担当者への信頼

  「一から全く何も分からずに困っています。全体で最終的に掛かる費用、葬儀の内容も知りたいと思います」
メールでのご相談で、頂いた一文です。
 最初のご相談での正直なお気持だと思います。

 ご葬儀にご出席される機会はございますが、ご自身が喪主やご喪家サイドとしてご会葬の方々をお迎えする立場は、初めて経験される方も多く、どこからどのように手を付けてよいのか、はたまたどのような準備をする必要があるのか見当がつかず、途方に暮れている状態とのご相談も度々頂きます。

 センターといたしましては、まずどのようなご葬儀にされたいかをお伺いしたうえで、どなたのご意向か、なぜそれをご希望されるのかをお聞きしながら、ご相談内容を整理させていただき、優先順位をお話しして、ご要望に見合う地元の賛同社をご紹介しております。

 また、ご要望に応じて概算の見積りをお取りして、説明書と共にお送りし、ご検討いただいた上で、出来ましたら担当者と直接面談をされるように申し上げてもおります。
 担当者とのご面談は、ご葬儀をお願いするか否かの大きな決め手にもなるからです。

 先日も「信頼できる葬儀社かどうかが決め手」とご面談をされたご相談者から、お帰りの際にはお決めになられたことを、早速にご報告いただきました。

 「本日、担当者の方とお会いして、細かく丁寧に説明して頂き、色々と勉強になりました。◯◯葬儀社さんへお願いすることにいたしました。誠実な対応で信頼できる葬儀社さんです」。

 以前、ベテランの担当者の方から「良いご葬儀だった」と言ってもらえるか否かは、ご葬儀が始まる前で決まってしまう、とのお話を伺ったことがございます。
 
 やり直しがきかないご葬儀だからこそ、如何にご相談者のお気持ちを汲んだ対応をして、ご信頼いただけるかにかかっているとのこと。
 また、担当者はアドバイザーであり、影のサービスの部分でお手伝いをし、困った時、振り向けばいつでもいる存在であることが大事ですとも伺いました。

 これからも、ご相談者からの「信頼」の二文字を肝に銘じて、双方をご紹介できればと存じます。

直葬にも変化が・・・。

ご葬儀のお式はせずに、火葬のみの形を取る方が増えている昨今ですが、最近はこの火葬のみの直葬にも、様々な工夫がされてきているようです。

 以前はご自宅でお別れをされて火葬場に直行される方、ご自宅以外の安置所から火葬場に向かわれる方が大半でしたが、先日はセンターの賛同社の担当者から、公営の火葬場併設の式場だけをお借りして、お式はされずにお別れのみをする火葬式が増えているとのお話も伺いました。

 火葬場に直行する火葬式では、すでにお別れされていることが前提になっておりますので、炉前でのお別れ時間は5分〜10分程度しか取れないのが現状です。

 そんな中、ご葬儀のお式を希望されない方でも、ご自宅以外にご安置されている方とのお別れの時間だけは、ゆっくりお取りになりたい方が増えているようです。

 また、そのご要望を受ける葬儀社さんの対応にも、様々な変化が出てきているようです。

 例えば、他家のご面会に支障がないことを考慮して、火葬日前日自社の安置所を臨機応変に開放している社もございます。

 火葬前日20名前後の御家族・御親族の方々が安置所にお集まりになり、2階の休憩室でお待ち頂きながら、交代で定員5〜6名様の霊安室にてご面会をされ、心ゆくまでお別れができ、大変感謝された話しを担当者から伺いました。

 一方で、お身内の方々に火葬日前日、自社の安置所へお集まりいただき、お別れ室にてゆっくり1時間程のお別れの時間を設けている社もございます。

 また、安置所がご自宅と同じような雰囲気になるように、和室にてご安置し、火葬日前夜一晩中お線香を絶やさず、お身内の方が付き添うことも可能な社もございます。

 時代とともにご葬儀の仕方は変わっても、お別れだけは心ゆくまでしたいものです。

アンケート欄

正解がある訳ではないので、点数は付けられません。
 10点満点の内、ある方は8点を、また別な方は9点と夫々ご評価いただいても、その差をご説明頂くのは難しい。
 それでもあえて点数を付けて頂く。
 以前、当センターではご葬儀後のアンケートでご葬儀全体の評価を10段階に分けてお願いしておりました。

