斎場の見学

先日、斎場の見学取材に行ってきました。
 葬儀社さんの自社斎場とお寺が保有する会館です。
 近年、お葬式の規模が縮小傾向にあり、家族葬などの小規模なご葬儀が主流になりつつあります。
 先日伺った斎場は、両方とも小規模な葬儀から、100名を超える葬儀まで、うまく対応ができる会館でした。
 葬儀社さんの自社会館はほとんどが宗旨宗派問わず、どのようなご葬儀にも利用できる融通性がありますが、お寺の会館の場合、檀家さんのみや、既成仏教のみなどの規制がある会館も多い中、先日おじゃまさせていただいた会館は、お寺の会館ではありますが、宗旨宗派問わず、どのようなご葬儀にも対応でき、また、近年希望者が多くなっている一日葬にも対応するという融通性の高い会館でした。保有する複数の式場は、ここ数年希望者の多い家族葬でちょうど良い規模のものをメインとし、人数が増えても十分に対応が可能なように作られています。
 葬儀社さんの自社斎場の方も、火葬のみでご安置されている方のお別れに利用できたり、センターへのご相談でもたまにお聞きする、「故人様と一緒のところで食事をとりたい」などの要望にも対応できるような融通性の高い会館となっていました。

 多様化するご相談者のご要望に応えるためには、葬儀を行なう場所の融通性も重要なところであると感じました。

最期のお別れ。

 少人数の家族葬を想定して準備をしていても、故人様と最期のお別れをしたいご友人や職場の方がご葬儀に参列されることもあります。
 お身内のみでの家族葬を希望され、その想定で準備をしていたところ、実際のご葬儀では故人様のお仕事仲間の方々が故人様との最期のお別れをしに訪れ、100名を超えるご葬儀になったという例もあります。

 先日、ご自身が葬儀の一切を仕切らなくてはならない一人娘であるご相談者から、お父様がお亡くなりになり、費用を極力抑えた葬儀を行ないたいとのご相談をいただきました。
 お父様とご親戚との関係もあまりよくわからず、ご相談ではご自身と親戚が来ても多分5名くらいとおっしゃっていましたが、実際には20名程のご親戚と10名ほどの故人様のご友人がご会葬に訪れ、ご葬儀後には「ご会葬の方々も予定より沢山お越し下さり、また立派な葬儀だったと仰っていました。」と、ご報告をいただきました。

 ごくお身内のみでの家族葬を希望される方はとても多くいらっしゃいますし、お身内だけでのご葬儀の方がご家族の負担も軽減されることと思います。
 義理でご会葬に来ていただくよりは、最初から近親者のみでとお伝えするほうが良い場合もあるかと思いますが、故人様との最期のお別れをしたいと心から望んでいる方もいらっしゃるかもしれません。

どう聞いたらいいのかわからないこともあると思います。

 事前のご相談で、お亡くなりになられてからご安置までの連絡や流れなどについてのご質問をいただくことがあります。
 そういえば、私自身も葬儀の仕事に携わる前の頃は、葬儀を出した経験もなく、流れや段取りについての知識も全く無い状態で漠然とした不安を持っていましたが、誰に、どのように聞いたらいいのかもわからずに過ごしていました。

 今ではアドバイスをさせていただくような環境に身を置いていますが(まだまだ勉強不足ですが)、以前、「こんなことをこちらに聞いていいのかわからないのですが・・。病院で亡くなったら、私はどうしたらいいのでしょうか。」とのご質問をいただいたことを思い出しました。
 最初の漠然とした質問は、わからないことをどのようにきいたらいいのかもわからないというご相談者の不安な部分かもしれません。数回のやり取りを経て、ご自身の疑問点を明確にされていかれました。

 「初心」よりも前の記憶を忘れずにいたいと思います。
 ご相談される方が何を聞きたいのかをくみ取るのには、何も知らなかった頃の自分が役に立つ時もあるのかもしれないと思いました。

お問い合わせをしてみました。

 一カ月ほど前からネットの回線の調子が悪く、つい今までうまくつながっていた回線が急に切断され、ひどい時には3時間も繋がらなくなるというとても不便な状態が続いていました。
 自分で解決しようと思って色々と調べても、よくわからない専門用語が出てきて、それをまた調べての繰り返し。結局わけがわからないまま、「まあ、しばらく待てば繋がるから」と調べることを放棄して、不便と思いながらもそのまま使っていたところ、また問題が・・。
 新しいパソコンを1台増やし、ネットの回線につなげたところ、全くネットにつながらない。もう一台は普通につながっているのに・・。
 ここで、やっと本気で原因を追究しなくてはという気になって、お問い合わせ窓口に電話で問い合わせをしました。
 最初、何から話しをしたらいいのか、どうやって説明したらいいのか、よくわからないまま症状を伝え、途中、的外れなことを言ってるかな〜と心配になりながら話していたのですが、これって、当センターへ葬儀の相談をされる方も同じような気持ちなのかもしれないと思いました。(ご相談者の状況はもっと大変なものですが)
 お問い合わせ窓口のお姉さんはこちらの話しをきちんと拾ってくれて、ひとつひとつ丁寧に説明してくださり、スッキリと解決して頂きました。
 結局、自分の接続のやり方が間違っていたというお粗末な原因でしたが、根気よく対応してくれたスタッフの方にはとても感謝しました。

