ホームぺージだけではわからないこと

 過去に経験された葬儀で葬儀社に対しての不満が残り、次に葬儀を出すときには同じ思いをしたくないので、とご相談を頂きました。

 その時のご葬儀は直葬だったとのこと。
費用を抑えたいという理由からではなく、故人様のご兄弟も皆様高齢で葬儀に参列するのが難しく、ご相談者ご夫妻のみで送ることにしたため、直葬というかたちを選ばれたそうです。
 初めての葬儀で、葬儀社はインターネットで探して依頼したとのこと。
 「同じ直葬での葬儀ならば、高いよりは安い方がいいと思い、価格を比較して低価格を謳っている葬儀社に依頼してしまったことが失敗でした」とおっしゃっていました。
 詳しい説明もなく、火葬日当日、葬儀社の担当者はヨレヨレのスーツを着て時間ギリギリにやってきた。お盆に入っている花はしおれているし、対応に雑さを感じたとのこと。
 直葬の葬儀とはこんなものなのでしょうか・・と聞かれたので、直葬でも丁寧に対応してもらい、ご要望にも可能な限り対応してもらって、とてもご満足されている方もいらっしゃいますよとお話しすると、「将来、また葬儀を出すことになるので、また相談させてください、その時は、何もわからないからと全部葬儀社任せにしないで、ちゃんと要望は伝えようと思います」とおっしゃっていました。
 値段だけで選んでしまったことだけでなく、何もわからない状態で葬儀社にまるごと任せてしまったことも後悔につながっていたご様子です。

 不慣れで不安な状況の中、その道のプロに全てお任せしたいと思うことは自然な事だと思いますが、お任せするには『ご依頼者が信頼できる葬儀社』という大前提があります。
 しかし、信頼できる葬儀社なのかどうかは、ホームページを見ただけではわかりません。

担当者とのコミュニケーションは如何に・・・。

 先日、口コミ欄へご投稿いただいた方からはご葬儀終了後、届いた請求書をご覧になって驚いたとのご報告を頂きました。

 以前のご葬儀でお願いした葬儀社さんに今回も安心してお願いされたが、見積りが二転三転していつの間にかに増額され、追加オプション等も勝手に付けられ、当初よりもかなり高額な請求書が届き、ご葬儀を執り行った葬儀社さんに説明をお求めになられたが、担当者と上司の方はひたすら謝るだけで、ご了解できる回答を頂けなかったとのお話です。
 
 信頼されていた葬儀社さんの対応ぶりに落胆され、皆様が今後このような被害に遭わないように、とのご忠告を込めて投稿されたとの由。

 当センターの場合は見積りだけではなく、出来るだけ事前にご紹介した社の担当者と面談をされ、担当者とのコミュニケーションを図って頂くようお願いしておりますが、拝読して改めて担当された方との意思の疎通の大切さを実感させられ、以前いただいたご葬儀後にお願いしておりますアンケートでの文面が思い出されました。

 そこには初めてのご葬儀をご不安の中、無事終えられ、ほっとされたお気持ちが感謝のお言葉として綴られておりました。

 「ボーっとしていたら(葬儀社に)いいようにされてしまった」とのお話はよく聞きますが、「ボーっとしていたら(依頼者である私共の)いいようにしてくださった」と感じました。
 「追加オプションを勝手に付けられた」とはよく聞きますが、担当者は「これは不要ですね」と削ってくださいました。
 との文面に、ご紹介した者として、ベテラン担当者の心意気を感じたものでした。

 お身内の方々を中心としたご葬儀が多くなった昨今では、ご喪家のお気持がよりクローズアップされてきますので、担当者はどのようなご葬儀をお望みなのか、ご相談者とのコミュニケーションを図り、より一層の細やかな気配り、気遣いを見せています。

 「高齢で長患いだった母を見送る気持ちの整理はすでに出来ていましたが、その気持ちを汲み取って頂き、時には明るい笑顔で対応して頂き、母を心静かに見送ることが出来ました」。

 一人娘で最愛の父を見送られた方からは、ご葬儀後、担当者から手紙を貰い「心に残る葬儀だったと書いて下さり、これでよかったのかなと悩んでいた私の気持ちが少し軽くなった気がします」との由。
 以上はアンケートからのご報告ですが、担当者はメンタルな面もしっかり支えていらっしゃいます。

 故人様お1人お1人が違うように、ご葬儀もお1人お1人全て違います。
 担当者はご喪家のご要望にどれだけ耳を傾け、どのような見送り方をご提案し実現できるか、ご相談者とのコミュニケーションの取り方で、ご葬儀の在り方も大分様変わりしてしまうように思われます。

