最後は家族に任せるしかないのだから・・・

 先日、ハンドメイド仲間たちとランチ会に行ってきました。
 話題はハンドメイド好きの人たちほとんどが悩んでいるであろう、材料の在庫をどうやって減らしていくかということ。
 ひとつ何かを始めると、材料や道具がどんどん増えていく、置くところがないからやっぱりやめておこうかと思う気持ちもあるが、だからといってやり始めないと気持ちがおさまらないからやっぱりやっちゃおうといってまた増やしてしまうというのはみんな同じのようです。
 一人は材料のあまりの多さに、最近『断捨離オークション』のようなものを見つけてせっせと出品しはじめたのだそうですが、量の多さもさることながら、メールのやり取りや発送作業が思いの外大変で、こんなに大変なら、もう捨ててしまおうかと思ってしまったと言っていました。

 私自身は、たくさんある材料をときどき引っ張り出して眺めているだけでも何となく幸せな気分になれるので、まだ処分することは考えていませんが、前に他の友人のお母様が亡くなられたときに、お母様が趣味で集めていた布の処分に困ってしまったという話を思い出しました。
 自分の趣味とは違う柄の布が押し入れ半間にぎっしり入っていて、自分では使い道はないけれど、捨ててしまうには気が引ける、だれか使う人がいればとは思うけれど自分の周りの人は多分興味もないだろう・・・。1か月ほど考えた結果、ほんの少しだけ残してあとは処分してしまったそうです。
 
 自分に万一のことがあったとき、この材料たちはどうなるのでしょう・・。
 この先、自分が満足してもうやらなくなってしまったら、自分で処分もできるでしょうが、こればっかりはいつどうなるかわからない。 
 せめて、家族がみてわかるように整理くらいはしておこう(自分が使うときのためにも)、と、分かりやすい整理の方法を考え中です。

 一般的に価値のあるものならば、どうにでもなるのでしょうけれど、自分だけの趣味だからこその悩みです。

「自分の葬儀はこうしてほしい」と伝えることは・・。

 ご自身の葬儀について、ご生前からいろいろと考えられている方は多いと思います。

 友人のお母様は、自分のお葬式の時にはピースをしている写真を使ってほしいとおっしゃっているそうです。本当にピースをしているお姿が似合うお母様なので、まだまだ先のことだと思いますが、私もぜひそうしてあげてもらいたいと思っています。
 また、他の友人のご両親は自分たちの葬儀について祭壇の種類や斎場、式中に流す曲、葬儀社までお決めになられたそうで、話を一緒に進めた友人は「自分たちできめてきてくれたから楽になったわ」と言っていました。(センターの対応外地域だったので、具体的なお手伝いはできませんでしたが助言だけさせていただきました。)
 逆に、私の両親は、「何も残さないから、直葬でもなんでも好きにやってくれ」と言っています。
 終活とまではいかない範囲でも、自分の葬儀はこうしてほしいという希望をご家族に伝えておけると、実際に葬儀を行うご家族にとっては大きな心配が軽減することもあるようです。

 先日のご相談では、ご入院しているご主人がご自身の葬儀について強い希望をお持ちでした。奥様はご主人が希望するような葬儀を行うために、いろいろとお調べになり、事前に葬儀社と話をされ、ご葬儀を迎えられました。
 ご葬儀を終えた当日の夜、センターへ「わがままをすべて受け入れていたき、無事にご葬儀を終えられた」旨のご報告をいただき、ご主人様、奥様ともにご満足のいくご葬儀を行えたことに安堵いたしました。
 
 終活をする、しないはそれぞれの方の考え方ですので、もちろん「いい・わるい」はありませんが、ご自身が亡くなった後に葬儀を行う家族にとって、故人様の遺志というのは、進め方を楽にしてくれるものになるのではないかと思います。
 自分の葬儀をこうしてほしい、ああしてほしいという希望を伝えておくのも家族にとって目印がつくのでご本人が亡くなった後でも遺志に従って進めることができますし、「すべて任せる、葬儀はすきなようにやってくれ」と遺してくれるのも、肩の荷が少し軽くなるのかもしれません。
 実際、私の肩はかなり軽くなりました。