 今回の経験は、たかがインターネットがつながらないというだけのものでしたが、問い合わせということを久しぶりにやってみて、確かにここに電話をすれば解決するという安心感がありました。
 私の仕事も「よくわからない」「困っている」という方のサポートをさせて頂く事です。
 心配で不安を抱えている人が、「ここに相談すれば安心」と思えるように、これからも自分自身、色々なことを充実させていかなくてはと思いました。

見積書の添付

 最近はスマートフォンやタブレットなどでどこにいても見積りを見ていただくことができて便利になったな、と感じています。

 事前のご相談ではご対象者が心配な状態になると、ご家族は家に帰れない日が続くこともあります。
 そのような状態でも、見積書を受信してすぐに見られるというのは、時間が無いご家族にとってとてもメリットがあることだと思います。
 送る側の注意することと言えば、どの種類のファイルを送信するかを先方に伝え、そのファイルを開封できるかの確認をしておくということです。

 先日、ご危篤の状態が続き、病院に詰めていて自宅に帰る事が出来ないというご相談者へ見積書をメールで送ることになりました。
 普段は電話とSNSでのやりとりくらいしか使わないスマートフォンでの受信とのこと。慣れない操作は、苦手意識も重なり、難しく感じられるようでしたが、PDFファイルでお送りする事をお伝えしておいたところ、事前に閲覧できる状態に準備してくださっていました。

 大きな不安を抱えている方にとって、送受信がうまくいかない、添付ファイルが開かないなどの小さなトラブルは、普段だったらあまり気にはならないようなことでも、ストレスになってしまうことがあるかもしれません。

 ご相談者の方がスムーズに受け取れるよう、こちらも注意を払ってやりとりをおこなわなくてはと思っています。

遠方からのご相談

 センターでは対応地域を東京・神奈川・埼玉・千葉の1都3県に絞って活動をしているのですが、時々、関西や東北などの対応地域外からご連絡を頂くことがあります。
 お話しを伺うと、センターの対応地域にお住まいの身内の方が心配な状況にあるため、遠方にいらっしゃっても葬儀を仕切らなければならないお立場の方や、インターネットなどで調べることが出来るということで情報の収集を任された方がご相談をされるというケースが多いようですが、このような場合には、是非、ご対象の方の近隣にいらっしゃるお身内の方や信頼のおけるご友人などがいらっしゃいましたら、情報を共有していただくことをお勧めしています。
 万一の際に連絡を受け、すぐに病院へ駆けつけることができる方がいらっしゃる場合には、その方と共有して頂くのも良いかと思います。
 依頼する葬儀社を決めてあるということが分かっていれば、病院に駆け付けた方も安心されるかと思いますし、ご要望をお聞きしている葬儀社の担当者が対応することにより、ご遺族の負担も軽減することにつながるかと思います。
 もし、近隣に頼れる身内の方などがいらっしゃらない場合には、ご逝去の連絡を受けられた際に、依頼する葬儀社が決まっている事をお伝えしておくだけでもよいかもしれません。
 良い葬儀にしたいというご相談者の気持ちが叶うよう、事前にご相談される際には、是非万一の際の連絡までを把握しておいていただければと思います。

年末年始の混雑・・・

 毎年、年末年始は斎場や火葬場がとても混雑し、地域によっては10日くらい待たなければ葬儀ができない状況にあるところもあるようです。
 特に公営の斎場は利用希望者が多く、年間を通して混雑している状況ですが、年明けは年始のお休みもからんでくることから、通常以上に混雑が激しく、ご喪家の日程の調整も難しくなることも多いようです。
 1月ももう半ば、そろそろ緩和してくる頃かと思うのですが、一部の地域では引き続き混雑が続いており、現在でも一週間以上お待ちいただいている方がいらっしゃるそうです。

