打ち合わせに同席して・・

 「前に親戚が亡くなったときに、葬儀の打ち合わせに同席したことがあったのですが、そのときの打ち合わせのやり取りに違和感があって・・」と、何を信用したらいいかわからず、不安になってしまったというご相談をいただきました。

 お話では、高い物を次々に勧められ、見積りが出来上がった時点ではびっくりするような金額になったのですが、会員ということでその金額からバサッと半額に。それに違和感を感じられたそうです。
 ご自身のお父様も高齢で心配な状況にあったため、事前に調べておこうとインターネットでいろいろ検索したり、人に聞いたりしてみたけれど、「どれを、なにを信用していいのか分からなくなってしまって・・」とおっしゃっていました。

 また、他のご相談でも、ご友人のご主人が亡くなり、打ち合わせに同席したところ、担当者が強引に色々勧めてきて断ることもできなかったそうですが、他家の事なので口出しができず、ご自身のお身内の方が心配になったら必ず事前に色々調べておくことが必要だと思ったそうです。

 何が普通なのか、ということは各ご家族によって異なる感覚なので基準はありません。
 全てを一気に調べるのはご負担かもしれませんので、少しずつでも事前に調べているといざという時に役立つことがあるように思います。

事務所を移転しました。

同じ板橋区内ですが、事務局を移転いたしました。それに伴い、定款も変更する必要がありますのでその手続き、都への届け出、登記の変更、電話の移転、片付け、ごみの処分、引っ越し、印刷物の住所変更などなど、やることがたくさんあります。

登記などは専門家に任せるところでしょうが、これも依頼しないで自分たちでやりました。

15年ほど前の法人の設立当時も自分で登記をしたが、そのときは、手書きでやったものです。

だいぶ前から、登記すべき事項は、オンラインで申請とか、CD-RONなど記憶媒体でも提出可能であったようだが、難しそうでやっていませんでした。いい機会なので、申請ソフトを試してみたが、ことのほか楽です。

国の政策としても、株式会社なども簡単に作れるようにし、法人を増やそうとしているようですから、それに合わせて、素人でも登記ができるように、サイト上でも丁寧に情報がまとめられているし、担当者も丁寧に教えてくれるようになりました。われわれがやるような登記は、専門家に頼まなくても、自分でも楽にできるようになりました。

設立当時は、登記は素人がやるものではないという感じで、法務局の担当者も愛想なく、対応されていたのが懐かしいです。

先日は、昨年まで外注していた、労災保険、雇用保険関連の手続きも自分たちでやるようしました。初めて申請書を書いたのですが、こういう仕組みになっていたのかと理解が深まりました。

素人がやることなので、専門家がやるようにはいかず、手間はかかりますが、理解を深めるには、一回自分でやってみるのはお勧めです。

ご安置の場所は。

 先日、病院から紹介された葬儀社に依頼して、安置までしてもらっているのですが・・というご相談がありました。
 「葬儀社が提携しているという安置所に搬送されたのですが、ちょっと親戚に面会にきてもらうのはためらってしまうようなところで・・葬儀社にも他の安置所にしてもらいたいということを伝えたのですが、安置所はみんなこんな感じです、と言われてしまって・・本当にどこもこんな感じなのでしょうか・・」と。

 そこの安置所がどのような状況のところなのかはわかりませんでしたが、たしかに無機質でひんやりとしたイメージなところは多いかと思います。
 ただ、安置施設にちからを入れて、自社の強みにしているような葬儀社もあるので全てが殺風景で無機質なイメージのところばかりではありません。
 葬儀となると、葬儀の事だけに気を取られてしまいがちで、安置所については、勝手に連れていかれたりなど、ご家族があまり気がつかないケースもあるようです。

 センターでは、ご相談の際に、やり取りの中で安置についても触れさせていただいています。
 ご葬儀までの間故人様がお過ごしになるところですし、ご家族やご親戚の面会を希望されるのであれば、できる限りご面会ができる葬儀社をご紹介させて頂くようにしています。
 
 たしかに、すべてご満足がいくところに安置できるかどうかということについては地域やタイミングによって難しい場合もありますが、その際には優先順位を一緒に考え、提案させて頂くこともしています。

