音楽葬とお仲間達

 真夜中1時を少し過ぎた頃、お電話をいただきました。
 「先程父が自宅で亡くなり、お医者さんに死亡診断書を書いて頂いたが、葬儀については何も決めてないので、ご推薦頂ける葬儀社の担当者と相談しながら決めていきたい」とのご希望です。
 早速にご要望に見合う地元の賛同社をご紹介し、担当者がご自宅に駆けつけたのはすでに2時を回った頃でした。

 明け方、担当者からその後の経過報告が入り、「色々お伺いしていくうちに、かつてご両親とも音大で教えていらっしゃったとのお話しから、キーボード演奏による1日音楽葬」を提案し、これからそちらの方向で、お話を進めて行くとのこと。

 こころに響く生演奏は、ご会葬の方々にどんなインパクトを与えるのだろうか。
 以前、無宗教葬での音楽葬に立会いでお伺いした折の一体感が思い出されます。

 都内でジャズ喫茶を経営し、お仲間とジャズの演奏をされていたご主人のたっての願いで、奥様は無宗教葬による音楽葬を選ばれましたが、ご主人の御兄弟からは難色を示され、特にお兄様からは大反対とのお言葉をいただいておりました。

 通夜の間中ジャズが流れ、お仲間達は懐かしい写真や品物に触れ、思い出話に花を咲かせておりましたが、感極まったお仲間が我慢できず、持参のトランペットを吹き始めると、他のお仲間達もご一緒にスイングして、ジャズメンらしい最期を締めくくられました。

 ご出棺後のお食事会で、その一部始終をご覧になっていたお兄様が、お仲間を前にして「こんな素晴らしいご葬儀は初めてだった」と号泣されたことが、昨日の様に思い出されます。

 また別のご葬儀では、式場受付け脇に、今にも「やぁ、しばらく・・・」とお声が掛かるのではと思わせる程の微笑みを浮かべ、ワイングラス片手の等身大のパネルが皆様をお出迎えになり、そこにはご自身の感謝の気持ちが綴られておりました。

 生前からご自身のご葬儀を準備されていた故人様のご意向で、お別れ会という形のピアノ三重奏での音楽葬となりました。

 冒頭からご自身の愛唱歌「愛燦燦」の曲が流れ、歌詞の「人生って不思議なものですね」に会場中が呼応して、思わず口ずさむ一体感が感じられ、「いい日旅立ち」でのお花入れを済ませ、ゴルフ愛好家のご主人が欠かさず観ていたゴルフ番組のテーマ曲に見送られ、火葬場へと向かわれました。

 こころに響く音楽で、最期のお気持をお仲間にお伝えできましたでしょうか・・・。

大先輩からの年賀状

 新年明けましておめでとうございます。
 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 今年はことのほか天候にも恵まれ、穏やかな3が日を過ごさせていただきました。
 元旦の朝一番のお楽しみの年賀状も、例年通り無事届きました。

 御互い仕事をしていると、お会いする機会を逸し、ここぞとばかりに近況を綴っている方、又筆不精と言いながらも、印刷された年賀状に一筆添え書きをされている方と様々ですが、1年1度の近況報告に思いを馳せ、この1年の無事を願うやり取りが、これからも続くことを願うばかりです。

 まだ現役でお仕事をされていらっしゃる御年85歳の大先輩からは、今年もお年賀を頂きました。

 昨年のお年賀では「お世話になった先輩、更には同級生とは遊ぶ機会が少なくなり、働いた場、活動した場、遊んだ場の後輩と遊ぶ機会が多くなりました。85歳を迎えるとはそういうことだと改めて知りました」とご報告いただきましたが、今年はさらにパワーアップしています。

 お仕事と趣味の陶芸教室とお料理教室の合間ぬって、3月に伊豆、5月は近江・京都と奥信濃、6月にはさくらんぼに魅せられて2週続けて山形とさらには伊豆にも、10月には伊勢・志摩へと後輩からのお誘いを受けて、気軽にお出かけになられたとの由。