 葬儀の日程までの待機日数が長くなると、それに伴い、安置料(安置所をご利用の場合)やご遺体保全のためのドライアイスの使用料などが日数分かかってしまいます。
 せっかく近隣にリーズナブルに使用できる斎場があっても、日程次第では少し離れた火葬場を使用した方が費用を抑えられる場合も出てくることから、少し遠くても早く葬儀ができる所を選ぶ方もいらっしゃるそうです。

 先日、神奈川県の葬儀社の担当者から伺った話しでは、ご喪家の希望日程では市内の火葬場を利用することができず、東京の火葬場まで行ってきたとのこと。
 
 人の死は時も場所も選べません。
 こればかりは予測をつけることができないことだけに、葬儀を出すご家族にとっては大変な悩みになってしまう事もあるかと思いますが、どこを一番に優先したいかという所だけでも決めておくとよいのかもしれません。

学ばせて頂いています。

 事前相談でご相談された方の葬儀が施行になり、葬儀前の慌ただしい時期や葬儀後のまだ落ち着かれていらっしゃらないような頃に、「良い葬儀社さんを紹介していただいてありがとうございました」などのご連絡を頂くことがあります。
 ご遺族の方は葬儀のことでいっぱいの頃かと思うのですが、わざわざこのようなご連絡をいただけることは大変ありがたく、またこちらとしても葬儀を無事に進めていらっしゃることがわかり、ほっとさせていただくご連絡でもあります。

 先日も、お身内の方がご危篤で大変心配な状況の中、ご相談のお電話をいただき、数回のやり取りをしたうえで葬儀社を紹介させて頂いたのですが、残念ながらその数時間後にご逝去され、その社へご依頼されたということがありました。
 葬儀社からもその報告は受けていましたが、ご安置後の打ち合わせを終え、少し落ち着かれた頃でしょうか、ご相談者からセンターへ連絡があり、「葬儀のことは右も左もわからなくて心配していましたが、色々教えて頂き、どうもありがとうございました。紹介して頂いた葬儀社さんにお願いして無事に進んでいます」という報告をいただきました。
 葬儀を控えたお忙しい時に、わざわざ連絡をして下さったご相談者のお心遣いに感謝すると同時に、ふと、自分は忙しい時でもお世話になった方へきちんと感謝を伝えているだろうかと考えてしまいました。きっと忘れてしまっていることもあると思います。これからは意識的に、感謝の気持ちは伝えないといけないなと思いました。

 ご相談では、アドバイスをさせていただく立場ではありますが、多くのご相談者を通じて、私もたくさん学ばせて頂いています。

メールとはがき

 今年は5日が仕事始めのところが多いようで、お正月気分も抜けてきっちり日常生活に戻った方も多いと思います。

 昨年お身内にご不幸があったご家庭では、寒中見舞いのはがきを出す時期になりました。
 私も数名の友人が喪中のため、その方たちへの新年のご挨拶は遠慮しましたが、長い事年賀状だけのおつきあいになっている友人もいるため、昨日、寒中見舞いのはがきを書いてポストに投函してきました。

 ここ数年、新年のご挨拶が年賀状からメールやSNSでのやり取りにかわりつつある友人関係で、元旦から数名の友人とSNSでやりとりをしていましたが、やはり年賀状がポストに届くのはうれしく思います。
 今年、娘に届いた年賀状はたったの2枚。あとは全てSNSでのやり取りで元旦からスマートフォンを手放さず、いつもより忙しそう・・・。
 これからますますこういう時代になっていくのかな・・と、少しさびしく思いましたが、これはこれでこの先増えていくのでしょう。

 せめて、「寒さが厳しい時期に相手の健康を願う」という意味も含まれる寒中見舞いは、これからもきちんとはがきで送りたいと思います。

年末のご挨拶

 今年も残すところあと3日となりました。
 今年はまだ年末という実感があまりないせいか、いつもの気忙しさをあまり感じず、たまにはこんなのんびりの年末もいいかもしれないと思っています。

 今年一年も、事前・事後を問わず多くのご相談に対応させていただきました。
 初めてご相談されたときには「何も分からなくて不安で一杯です」とおっしゃっていた方がやりとりの中で安心されていくのを感じて、こちらも安心する・・。
 ご葬儀はあまり経験したくないことではありますが、やらなくてはならないのなら、満足のいくものをと思われるのは誰でも共通の想いだと思います。
 そのお手伝いで、今年も少しは役に立てたかなと思う一年でしたが、来年はもっと多くの人の役に立てるよう、頑張って行こうと思います。

 少し早いですが、当センターの今年のブログはこれで最後です。
 センターのホームページご訪問頂いた方々、ブログを覗きに来て下さった方々、また当センターにご賛同頂いている葬儀社各社様、今年一年、どうもありがとうございました。
 来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 ※ご相談は年末年始も24時間対応しています。