 マイナス1点、2点はどこか、どの辺りがご不満だったのか、何か落ち度があったのか、にわかに心配になり、時に10点満点を頂くと、本当ですかと嬉しい反面、少し訝しんだりと、ご回答を頂く度に一喜一憂したものでした。

 時には10点満点のところ、12点を付けていただいたこともございました。
 但し書きで、本来でしたら9点ですが、若いスタッフの仕事ぶりに感激され、将来への希望を託されてプラスされたとのこと。
 ご相談者から逆に励まされ、こちらのふらついた気持が一喝されたようで、おもわず居住まいを正したことが思い出されます。

 また、アンケートでは時にご葬儀までのお気持ちの揺れを克明に綴っていただいたり、ホームページをご覧になってセンターをご利用されたいきさつから、ホームページへの新たなご提案まで頂き、暗中模索の中で次なるステップへの足掛かりのヒントとさせていただいたこともございました。

 本日もご葬儀後のお忙しい中、ご感想を添えてアンケートの大変満足欄にご回答を頂きました。
 担当者の対応ぶりと、無事ご葬儀が終えられたことへの感謝のお気持ちが綴られておりました。
 有難うございます。

 最近はアンケート欄も改良を重ね、ご丁寧なご回答も多く頂いておりますが、その分、以前の素朴で何処かどぎまぎさせた鋭角的なご回答がふと懐かしく思い出されるのも、これも又時代のすう勢でしょうか。

お友達に葬儀社のお勧めができますか・・・。

当センターがご葬儀後にお願いしておりますアンケートでは、ご葬儀を執り行った葬儀社さんや、担当者の方々の対応面や葬儀費用についてのご満足度を具体的にお伺いしております。

多くの方から大変ご満足とのお墨付きのご回答を頂いておりますが、「お知り合いに今回利用された葬儀社、並びに当センターを勧めたいと思うか」との問いかけのお答えには、一瞬間があるように感じられることもございます。

中にはアンケートの「是非勧めたい」と、次の欄の「機会があれば勧めたい」の二ヵ所に丸を付け、「ぜひ勧めたい」と言いたいところですが、葬儀の話題はあまり友人や知人とはしにくいので、誰かに聞かれた時は、積極的に教えてあげたいですとの回答もございます。

ご葬儀自体は大変ご満足頂いても、ご自身で積極的にご紹介となりますと、ご葬儀に関しては各ご家庭のご事情も考慮する必要が出てきますので、ご相談された折には大々的にご紹介させていただきますとのご回答が目につきます。

そんな折、センターのインターネットをご覧になられた方から、入院中のお父様の病状が思わしくなく、万が一を鑑みて、事前に葬儀社さんのご紹介をとのお電話を頂きました。

ご葬儀についてのご希望をお伺いし、ご要望に見合うと思われる地元の賛同社さんをご紹介したところ、お忙しい方とのことで、賛同社さんにはご自身の方から直接ご連絡をされ、お話をお伺いしたいとのご提案をいただきました。
早速にその旨、担当者に申し伝えておき、その後のご連絡をお待ちしておりましたが、いっこうにご相談者からはご連絡がございません。

暫くの間、他社さんにお願いされたのではと思っておりましたが、その矢先、ご紹介した賛同社にお父様のご逝去の一報が入り、病院へのお迎えをお願いされたとのこと。

実は当方がご紹介した直後、偶然にも同じ職場の同僚から、同じようにインターネットをご覧になり、当センターにご相談をされ、センターがご紹介した賛同社の担当者には大変親身になってご葬儀を執り執り行って頂いたお話をお聞きになられたとの由。
よくよくお話を伺うと、同じ賛同社の担当者の方と判明。

