ご相談者の役に立つ

 「ご相談者の役に立つ」。
 私がこのあさがお葬儀社紹介センターに入った時から一貫してセンターの代表が私達に言い続けている言葉です。

 ご相談のやり取りで迷った時、どのように返していいかわからず相談したときにも必ず「ご相談者の役に立つように」と言われます。

 センターにはマニュアルがありません。もちろん、ミーティングでの話し合いやその時々の指示などはありますが、基本的には「スタッフそれぞれの持ち味が活かして」というスタンスです。

 御相談のやりとりでは、いろいろな事が起こります。
 お話のやり取りの途中で、ご相談者とご家族の間で話しがまとまらなくなってきてしまったり、ご対象の方について伺っている途中で涙声になってしまわれ、落ち着かれるまで少しお待ちしていたり・・。
 メールならばご相談者の気持ちの表情をくみ取りにくい所が幸いして、落ち着いて対応することもできますが、電話では、「役に立つ」ということよりも気持ちの方が優先してしまうのも「持ち味」の一つとして・・・・。

 私がセンターに入ってもうすぐ7年、葬儀業界にいた時をを含めて12年余り携わってきました。
 その間に、一般的な葬儀考え方や葬儀社自体、各消費者の方の状況は、年々少しずつ変わってきてるとは感じていましたが、12年前と今を比べるととても大きく変わっています。

 ただ、センターの在り方はずっと変わらず「ご相談者の役に立つ」です。

打ち合わせに同席して・・

 「前に親戚が亡くなったときに、葬儀の打ち合わせに同席したことがあったのですが、そのときの打ち合わせのやり取りに違和感があって・・」と、何を信用したらいいかわからず、不安になってしまったというご相談をいただきました。

 お話では、高い物を次々に勧められ、見積りが出来上がった時点ではびっくりするような金額になったのですが、会員ということでその金額からバサッと半額に。それに違和感を感じられたそうです。
 ご自身のお父様も高齢で心配な状況にあったため、事前に調べておこうとインターネットでいろいろ検索したり、人に聞いたりしてみたけれど、「どれを、なにを信用していいのか分からなくなってしまって・・」とおっしゃっていました。

 また、他のご相談でも、ご友人のご主人が亡くなり、打ち合わせに同席したところ、担当者が強引に色々勧めてきて断ることもできなかったそうですが、他家の事なので口出しができず、ご自身のお身内の方が心配になったら必ず事前に色々調べておくことが必要だと思ったそうです。

 何が普通なのか、ということは各ご家族によって異なる感覚なので基準はありません。
 全てを一気に調べるのはご負担かもしれませんので、少しずつでも事前に調べているといざという時に役立つことがあるように思います。

ご安置の場所は。

 先日、病院から紹介された葬儀社に依頼して、安置までしてもらっているのですが・・というご相談がありました。
 「葬儀社が提携しているという安置所に搬送されたのですが、ちょっと親戚に面会にきてもらうのはためらってしまうようなところで・・葬儀社にも他の安置所にしてもらいたいということを伝えたのですが、安置所はみんなこんな感じです、と言われてしまって・・本当にどこもこんな感じなのでしょうか・・」と。

 そこの安置所がどのような状況のところなのかはわかりませんでしたが、たしかに無機質でひんやりとしたイメージなところは多いかと思います。
 ただ、安置施設にちからを入れて、自社の強みにしているような葬儀社もあるので全てが殺風景で無機質なイメージのところばかりではありません。
 葬儀となると、葬儀の事だけに気を取られてしまいがちで、安置所については、勝手に連れていかれたりなど、ご家族があまり気がつかないケースもあるようです。

 センターでは、ご相談の際に、やり取りの中で安置についても触れさせていただいています。
 ご葬儀までの間故人様がお過ごしになるところですし、ご家族やご親戚の面会を希望されるのであれば、できる限りご面会ができる葬儀社をご紹介させて頂くようにしています。
 
 たしかに、すべてご満足がいくところに安置できるかどうかということについては地域やタイミングによって難しい場合もありますが、その際には優先順位を一緒に考え、提案させて頂くこともしています。