就活などの長期的なことでしたら、折を見ての見直しされることをお勧めします。

 ご自身の葬儀について、ご生前からいろいろと考えられている方は多いと思います。

 4年ほど前、子供がいないご夫婦が、ご自身たちの万一の際に安心して任せられる葬儀社を紹介してほしいとのご相談がありました。
 最初のご相談のご要望から3社をご紹介させて頂き、その際に、「長期間のご相談ですので、1年ほどを目安にいつでもけっこうですので見直しなど、再度ご相談ください」と案内させて頂きました。
 この段階で、ご検討され、1社に絞られていたのですが、その後、一年半程経った頃、再度ご相談いただいた際には、ご要望も少し変わり、最初に考えていらした斎場ではなく、違う斎場を検討したいということになり、新たにほかの葬儀社も追加でご紹介させて頂き、それからまた1年半ほど経ち、奥様からご主人が心配な状況になられたとのご連絡を頂きました。

 万が一の時には2回目のご相談の際に新たにご紹介させて頂いた社にお願いしたいとのこと。

 最初のご相談でお伺いしたご要望と変わったところは、使いたい斎場が変わった事だけで、そのほかは同じ条件でしたが、ご自身の状況が変わり、それに伴ってご紹介させていただく葬儀社を追加し、その社にご依頼になられました。

 本人が〇〇〇(葬儀社)からパンフレットを取り寄せていたみたいなんですが・・、と、ご相談の際にお聞きすることがありますが、時間が経てば、ご家族の状況やご要望、また、葬儀社に至っても状況が変わることがあります。

 ご本人のご要望は一番叶えて差し上げたいところだと思いますが、世の中の状況変化が速い今の時代、ご本人のご要望を踏まえ、ご家族の状況なども加味して、見直しをされることをお勧め致します。
 

ご相談者の立場によって。

 以前、親しいご友人が心配な状況になったので、というご相談を頂きました。
 話を伺うと、ご友人は単身でこちらに来ていて、ご家族は田舎にいるとのこと。ご友人が万が一の時に、田舎にいるご両親はこちらの事もよくわからないだろうから、自分ができるだけの事をやっておけば、少しは参考に
なるかもしれないので、ということでした。
 ご友人という立場なので、葬儀についての決定権はありませんでしたが、田舎からくるご両親が困らないようにという気持ちからのご相談で、わかる限りの情報から複数の提案をさせていただき、それぞれについての説明、
見積の取り寄せ、葬儀社のご紹介をさせていただきました。

 何度かやり取りを行いましたが、数日後、ご友人の方がお亡くなりになり、ご両親と連絡を取りながら、ご相談者が葬儀社に連絡、ご依頼となりました。
 ご両親が到着した時点では、きちんと安置所にご安置されていた状態で、そのまま詳細の打ち合わせを行い、打ち合わせの席にはご家族の中にご相談者も同席されたそうです。

 センターには、葬儀について決定権がない立場の方からのご相談も頂きます。
 先日も、「入院している夫の親が心配な状況なのですが、実の家族は葬儀の事を考えたくないみたいなので・・。ただ、万が一の時にどうしたらいいのか、そのときに家族がどうなってしまうのか心配なので。」とのこと。
 
 いざというとき、悲しい気持ちは同じでも、直接のご家族よりも少しだけでも冷静でいられる立場の人がいると、動揺した状態で判断しなくてはならない状況を少しは回避できるかもしれません。

 ご相談者の立場によって。

一度はご自宅へ・・・。

 お義母様の事後のお問い合わせで、「病院からの搬送先はとりあえず自宅以外にお願いしたいが、ご葬儀までの日にちがあれば、途中から自宅への搬送もお願いできるか」とのご相談をいただきました。
 入院中は空き家同然になっていた1人住まいのお義母様のご自宅へは、お掃除してからお迎えし、何としても永年住み慣れたご自宅へお帰りになってから式場に向かわせたいとの由。

 最近はお身内だけでのお見送りをご希望される方が増え、入院先からご自宅に戻れば、ご近所に知られることとなり、後々面倒なことが起きないようにと、ご自宅以外に搬送先をご指定される向きが多い中、せめて一度はご自宅へと譲れないこだわりを持たれる方もいらっしゃいます。