ご相談者はご紹介した担当者にお尋ねされるまでもなく、即その場でお決めになられご様子です。
微力な当方のご紹介に、強力な助っ人が現れ、背中をワンプッシュ押していただきました。

ご葬儀は無事滞りなく、終えることができました。
ご喪家のご感想をお待ちしている次第です。

担当者の活躍ぶりに期待する

 「これは無くても大丈夫です 」「お話を伺うとこのレベルで十分です」との適切なアドバイスを担当者から頂き、運よく希望の日時にご葬儀が予約出来、リーズナブルな費用で立派なご葬儀を執り行うことができました。

 ご葬儀後のお忙しい中、ご相談者から早速にいただいた礼状の一文です。

 当センターではご相談者からご希望をお伺いし、ご要望に適した地元の賛同葬儀社さんをご紹介し、お見積りをお取りすることからお勧めしておりますが、ご葬儀は初めてのことで、どれをどのようにしたいかもわからないので、まずは葬儀社さんにお話をお伺いしてから、どのようなご葬儀にするかを決め、それから改めて概算の見積りをお取りになりたいとのご希望も最近は度々いただきます。

 核家族単位になって久しく、昔の様にまわりにご葬儀についてご相談する適当な方が見当たらず、一方ネットでは葬儀社さんの宣伝合戦のように、様々な情報が飛び交っており、情報集めをされると益々混乱されてしまうとの声もよく耳にします。

 当センターでは地元に詳しい賛同社さんをご紹介しておりますが、最近は特に地元で小規模ですが、小規模な故に臨機応変に対応できる担当者さんの活躍ぶりが目立っております。

 ご葬儀後に頂くアンケートでも、その対応ぶりが大いに語られております。

 「必要なことを必要な時期に的確にアドバイスをしていただき、指揮して頂いたので助かりました」。

 また、ご相談者のご要望を聞いて、「押し付けることなく、一生懸命動いて下さいました。小さな葬儀でしたが、軽んじたとこなく感謝します」。

 「分からないことを聞くと、きちんと答えてくれるので、安心してお願いすることが出来ました。ご葬儀の前後のフォローも行き届き、ご葬儀そのものも大変満足いくものでした」との由。

 担当者さんの奮闘ぶりが、目に見えるようです。

 中には、妹様と宗教に対する考え方が違うために、どのようなご葬儀にするか対立されていましたが、「担当者に妥協案を見つけてもらいとても感謝しています」とのお言葉もいただいております。

 ご喪家それぞれのご事情もある中で、ご相談者からは皆様一様に、細かいアドバイスや心配りに安心して式に臨むことが出来、特にネットで検索しただけではめぐり会えなかったであろう担当者にお会いできたことに、感謝の言葉が多く寄せられています。

 冒頭のご相談者からも「当分、葬儀社さんのお世話にはなりたくありませんが、もう1度利用したいかと言われれば、Yesです」とのお言葉をいただいております。

都内の方は、都内でのご葬儀を希望・・・?

「正直なところ都外は考えておりませんでした。できましたら都内がいいのですが・・・」
 ご相談者からお話をお伺いし、お見積りをお取りする段になり、式場等の御希望も特別無しとのお話でしたので、地元の賛同社の担当者さんに相談したところ、最近特にご相談者の地域の方は都内ではなく橋一つ越した都外でのご葬儀が多いとの情報をいただき、早速に見積りの作成をお願いし、ご相談者に見せしたところ、上記のご返事をいただきました。

 市営斎場ですので、都内の方がご利用される場合は市外扱いになりますが、それでも都内の民営の斎場に比べ、費用が抑えられ、何よりもお近くで、火葬場が併設されておりますので、ご葬儀後の移動もなく、ご会葬のご高齢の方々にも合わせられるのではとご提案いたしましたが、都外でのご葬儀は想定外とのこと。

