散骨

 先日見学させていただいた散骨のセミナーで聞いた話を少し・・・。
 
 散骨といえば、海にご遺骨を撒く海洋散骨を想像される方も多いかと思います。
 私もその中の一人でしたが、海に抵抗がある方もわりといらっしゃるそうで、木の根元に撒く樹木葬も注目されているとのことでした。
やはり、地に足がつくところという意味でも安心感があるのでしょうか。手を合わせる対象物として、樹木があるというのも理由のひとつのようです。
 最近では、樹木葬を希望される方も多いそうで、散骨できる場所も少しずつ増えているとのことでした。

 また、最近ではお墓の後を継ぐ人がいなくなり、墓じまいをしなくてはならないという理由から、ご先祖様のご遺骨を散骨する方もいらっしゃるとか。

 私ごとではありますが、今年のお正月、実家の父母から我が家のお墓について詳しく聞く機会がありました。
実家のお墓には今祖父母の遺骨が入っていますが、祖父は父が中学生の時に田舎で亡くなり、山にあるお墓の下に穴を掘って遺骨を撒いた(埋めた?)とのこと。父が上京し、霊園にお墓を買った際に田舎から遺骨を持ってきたのですが、遺骨というよりは「遺骨が埋まっていたであろう所の土」を掘って持ってきたそうです。
 この話を聞いて、少し気持ちが軽くなりました。
 我が家のお墓は実は私たち姉妹で終わりです。私たちの代で墓じまいをする必要がある状況なので、樹木葬の話はとても興味を引きました。
 
 納骨堂や合同供養墓も考えていますが、散骨というのも視野にいれ、また、この先他の納骨方法が出てくるかもしれないことに期待してみようと思いました。

お墓参り

 お盆の時期です。お盆休みを利用してお墓参りに行かれている方も多いかと思いますが、我が家でもやっとお墓参りに出かける日が決まりました。
 結局、家族の日程が合わず、お盆の時期は外れてしまいますが、主人の父母が眠っている方のお墓参りには行くことになりました。
 都内にあるので、電車で行っても1時間足らずで行けるという気軽さのせいか、いつでも行けるからとなかなか日程の調整をしてくれず・・。結局はお盆とお彼岸くらいしかお参りに行けません。
 
 先週の日曜日からお盆休みに入った友人は、早々に東京を離れ、実家がある秋田県へ帰省。途中、「新幹線に乗ってます〜!お墓参り行ってくるよ〜!」と連絡が入りました。
 つい先日、そんな話しをしていたからでしょう。今年は普段会えない親戚にも会えるから、一緒にお墓参りに行ってくるとのことでした。

 明日・明後日あたりのニュースはどの番組でも恒例のUターンラッシュ情報でしょう。

 田舎から帰ってくる方、田舎へ帰る方は事故などに気をつけて無事にご自宅へお帰りになってください。

お盆が近づいてくると・・。

 近年、お彼岸とお盆だけしか行かなくなってしまったお墓参り、しかも、自分の実家のお墓にはここ何年も顔を出していません。
 個人的に行くには少し遠すぎるので、できれば家族みんなでと思っているのですが、仕事の休みも時間もバラバラなので調整が難しく、結局いつも父母のみでお参りに行ってもらっている状況です。高齢なので、父の運転もそろそろ心配になってきているのですが・・・。

 何年か前から、近所の霊園に移そうという計画がたっているのですが、なかなか実現するまでに至りません。菩提寺はないので、自分達で勝手に決めてしまうことができる環境ではあるのですが、こまかい手続きや費用の面など、話しがなかなか進まない状況で、きっと、まだそのタイミングではないのだろうとも思うのですが。

 実家のお墓は、郊外の霊園にあり、私が子どもの頃に父が購入しました。
 先日、なぜその場所に買ったのかを聞くと、「山も川もあって、家族でレジャーに行く感覚でお墓参りができると思ってそこにしたが、この歳になるとさすがにきついな〜。近ければもっと頻繁に行けるのに」と。
 やはり、なかなかお参りに行けないことを気にしているようなので、そろそろ話しを進め始めないと・・と思いました。