 自宅に安置できない場合、安置所に安置できるという事だけで安心される方もいらっしゃると思いますが、ご安置中に面会できるかどうかを聞いてみることや、融通を利かせてもらえるか、なども葬儀社を選ぶ選択肢に入れていただくとよりご満足度が高まるかもしれません。

葬儀社を比較して選びたい

 先日、センターにご相談いただき、無事に葬儀を終えたご相談者からアンケートのご回答がとどきました。
 センターをなぜ利用しようと思われましたか、という質問に、「葬儀社はたくさんありすぎて、自分たちにはどんな会社か判断できなかったので」と書かれていました。
 
 たしかにネットで検索しても多くの葬儀社が表示されますし、ご友人や近隣の方からの情報、チラシ、広告などを含めると、本当にたくさんの中から1社をえらばなくてはなりませんし、その中のどの社がご自身に合う葬儀社なのかを表面的な情報だけで見極めるのはとても難しいと思います。

 一般的な葬儀を希望しているので、どこに頼んでも同じ、と思っている方もいらっしゃると思いますし、葬儀社はどこも同じ対応をしてくれると思っている方もいらっしゃると思いますが、対応の面に関しては、『葬儀社によって違う』だけでなく、同じ葬儀社内でも『担当者によって違う』こともあるので、担当者がどのような方なのかを知って頂くのが満足につながる葬儀を行えるのではないかと思っています。

 このアンケートのご回答をくださった方のご相談では、最初のご相談から数日間やり取りをおこない、ご要望を把握したうえで複数の葬儀社をご紹介をさせていただき、ご家族皆様が3社の担当者と直接面談をしたうえで1社をお選びになりました。

 特に複数の葬儀社を比較して選びたいと思っている方はそれぞれの社の担当者がどのような方なのか、どのような提案をしてくれるのか、など、比較検討する材料としてはとても影響があることで、比較できる材料は多い方が選択しやすくなると思います。

 葬儀社を選ぶ際、表面的な情報だけでなく、もう少し踏み込んで頂くといいかもしれません。
 
 

ホームページだけでは・・

 葬儀社を探すとき、今はインターネットを利用して葬儀社を検索して探される方はとても多く、それに伴って、葬儀社もほとんどが自社のホームページを持っています。
 
 大手の葬儀社さんや、主にインターネットで営業を行なっているところなどの、綺麗で大規模なサイトにはつい目が行ってしまい、すごいホームページだな~と見入ってしまう事もありますが、ホームページを見た人は、そのホームページの印象をそのままその社のイメージとして持たれることも多いのではないでしょうか。
 
 逆に、ホームページが洗練されていない葬儀社の印象は・・・。

 それよりも、ホームページを見つけてもらう事さえ困難な葬儀社もたくさんあります。

 小規模な葬儀社などは、検索してもなかなか見つけ出すことがができないような所も多く、以前、ご葬儀後にご協力頂いたアンケートで、「とっても満足でした。今回利用した葬儀社は検索で出てこなかった会社なので、紹介していただけて本当に良かったと思っています。」というご回答をいただいたことがあります。

 センターの賛同葬儀社の中にも、昔作ったままで更新をしていなかったり、「そもそもパソコンが苦手で(汗)」と、ホームページからきた問い合わせのメールにも気が付いていなかったりする葬儀社がありますが、葬儀については、ご依頼者からの評価がとても高いところだったりすることもあります。

 どんな葬儀社なのか、担当者はどんな話し方をする人なのか、ちゃんと説明してくれるのか、などの情報はホームページだけではわかりません。

 可能であれば、できるだけ担当者と話しをして頂くことをお勧めいたします。
 

過去にだした葬儀で・・・

 以前の葬儀で嫌な思いをしたので、次の葬儀では失敗したくないと考えられている方は少なくないようです。
 センターへも、過去の葬儀で残る後悔から、葬儀社選びに慎重になっている方からのご相談を頂くことがあります。