 一般ご会葬者の多くはご近所の方々ですが、ご親族の方は都内在住なので、やはり都内でのご葬儀をとのご要望に、急遽、都内でのご葬儀の再見積りをさせていただきました。

 改めて都内という枠に限定されることで、ご相談者もご親族の方がお越しになりやすい斎場を幾つか提示され、それに伴い見積りの内容にも、ご質問を頂きました。

 ご葬儀は迫っているが、ご相談者にとって初めての経験で、当初の漠然としたお気持ちもお見積りを取り、お別れの場所が指定されることで、よりリアルに現実味を帯びて整理されてきたようです。

 その後一旦ご葬儀はご要望の都内での方向に切り替えましたが、お母様の「市営斎場に以前伺った折、大変綺麗な斎場だった」とのお言葉で、最初のご相談から1週間後、再び振り出しに戻り、市営斎場でのご葬儀となりました。

 最後のお別れの場となる斎場選びはご葬儀の要になりますので、お時間の許す限りご納得のいく形をとられることをお勧めいたします。

葬儀社選びは担当者によって決まる

  「とても親身になってご対応くださり、分からないことも、聞くときちんと答えてくれるので、安心してお願いすることができました。信頼できるご担当者様です」。
 ご葬儀後のお忙しい中、ご相談者からは早速にアンケートのご回答をいただきました。
 そこにはお世話をされた賛同社の担当者さんへの想いが綴られておりました。

 ご葬儀のことは全く分からずに困っています、とのご相談をいただいてから5日後、急変されたお母様は、それから1週間後荼毘に付されましたが、ご紹介した担当者に引継ぎ、ご葬儀をお任せいたしましたので、ご納得のいくお別れができたか気掛かりでしたが、ご満足されたご様子にご紹介した当方も思わず安堵いたしました。

 また「母はこんなご葬儀がしたかったんです。ありがとうございました」と開口一番おっしゃっていただいたご葬儀では、当初病院付きの葬儀社さんにご自宅へ搬送をお願いされたのですが、お父様への配慮が足りない雑な扱いに、お母様が心を痛めていらっしゃるご様子を見るに見かねて、ご長男の方が改めて葬儀社探しをされたと、当センターにご連絡を頂いたことがありました。
 センターがご紹介した賛同社の担当者にお決めになられた理由は他社の担当者さんが、プランの説明を急ぐ中、ひたすら相手の立場に立って、お話しを聞いてくれたことにあるとのことでした。

 以前、立会いでご葬儀にお伺いした折、担当された葬儀社さんに決められた理由をお尋ねしたところ、「常にご喪家の気持ちになって考え、行動してくれた対応ぶり」を挙げていただきました。
 ご相談者は会社の関係でご葬儀の日程を最優先されましたが、ご希望の日程まで日にちが無く、火葬場まで混雑している中で「ご希望の日はお取りできません」とおうむがえしに却下された葬儀社さんもいらっしゃいましたが、どのようにすればご要望の日程で執り行うことができるか、ご喪家のお気持ちを第1に考えて、奔走してくれた担当者にお願いされたとの由。

 故人様お1人お1人が違うように、ご葬儀もお1人お1人全て違います。
 ご喪家のご要望にどれだけ耳を傾けて、どんな見送り方がご提案できるのか、葬儀社選びはある意味担当者によって決まると言っても過言ではありません。
その為にも、お時間がございましたら、担当者と直にお会いされ、ご面談されることを希望いたします。

ご喪家にとって、良いご葬儀とは・・・。

  ご葬儀の良し悪しは、ご喪家と担当者とのコミュニケーションの取り方で決まるとまで言われます。

 ジャズの曲が緩やかに流れる中、柩を囲み静かなひとときが過ぎていきました。
 60歳で他界されたご主人の柩の蓋いっぱいに、歳の数だけ鮮やかな黄色の薔薇が咲き誇っていました。
 60本の薔薇の花は、お誕生日毎にお歳の数だけプレゼントされていた、奥様からの最後の贈り物でもありました。

 当初ご相談を頂いた折、葬儀社さんのホームページを見ても、どの社が良いのか分からなくて、と困惑されたご様子でしたが、ご紹介した賛同社の担当者との話し合いで、お食事と返礼品はご喪家側でご主人のお好みのお料理とご喪家の記念になるものをご用意され、ひとり娘のお嬢さんのたっての願いで、イベント企画のお仕事をされているお嬢さんがご葬儀の進行役を務めることになりました。