 お会いする度に、老後の心得を伝授させていただいておりますが、何にもまして姿勢の良い姿そのものが、全てを物語っていらっしゃいます。

 今年もまたエンディングノートに付け足すことがあるとのこと。
 最期の締めくくりも怠りなく、万全を期していらっしゃるご様子です。

 昨年ご主人を亡くされ、意気消沈している友人にも、松の内が過ぎたら早速に寒中見舞いの葉書を出しておきましょう。
 大先輩のお言葉も添えて・・・。

臨機応変な対応から・・・。

 本年もご自身のご葬儀についてのご相談から、先程お身内の方がご逝去されたが、どこからどのようにしたらよいかと憔悴しきったお声でのご質問まで、様々なお問い合わせをいただきました。

 当センターではご要望に見合う地元の賛同葬儀社をご紹介し、ご希望に応じて見積りをお取りして、センターの見積説明書を添えてお送りした後、ご検討いただき、ご質問等にお答えしておりますが、ご紹介した賛同社の担当者とのご面談後は、主として担当者とのやり取りが中心となります。
 その為、ご相談者と担当者のコミュニケーションの取り方が重要視され、特に少人数の場合は、担当者の臨機応変な対応が、ご葬儀の良し悪しを大きく左右しているように思われます。
 センターでは担当者から報告を逐一受けており、当方が扱った事例の中からもその一例をご紹介できればと存じます。

 ご高齢の方が多い為、ご自宅の近くで御祖父様の時と同じ宗派でのご葬儀を御希望されたお孫さんからは、最後の一晩を皆で見守ってあげたいので、一晩付き合える斎場をお願いしたいとの強いご要望を頂きました。
 担当者は以前ご葬儀を執り行ったお寺の2階大広間が仮宿泊可能なことに思い当たり、ご住職に直談判をされたとのこと。
 しかし、当のお寺は貸式場として公開されておらず、宗派も異なり、主として檀信徒の方のご葬儀を中心に執り行っておりましたので、当初ご住職も戸惑われたご様子でしたが、ご事情を申し上げ、結果ご承諾を得られたとの由。
 ご住職の計らいで、2階大広間にて総勢十数名の方が御祖母様と最後の夜をご一緒され、皆様からご満足頂けた旨のご報告を、後日いただきました。

 また、お食事はお父様のお好みのお料理を、返礼品はご喪家の記念になるものを、ご喪家側でそれぞれご用意され、会社でイベント企画のお仕事をされていらっしゃるお嬢様が、ご葬儀の進行役を希望されたご葬儀もございました。
 ご事情をお伺いした担当者は、脇でアドバイザーとしてのご意見を申し上げるにとどめ、ご葬儀を見守っていく形で式は進行されたとの由。
 柩の上には薔薇の花がお父様の歳の数程咲き誇り、穏やかなジャズの調べが流れる中、無宗教葬での御葬儀は無事執り行われました。
 ご葬儀後「生前父は私の仕事内容が良く分かっていなかったようですが、最後にこれで理解してくれたと思います。有難うございました」と、お嬢様からお父様のご葬儀を取り仕切ったご感想をお話いただいたとのこと。
 担当者からの「これでお父様も安心して旅立たれたのでは・・・」との報告に、ご紹介した当方もほっと安堵した想いがありました。

 当方の担当も本年最後になりました。
 この1年、拙いブログにお目を通していただき、ありがとうございました。
 来年も引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 少し早めになりますが、
 良いお年を!

