生活保護を受けている方のご葬儀は・・

 日曜日の夕方、関西の方から「生活保護を受けている父が亡くなったのですが、葬祭扶助で葬儀ができるのでしょうか」という問い合わせがありました。
 関西地方はセンターの対応の管轄外になるため、地域の情報が薄く、葬儀社のご紹介などはできませんが、国の制度である生活保護ということで、各管轄の地域によって小さなルールの違いはあっても、どこの地域でもそう大きな違いはないということを踏まえていただいたうえで、分かる範囲でということで、質問に対応させていただきました。

 何年も会っていない、生活保護を受けているお父様が金曜日の夜にお亡くなりになり、病院からはすぐに出て下さいと言われて、病院から案内があった数社の葬儀社に電話してみたところ、24時間対応と書いてあるにもかかわらず、電話に出ない、電話にでても、寝ぼけているのか酔っ払っているのか・・話しが通じない・・、など、まともに葬儀の話しをすることができず、また、葬祭扶助についての質問にも答えていただけなかったとのことで、不安が大きくなってしまったとのこと。
 また、ご相談自身はサラリーマンで収入はあるが、ご自身の生活でいっぱいいっぱい、葬祭扶助が認められなくても葬儀代金を支払う事ができないとのことで、時間が経てば経つほど更に不安になってしまわれたとのことでした。
 また、ご逝去が金曜日の夜ということは、月曜日の朝になるまで福祉事務所の担当者と話をすることができないわけで、なんとか必死にネットで情報を集めようと、100件以上のサイトを見て、なん十件も電話してみたとのことで、この二日間はさぞ永く感じられたことと思います。
 幸い、その後に良い担当者がいる葬儀社とコンタクトがとれ、搬送・ご安置は無事に対応していただいたそうですが、結局のところは管轄の福祉事務所の判断次第というところで止まっている状態です。
 ご相談者には、「伺った話しの限りでは、葬祭扶助で葬儀を行なう事が出来ると思う旨をお伝えし、「月曜日の朝一番に管轄の福祉事務所に連絡をしてご相談してみてください。今晩は落ち着いてお休みされたほうがいい」とお話しさせていただいたところ、とてもご安心されたご様子でした。

 何年か前にも、自宅で看護している生活保護受給者であるお父様のご容態が悪化し、医師より「今晩がヤマ」と言われて、葬儀社数件に問い合わせたところ、葬祭扶助はやっていない、今日は対応できないなどと断られ、インターネットでセンターを見つけてご相談された方がいらっしゃいました。
 センターからの葬儀社のご紹介でとても安心されたご様子で、その後葬儀社の担当者と直接話しをされたうえでその社へご依頼になりました。

 葬祭扶助での葬儀や直葬のような小規模な葬儀でも、丁寧に対応してくれる葬儀社さんは、どのような葬儀でも丁寧に対応してくれることと思います。
 ただ、ネットの情報だけでは、丁寧さなどを判断することはできませんし、検索にあがってこない葬儀社でも親切な葬儀社さんはたくさんあると思います。
 センターで対応できる地域は限られていますが、ご心配なことがあったらご相談いただければと思います。

価格だけでなく・・・

  「多くの情報で迷ってしまい、どうしたらいいか」とご相談される方は以前より多くなっているように思います。

一番気になる所としてはやはり「費用がどれくらいかかるのか」という所だと思います。そして、その多くの方は「葬儀社は比較して選びたい」とお考えになっていると思っていると思いますが、ネットに掲載されている費用だけで比較すればいいと思っていませんか?
 もちろん、費用で比較することは大事なことではあると思いますが、葬儀社さんのサイトは自社のプラン価格だけを掲載しているところ、プランの中に何が入っているかを細かく掲載しているところ、プランの他にもかかるところまで丁寧に記載しているところ・・・など、それは各葬儀社によって違ってくるため、葬儀についての知識が無い方にとってはたくさんのサイトを見れば見るほど分かり辛くて、比較するという前の段階で混乱してしまうのではないかと思います。

 お葬式は、各ご家庭ごとに要望や状況が違い、サイトなどで見たことがあるフレーズかもしれませんが「百人いれば百通りの葬儀があります」というような言葉どおり、それぞれのご要望によって幾通りもの違いがあるものです。
 それは、費用の事でいえば、参列人数やご遺族が選ぶものによって葬儀にかかる金額が変わる事は考えやすいことですが、選ぶ葬儀社によっても大きく違ってくるということです。