 よくお聞きするのが、なにもわからないまま病院などから紹介された葬儀社に依頼し、葬儀社のされるがままになってしまったというケースです。
 また、最近では、ネットで探し、安いから頼んだが、対応に不満が残ってしまったという方もいらっしゃいます。

 先日も、10年ほど前に出したご葬儀で辛い思いをされてしまい、何も分からずに頼んでしまったことに後悔し、次の葬儀ではそのような思いをしないようにと、1年ほど前にご相談を頂いた方から再度、お問い合わせをいただきました。
 ご本人はお元気なので、すぐにということではないけれど、出来るときに色々調べておきたいとのことです。

 また、以前いただいたご相談でも、直葬を希望していたので、どこも同じだと思い、ネットで見つけた安い葬儀社に依頼したところ、担当者の対応に不満が残り、将来、また葬儀をだすことになったときに同じ思いをしないようにするために、とおっしゃる方がいらっしゃいました。
 そのご相談者は、親戚ももうみんな高齢になり、葬儀に参列していただくのが困難なので、家族だけで見送る直葬を選んだとのこと、費用を抑えるのに越したことはないと思って安いところに頼んだけれど、数万円の差で後悔しなくて済むのならば、次の葬儀では対応面を重視して選びたいとおっしゃっていました。

 事前に準備するということに抵抗がある方も多いと思いますが、葬儀社を決める、ということまではいかなくても、良心的な葬儀社がどのようなところなのか、ということだけでも知っておくと安心していただけるのでは、と思っています。

使いたい式場はありますか

 ご相談で、使いたい斎場はありますか、とお聞きすると、どこがいいか全くわからないので・・とおっしゃる方は多いです。
 ご自身が参列したことがある斎場があったり、ご本人が希望しているなどがない場合、普段、式場があってもあまり気に留めることもないのかもしれません。

 また、違う地域から引っ越してきて、斎場がどこにあるかなどがわからない方もいらっしゃるようです。

 センターでは、ご要望を伺う際に、ご希望される式場があるかどうかをお聞きしています。
 また、希望式場がある場合には、どのような理由でその式場を希望されるのかもお聞きします。

 以前、近所にある〇〇会館がいい、というご要望がありましたが、その式場は規模の大きな葬儀でよく使われている式場です。
 使用料もそれなりに高く、20名ほどの家族葬で使うには・・と思い、理由をお聞きしたところ、家から近く、葬儀をやっているところをみたことがあるので、そこでいいか、というお話でした。
 そこで、小規模な家族葬などの葬儀でよく使われているリーズナブルな会館のご案内と、葬儀社からもいくつかピックアップしていただいて提案させていただきました。

 特に決めていない方へのご提案はもちろんですが、ご要望や状況をお聞きした上で、適している式場のご提案もさせて頂きますので、何も分からない状態でのご相談でもご安心ください。

親のお葬式

 お母様が脳出血で倒れ、葬儀のことが身近になってきたが、お葬式の事が何も分からない、と、友人から相談がありました。
 お父様はすでに他界されていて、友人は長女ということで、葬儀の際は喪主になります。親戚たちとは密にお付き合いをしているので、友人が決めたことに異論を唱える人はいないということですが、決定権があればあったで、それが迷う事につながっていると言っていました。
 また、お母様とは離れて暮らしていたため、お母様とは葬儀の話しをしたことが無く、生命保険の証券や印鑑をどこにしまっているのか探すのが大変だそうで、キャッシュカードは見つかったけれど、当のお母様は認知症が進み、暗証番号がわからず、医療でかかる費用を引き出すのもとても手間がかかるとのこと。
 判断に迷ったり、わからないことが多く出てきたことで、元気なうちに色々と聞いておけばよかったと後悔しています。

 最近ではご自身の将来について考える方も多くなっているようですが、子供の立場から親の葬儀について積極的に話しをすることにためらいがある方は多多いと思いますが、友人のお母様のように、急に倒れ、何も聞けない状況になることも・・。