選んだ理由

 今年もご葬儀を通して、多くのご相談者からご意見をお伺い致しました。
 初めて喪主になられた方も多く、どこからどのように始めたらよいのか、不安でいっぱいとおっしゃった方からは「核家族ということで、何も知らない状態でした。事前に相談出来、葬儀と言うものをおしえていただきました。何も知らないのは恥ずかしい事ではないということです」とご葬儀後のお気持が綴られておりました。

 また、「初めての喪主と言う立場で不安しかありませんでしたが、父が亡くなった当日の打ち合わせで、不安はほぼ解消しました。担当者の方を信頼していれば大丈夫と思えたからでした。単なる仕事としてだけでなく、故人や遺族への想いをとても大切にして頂いていることが伝わり、親族からも良い葬儀、良い葬儀社さんだったねと何度も言葉を掛けられました」と安堵感いっぱいのアンケートも頂きました。

 やり直しがきかないご葬儀で、初めに葬儀社を決めるにあたり、ご相談者から様々なご意見をお伺いしておりますが、異口同音におっしゃる中でも「安心」の言葉と想いが筆頭に挙げられ、最初のお問い合わせの対応で安心できるか否かが、その後のご葬儀の流れを大きく左右しているように思われます。

 「最初の電話対応から安心できる対応を頂き、初めてのことでしたが、一つ一つ丁寧に説明して頂き、故人のイメージに合った素敵な葬儀ができ、感謝しています」。

 「事前相談の際親切丁寧に教えて下さり、不安が亡くなりました。葬儀の際には細かい気配り、アドバイスを頂いて、最後まで滞りなく進めることができました」。

 「最初の電話でこちらの希望を丁寧に聞いて下さり、頼りになりそうだ」と感じて依頼をされた方からは「他社さんは事務的な受け答えでしたが、ご葬儀をお願いした担当者はオプションについて、これは十分、これは必要ないと正直に言っていただき助かりました」等、担当者との出会いも安心材料の一つです。
 
 巷では、ご葬儀の良し悪しはご葬儀前に決まるとも言われております。
 少しでもご納得がいくご葬儀が執り行えますよう、これからも出来るだけ援護射撃をして参りたいと存じます。

 「分相応で温かい式が挙げられたと思います。担当者からの細かいアドバイスや心配りに安心して式に臨めました。ネットで検索しただけではめぐり会えなかったと思うので、紹介してくださったセンターにも、とても感謝しております」との励みのお言葉も頂いております。

 ありがとうございました。
 センターのスタッフ一同からもお礼申し上げます。
 

始まりはご喪家と同じ目線に立つことから。

 今年も早1ヶ月を切ってしまいました。
 当センターも皆様からご相談を頂き、少しでもお気持にそったご葬儀に近づける様、ご要望に適していると思われる、各地元の賛同社をご紹介させていただいております。

 特に最近はお身内を中心とされたこぢんまり葬のご相談も多く頂き、センターがご紹介する賛同社の担当者の活躍ぶりが目を引いております。

 ご葬儀の良し悪しは、担当者がご相談者からご希望をお聞きしてお気持を汲み、どれだけご相談者を始めとする喪家の方々と同じ目線に立って、ご葬儀を執り行えるかが大きな鍵となるようです。

 時には時間を選ばず、深夜に事後のご相談を頂き、ご家族の皆様のお疲れもピークに達しているところに、ご紹介した担当者がいきなり登場と言う形もございます。

 翌日を待たずに、病院から深夜の搬送をされた担当者からの報告では、故人様を自社安置所にお預かりし、お疲れの御家族の皆様に、まずは一旦ご自宅でお休み頂いたとの由。

 翌朝、安置所に皆様が再びお集まりになられる中、担当者の手で目や口を閉じ、お顔を整えて髭剃りをして差し上げると、みるみるお元気な頃のお父様をほうふつとさせ、大変喜ばれて、ご喪家との距離も一気に縮まった感があったとのこと。

 その後に続く納棺の儀では、故人様との最期のお別れを、あえてご家族皆様の手を煩わせた形で執り行い、予算を出来るだけ抑えたいご喪家の意を酌み、さっそく午後から市営斎場の霊安室に移動し、その柔軟な対応ぶりにご喪家の方々の信頼ぶりも厚く、担当者がご葬儀後にお伺いした際、「今度ご葬儀が有ったら、いの一番に推薦しますよ」と口々にお声を掛けていただいたとのことです。