 そして、費用面だけでも比較することも大変なことだと思うのですが、大切な人を送る葬儀と考えた場合、費用だけではなくサービスの面や場所についての希望も後悔のない葬儀をするためには意識して比較して頂くことはとても大切なことだと思います。
 いくら葬儀を安くできたとしても、葬儀を行う場所が不便だったり、葬儀社の担当者とのコミュニケーションがうまくいかなかったことなど、小さな不満が重ると不満になってしまいます。

 センターにご相談された方で、「予算をかければ解決する話であるなら、予算がない以上よいサービスは望めないと納得できます」とおっしゃっていらした方がいらっしゃいましたが、価格とサービスの質は比例関係ではありません。
 ただ、「サービスの質」の部分は普段葬儀社さんとのつながりが無い方にとっては検討もつかない所だと思います。

 費用だけでなく、サービスの質もご検討材料に入れて頂くと安心も大きくなると思います。

事前相談された方と気付いてもらえないことも・・・

 事前相談の場合、センターへご相談されるタイミングはご相談者によってそれぞれで、最初のご相談からご葬儀までの期間が長期になることもよくあります。
 例えば、「今は元気だけれど、両親は高齢なので葬儀についてある程度考えておきたい。」や、「ご自身の将来のために」など、今はお元気だけれどという状況でのご相談や、医師から数週間と余命を知らされ、深刻な状況の段階でご相談いただき、その後ご回復されてそのまま長期のご相談に至ることもあります。

 長期のご相談の場合、センターでは一年ほどの期間を経た頃、お見積りの見直しなどをして頂くことをお勧めしていますが、実際には依頼する葬儀社をある程度決めてしまわれるとご安心されると思うので、また葬儀について検討するという作業は、つい後回しにしてしまうお気持ちもわかります。
 今は世の中の変動が激しい状況で、それは葬儀業界でも同じです。担当者の入れ替わりや価格の見直しなどが行なわれ、短い期間でもご相談された当時と状況が変わっていることも考えられるので、見直しをして頂きたいとうことが一番の理由ですが、それ以外に、時間の経過によって、ご相談者はどのような経緯でその葬儀社を選んだのかの記憶があいまいになり、また、葬儀社は、日々、様々なところからの依頼で事前相談やご葬儀に対応していますので、長期で間が空いてしまうと、以前ご相談いただいて見積りを作成した方という記憶が薄れてしまっている可能性があるのです。

 センターではご相談の際の資料は一定期間保存していますので、ご連絡をいただければすぐに対応することが可能ですし、葬儀社においても過去の資料はある程度の期間は保管していいますが、その期間は葬儀社によって様々で、せっかく事前にご相談されていても、いざという時にご依頼の連絡をしても、以前事前相談をされた方という事に気づかないこともあります。

 センターからのご紹介の場合、センターではご葬儀の請求段階まで、確認するなどのサービスを行なっていますが、葬儀社が「以前センターからのご紹介で事前見積りを作成した方」という認識がない場合、葬儀社からセンターへの報告が滞るため、その後のセンターのサービスが受けられなくなる可能性が出てきます。
 また、ご葬儀は、故人様の姓の○○家というかたちで対応しますので、ご相談者が嫁がれた娘様だったり、名字の違うご親戚の方であった場合、故人様と名字が異なるために、以前ご相談された方だと気がつかないこともあります。

 長期のご相談になる場合、ご相談者も葬儀社もご相談当時の記憶が薄くなってしまうという事はあると思います。
できれば事前に取り寄せた見積り書などは保管していただき、万一の際に葬儀社に見せて頂く、または「あさがおからの紹介で」、とお伝えいただくと、葬儀社さんも以前のご相談内容なども見つけやすくなり、スムーズに対応していただける事につながります。

選ぶということができます。

 お身内の急なご逝去の場合、ご家族はそれまで葬儀の事など考えたこともないということが多いと思います。
 しかし、ご逝去となった場合、病院や警察からは「葬儀社を・・」と告げられます。