 無宗教葬にて執り行われたご葬儀はご喪家先行型で、担当者はあえて脇でアドバイザーとしての意見を申し上げるにとどめ、見守っていく形での進行となりました。

 「生前父は私の仕事内容が良く分かっていなかったようですが、最後にこれで理解してくれたと思います」。
 ご出棺後、お父様のご葬儀を取り仕切った感想を、感無量の面持ちで、担当者にお話しされたとのことです。

 同じ頃、当センターにご相談される前に火葬場併設の斎場にお伺いして、断られたとのご相談をいただきました。
 ご相談者であるお孫さんの一番の願いは、家族の一員として、御祖母様を最後の一晩皆で見守ってあげたいとのこと。

 斎場サイドでは式場控室和室部分で4〜5名様でしたら仮宿泊は可能ですが、柩の置かれている式場は防火対策上、夜9時以降お線香をあげられず、また防犯上施錠をしてしまうので、一晩付き添うことはできないとのお話しです。

 ご家族、ご親族だけで30名程。全員は無理としても、出来るだけ多くの方が付き添え、しかもご高齢者が多いとのことで、ご自宅近くに限定され、祖父様の時と同じ曹洞宗でのご葬儀を御希望されるという難しい条件でしたが、ご紹介した社の担当者は心当たりがあるとのことで、区内のお寺を推薦されました。

 本堂にてご葬儀を執り行い、2階にはお清め室に使われる大広間が2室あり、こちらでの仮宿泊が可能とのこと。

 しかしながら、こちらは貸式場として公開されておらず、浄土真宗大谷派で檀信徒の方々のご葬儀を中心に執り行っており、ご喪家では当初宗派が異なることに戸惑われたご様子でしたが、担当者はお寺に直談判をされ、是非にとご事情を申し上げたところ、ご住職の計らいで2階大広間にて一晩御祖母様と御一緒にお過ごしになられ、翌日無事本堂にてご葬儀を終えることが出来ました。

 ご葬儀に立会いでお伺いした折、担当者に全幅の信頼を寄せていらっしゃるご相談者をお見かけすると、双方のコミュニケーションがどの位取られているかが分かり、その度、今回も良いご葬儀になったのではと実感させられたものでした。

22年前のベストセラー「大往生」を読んで思うこと・・・。

先輩から譲り受けた永 六輔著「大往生」を、久しぶりに本棚から取り出しました。
 大ベストセラーとなり、当時流行語にもなった著書ですが、これからの高齢化社会に対処すべきことを、マスコミが取り上げた最初のブームの頃だったと思います。
 
 あれから22年、本格的な高齢化社会に突入し、気が付けば現実味を帯びた様々な障害や事故を目の当たりにする機会が、日常茶飯事の様に増えて参りました。

 その著者の永 六輔さんが今月7日ご逝去された報道が伝えられました。
 お悔やみ申し上げます。

 当時、巷では「あの方は大往生だった」という言葉が、うっかり日常的に使われておりましたが、大往生とは本来、「十二分に生き、寿命を全うされた」方のお身内が申し上げるお言葉であることを、改めて問い直された方もいらっしゃるのでは・・・。

 その「大往生」では歌手の坂本九さんのご葬儀について、家族ぐるみで付き合いのあった葬儀社さんが、友情込めた協力をされたことにふれ、ともするとご遺族はご葬儀中にもめたり、値切ったりすることはしたくないとの一心で耐えてしまうが、九さんの場合は気持ちの良いご葬儀だったと語り、一方の担当された葬儀社さんも「九さんに、うまい!といってもらいたかった」とお話しされていたことが書かれておりました。

 担当者の心意気が伝わってくるようなご葬儀にほっといたしますが、センターでも負けず劣らず、担当者の心意気に思わず「お願いしてよかった」と思わせる場面に出会うこともしばしばございます。