散骨

 先日見学させていただいた散骨のセミナーで聞いた話を少し・・・。
 
 散骨といえば、海にご遺骨を撒く海洋散骨を想像される方も多いかと思います。
 私もその中の一人でしたが、海に抵抗がある方もわりといらっしゃるそうで、木の根元に撒く樹木葬も注目されているとのことでした。
やはり、地に足がつくところという意味でも安心感があるのでしょうか。手を合わせる対象物として、樹木があるというのも理由のひとつのようです。
 最近では、樹木葬を希望される方も多いそうで、散骨できる場所も少しずつ増えているとのことでした。

 また、最近ではお墓の後を継ぐ人がいなくなり、墓じまいをしなくてはならないという理由から、ご先祖様のご遺骨を散骨する方もいらっしゃるとか。

 私ごとではありますが、今年のお正月、実家の父母から我が家のお墓について詳しく聞く機会がありました。
実家のお墓には今祖父母の遺骨が入っていますが、祖父は父が中学生の時に田舎で亡くなり、山にあるお墓の下に穴を掘って遺骨を撒いた(埋めた?)とのこと。父が上京し、霊園にお墓を買った際に田舎から遺骨を持ってきたのですが、遺骨というよりは「遺骨が埋まっていたであろう所の土」を掘って持ってきたそうです。
 この話を聞いて、少し気持ちが軽くなりました。
 我が家のお墓は実は私たち姉妹で終わりです。私たちの代で墓じまいをする必要がある状況なので、樹木葬の話はとても興味を引きました。
 
 納骨堂や合同供養墓も考えていますが、散骨というのも視野にいれ、また、この先他の納骨方法が出てくるかもしれないことに期待してみようと思いました。

やっとおちつきました。

 パソコンのモニターが突然消えてしまうというトラブルが発生してから、新しいパソコンへ乗せ換えることに追われて約2週間が経ち、やっと通常の仕事ができる環境に戻りました。
 以前、ハードディスクの突然のクラッシュですべてのデータが無くなってしまった経験があったので、それだけは避けたいと思い、制作物は外部に保存していたので、ほとんどのデータは無事だったのですが、まだ救出できていないデータが少し残っている状態です。

 今回、またたくさんのことを勉強してなんとか乗り切りましたが、次の万が一の時まで今回勉強したことを覚えていられるのか・・・、何年か先、今回覚えたことは通用しているのだろうか・・・そんな心配もありますが、もうこんな大変な思いはしたくないので、大事に大事に使っていこうと思っています。

 この2週間、なんだか落ち着かない状態で過ごしていましたが、やっと安心できる環境になりました。

葬儀社さんのセミナー

先日、センターの賛同葬儀社さんが主催する「家族葬・散骨」のセミナーへ見学に行ってきました。 近隣住民の方のために、少人数制で定期的に行われているとのことで、当日は満席、隣の区からわざわざ参加された方もいらっしゃいました。 テレビやマスコミで「終活」をテーマにした話題も多く取り上げられ、見聞きする機会もよくあるかと思います。興味はあっても、一般的なことばかりで、細かい事についての説明はあまりなく、個々の状況によって異なるところなどは、わかりづらい事もあるのではないでしょうか。 セミナーで一通り説明を終えた後の質疑応答の時間には、参加された方々がご自身の環境と照らし合わせて気づいた質問などのやりとりもあり、担当者は一つ一つの質問に丁寧に回答していました。 一般的な知識を得るためでしたら規模の大きなセミナーでもいいかと思いますが、各々の環境に合う知識を得るには、今回おじゃまさせていただいたような小規模なものが適していると思いました。 また、今回のもう一つのテーマにあった「散骨」は、私自身も興味があり、墓じまいした場合などの遺骨の扱いなど、将来自分に
降りかかってくる問題についても勉強させていただき、参加された方々の質問などもあわせて、とても有意義な時間をいただいたように思います。 センターでも、ひとりひとりの状況に合わせて対応をさせて頂いています。 葬儀は一つの型に収まるような物ではありませんので、ご相談者が望まれるような葬儀が行えますように、これからもできる限りの対応をしていきたいと思います。