 自宅に安置できない場合、安置所に安置できるという事だけで安心される方もいらっしゃると思いますが、ご安置中に面会できるかどうかを聞いてみることや、融通を利かせてもらえるか、なども葬儀社を選ぶ選択肢に入れていただくとよりご満足度が高まるかもしれません。

決め手は・・・。

 「母はこんな葬儀がしたかったんです。ありがとうございました」
 以前お伺いしたご葬儀で、ご相談者から開口一番の御挨拶をいただきました。
 病院付きの葬儀社さんにご自宅への搬送をお願いされたのですが、お父様への配慮が足りない雑な扱いに、沈痛な面持ちのお母様を見るに見かねて、ご長男様が改めて葬儀社探しをされ、当センターにご相談頂いたご葬儀でした。
 ご紹介した社にお決めになられた第1の理由は、他社の担当者さんがプランの説明を急ぐ中、ひたすら相手の立場に立ってお話を聞いてくれたことにあるとのこと。

 また、別のご葬儀でも、当初会社の関係でご葬儀日程を最優先されましたが、ご希望の日程までには日にちがなく、火葬場まで混雑している中「ご希望の日までにはお取りできません」とおうむがえしに却下される葬儀社さんの多い中、どのようにすればご要望の日程で執り行うことができるか、ご喪家のお気持を第1に考えて奔走してくれた担当者にお願いされたとの由。

 故人様お一人おひとりが違うように、ご葬儀もお一人おひとり全て違います。
 小規模なご葬儀になれば成る程、ある意味、担当者はご相談者と向き合う姿勢の比重が大きくなってきます。
 ご喪家のご要望にどれだけ耳を傾け、どの様なお見送り方を提案できるか、葬儀社選びは担当者によって決まると言っても過言ではありません。

 また、センターから複数社をご紹介し、見積りをお取りした後ご面談され、「分かりやすくご説明頂き、価格もほぼ同じで大差なく、できれば3社それぞれにお願いしたい位」とまで悩まれた末に1社に絞られた理由も、ひとえに担当者の人柄とのことでした。
 常に不安に思っていることを色々お聞きでき、とても助かったとの由。
 ご相談者の葬儀に対する不安もなくなり、お母様との残りの時間をゆっくりと過ごすことが出来たとの報告もいただいております。

 その為にも、お時間がございましたら、担当者と直にお会いになり、ご面談されることを希望します。

葬儀社を比較して選びたい

 先日、センターにご相談いただき、無事に葬儀を終えたご相談者からアンケートのご回答がとどきました。
 センターをなぜ利用しようと思われましたか、という質問に、「葬儀社はたくさんありすぎて、自分たちにはどんな会社か判断できなかったので」と書かれていました。
 
 たしかにネットで検索しても多くの葬儀社が表示されますし、ご友人や近隣の方からの情報、チラシ、広告などを含めると、本当にたくさんの中から1社をえらばなくてはなりませんし、その中のどの社がご自身に合う葬儀社なのかを表面的な情報だけで見極めるのはとても難しいと思います。

 一般的な葬儀を希望しているので、どこに頼んでも同じ、と思っている方もいらっしゃると思いますし、葬儀社はどこも同じ対応をしてくれると思っている方もいらっしゃると思いますが、対応の面に関しては、『葬儀社によって違う』だけでなく、同じ葬儀社内でも『担当者によって違う』こともあるので、担当者がどのような方なのかを知って頂くのが満足につながる葬儀を行えるのではないかと思っています。

 このアンケートのご回答をくださった方のご相談では、最初のご相談から数日間やり取りをおこない、ご要望を把握したうえで複数の葬儀社をご紹介をさせていただき、ご家族皆様が3社の担当者と直接面談をしたうえで1社をお選びになりました。

 特に複数の葬儀社を比較して選びたいと思っている方はそれぞれの社の担当者がどのような方なのか、どのような提案をしてくれるのか、など、比較検討する材料としてはとても影響があることで、比較できる材料は多い方が選択しやすくなると思います。

 葬儀社を選ぶ際、表面的な情報だけでなく、もう少し踏み込んで頂くといいかもしれません。
 
 

生きる。

 それは「無」の境地を思わせる舞姿でした。
 先日、舞台写真の展覧会会場で出会ったモダンダンサー・アキコ カンダさんの舞姿の写真を前に、暫したたずんで見入っておりました。