 以前、こんなアンケートをいただきました。
 「担当の方が自宅まで毎日足を運んで下さり、コミュニケーションがよく取れて何でも相談ができました。親父らしく見送りたい。曹洞宗に則りつつも、同時に和やかに故人を偲ぶ場にしたいという、私の意を正確に酌んで下さいまして、当日は完璧と言ってよい位にイメージ通りの葬儀を執り行うことができました」。
 「特にメモリアルコーナーや父が撮った15分程の短編映画を皆様にお見せできたことには、大変満足しております。晩年の寝たきりに近い親父ではなく、親父が若くて元気だった頃のイメージでもって偲んでもらうのが1番の狙いでしたから」。

 さらに別のご葬儀でも、上記の担当者についてのメッセージが届いておりました。
 「担当者の方からは、ご葬儀後に頂いたお手紙に、心に残る葬儀だったと書いて下さり、これで良かったのかなと悩んでいた私の気持ちが少し軽くなった気がしています。1人っ子の私でしたので、無事父を見送ることが出来、皆様のおかげだと感謝しています。ありがとうございました」。

 ご葬儀担当者の心意気に感謝しております。

お清めの人数確定は当日までOK・・・?

当センターではご相談者のご要望に応じて賛同社からお見積りをお取りする際には、必ずセンターの見積説明書を添えてお出ししておりますが、ご不明な点やご要望等がございましたら、どの様な事でも構いませんので、ご連絡をお待ちしております。

 先日も見積りをご検討いただいた方から、通夜と精進落としのお食事をされる方の最終確認はいつになりますでしょうか、とのお問い合わせをいただきました。

 葬儀・告別式後の精進落としは、通常ご家族・ご親族が中心になり、前日の通夜終了後、担当者の方で最終確認を致しますので、当日大幅な違いはありませんが、問題は通夜のお清めです。

 担当者は最終的な本見積りの確定を、ぎりぎり前日までお待ちになる方が多いようですが、時として、当日に持ち越される場合も出てきます。

 当方が立ち会ったご葬儀でも、当日ご会葬の方が予想以上に多くお越しいただいた場合、とりあえず、ご喪家とご親戚の方々の分を一般のご会葬の方々に召し上がっていただき、その間、お身内の方々は読経が終わった通夜の式場で、ご住職の講話に耳を傾けていらっしゃいました。
 ご会葬の方々のお清めが終わった頃、追加のお料理が到着し、皆様何事もなかったように、和気あいあいと召し上がっていたことが思い出されます。

 お料理の手配一つをとっても、時にご苦労がお有りのようですが、ベテラン担当者の腕の振るいどころでもあるようです。

 以前「内々の家族葬で」と言われていたご葬儀に立ち合いでお伺いした折のこと、こぢんまりした式場がご会葬の方々でごった返しておりました。
 びっくりして、担当者に前夜の通夜の状況を伺ったところ、本日以上に混雑していたとのこと。

 ごく親しい友人数人の他は、ご家族ご親族のみで静かにお見送りしたい、とのご要望に合わせてお取りした会場は、人の波で立すいの余地もない程になってしまったとのお話です。

 実はお亡くなりになった方がフリーのジャーナリストの方で、ご家族の方はお仕事関係の交友を把握しておらず、友人にお知らせしたことで人づてに瞬く間に伝わり、皆さん我も我もと、最後のお別れに、取るものも取りあえずお集まりになり、家族葬用の式場はあっという間に人の波で埋まり、ご喪家の方々はあっけに取られているばかりとのこと。

 ベテラン担当者は通夜のお食事を考え、出来るだけお清めの時間を短縮させるために、柩を前に出して蓋を開け、供花のお花を切って、駆け付けた友人お1人お1人に手渡し、最後のお別れを存分にしてさしあげ、その間、出来るだけお料理を追加し、フル回転で間に合わせ何とか事なきを得たとの報告でした。

 「その為にもうちは近くの料理屋さんにお願いしているんですよ」。
 臨機応変な対応ぶりに感心しきりの当方を尻目に、ベテラン担当者は何事もなかったように、淡々とお話しされていらっしゃいました。