 ご主人様の長い入院生活を病院近くのウイークリーマンションで支え続けた奥様は、ご長男一家とご兄弟だけでのご葬儀に先立ち、ご近所にはご葬儀後にご報告する手前、知られないように気を使われてのご帰宅となりました。
 病院から1年9ヶ月ぶりに戻られたご主人に奥様がいの一番にされたのは、長い間閉めっぱなしにしていた雨戸を開け、ご主人のご自慢だったお庭を見せて差し上げることでした。

 一方、都内の下町商店街で永らく魚屋さんを営んでおられ、ご自身のお誕生日3日前に病院でご逝去された方の場合は、ご家族のたっての願いで、最後のお誕生日をご自宅でお迎えになられました。
 お誕生日までの3日間は商店街のお仲間達が随時お集まりになり、皆様それぞれに最期のお別れをされたご様子です。
 誕生日を終えられた後、柩の脇に飾られた立派なケーキをご覧になったご葬儀の担当者は、少しでも皆様の思い出となるようにと写真に収め、柩の脇に飾られたとのこと。
 初めてのご葬儀でお気持の余裕がない中、担当者のちょっとした気遣いにも、ご喪家の方々は大変感激されたご様子とのご報告もいただいております。

 入院という非日常の中から、一旦かつて生活の場であったご自宅にお戻りになることで、送る方、送られる方双方がより日常に近づくことができ、それがお見送りされる方の心の支えになっているようにも思われます。

長期的なご相談で気にとめておくべきこと

 お母様は80代前半、いたって健康であるが、「葬儀会社より葬儀担当者がどんな方なのかが結構重要なのだと他の葬儀に参列した際に感じました。」という娘さんからの、事前相談がありました。

 たしかに、担当者は葬儀の良し悪し、満足度に大きくかかわります。できれば、担当者ベースで葬儀社を決めておくにこしたことはありません。

 ただ、長期におよぶ可能性のあるご相談には注意が必要です。
 葬儀会社は、人材の流動性が激しいです(葬儀会社‘は’ではなく、葬儀会社‘も’の経済状況になってきているかもしれませんが)。同じ担当者も、社が変われば、社の方針や状況によって変わることもあります。価格帯も在籍している社のものになります。

 担当者ベースとまでいかなくても、会社ベースにしても、浮き沈みも激しく、良い対応をしていた社が経営者や代が変わったとかで、変わってしまうこともありますし、場合によっては廃業や倒産するところも珍しくありません。

 さらには、希望する葬儀内容が変わる可能性もあります。一般葬を想定していたが、家族葬にするとか、近くに適当な式場ができたので、そこを利用したいとか。

 要するに、長期になればなるほど、状況が変わる可能性が高いということです。

 ですので、長期的な準備の場合は、現在収集した情報は参考情報ぐらいにされるのがよろしいかと思います。

春ですね。

 桜の花も散り始めて、すでにはっぱだけになってしまった桜の木がありました。
 暖かい日が続くようになってきて、春だな〜と。外に出るのに気合を入れなくてもいい時期になりました。
 先週はたまっていた内勤仕事を消化する一週間になってしまいましたが、今週はまた外周りに行きたいな、と思っています。

 ただ、先週、斎場が混んでいるという話しを耳にしたので、葬儀社さんは忙しくされているかも。

 まだ残っている内勤仕事をこなしつつ、私の訪問にお付き合いいただける葬儀社さんへ行ってこようと思います。

ご高齢者もお見送り

 先日、介護施設にご夫婦で入居されていらっしゃるお父様の状況が思わしくなく、目下病院に入院中ですが、万が一の際は直葬でのご葬儀をご希望され、葬儀社さんをご紹介願いたいとのご相談を頂きました。

 直葬をご希望されたのは、介護施設にいらっしゃるご高齢のお母様がご葬儀にご出席されるのが難しく、長時間の拘束に耐えられない状況の中、最期のお別れだけは是非叶えさせてあげたいとのお子様達のご要望からとのこと。
 早速に自社安置所を所有している賛同社をご紹介し、ご家族の方々は安置所で火葬前日にゆっくり最期のお別れをされ、炉前でのお別れはお母様優先にされることを提案させていただきました。

 一方、NPO法人で川崎市と提携している当センターのホームページをご覧になり、安心されて「そちらでお任せして頂ける葬儀社さんのご紹介を・・・」とセンターを全面的に信頼いただき、当方に賛同社の推薦をお任せになられたご相談者の唯一のご要望は、ご高齢でおみ足の不自由なお母様が、ご自宅からタクシーで行ける範囲でのお見送りでした。
 バリアフリーが完備された火葬場併設の浦和斎場でのご葬儀は、移動がなく、お母様も無事お父様とのお別れができ、ご満足されたとのご報告をいただきました。