 お1人お1人、様々に条件も違い、初めてご喪家の立場に立ち、どこから手を付けてよいのか戸惑われる方も多く、一つひとつ担当者とご相談しながら決めていきたいとのご要望も多く頂いております。

 ご相談者と担当者双方のコミュニケーションがどれだけとれるか、双方をマッチングする我々センターの責任も重大です。

担当者の目配り、気配り、心配り

 「晩年、父は病の連続で苦しい人生になり、医者にも恵まれず、大変な思いをしてきましたが、最後に良い葬儀社さんと良いご住職に恵まれたのも、まじめ一筋の父の人徳だったのかな…と思っております。まだまだやることは山ほど残っておりますが、告別式は無事終わりました」
 「母は担当者様を大変気に入り、良い葬儀社さんだったわとご近所の人たちに言っておくわねと申しておりました」
 ご葬儀後に頂いたお礼の文面はまだまだ続きます。
 
 初めてのご葬儀で、不安と戸惑いの多いご喪家の方々にとって、ご葬儀担当者の存在がよりクローズアップされてきています。
 最近は家族葬を中心とした内輪でのご葬儀が増えるに従い、地域のご葬儀経験者も少なくなり、担当者のアドバイス如何でご葬儀の良し悪しが決ってしまうとまで言われています。
 
 ご葬儀後のアンケートでも担当者の目配り、気配り、心配りが多く語られるようになってきています。
 「分からないことはすぐその場で回答。電話携帯もすぐつながるので心強かったです」。
 「何でも相談に乗ってくれ、遺族の気持ちになって対応してくれました」。
 「こちらの主旨を素早く理解してくださり、同じ目線で一緒に考えてくださったと思います。こちらの要望に全て答えていただきました」。

 先日頂いたアンケートでも、担当者の詳細な説明と親切な対応ぶりに感謝され、お知り合いに是非お勧めしたいとの回答を頂いております。
 
 当の担当者に伺うと、ご葬儀と言う特別な状況下で漠とした不安を抱え、お気持もなかなか定まらない中、一度に説明してもご喪家の方々にご理解いただくのが難しい場合もありますので、必要なものを一つひとつ何時までに決めなければいけないか、はたまた何時までに揃えて提出するかのスケジュール表をお渡しして、その都度説明されているとの由。

 アンケートと一緒に送られてきたご相談者からのお手紙には、「心に残るご葬儀だったと担当者からお手紙を頂き、これで良かったのかなと悩んでいた私の気持ちが、少し軽くなったような気がします。1人っ子の私でしたので、無事父を見送ることが出来、皆様のおかげだと感謝しています」とご葬儀後の心境が綴られておりました。

ニーズに合わせて直葬も変化しつつあります。

 先日、ご高齢のご両親の万が一を考慮され、直葬を想定したお見積りのご相談をいただきました。

 お見積りを取るにあたり、ご要望を整理する中で、どなた様のご意向かをお尋ねしたところ、喪主になられるお兄様が行動を起こしてくれないので、ご実家の状況を考慮し、あくまでご相談者ご自身のお考えとのこと。

 やり直しが効かないご葬儀では、ご相談者お1人での判断だけでは難しい状況もございますので、当事者でもある入院中のお父様とご相談されて、改めてご連絡いただくことといたしました。

 昨今は都市部を中心に直葬も定着し、中には施行されるご葬儀の中で、直葬の割合の方が多い葬儀社さんのお話しも伺っております。

 直葬という言葉がマスコミにも取り上げられ始めた8年程前、TBSラジオのトーク番組で、今時のお葬式事情が取り上げられ、激しいバトル合戦をされていたことが思い出されます。

 昔は隣組がご葬儀を取り仕切ってくれて、ご葬儀費用はお香典でまかなえたが、昨今は病院で多額の費用を使い果たし、最後のとどめにお葬式が控えている現状を訴える中、ご葬儀費用は掛かるが、お金だけをそぎ落とせばよい問題なのか、はたまたご高齢の方からは、昔から老い支度と言って、いざという時困らないように貯めてきているはずだと反対論も続出し、当時は直葬に賛成反対が五分五分程だったと記憶しております。