 以前、他のご相談で、「父は元気な時にここの斎場はいいな、と言っていたので、そこで葬儀をやってあげたいと思っている」とおっしゃるご相談者がいました。
 普段の何気ない会話の中にも残された家族が判断に迷わないで済むヒントがある事もあるようです。

 私はこのような仕事をしているので今まで親と葬儀のことは色々話してきたつもりでしたが、先のことを考えるとまだ判断に迷う事もあり、まだ聞きたいこともあるのですが、両親も高齢になり、病気を患っている今となっては、葬儀の話しはしづらくなってきました。

 お元気なうちに、気になることは何気なく聞いておくと、残された家族は選択肢が狭まって判断がしやすくなるかもしれません。

生花祭壇の花

 花の多い季節です。外を歩いていると、花の写真を撮っている人をよく見かけます。

 事前相談で、「ずっと花が好きだったので生花祭壇にしたいと思っています」と生花祭壇を希望される方は少なくありません。。
 
 生花祭壇を希望される方が増えるのに伴い、生花祭壇にちからを入れている葬儀社さんも増えてきましたし、今では生花祭壇しか扱わない葬儀社も多くあります。

 生花祭壇はお花の種類や色をご遺族のご希望により選ばせてもらえたり、花の数を増やしてボリュームを出したり、逆に減らしてこぢんまりと作ってもらったり、ご要望に出来る限り応じてくれるところも多く、故人様が大好きだった花をメインに作ることに対応してくれることもあります。
 中には、予算に合わせてご遺族のご要望を織り込みながら祭壇をつくってくれる柔軟性に富んだ葬儀社さんもあります。

 以前、葬儀業界のイベントに行った時、某有名華道家の方がデザインした生花祭壇が展示されているのを拝見しました。
 ため息が出るほどの美しさと規模の大きさは、厳粛な中にも圧倒されるような迫力もあり、「すごい!」と感動しました。なかなか見る事ができない貴重な体験だったかもしれません。
 
 私の知人は南国が好きな人が多く、先輩方は「自分のお葬式はカラフルな南国の花で囲まれたいわ〜」とおっしゃいます。
 
 故人様が好きだった花があるのでしたら、相談してみるといいかもしれません。

葬儀社によって考え方は様々です

 センターでは、新規でご賛同を申し込みいただいた葬儀社の担当者の方と、最初に必ず面談をさせていただいています。
 先日も、1社お申込みをいただき、面談をさせていただきました。

 センターは、ご相談者の状況やご要望をお聞きし、出来る限りそれに合うような葬儀社をご紹介し、ご満足のいく葬儀を行って頂くことを目的に活動しています。そのため、葬儀社側の考え方や担当者がどのような方なのか、どのような対応をする社なのかなどを知っている必要があります。

 今まで、何社もの葬儀社の担当者とお会いさせていただきましたが、各葬儀社によって本当に様々だな、と思うのですが、おそらく普段葬儀社と関わらない方にとっては、その違いなどはよくわからないかもしれません。
 そして、葬儀社においても、自社以外の葬儀社がどのような所なのか、ということも分からないと思います。もちろん、中には色々な葬儀社で経験を積んで独立された方や、派遣スタッフとして色々な葬儀社のお手伝いをしている方もいらっしゃるので、みんなそうというわけではありませんが、なん十社もの葬儀社について知ることは、葬儀社の方自身でもなかなか難しいかと思います。

 ただ、どのような対応か、どのような考え方か、など、細かいことはそれぞれですが、どの社も故人様やご家族に安心していただきたいという思いは同じのようです。

 以前、センターの賛同葬儀社になることについて問い合わせをされてきた葬儀社さんへ、センターからのご紹介は基本的に複数の葬儀社で比較ご検討いただいて、どの社に依頼されるかはご相談者に決めていただいていることをお伝えしたところ、「一人でやっているので、見積りだけつくって終わりになることがあるのは合わないので」ということで、申し込みにも至らなかったことがあります。

 ご相談の際には、ご相談者の状況やご要望をお聞きするだけでなく、どのような葬儀社(担当者)が合いそうかそいうことも考えるために、ご相談者とのやりとりを大切にしています。