 平均寿命が延び、斎場でのご葬儀が一般化される中、特にお身内でのご葬儀では最期のお別れをご希望されるご高齢の方も増え、対応する葬儀社さんの担当者も何とかお気持ちをかなえてあげたいと、あれこれ模索されていらっしゃるようです。

 以前立会いでお伺いしたご葬儀ではお父様のご逝去の折、ご相談者の喪主様は斎場に病身でご高齢のお母様を車椅子に乗せてお連れし、ご一緒にお別れをされましたが、このお母様を支えたのは葬儀関係者の中でヘルパーの資格をお持ちの方でした。

 お一人で歩行困難なお母様には、お式が始まるまでと、最後のお別れでのお花入れの準備が整うまでは、控室でお休みいただき、その際の車椅子への移動、またお手洗い等のお手伝いと、手際よく行動されていらっしゃるヘルパーさんの姿を拝見し、高齢化社会のご葬儀の在り方を目の当たりしたように感じ入ったものでした。
 
 介護経験のないものだけでは難しい状況を垣間見、ヘルパーさんの存在はこれから増々葬儀関係者にとって欠かせない要素になるのではと実感させられた場面でした。

無宗教での葬儀では

 無宗教の葬儀を希望しているとご相談いただいた際、なぜ無宗教をお選びになられたのかをお尋ねすると、「本人の希望で」とお答えいただくことが多いように思います。
 「本人が宗教を信仰していないので」や、「好きな音楽で送ってもらいたい」など、理由はそれぞれで、ご家族はご本人の希望をかなえてあげたいという気持ちで無宗教の葬儀をされる方も多いと思います。

 先日、無宗教葬をよくやっている葬儀社の担当者と話をする機会がありました。
 故人様は生前、ご家族に「自分の葬儀にお経はやめてほしい。」と遺し、無宗教で葬儀を行ったのですが、ご葬儀後にご家族が「本当にお経は必要なかったのでしょうか、ちゃんと成仏できてるんでしょうか」と心配にな
りご相談にこられたそうです。
 日本人の8割は仏式で葬儀を行っているとのことで、たとえ菩提寺がなくても葬儀ではお経をあげてもらいたいと希望される方も多い中、無宗教葬は宗教色がないため、ご家族にとって大切なお身内をきちんと送れたのか
気になってしまわれたのかもしれません。

 担当者は、「ご心配ならば、納骨の時にお経をあげていただくといいかもしれませんね」とお答えしたそうです。

 ご家族、ご親族が同意している積極的な理由から無宗教での葬儀を選んだ方にとっては満足が大きくなるような葬儀の形だと思いますが、この話しを聞いて、このご家族のお気持ちもわからないではないな・・と思いまし
た。

お別れの時間

 「火葬のみの葬儀が増えてきました」と、最近伺った葬儀社さんのほとんどがおっしゃっています。
 その一方で、「ただ、やはり火葬のみではあまりにも淋しいので」と、火葬のみの葬儀を考えていた方が、一日葬に変更されることも増えてきた、ともおっしゃる葬儀社も。

 火葬のみでの葬儀の場合、やはりネックになるのは「お別れ」の時間が短いことのようです。
 自宅に安置できる環境の方でしたらご安置中に故人様とゆっくりお過ごしになることもできますが、安置所にご安置となると、場所によって、ご面会はできるけれども、「ゆっくり」お別れをするということが難しい場合
も多く、心残りになってしまうかもしれないと考える方が増えてきたのかもしれません。

 安置所でも、出棺前にお別れができるスペースを確保できるような施設もありますので、近くにそのようなところがあれば良いのですが、どこにでもあるというわけではないのが現状です。

 ここ最近で伺った葬儀社さんの中でも、「自社でお別れまでに対応できる安置所を作りたい」とおっしゃる社が複数ありました。
 
 火葬のみでの葬儀を考える方の、その理由については様々です。
 その様々な理由に沿って臨機応変に対応できる設備が必要になってきたと考えている葬儀社さんも多くなっているようでした。

 安置所や葬儀式場などを新たに作るにあたっては、近隣のご理解や市町村の決まりなど、クリアしなくてはならないことも多いですが、自宅に安置ができない環境の方でもゆっくりお別れができるところが増え、多くの方
が後悔なく見送りができるよう、頑張っていただきたいと思いました。