 写真のキャプションには死の12日前の舞姿とありました。
 入院先の病院から駆け付け、舞台に上がった姿は全てをはぎ取り、観客ひとり一人に向かって生きることの意味を問いかけているようにも思われます。

 アキコさんの舞姿に5年程前、岩波ホールで上映されたドキュメンタリー映画が二重写しのように思い出されます。
 淡いピンクの柩がお弟子さんたちの手により、霊柩車に運び込まれました。
 万雷の拍手の中、静かに霊柩車は動き出します。
 享年75歳の舞踊人生でした。
 当方も思わず手を合わせ、気持ちの中でご一緒に拍手をしておりました。

 羽田澄子監督演出の映画「そしてAKIKOは・・・ ~あるダンサーの肖像~」は日本の著名なモダンダンサーのアキコ カンダさんが死の直前まで踊り続けた姿を克明に捉えておりました。
 最期まで舞うことで、ご自身の意思を貫き通したアキコさんの生き方は観る側に勇気を与え、お見送りの拍手が全てを物語っているようにも思われ、そこにはさわやかな余韻が感じられる程でした。

 バレエダンサーが憧れる著名なバレエ作品に、傷ついた一羽の白鳥が最後まで生きる力を振り絞りながら力尽きていく様を描いた、「瀕死の白鳥」という小品がありますが、まさにオーバーラップしているようにも思われます。

 死に方は生き方であることを、今回の写真展で改めて思い起こさせていただきました。
 久しぶりに最後の舞姿にお会い出来、思わず襟を正し、背筋を伸ばして、会場を後にいたしました。

ホームページだけでは・・

 葬儀社を探すとき、今はインターネットを利用して葬儀社を検索して探される方はとても多く、それに伴って、葬儀社もほとんどが自社のホームページを持っています。
 
 大手の葬儀社さんや、主にインターネットで営業を行なっているところなどの、綺麗で大規模なサイトにはつい目が行ってしまい、すごいホームページだな~と見入ってしまう事もありますが、ホームページを見た人は、そのホームページの印象をそのままその社のイメージとして持たれることも多いのではないでしょうか。
 
 逆に、ホームページが洗練されていない葬儀社の印象は・・・。

 それよりも、ホームページを見つけてもらう事さえ困難な葬儀社もたくさんあります。

 小規模な葬儀社などは、検索してもなかなか見つけ出すことがができないような所も多く、以前、ご葬儀後にご協力頂いたアンケートで、「とっても満足でした。今回利用した葬儀社は検索で出てこなかった会社なので、紹介していただけて本当に良かったと思っています。」というご回答をいただいたことがあります。

 センターの賛同葬儀社の中にも、昔作ったままで更新をしていなかったり、「そもそもパソコンが苦手で(汗)」と、ホームページからきた問い合わせのメールにも気が付いていなかったりする葬儀社がありますが、葬儀については、ご依頼者からの評価がとても高いところだったりすることもあります。

 どんな葬儀社なのか、担当者はどんな話し方をする人なのか、ちゃんと説明してくれるのか、などの情報はホームページだけではわかりません。

 可能であれば、できるだけ担当者と話しをして頂くことをお勧めいたします。
 

しがらみから解放されたい・・・。

 「独り身だけれど、沢山の人の世話になりました。昔の人は老い支度と言って、いざというとき困らないように貯めていましたよ。お葬式はできるだけ多くの人に立ち会ってもらいたい。誰かがちゃんとやってくれるでしょう。それが人の世というものだ」語気を強めた声がラジオから流れてきました。
 「菩提寺のご住職が、ご葬儀の意味を教えてくれたので、それを考えると簡素化に走るのは如何なものか」

 一方で3年間にお身内4名様をお見送りされた方は「病院で多額のお金を使い果たし、最後のとどめにお葬式が控えています。そのお葬式も葬儀社が取り仕切るようになり、便利になったけれども、葬儀社の言いなりです。無事に収めたいがために直葬も賛成です」。

