葬儀や葬儀社情報をインターネットで集めてみると

 インターネットは便利です。その気になれば一日で、葬儀のことや葬儀社の大量の情報を収集することができます。
 
 となると、大量の情報をもとに適切な判断が導かれると思われそうですが、そう簡単なことではないことは、インターネットで情報収集をしたことのある人なら分かってもらえると思います。

 情報収集をすればするほど、かえって混乱してしまうというのが正直なところではないでしょうか。

 大量の情報に振り回されないための方法は、私の思いつくところ、情報収集する目的を明快にしておくこと、そして、質の低い情報は片っ端から捨てていくこと、だと思います。

 こういう言い方もできます。質の低い情報を見分ける眼を持っていないと、大量の情報に混乱させられてしまうということです。この眼をもってはじめて意味ある情報収集が可能というところでしょうか。

 それゆえ、葬儀のことや葬儀社の情報は、そのときになって収集する類の情報なので、わからなくて当たり前だと思うのです。しかも、情報を提供する側の多くが、情報を収集する人の意識に合わせて情報提供しているとは言えず、自分たちの都合で情報提供しているのですから、わかりにくさも倍増されているのが現状でしょう。

密葬の本来的な定義よりも大事なこと

 このブログでも「あさがお葬儀社紹介センター」のホームページでも、密葬を「身内を中心にした葬儀」という意味合いで使用しています。この理由は、一般の人(ご依頼者)の多くがこのような意味合いで理解していると思っているからです。

 これに対し、葬儀社の人の中には、依頼者が密葬と言う言葉を使うと、密葬の厳密な定義(本来は、本葬に先立ってするものが密葬という感じで)を依頼者に説明しだす人もいます。

 これはこれで、時と場合と状況が適切であれば意味のあることではあります。しかしながらそれよりも格段に大事なことは、依頼者が何を思っているかを理解することのほうなので、依頼者とこうした議論をしても意味はありません。

 依頼者が本当は何を考えているのか、望んでいるのか、これを理解できるようになるのは口で言うほど簡単ではないのですが、これができるところは葬儀業界に限らず、どの業界でもお客様(ご依頼者、消費者)に喜ばれるもの・サービスを提供できるところであることは間違いないでしょう。

 

家族葬とは

 家族葬に関する相談をよくいただきます。

 その場合、まず最初の質問は「家族葬とはどういうものですか?」というものが多いように感じます。

 家族葬の厳密な定義はありませんが、以下、Yahoo!辞書での解説(知識探索サイト・ジャパンナレッジ提供)がよくまとまっていますので、抜粋して紹介します。
 
 「故人の近親者および本当に親しかった友人だけで行う葬儀・告別式。かつては参列者の多い「本葬」に対して、小規模に行う葬儀を「密葬」といったが、現在は親しい友人を招く場合も含めてこうよんでいる。」

 そして、家族葬が増えた原因として高齢化を挙げています。

 「高度経済成長時代には会社勤めの現役中か定年後まもなくに死亡することが多く、会社の同僚などが中心となって葬儀を行うのが普通だった。しかし、高齢化社会となり、定年後20年もたって死亡した場合、会社には故人を知る人がほとんどいない。また、東京で暮らしている子供のもとに身を寄せた地方出身の高齢者の場合、近隣になじみも少ないことから、子供など近親者だけで葬儀を行うケースが増えた。」

千葉県での葬儀

 あさがお葬儀社紹介センターでは、ご依頼者のご要望の地域や斎場に精通し、葬儀実績のある賛同社が複数ある地域しか葬儀サポート地域にしていません。これにより、地域事情をよく把握していない遠くの葬儀社を紹介することを防ぐと同時に、葬儀社間の健全な競争による葬儀費用の低下とサービスの質の向上が行われます。つまり、責任を持って紹介できる地域を明確に示し、それ以外の地域では葬儀社紹介はしておりません。
 下記が千葉県におけるサポート地域および斎場詳細です。リンクをクリックしますと、当センターの本体のホームページの該当ページに飛ぶことができます。

我孫子市 市川市 印西市 柏市 鎌ヶ谷市 佐倉市 白井市 千葉市(稲毛区 中央区 花見川区 緑区 美浜区 若葉区) 流山市 習志野市 野田市 船橋市 松戸市

代表的斎場実例 千葉県 市川市市川市斎場 塩浜斎場 源心寺会館 所願寺・如意輪会館 中原寺会館 龍泉院 印西市印西斎場 柏市ウィングホール柏斎場 南柏会館 千葉市千葉市斎場 常光閣 野田市関宿斎場 船橋市馬込斎場 松戸市松戸市斎場 一友会館 埼玉 上尾市妙厳寺会館 上尾寝台サービス 朝霞市朝霞市斎場 越谷市越谷市斎場 宝性寺越谷別院 さいたま市浦和斎場 思い出の里会館 ひかり会館 遠照寺浦和分院 志木市宗岡セレモニーホール 草加市谷塚斎場 西往寺光明殿 三郷市三郷市斎場 所沢市所沢市斎場 遠照寺阿弥陀堂斎場 広源寺斎場 新座市新座市営墓園