 ご相談でも時々お墓を近くに引っ越したいとおっしゃる方がいらっしゃいます。菩提寺や、先祖代々のお墓等の場合には、なかなか自由にできず、分骨してもらい、ご自宅でご供養されることを選択される方もいらっしゃるようです。
 
 今年のお盆はお墓参りにいけるのでしょうか・・。実家から都合を聞かれる時期が近づいてきました。

お墓参り

まだまだ強い日差しが照りつけていますが、だいぶ秋らしくなってまいりました。

 昨日、久しぶりに会った友人いわく、「こっちは暑さでうっかり忘れていたのに、お寺の脇を通ったら彼岸花が律儀に咲いていたわ。昨今の季節の変動にもめげず、体内時計でも持っているのかしら。お彼岸を忘れないのね」。

 明後日は早くも秋分の日です。
 皆さん、お墓参りはしていらっしゃいますか。

 春、秋のお彼岸とお盆のお墓参りは、日頃ご無沙汰をしているご先祖様の御霊の供養から、先に逝かれたご両親への近況報告まで、お参りの目的も人それぞれでしょうが、お参りすることでひとときでも心安らぐこと請け合いです。

 私事ですが、来月早々には父の13回忌が営まれる予定でおります。
 お彼岸から半月遅れのお墓参りになりますが、久しぶりのお墓参りを前に、小学生が書いたという句が思い出されます。

 「天国はもう秋ですかお父さん」
 思わず懐かしさがこみ上げてきました。

 一方でお墓の問題はお受けするご葬儀のご相談でも、時としてご葬儀以上に悩まれるケースが見受けられます。
 
 先日もお受けした事後のご相談で、ご相談者はご両親のお墓を九州のご実家の菩提寺ではなく、これからはご自分達がお墓参りしやすいように、東京近郊にお墓を求めようと、九州からお見えになられたご親族の皆様にお話をきりだしたことから、話がこじれ、険悪なムードの中ご葬儀を執り行うはめになり、間に入った葬儀社の担当者は、平穏無事にご葬儀を終らせることに四苦八苦されたとのお話を伺いました。

 遠く離れているために、普段の話し合いがなく、いきなりのお話で、双方とも主張を譲らずという形になっているようです。
 担当者としては、取り立てて49日に納骨する必要はありませんので、じっくりご相談され、ご納得いただいてから、ご連絡いただければいつでもお墓のご相談も承りますと申し上げているのですがとのことでした。

そろそろお盆。

 お盆の時期が近づいてきました。
 昨年からお墓の引っ越しを考えはじめ、少しずつ話しは進んでいるものの、なかなか行動に移すことができない状況で、まだその時期ではないのかなと思い始めました。    今年のお盆は家族それぞれ個々の予定が入っていることや、休みの日が微妙にずれていることから日程を合わせることが難しく、やっぱり近い所の方が…と思うのですが、なかなか思うようにいかないものです。  お散歩がてら、高齢の親が一人でも行ける距離が理想なのですが。  実家の父は、もう次の自動車免許の更新をしないつもりでいるようで、そうなるとますますお墓参りに行くのが難しくなってくることでしょう。  我が家(実家)の場合、次の世代にお墓を継承してもらうことができないという問題もあり、永代供養墓でもいいのではとの話しもでてきました。  いずれにしても、動かなくてはいけないのは、嫁に出てしまっているとはいえ、長女である私のようです。  今まで、のほほんとしすぎていました。  おそらく、その時期がくれば流れに乗れると思います。それまでに調べられることはやっておかないと…。  来年のお盆までに、もう少し話しが進んでいればいいのですが。

お参りに行きやすい距離

 数年前、私の実家から自転車で行ける距離のところに新しく室内霊園ができました。

 当時、石材屋さんの営業の方からパンフレットをもらったときには「綺麗な霊園ができた」くらいにしか思わなかったのですが、それから数年経った今、見学に行ってみようかという気になっています。

 私の実家のお墓は、自然に囲まれた霊園墓地にあります。私が幼少のころ、祖母が亡くなったのをきっかけに、父が購入しました。
 それを機に、奈良の田舎のお墓に納骨してあった祖父の遺骨もその霊園に引っ越してきました。