 あれから簡素化の波は速度を増し、直葬という言葉も日常的に使われるようになり、ご要望に応じて、ご自宅でお別れをされる方はもとより、葬儀社さんの安置所でお別れをされて、火葬場に直行される方の場合も、ゆっくりお別れができる状況が広がりつつあります。
 
 葬儀社の安置所で出棺30分前から柩にお花入れができる社、また前日にお越しいただいて1時間ゆっくりお別れが出来る社、中には時間の制限なく臨機応変に対応してお別れができる社や、ご自宅にいらっしゃるように和室にお布団のままご安置されて、お線香をたいて一晩付き添うことが可能な社と、色々ご喪家のお気持に寄り添った工夫がなされてきているようです。
 直葬も、これから増々ご喪家の立場に立ったお別れの仕方に工夫がなされていくのではと、期待しておりますが・・・。

担当者の力量が問われる

 「知り合いから紹介の業者は当方の希望と異なるものを提案して、費用が掛かるものを選ばせようとする強引なやり方に疑問を持ち、インターネットで検索した貴社の紹介葬儀社に巡り合うことができました」

 「友人の紹介の別な社ではマニュアル通りの返事、折り返し連絡すると言ってから数日放置など、今後の対応も想像に難くない様子でした。センターからご紹介頂いた社では初めての面談の際、火葬、1日葬、家族葬から仏式、無宗教葬の違い迄、疑問に思っていたことを全てお尋ねすることが出来、即決しました」

 リピートをご希望された方からは「義母の葬儀をお世話していただいた際の対応が大変良かったので、叔父の葬儀で葬儀社を決めかねている時に、お世話になった担当者を紹介させていただきました」とのご報告も受けております。

 また、ご紹介した式場を下見に行かれたご相談者は、従業員の方から「安心してご相談出来、とても気のまわる方」とご紹介した賛同社の担当者の評判を伺い、その場で即決されたとのご報告もいただいております。

 以上はご紹介した賛同社にご依頼をされた方から頂いたご報告の一例です。

 多くの方が、初めてのご葬儀に失敗は許されないのではとの思いで、立ち向かう際の決め手は何でしょうか。
 
 経費の問題、場所の問題等、ご要望により様々ございますが、中でも昨今の御家族・御親族を中心としたご葬儀では、担当者の資質が問われる比重が、より大きくなってきているように思われます。

 当センターでは複数社のお見積りを検討された後、お時間がございましたら、「是非とも担当者とご面談を・・・」と推奨しております。

 安心してお見送り頂く為にも、担当者がどれだけ親身になって対応できるかが、一つの鍵となります。

 上記のリピーターの方からは「喪主の気持ちになって親身に対応していただきました。いつ起こるか分からない不幸な時に、信頼できる葬儀社を知っていることは大変心強かったです」とのお言葉も頂いております。

会社の同僚の紹介です・・・。

「お知り合いの中で、葬儀社選びにお困りの方や適切なアドバイスが欲しい方などいらっしゃいましたら、当センターのような存在があることをお伝えいただければ幸いです」

 ご葬儀が終ってお気持が少し整理された頃、アンケートのご回答やご寄付の申し出をいただくことが、度々ございます。
 そのお礼の最後には、上記のようなこちらの気持ちも、お伝えしております。

 お蔭様で、最近は先に当センターの紹介でご葬儀をされた方々が、会社の同僚にお話をされ、同僚の方からのご紹介とのことで、お電話をいただくことが増えて参りました。

 前にご葬儀をされ、担当者の対応ぶりをつぶさに観察された方の推薦ですので、ご相談者にとりましてはまさに鬼に金棒です。

 先日もお父様が危篤状態に陥り、ご葬儀の準備をされたいとのご相談を頂き、お身内だけの1日葬をご希望されましたので、お話をお伺いし、小規模なご葬儀を得意とする地元の賛同社をご紹介致しましたが、その後、先方にもご連絡がなく、心配しておりましたところ、ご相談から12日目、ご逝去の報がご紹介した社にもたらされたとのこと。