小さなことでも聞いてください。

 先日、友人から「葬斎場と葬儀場って違うの?」という質問の電話がかかってきました。
 話を聞くと、知人の葬儀に行っていた息子くんから「今、葬斎場を出たから、これから帰る」という連絡がはいり、「葬斎場?葬儀場ではないのか?」。
 『葬斎場』というなんとなく聞き慣れないような言葉に小さな疑問が生じ、ネットで検索してみたところ、『あさがお葬儀社紹介センター』のサイトが一番先頭に出てきたところで、「あ~!!」と、私の事を思い出し、電話したとのことでした。
 葬斎場と葬儀場の違い・・厳密には火葬場と式場の関連などで分けてあるのでしょうが、結局はお葬式を行なう場所ということで、意味合い的には同じ。ずいぶん前に、斎場は火葬場がある施設のことと聞いた事があるけど・・と話しました。
 電話を切った後で、少し心配になったのでちゃんと調べようと自分でも検索したのですが、自分が探している答えには結局たどり着かず・・・・。
 勉強不足・・。後日ちゃんと調べてみます。

 このような質問は葬儀を行なう上では直接関係することでもないので、「後で調べる」で済むことですが、葬儀を考えなくてはならない方からのお問い合わせは現実的なものなので、あやふやな事や間違ったことは言えません。

 葬儀に関連する言葉や道具・物の専門用語や名称などは、一般の方からすると何の事を指しているのかわからない事も多いのではないでしょうか。
 
 聞いたら恥ずかしいかもしれないなどと思われることもあるかもしれませんが、葬儀に関連する言葉や名称は専門的な用語が多く、一般の方には何の事だかわからないのも当然です。
 ときに、こんなことを聞いて恥ずかしいのですがなどの前置きをされる方もいらっしゃいますが、お気にせず、小さなことでもわからない事は聞いていただければと思います。

 ちなみに・・葬斎場のことを聞いてきた友人、「葬斎場」を「葬『祭』場」だと思っていたそうで、これが解明しただけでもスッキリしたそうです。

存在の意味。

 「あんたんとこはどういうところなの? 」
 私がセンターに入って少し経った頃に、ご相談の電話番号にかかってきたお問い合わせでした。
 お話しを聞くと、電話帳で『あさがお葬儀社紹介センター』の名前を見かけたのでかけてみたとのこと。葬儀社っぽい名前だが葬儀社じゃないみたいな名前で、センターが何なのか不思議に思われたそうです。
 「葬儀社を探している方やどんな葬儀社がいいのか困っている方へ、葬儀社を紹介しています」とお答えすると、「葬儀社なんて、電話帳で近いところを探してそこに頼めばいいじゃないか、歩いてても葬儀屋なんてあっちこっちにあるし。紹介なんかしてもらわなくても誰だって自分で見つけられる、あんたんところはどんな存在意味があるのか」と聞かれ、まだ入って間もない私はうまく納得がいく説明が出来ずに、困ってしまった事がありました。
 たしかに、電話帳に載っている社名と電話番号、住所だけではセンターがどのような活動をしているのかなどはよくわからないと思います。
 何年も前のことでしたが、うまく説明できなかった事が今でもなんとなく心に残っていて、ときどき思い出しては、色々な意味で残念な気持ちになる事があります。

 ただ、電話帳で当センターのことをよくわからないのと同じで、葬儀社も住所と電話番号だけの情報では、その葬儀社が自分に合うのか合わないのか、良心的なのか、そうではないのかなどを見分けることはできません。

 情報が少なかった時代には所在地と電話番号がわかるだけでもありがたいものだったかもしれませんが、今はインターネットやテレビ、雑誌などで、多すぎるほどの情報が出回っています。その多くの情報の中で自分がどれを取るのかの選択に混乱してしまうこともあるかと思いますが、色々な事を知ることができ、選べる事ができるのは良い事だと思います。
 
 インターネットを見られない環境の人、やり方がわからない、興味がないなどでネットに関心がない人でも、安心して満足のいく葬儀が行なえますよう、センターでももっと多くの人に知ってもらえるような情報発信をしていかなくてはと思います。