 その霊園の周りは、山あり川あり、それはそれは自然を満喫できる場所にあるので、いつもお弁当を持って出かけ、子供だった私たち姉妹にとってはレジャーの感覚のお墓参りでしたが、家から霊園までは車で約2時間。近隣にも大きな霊園があるので、お彼岸時期には渋滞に巻き込まれ、更に時間がかかります。
 今になって、父に何故そこにお墓を買ったのかと聞いてみると、父にとってもレジャー感覚でお墓参りに行ける場所だったからとのこと。
 子供たちが大人になって家を出た今、高齢の父母が2人でお参りに行くのは、やはり遠く感じるそうです。

 15年ほど前までは、2カ月に1回ほどのペースでお参りに行っていましたが、ここ数年は、年に3回、2回のお彼岸とお盆だけになってきたそうで、昨年にはついに春のお彼岸しか行けなかったとか。
 両親も高齢になり、父の運転も心配になってきたので、あまり顔を出せなくなっても、きっと祖父母は許してくれるでしょう。

 そんな矢先、先日、地元の郵便局で例の室内霊園のパンフレットが置いてあるのが目に入りました。
 持ち帰って、今度はじっくり読みました。

 祖父にとっては2度目の改葬になるので、「落ち着かない」と、怒られそうですが、きっと年に数回しか行けないレジャー感覚のお参りよりも、お散歩感覚でまめにお参りしにきてもらったほうがいいのでは?と、遺された者の勝手な解釈で、お引越しの方向で話が進みはじめました。

団塊の世代を中心に、ご葬儀にも変化の兆しが・・・。

 ワイングラス片手の写真の主は、今にも「やぁ」と声を掛けてくるのではと思わせる、気さくな微笑みを浮かべていました。
 その横には「感謝の気持ち」と題して、生前のご親交に対してのお礼の言葉が記されていました。

 ご会葬の方々は1枚のパネルに足を止め、思い思いの感慨にふけっているご様子です。

 先日立会いにお伺いした60代の方のご葬儀は、故人様のご意向でお別れ会という形の音楽葬でした。

 生前にご自身が準備をされ、ご自身のご葬儀を演出されていらしたご様子です。
 愛唱歌の「愛燦燦」の演奏が始まり、「人生って不思議なものですね」思わず口ずさみながらお花に囲まれた棺に目をやると、2年前の映画「エンディング ノート」の60代のモーレツサラリーマンの姿がだぶってきました。

 それまでお元気だったサラリーマンのお父さんが定期健診で癌を宣告され、余命いくばくも無いことを知り、映画監督の娘さんがお父さんの最期までをある意味淡々とドキュメントで追いかけていく映画は、モーレツサラリーマンのお父さん必見のものでした。

 サラリーマン時代、営業一筋で「だんどりが命」のお父さんは最後のだんどりにご自身を選ばれました。
 ご実家は仏式でしたが、新たに購入したお墓は宗派を問わないとのことで、キリスト教葬に決め、1ヵ月後、結婚式以来と軽口をたたきながら奥様と式場の下見をされ、なぜこちらを選ばれたかを説明されていました。
 ①好印象である
 ②家から近い
 ③リーズナブルであること等をあげられ、
 また、ご葬儀は近親者のみで行いたいと・・・。
 映画「エンディング ノート」は自身の死に対して、一人ひとりが向かい合うことの大切さを教えてくれました。

 ご葬儀の意味合いも、最近は家から個人へと変わりつつあります。
 しがらみが少ない都会では、団塊の世代を中心に、徐々にではありますが、これからはご自身の希望を優先し、自分らしさを演出した葬儀が増えてくるのではと思われます。

お彼岸のお墓参り

 先日のお彼岸に、主人の両親のお墓にお墓参りに行ってきました。そのお寺には、親戚のお墓もあります。お参りに行く時はいつも両方をお参りするのですが、ずいぶん前に一度、同じくお参りに来ていた人に「ついで参りはよくないのよ」と言われたことがありました。
 両親のお墓参りの「ついで」に親戚のお墓参りをしていると思われたのかもしれません。

 「ついで参り」と言う言葉は子供の頃にも聞いたことがあります。実家の霊園の近所には遊園地があり、お墓参りに行くと帰りには必ずその遊園地に連れて行ってもらっていました。子供にしてみれば、遊園地に行くついでにお墓参りに行くという感覚だったわけで、遊びのついでにお墓参りに行くというのが良くないという意味で言われていたのですが。