 TBSラジオのトーク番組で直葬が話題に上り、賛成、反対とリスナーを交えてのバトルトーク合戦が繰り広げられておりました。

 あれから9年、直葬、家族葬は一般に浸透し、日常会話の中にも違和感なく入り込み、最近では都会を中心に様々なバリエーションのご葬儀が増えて参りました。

 ご喪家の事情に合わせて、お式を執り行わない直葬にも、最近は様々なバリエーションがあり、センターに頂くご相談でも、お別れだけは十分な時間を取りたいとのご希望も増えて来ております。
 ご自宅にご安置できない場合のご要望に合わせ、式場だけでなく、ゆっくりとお別れだけのお時間がとれる安置所も増えつつあり、ご相談をお受けした担当者からもご要望に合わせて、それぞれのニーズに合ったお見送り方の提案がなされてきているようです。

 先日、久しぶりにお会いした同世代の仲間達から初めて伺ったご葬儀の話題も、自分の時は家族葬で十分。
納骨ではなく散骨か樹木葬にしてほしいとのことでした。

 仕事一筋で我が道を行く、オーソドックスな思考の仲間達から発せられた共通の話題が、ことのほか新鮮に感じられたのも意外でした。
 夫々の生き方に合わせて、家のしがらみを断ち切るのは自分達からだとの思いが強く感じられ、これからのご葬儀も大分様変わりしてくるのではと思わせるひとときでした。

過去にだした葬儀で・・・

 以前の葬儀で嫌な思いをしたので、次の葬儀では失敗したくないと考えられている方は少なくないようです。
 センターへも、過去の葬儀で残る後悔から、葬儀社選びに慎重になっている方からのご相談を頂くことがあります。

 よくお聞きするのが、なにもわからないまま病院などから紹介された葬儀社に依頼し、葬儀社のされるがままになってしまったというケースです。
 また、最近では、ネットで探し、安いから頼んだが、対応に不満が残ってしまったという方もいらっしゃいます。

 先日も、10年ほど前に出したご葬儀で辛い思いをされてしまい、何も分からずに頼んでしまったことに後悔し、次の葬儀ではそのような思いをしないようにと、1年ほど前にご相談を頂いた方から再度、お問い合わせをいただきました。
 ご本人はお元気なので、すぐにということではないけれど、出来るときに色々調べておきたいとのことです。

 また、以前いただいたご相談でも、直葬を希望していたので、どこも同じだと思い、ネットで見つけた安い葬儀社に依頼したところ、担当者の対応に不満が残り、将来、また葬儀をだすことになったときに同じ思いをしないようにするために、とおっしゃる方がいらっしゃいました。
 そのご相談者は、親戚ももうみんな高齢になり、葬儀に参列していただくのが困難なので、家族だけで見送る直葬を選んだとのこと、費用を抑えるのに越したことはないと思って安いところに頼んだけれど、数万円の差で後悔しなくて済むのならば、次の葬儀では対応面を重視して選びたいとおっしゃっていました。

 事前に準備するということに抵抗がある方も多いと思いますが、葬儀社を決める、ということまではいかなくても、良心的な葬儀社がどのようなところなのか、ということだけでも知っておくと安心していただけるのでは、と思っています。

使いたい式場はありますか

 ご相談で、使いたい斎場はありますか、とお聞きすると、どこがいいか全くわからないので・・とおっしゃる方は多いです。
 ご自身が参列したことがある斎場があったり、ご本人が希望しているなどがない場合、普段、式場があってもあまり気に留めることもないのかもしれません。

 また、違う地域から引っ越してきて、斎場がどこにあるかなどがわからない方もいらっしゃるようです。

 センターでは、ご要望を伺う際に、ご希望される式場があるかどうかをお聞きしています。
 また、希望式場がある場合には、どのような理由でその式場を希望されるのかもお聞きします。

 以前、近所にある〇〇会館がいい、というご要望がありましたが、その式場は規模の大きな葬儀でよく使われている式場です。
 使用料もそれなりに高く、20名ほどの家族葬で使うには・・と思い、理由をお聞きしたところ、家から近く、葬儀をやっているところをみたことがあるので、そこでいいか、というお話でした。
 そこで、小規模な家族葬などの葬儀でよく使われているリーズナブルな会館のご案内と、葬儀社からもいくつかピックアップしていただいて提案させていただきました。

 特に決めていない方へのご提案はもちろんですが、ご要望や状況をお聞きした上で、適している式場のご提案もさせて頂きますので、何も分からない状態でのご相談でもご安心ください。