 そのような時に、ご遺族には葬儀社を選ぶという選択肢があるということを知っているだけで後悔することを防げることもあるかもしれないということを知っておいてほしいと思います。

 私の友人で、以前お父様の急逝でどうしたらいいかわからず、お葬式をしなくてはいけないという思いだけで、そのまま病院に入っている葬儀社に依頼し、希望していた祭壇も思うようなものにならず、費用も想定外なほどかかってしまったという経験をしています。
 しかも、今、お父様のお葬式のことで思いだせる事は、葬儀社との打ち合わせをしている間、「遺影写真をどれにしようか」と、家の中の写真を探しまくっていたことと、葬儀社の言っている事がよくわからないけど、とにかくお葬式の準備をしなくちゃということだけで、「何を大事にしなくてはいけないのか」ということを考える余裕はなかったと言っていました。

 「葬儀社を選べる」という事を知らない場合、何もわからずに病院や警察に入っている葬儀社にそのまま依頼する流れになると思います。
 もちろん、病院や警察に入っている葬儀社が全て心配な葬儀社というわけではありません。私達のような第三者機関のチェックが無くても、正直に対応してくれる葬儀社とお付き合いをしている所もたくさんあります。

 しかし、センターへ「後悔した葬儀の口コミ」には、未だに、何も知らずに依頼した為に残念な想いをされてしまったという投稿があり、また、お電話でも「このような事があったのですが、これは普通にあることなのでしょうか」というような、問い合わせをいただくこともあります。

 このブログにご訪問くださっている方は、葬儀について少しでも関心がある方だと思いますので、大切なお身内の急なご逝去の際にはどうしたらいいかなどについて、少しでも知っていただいているかと思います。
 普段の会話で葬儀の話しをすることはあまりないかもしれませんが、もし、大切なご友人などとお葬式の話をする機会があった際には、何かのタイミングで少しだけでも「葬儀社は選べる」と、アドバイスしていただけるといいなと思います。

慣れ親しんだ所から送り出せれば・・

 私は子供のころからずっと東京に暮らしていますが、昔は東京でも自宅や集会所で葬儀を行う事が多く、そのころ住んでいた団地の集会所ではよくお葬式をやっていました。
 当時は隣近所との付き合いも深く、お葬式となれば、みんなが協力して手伝ってたのを覚えています。
 そんな団地でも、今では葬儀で集会所を使うこともなく、近隣の方が亡くなっても、葬儀が終わってから知らされるということが多くなってきたと、実家の両親が言っていました。

 家族葬での葬儀が多くなり、身内だけで葬儀を済ませるということが普通な事になりつつある時代であり、また、住宅事情などから自宅で葬儀をすることが難しくなっているということもありますが、今、センターのサイトに「集会所」のページを作りながら色々考えていると、出来る事なら愛着のある自宅や地元から送り出してあげたいと思っている方もいらっしゃるんだろうな、と思いました。

 ご相談では、ご安置先でさえ、ご本人やご家族が本当は自宅での安置を希望しても、「マンションだから・・」とか、「故人を寝かせるスペースがなくて」などの理由からあきらめてしまわれる方もいらっしゃいます。

 自宅で葬儀をするというのが無理でも、集会所でできるのならば・・
 今では葬儀社がほとんどのお手伝いをしてくれますので、昔のように近所の方に協力をしていただく必要もありません。ただ、ご近所の方がご会葬に来られる事はあるかもしれませんが・・。

 つい先日、「故人は集会所に安置してもらっているので、この先の葬儀をやってくれる葬儀社を紹介してほしい」というご相談をいただきました。
 場所によっては、故人様を安置させてくれる集会所もあるようです。

 希望があれば、集会所も選択肢の一つに入れていただければ、と思います。

自力では見つけられないような・・・

 先日、ご依頼者からご協力いただいたアンケートで、「インターネットで葬儀社を検索しても、テレビで紹介されたとかCMで有名なところばかりなので、今回利用した葬儀社などの小さな所はなかなか探せなかったと思う」というご回答いただきました。

 小規模な葬儀社や開業したばかりの葬儀社などは、インターネット検索でも上の順位に出てくることもあまりなく、また、自社のホームページ自体もまだできていないような所もありますので、消費者の方が見つけるのはなかなか難しいかもしれません。
 また、見つけ出せたとしても、良心的なところなのか、そうではないところなのかという判断はサイトを見ただけではわからないところでもあると思います。