 少し気になったので、ご住職に伺ってみたところ、良くないとは言うけれど、ついでではなく、一緒にお参りに来たということでいいんじゃないでしょうか?普段、なかなかお参りに来れない人も、お盆やお彼岸は時間を作ってお参りに来るのですし、両親のお墓だけお参りして、親戚は素通りなんてできませんよね。とおっしゃっていました。

 今回のお墓参りでも、私たちが行った時には既にお花がさしてありました。おそらく、親戚がお参りに来た時に、うちのお墓にもお花をさしてくださったのだと思います。
 私が持って行ったお花より立派なお花でしたが、せっかく持って行ったお花なので、花立の隙間にさして、両方のお墓にお参りをしてきました。

 このところ、私がブログを書くときにはお墓の話題が多いような気がします。気持ちのどこかで、「お墓」のことで何か気になっているのかもしれません。

お墓参り

 先日、ずっと気になっていたお墓の引越しのことを両親に話してみました。
 反対されるかなと思っていたのですが、両親とも近いところに引越しをしたいと、私と同じことを考えていたようです。
 
 車で2時間。実家では運転できるのは父だけ。御彼岸やお盆は渋滞に巻き込まれるため、余計に遠く感じます。高齢のため、さすがにマメにお参りに行くことも難しくなってきたそうで、今年のお盆はお参りに行けなかったと言っていました。

 少し離れていても、せめて沿線内でもっと気軽に行けるところに引越しをしたいと思っていたらしく、霊園管理事務所から外柵の補修をしたほうがいいと言われているのをずっと拒んでいるんだそうです。

 調べてみれば、近隣にも霊園があちらこちらにあり、まだ、具体的に話を進める段階ではありませんが、見学に行ってみるのもいいかもなと思い始めました。
 
 実家では、私たち姉妹が最後で、基本的にはお墓を継ぐ人がいません。今は私の娘がみていくと頼もしいことを言ってくれていますが、将来はどうなるかわかりません。こればっかりは押しつけることもできませんし…。

 今のお墓が比較的自由のきく霊園にあることは幸いだったのかもしれません。両親が健在のうちに、引越しができればいいなと思っています。

お参りするのも大変です。

 先日、「お墓を近所に移動したいんですが…」というご相談を受けました。
 お話しを伺うと、今のお墓はそんなに遠方なわけではないのですが、行く気にならないと行けない距離で、これから先、お参りに行くのが大変になってしまうので、できれば家の近所のお寺に移して、お散歩したときなどにちょくちょくお参りしたいとのことでした。
 お墓のことは専門ではありませんが、私の知っていることと、その場でお調べしたことをお話しさせていただきました。

 今あるお墓は霊園などではなく、菩提寺様とのことでしたので、まずはお寺に相談しなくてはならないこと、新しくお墓を作りたいお寺にもお話しをうかがわなくてはいけないこと、他のご親族などの御遺骨もある場合には、ご親族の了承を得なければならないこと、また、移転が可能になった場合には役所などでの手続きが必要なこと、墓石ごとのお引越しは難しいかもしれないこと、などなど…をお伝えしました。

 ご相談者様はお電話口で、「やはり簡単なことではないんですね。今度お墓参りに行った時に、それとなくお話しをしてみます。」とおっしゃっていました。

 あまりお役に立てる回答ができなかったのですが、実は私自身も実家のお墓のことで、少し考えたことがありました。
 今あるお墓は霊園なのですが、家から車で約2時間ほどかかります。今は父が運転をして、母と二人でお参りに行っているのですが、その父ももう高齢。そろそろ運転が危なくなってきました。
 また、母も高齢ですから、この先、どちらかがそのお墓に入ることになった時、一人になった親は、つれあいのお参りに行くのも困難になってしまうでしょう。

 最近ではすっかりそのことも忘れていたのですが、両親が健在なうちに一度提案してみようと思いました。

 今年のお盆も、お墓参りは父が運転して行くことでしょう。
 そろそろ近所の霊園を調べてみようと思います。