応や、信頼性も求めていますが、ホームページや見積書だけではどのように対応してくれるのかがわからず、結果、一度しかない葬儀に無念な気持ちを残すことになってしまうこともないわけではありません。

 実際、センターへ「前回行った葬儀では、火葬のみということもあり、価格が安い葬儀社に依頼したのですが、担当者の態度が悪く、自分が思っていた葬儀とはまるで違った葬儀になってしまい後悔しました。次にもまた近々葬儀を行うことになりそうなのですが、二度と同じ思いはしたくないので」とご相談される方もいらっしゃいます。

 もちろん、安く提供している葬儀社さんが全て良くないというわけでは決してありません。また、値段だけを重視している方の場合にはそれもありだと思います。
 ただ、少しでも良い葬儀にしたいと思われているのなら、おおよそでもかまわないので、葬儀社の担当者がどのような人なのかなどを知っておいた方が安心できるのではないかと思います。

 葬儀に関係しない方にとって、葬儀社の内容まで知ることはなかなか難しいことだと思いますが、センターではご紹介させていただく葬儀社さんがどのような社なのか、また、担当者がどのような人なのかなど、面談や葬儀の立会いなどで把握したうえでご紹介させていただいていますので、信頼性のある葬儀社さんと出逢う近道だと思っていただければと思います。

 予算と葬儀社さんの対応は比例するものではありません。

涙腺が弱いせいでしょうか。

 子どものころから比較的涙もろい方だったのですが、最近では「ちびまるこちゃん」を見ていてもホロリとしてしまうほど涙腺がゆるくなってきています。

 ご葬儀は故人様との最期のお別れの場であり、ご家族や故人様と交流があった方にとっては、深い悲しみの中で行われる儀式です。
 私たちはそのご葬儀へ立会いという立場でお伺いすることがありますが、もちろん、故人様とはご生前に交流があったわけではないので、そこに「思い出」というものはありません。

 立会いでは、ご葬儀を斎場の後方から拝見させていただくのですが、時としてこの約1時間の間に、ぐっと感情が入ってしまうことがあります。
 ご葬儀が始まる前は気丈に振舞われていた喪主の方が、お経を聞いている間、ずっと涙を流されているのを見ると、何とも言えない気持ちになります。

 また、お式の後半で、お別れの儀式の準備をするために、皆さまが一旦式場の外に出ることがありますが、準備が整うまでのこの時間は和やかな雰囲気で過ごされているなと感じることが多いのですが、準備が整って、お柩のふたが開けられている式場へ入ると、先ほどまでの和やかな雰囲気が一気に「最期」を感じる空気になり、直接故人様と交流を持ったことがない立場の私でさえ、自分の涙腺がどこまで頑張れるか…、と思いながらも、ご葬儀を後方から見ているのが仕事なので、毎回、どうしても感情が入ってしまうようです。

 葬儀社のスタッフの方たちは、自分達の仕事に集中し、次へ次へと動きまわらなければならないので、毎回のご葬儀で泣いているわけにはいかないのでしょうが、たまに、目を赤くしているスタッフの方を見ると、なぜかホッとしたりします。

 涙腺はこれから更にゆるくなってくるかと思いますが、式中に席をはずさなければならないようなことにならないように、引き締めないと・・と思います。

いざというときに。

 「先ほど身内の者が亡くなり、病院から葬儀社のリストを見せてもらったのですが、このあたりの事情がわからず、どの葬儀社に頼んだらいいのかわからなくて…」というご相談がありました。
 お話しを伺うと、故人様は一人暮らしだったとのことで、病院からご危篤の連絡を受け、身内の方は他県から駆け付けたとのこと。リストの社名だけでは判断がつかず、センターにご相談されました。

 他県にお住まいでは、その地元での評判も耳にすることはなく、いきあたりばったりで依頼することに大きな不安があってもおかしくありません。
 このご相談者は、突然のことだったので費用面での心配があり、できるだけ費用を抑えたかたちでの葬儀を希望されていたので、火葬のみのような小規模なご葬儀でもご遺族の要望を聞いてくれる地元の葬儀社さんをご紹介させていただきました。
 
 センターでは、ご相談の際にご要望をお聞きし、それにあうような葬儀社をご紹介させていただいていますので、知らない葬儀社にいきなり依頼するという不安感はかなり軽減できるかと思います。 
 
 一方、「入院している家族が心配な状況で、病院から複数の葬儀社を紹介されたのですが、万一の時には病院から紹介された葬儀社に依頼しなければならないのでしょうか」という事前相談がありました。
 お話しを伺うと、葬儀社を選ぶために、病院から紹介してもらった葬儀社、数社に事前の相談をしようと連絡を取ったところ、電話の対応に違和感を持ち、できればそこへは頼みたくないと思われたとのことで、葬儀についての要望という以前に、一番最初のコンタクトで不安が大きくなり、センターへご相談されました。
 このご相談者のように、お気持ちに余裕があるうちに、病院から紹介してもらう葬儀社さんでも、できれば事前に直接コンタクトをとっていただくのが良いと思います。
 
 病院から紹介される葬儀社全てがよくないということではありません。
 大事なのは、自分が考えている葬儀の要望や対応に合うか合わないかということが、葬儀の満足度につながってくるのだと思います。

少しでも不安が軽くなるように。

 当センターの活動は、ご相談いただいた方のご要望にあう葬儀ができるような葬儀社をご紹介することです。また、それに伴い、ご相談者の葬儀に対する不安を少しでも軽減していただくために、ご葬儀についてのサポートをさせていただいています。

 特に事前相談では、葬儀社のご紹介とあわせて、概算見積書の取り寄せを希望される方が多く、また、よほどお時間がない場合を除き、見積書はセンターで取りまとめてから送ってほしいと希望される方が多い状況です。  葬儀の見積書の書き方は、各葬儀社によって様々で、なおかつ専門的な名称で書かれている各項目は何を指しているのかなど、初めて葬儀の見積書を見た方にとっては、何の説明もない状況で全てを理解するのは困難ではないでしょうか。  セットプランひとつをとっても、各葬儀社さんの考え方により含まれる内容は違っていますので、特に複数の社で検討したい場合には、それぞれの説明が必要になります。  センターでは、ご紹介社から見積りを取り寄せて、まとめた段階でご相談者へお送りしていますが、その際には必ず見積りの説明書を添付させていただいています。  また、見積書と説明書を照らし合わせながらご検討いただき、不明な点などがある場合には、お問い合わせをいただければ必要に応じてご理解していただくまで何度でも対応していますので、葬儀社さんと直接コンタクトをとる前の段階で、葬儀について理解(
特に見積書の見方など)していることから、その後、直接葬儀社さんとコンタクトをとる際にも不安が減少した状態で説明を聞くことができます。  葬儀は何度も経験するものではないだけに、初めて葬儀のことを考えなくてはならなくなってしまった状況の方からのご相談は多く、「わからない」ということが葬儀に対する不安を大きくしていることもあります。  先日、センターへご相談いただき、無事にご葬儀を終えられた方から、「おかげさまで無事に葬儀が終わりました」とのご報告をいただきました。  お電話では、葬儀後のことまでに話が及んで少し長くなり、「つい、話しやすくて余計な話までしてしまってすみません」と謝られたのですが、私にとって「話しやすくて」という一言は、大きな褒め言葉を頂いたように思いました。  これからも「相談しやすい」、「話しやすい」を心がけて、ご相談者の不安が少しでも軽くなるように対応していきたいと思っています。