先日、現在まだご両親はお元気とのことですが、万が一に備え、すでにご葬儀に必要なものは棺から白装束まで取り揃えてあるので、搬送だけしてもらえる葬儀社さんをご紹介願いたいとのご相談を頂きました。
通販で安く手に入れられるものが、葬儀社さんを通すと高くなるとおっしゃって、搬送以外葬儀社さんの手を煩わせないで、役所の手続きからご葬儀はご自分ですべて執り行う予定である。
火葬のみになりますが、火葬場での案内人も要らない。火葬が終わった段階での骨揚げもお1人で済ませるとのこと。
葬儀社さんによってはご葬儀を含めてお引き受けする社もありますので、こちらで確認して、折り返しご連絡を差し上げる旨申し上げましたが、確認はご自身の方からされるとのこと。
搬送に伴いドライアイス購入や納棺済みでのご安置の問題、はたまたどこにご安置するかご安置先の問題等も派生してきますので、お引き受けいただける葬儀社さんとも、十分ご相談されるよう申し上げておきました。
実は数年前、今回のご相談者と同じようにお母様のご葬儀は全てご自分で執り行いたいので、ご自宅から火葬場までの搬送だけをお願いしたいとのご相談を頂いたことがありました。
お引き受けした葬儀社の担当者から、周りの方々がかなり振り回されたご様子を伺い、お気持は分かりますが、未経験の上、時間が限定されるご葬儀に対し、すべて抱え込むのは一抹の不安を感じるのは、取り越し苦労でしょうか。
火葬場は納棺済みが指定でした。
団地の2階の階段が狭く柩が下ろせない為、担当者が急遽呼んだ助っ人と、担架でご遺体を1階の集会場に運びこみ、こちらで納棺されたところへ、関西からご親戚が駆け付け、何も準備されていないことにビックリされたご様子とのこと。
騒がれたので、ご相談者はしぶしぶ通夜の準備をされたが、お花までは準備ができなかったので、翌朝9時出棺前に担当者がお別れ花を買いに走り、一件落着と思いきや、今度はお寺さんが準備されていないと一悶着あり。
これだけは間に合わないので、収骨の後担当者の知り合いのお寺に伺い、読経して頂くことで、何とか決着を見たとの報告に、思わず大きな溜息をついてしまったことが思い出されました。
無事をお祈り致します。