会葬者30名ほどの無宗教葬に立ち会いました。
臨海斎場は利用者が多いので何日か待つことが当たり前ですが、無宗教の葬儀ため、友引でも構わないという事で友引に告別式をしたので待ち日数はありませんでした。一般の火葬場は友引の日は休みですが、臨海斎場は、友引の日も関係なく開いています。
臨海斎場は式場の間口が広いので、葬儀社は、通常の祭壇を横長にし、柩の周りの花を柩の左右に配し、献花台をお棺の右側に置き、献花をしてから正面に来て、ゆっくり故人と対面してもらうよう配慮していました。
お棺の上部の蓋を開けてあり、故人の胸から上を見て、会葬者は最期の別れをしていました。また、中央左側には思い出コーナーを作り、思い出の品、写真等で故人を偲んでもらえるようになっていました。通夜にはジャズ仲間が集まり、感極まってトランペットをふくハプニングもありました。故人は中目黒でジャズ喫茶の店を営業していた方でした。臨海斎場は、ある程度の音であれば出すことが可能なのもよいところです。
今回の無宗教の葬儀の場合、まず式の始めに喪主が挨拶して、無宗教葬でやるいきさつを説明し、その後、献花し、お別れ会をして、お食事会をしました。また、閉式後喪主がブランデーケーキを1人1人に手渡し、言葉を交わしてから2階お清め室に案内するという趣向も取り入れていました。こうした流れは、葬儀社とご喪家の式次第の打ち合わせで決まっていきました。
故人のご兄弟は始め無宗教に反対でしたが、通夜の最後の挨拶では、「こんな素晴らしい通夜は初めて」だと、感激されていたのが印象的でした。最後には喪主の奥様も鼻高々だったようで、友人達も温かく良い雰囲気だったと喜んでくれたと言います。
告別式は式場にジャズがゆったりと流れ、身内だけのお見送りになりました。火葬が終わるまでの間、2階のお清め室にて食事会が行われました。
当センターへの施行後のアンケートにおいて、ご喪家より「非常に満足した」と回答いただきましたが、それを受け、施行した葬儀社の担当者は「ご喪家との打ち合わせにじっくり時間をかけて細かなことまで約束事を決め、万全を期すが、当日はラフに余裕を持って臨むように心掛けている」と語ってくれました。
※臨海斎場の斎場案内は、臨海斎場のページになります。