葬儀にかかわる費用等調査報告書について

 少し古くなりましたが、平成13年に東京都生活文化局が、葬儀費用や葬儀についての意識や価値観について調べたものが 「葬儀にかかわる費用等調査報告書」 です。

 葬儀社側からは、祭壇などの品目につての最多価格帯や最高価格帯、最低価格帯を調査したり、依頼者側からは、葬儀社選択理由や斎場選択理由、葬儀の規模、不満点など詳細にわたり調査をしているので、費用を中心に現状の葬儀の傾向を知ることができます。

斎場選びなどの葬儀社の役割

 まれに次のような電話をご依頼者から受けます。

「○○斎場で式をしたいのでですが、どのように申し込めばいいのでしょうか?・・・」

 自分たちで斎場は見つけてとらなければならないと漠然と思っている人や、自分たちでできることは自分たちで手配をしたいという方々です。

 しかしながら、斎場の手配はほとんど葬儀社がやっているというのが現状です。それは斎場の手配にとどまらず、料理の手配、返礼品の手配、ときには宗教者の手配までします。つまり、お亡くなりになった後、病院からの搬送から、ご安置、通夜、葬儀告別式、火葬、会食にいたるまで、すべてのことが滞りなく、進行するように段取りしてくれるのです。

 それゆえ、よい悪いはともかくとして、ご依頼者にとって「よい葬儀」にできるかどうかは、葬儀社(および担当者)選びにかかっているということになってきます。

越谷市斎場での密葬の具体的な相談の流れ

 お父様がお亡くなりになる一週間前に、越谷市にお住まいの、ご長男の方よりメールにて相談を受けました。

 「病院によれば重篤状態から回復はしましたがいまだ不安定とのことです。貴センター経由で必ずお願いできるかどうか今の段階ではわかりません。それでもよろしければなにかとお力添えおねがいいたします。宗教者の手配や祭壇、装飾などよくわかっていないことがたくさんあります、よろしくお願い申し上げます」ということで、質素に家族葬でおくりたいという内容でした。

 ご質問にあった、宗教者の手配や祭壇、装飾についての基本的な事柄にお答えすると同時に、さらにセンターからの質問として、斎場のことや内容、お父様の住民票のある場所、予算、紹介の方法、事前見積りなどについて、わかる範囲と差し支えのない範囲でお書きくださいとして、お伺いするメールを30分後ぐらいに返信しました。

 そうしましたら、また、30分後ぐらいにご相談者よりメールで返信がありました。一つ一つの質問に対して答えられていて、越谷市斎場を利用したいことや概算の見積りを見たいとありました。また、最後に、「葬儀は、対象者は私の父親で喪主は母親になります、母親の意向にそってすすめたいとおもっておりますが現在母親は、葬儀のことを考えたくないとおもっているのは明らかですので、メールで貴センターとやりとりをしてすすめさせていただきたいと思います。」とありました。

 早速、越谷市斎場を想定して賛同社より概算の見積りをとって、センターの説明書をつけて送ったところ、すぐまた返信のメールをいただきました。

 「本日の段階で父の容態が医師の予測よりはかなりよい方向で改善していることもあり、今の段階では、とりあえず大切に保管させていただくこととさせてください。必要な状況になりつつなりましたらまた連絡、内容の問い合わせ等させていただきます。」

 ふたたび、ご相談者より連絡がありましたのは、お亡くなりになる数時間前のことでした。以前のやりとりの内容確認と見積りをとった葬儀社と直接話をしたいというものです。葬儀社へは、これまでのセンターとご相談者のやりとりの概略を伝えるとともに、提出された見積り内容の確認をして、相談者と直接打合せしてもらうことにしました。

 これによって依頼する葬儀社が決まりました。

NPOとは何か

 NPO法人は特定非営利活動法人とも言います。「非営利」は、その名が示すとおりNPO(Non Profit Organization)法人の本質をなすものです。市民活動などの社会貢献活動を行う主体として公益の増進に寄与することが目的です。

 内閣府にあるNPOホームページにNPOの概略がわかるようになっています。NPOホームページ

複数社の葬儀社の話を聞くことについて

 ご依頼者の状況と時間とお気持ちが許せば、センターでは、複数社から話を聞くこともお勧めしています。これは、センターが、一定レベル以上の葬儀社をセンターのルールという同じ土俵で競合させることによって、ご依頼者がより費用を抑え質の高いサービスを受けられると考えているからです。

 ただ、ご依頼者の中には、何社も紹介されても迷うだけだから、一社を選んで紹介して欲しいという方もいらっしゃいます。それゆえ、どういう紹介の仕方が一番ご依頼者に合うのか、そして混乱させないのか、よくお話を伺ってから紹介しています。

葬儀における情報格差について

 「何の準備もしていず、病院で紹介された社に任せたらとてつもなく高かった」や「見積書もなく、いざ請求の時に請求書を見たらビックリした」、「見積りが安いと思って依頼したら、追加とかオプションとかで請求金額が膨れ上がって結局高いものについた」・・・

 根本的に、上記のような問題群を解決する手段は情報格差を解消するということによるしかありません。つまり、依頼者自身が葬儀や葬儀社に対して見識をもって、葬儀社と相対することです。

 しかしながら、それが難しいということは、「あさがお葬儀社紹介センター」のホームページのいたるところで述べたとおりです。それゆえ、センターが依頼者と葬儀社の間に入ることにより、たとえ、ご依頼者が葬儀に関する情報を持たない中で葬儀社とやり取りをしても足元を見られることのないような仕組みが必要だと考えてセンターが作られたわけです。