 大手の葬儀社さんには大手であるがゆえの、小規模な葬儀社さんには小規模であるがゆえの、それぞれにご依頼者にとってのメリット・デメリットがあると思いますが、小規模な葬儀社さんは見つけにくく、出会っていただくのが難しい場合も。

 以前にも、「自力では見つけられないような小規模な葬儀社さんを紹介して下さいましたがが、こちらの要望どおりでしたのでとても良かったです」というご感想を頂いた事があります。

 葬儀社の善し悪しは、会社規模の大小だけで判断出来る事ではありませんし、ご依頼者の方が儀社を選ぶ基準も会社の規模ではないと思いますが、ご相談者が知らなかった(インターネットで見つけられなかったなど)葬儀社をご紹介させていただくことによって、ご相談者が葬儀社を選ぶ選択肢が増えることも、ご満足のいくご葬儀につながるためのひとつではないかと思います。

一日葬

 事前相談では初めて葬儀を行う方からの相談が多いですが、過去に葬儀を出す経験をされた方からのご相談もあります。

 以前の葬儀で残念な想いをされてしまった方だけでなく、以前依頼した葬儀社が無くなっていたとか、ずいぶん前のことなので・・・というご相談もあります。

 先日お受けした事前相談では、ずいぶん前に一度葬儀を出した経験があり、また、ご相談者は仕事関係や知人のご葬儀などで参列した経験も多く、そこで対応していた葬儀社のことや、斎場のことなどもよくご存知でしたが、一日葬でも丁寧に対応してくれるところを紹介してほしいというご希望がありました。
 以前は通夜・告別式を行う二日間の葬儀で送るのがあたりまえとされていた頃を過ごされてきたご相談者でしたが、今は一日葬という葬儀のやり方があり、一日葬にするメリットをご自身やご親戚の状況に当てはめたうえで、ご自身達の状況の中では最良のやり方だとご判断されたそうで、既にお身内や菩提寺のご住職からもご了解をいただいていらっしゃいました。

 葬儀の内容も年々少しずつ変化があり、私個人の感覚では、最近直葬よりも一日葬で行いたいと希望される方が増えてきたように感じているところがあります。
 火葬のみでは忍びない、少しでも長くお別れの時間をとりたい、ということで一日葬をと希望される方や、参列者の高年齢化も影響し、前に葬儀を出した経験がある方などで、本来通夜・告別式の二日間の葬儀をするのがあたりまえだと思っていた方が、参列者の負担を考え、一日葬を選ばれることも少なくありません。
 また、直葬よりもゆっくりお別れを、二日間の葬儀では負担が・・・とご相談いただいた際には、にはこちらから一日葬を提案させて頂くこともあります。
 
 一日葬という葬儀が一般的になりつつある場合でも、もちろん、菩提寺のご住職やご家族ご親族の意見なども聞き入れて調整する必要がある場合もあります。
 
 いずれにしても、大切なご家族の葬儀は、ご遺族の満足がいくかたちで行なえることが一番だと思います。
儀は、ご遺族の満足がいくかたちで行なえることが一番だと思います。

葬儀社さんの見積り書

 複数の葬儀社の中から依頼する葬儀社を選びたいと思っている方が比較検討するための材料として参考にしたいものの中で大きな資料となるものは見積り書だと思っている方は多いと思いますが、細かいところまで読み取って比較するのは少し難しいのではないでしょうか。
 葬儀社の見積り書は、各葬儀社で仕様が異なり、また用意しているプランも葬儀社によって含まれているものの内容が異なっていたりしますので、比較するためには説明がないと混乱してしまうこともあるかもしれません。
 センターの賛同葬儀社さんの中でも、プランの中に安置料が3日分含まれている所もあれば、安置料が含まれていない葬儀社もあります。また、プランの中に火葬料も入っていたり、搬送料、霊柩車の費用までほとんどのものがまるっと入っているプランを使用している葬儀社もあります。