実際にご利用頂いた方の声は大切です。

 センターでは、以前ご紹介で葬儀を行なった葬儀社へ次のご葬儀もご依頼されたなどの場合、担当葬儀社さんよりその旨の報告を頂いています。
 これは、リピートでのご依頼があるということが、以前に対応させていただいたご葬儀がご依頼者にとってご満足のいくご葬儀だったということの表れであると思いますし、担当者の説明や対応が丁寧であったりなど、安心してお任せいただける葬儀社であるという最大の情報であると思っているからです。
 
 センターでは、過去に行なった葬儀で二度と同じ思いをしたくないという経験をされた方からのご相談が寄せられる事もあり、葬儀社を選ぶ段階でとても用心しているご様子の方などもいらっしゃいます。
 このような方をはじめ、初めて葬儀を行なう方にとっても、リピートで利用されるような葬儀社であるという情報は、まず大きな安心材料になるのではないかと思うと同時に、過去のご葬儀を、当センターからの紹介であったことを覚えていて、報告をしてくれるという几帳面さも、信頼できる葬儀社さんとして安心してご紹介できる大事な要素だと思います。

 また、センターでは、このほかにも、実際にご葬儀を依頼された方へご葬儀後にアンケートのご協力を頂いています。
 アンケートには「お知り合いなどに、今回利用した葬儀社を勧めたいと思いますか」という設問がありますが、『ぜひ勧めたい、機会があれば勧めたい』と頂いたご回答もリピートでのご利用と同等の情報として、ご紹介の際の参考にさせていただいています。

 実際にご利用頂いた方からご協力いただくありがたい情報を活かして、これからもご相談、ご紹介につなげていきたいと思っています。

来年も再来年も・・

 1年半ほど前に、ご自身達ご夫婦の葬儀についての事前相談をされていた方から、先日、再度のご相談をいただきました。
 前にご相談をいただいた際に、数社の葬儀社をご紹介させていただき、その時点での概算見積書を提出しましたが、長期にわたるご相談でしたので1年程を目安に見積もりの見直しなどをして頂くことをお勧めしたことで、1年を過ぎたころから気に掛けられていたそうです。
 
 今回の見直しでは、以前は自宅近くの斎場を希望していたので、それに合うような提案・ご紹介をしましたが、今回はこの1年半の間に参列されたご葬儀で使われた斎場が気に入ったので、そこに変更したいとのこと、また、ご会葬の人数も30名から20名に変更したいと、ご要望に変更がありました。
 センターでも、この間に新たな賛同葬儀社として参加して下さった社も増え、ご要望の変更を踏まえて、改めてタイプの異なる社をご紹介させていただきました。

 長期のご相談では、ご相談者の状況や要望に変化があることもありますし、センターや賛同葬儀社さんにおいても変化があることもあります。
 また、今の時代は消費税の増税や葬儀に関わるものの価格変更など物価の変動もあるかもしれません。
 
 ご相談者がお電話で「一日一日、先延ばしにしていて、そちらに連絡するのが今になってしまって・・」とおっしゃっていましたが、先延ばしにするのは、お元気でいらっしゃるからだと思います。

 来年も見直しのご相談をお待ちしています。

いろいろな棺

 先日、テレビでガーナの棺が紹介されていました。
 魚やコーラ瓶の形、飛行機や車の形など、故人を象徴する物を模って作るものだそうです。私は初めて見たものだったので、ネットで検索すると、たくさんの画像が出てきました。
 けっこう前からガーナの棺は有名だったようです。

 日本では、火葬をしなければいけないという法律があるため、棺は火葬炉に入るもの、燃やしても安全な材質のものでなければならないので、ガーナの棺のように奇抜な形のものは使えませんが、調べてみると、日本の棺でも花柄のプリント布が貼られていたり、絵が描いてあったりなどの棺もありました。

 個性的なものを好む人も一昔前より増えているような気がしますが、日本の場合は早急に棺を用意しなくてはならない状況になる事もあるので特注の棺を使うのは少し難しいかもしれません。

 キルト教室の先輩が、自分の葬儀には自作のベッドカバーサイズの華やかなキルトを棺にかけて・・と言っていましたが、そんな形で個性を出すのもいいかもしれません。