 見積り書で比較検討する際に分かりやすい見積りを作ってもらうためには、ある程度具体的な情報を葬儀社に伝えるといいかもしれません。
 例えば、○○斎場で通夜・告別式を行いたい、安置所に安置をしてもらって、人数は身内○○人、一般会葬者が○○人、ご僧侶は葬儀社から紹介してもらいたい、費用は抑えたいので一番シンプルなプランで、など。飲食・返礼品・式場使用料、火葬料など、お葬式を行うためにかかるすべての費用で計算してもらうこと、また、複数の葬儀社に見積りをお願いするのであれば、どの葬儀社にも同じ条件をつたえる、などです。

 ただ、初めて葬儀を考えなくてはならない人にとって、ここまでの条件をまとめること自体がなかなか難しいことのように思います。
 センターへご相談される方は、「何を聞いたらいいかもわからない」という状態の方も多く、特に事前相談の場合には、ひとつひとつ整理していきながら上記のような内容を導き出すことから始めて、見積りの取り寄せ、比較ご検討、という流れで葬儀社を選べる状況になるまでのお手伝いをさせて頂いています。

内容をわかりやすくするために・・

 しばらくの間、ライフワークのように手がけていたセンターのサイト内にある「社葬」のページのリニューアル作業ですが、あと少し残っていますがほぼ出来上がりました。
 思った以上に時間がかかり、内容については、作っても作っても代表からのチェックが入るダメだしの連続でしたが、情報の整理や伝わりやすく書くということは難しいけれどとても大事なことだと改めて感じました。

 以前、このブログでライターさんのように文章が上手に分かりやすく書けるようになりたいというようなことを書いたのですが、文章を上手に書くということよりも、その前の段階、情報の整理がうまくいっていないという事に気がつき、また、一から勉強を始めなくては。

 今まで、何も意識せずに本やサイトなど色々と文章を読んではいましたが、たしかに、整理された情報が伝わりやすい表現で書いてあるものは、読んでいて気持ちがいい。逆に、興味がある内容でも、読んでいてもつっかかって読みづらいと感じたものは、整理されていなかったり、文章が難しかったりということだったのか、と改めて考えさせられました。

 センターの相談はメールでのやり取りも多く、ご相談者へ送る返信などには気を使いますが、もっと気をつけられる所があるなと感じています。

 頭の中にある情報を一つ一つ整理するのもなかなか時間がかかりそうですが、常に意識してコツコツやっていこうと思います。

お葬式の相談は・・・

 普段の会話で「お葬式」の話しをするということはあまりないと思いますが、私の場合、職業柄でしょうか、友人と食事をしているときにもたまにお葬式についていろいろと聞かれることがあります。

 友人が言うには、お葬式の話は、葬儀を出した経験がある方にもなかなか聞きづらい話しで、たとえ親戚であっても聞きにくいこともあるとのこと。
 長女である友人は、一人暮らしの高齢の母親に何かあったら全部自分でやらなくてはならない状況にあり、最近「葬儀」について気になり始めたそうです。
 一度、ネットで検索した事はあるけれど、たくさんあり過ぎてよくわからない、どこのサイトも良く見えてしまうし、なぜか何度も同じサイトを開いてしまっているみたいで、ぜんぜんわからないからとりあえず一旦見るのをやめたとのこと。
 そもそも、自分は何が分からないのかも分かっていないから、何を調べているのかさえ分からなくなってくるそうです。

 センターへご相談される方の中でも、最初はご自身で調べていたが、情報量の多さに混乱してしまった、という方は多く、「検索していて、たまたまセンターのホームページを見つけたので相談してみましたと」と、ご葬儀後にご協力頂いているアンケートにご回答を頂くこともよくあります。

 たしかに、知人や友人などにはなかなか聞ける話題ではなく、ちょっと聞いてみたいという相談相手を探すのも難しいかもしれません。また、お葬式はプライベートな内容を含み、その方や家庭によっても考え方が違うため、相談できる人がいても、その人にはとても合っていて、良心的な気持ちで勧めてくれることが、自分の状況や環境と照らし合わせてみると少し違う、などの事があっても断り辛くなることもあるかもしれません。

 センターでは、「全く何もわからないのですが、」というところからスタートするご相談もよくあります。第三者という立場で、各ご相談者のそれぞれのご要望を整理したうえで、葬儀のご相談、葬儀社のご紹介に対応しています。