 当方といたしましては、もしお時間があるようでしたら、担当者とご面談されて、詳しいお話をお聞きになり、ご安心頂ければと勝手に思い込んでおりましたが、後ほど担当者から事の顛末をお伺いして、納得した次第です。

 実は少し前にお父様のご葬儀をされた会社の同僚から、そのご葬儀を執り行った葬儀社さんが、当センターから推薦された葬儀社さんであることをお聞きになり、センターにご相談されたとの由。

 当方はそのことを知らずに、ご相談の内容から賛同社をご紹介させていただきましたが、さらに、担当者も同僚の時と同じ方と判明とのこと。

 同僚の方からは、詳しいご葬儀現場の情報や担当者についての情報を得ていらっしゃったご様子で、安心され、事前に改めて担当者に聞くまでもなくお決めになられたようです。

 ご逝去の後、ご葬儀までの数日間は担当者との話し合いもスムースに、ご満足のいくご葬儀が執り行われたとのご連絡をいただきました。

 別な日、また新たに会社の先輩からのご紹介とのことで、ご相談を頂きました。
 昨年106歳のお母様をお見送りされた会社の先輩からご葬儀のことをお聞きし、差し迫ってはいないが、ご主人様についてのご相談とのことです。

 ご自宅で看取った先輩の方のお話しをお伺いし、お母様は最期まで気配りをされ、真冬の大雪の時期をずらしてご葬儀当日は快晴で暖かな日差しのもと旅立たれ、ご参列の皆様も大変喜ばれたとのご報告が思い出されます。

 地域に代わり、職場から広がるご葬儀の輪も、一つひとつの繋がりをみせてきているように思われます。

菩提寺との関係は・・・。

 「あれから意を決して菩提寺にお話ししたところ、そういう事情でしたらと、戒名のことも含めて、ご相談に乗っていただけることになりました。ご心配をおかけしました」。
 電話口からは、安堵のご様子が伺えました。
 
 入院中のお母様には年金が無く、お世話しているご相談者は1人っ子の上にお子様二人を抱えたシングルマザーで、ご自身もローンを抱え窮地に立たされた状態でのご相談でした。
 
 直葬しか選択の余地がなく、現在都内にある菩提寺のご住職とは連絡が取れず、了解して頂けるかどうかも分からないとの由。

 直葬での見積りをお送りすると同時に、先ずはご住職に現状をありのままお話しされ、ご様子を見ることにいたしましたが、その後お母様の容態が急変され、ご連絡を待つ間もなく、お見送りとなり、その夜のご報告となりましたが、何はともあれ当方も思わずホッとした思いがありました。
 
 一方で、菩提寺との思わぬトラブルもご葬儀の担当者から多々伺っております。

 東京近郊では、まだ菩提寺が地域のご葬儀を全て取り仕切っていた名残りで、ご逝去されたら、何を差し置いても菩提寺にご報告するとの習わしから、思わぬトラブルに発展してしまった、エピソードも伺いました。

 引っ越しされてきたばかりで、当地の事情に不慣れなご長男の方から、担当者が直接にお父様のご葬儀のご依頼をいただいた時の事でした。
 
 早速市営斎場を押さえに行くため、依頼者のご長男には、菩提寺へ丁寧にご連絡をして頂くよう申し上げておきましたが、サラリーマンのご長男は、ファックスでご住職にご報告をされた為、ご住職の怒りを買い、さらには勝手に葬儀社さんを決めたことへの反発と相まって、険悪な様相を呈し、一時はご葬儀も危ぶまれる程となったとの由。

 しかしながら、当初ご不満を口にされた住職も、聞き役に徹したベテラン担当者の説得に、いつしか耳を傾け、ご葬儀当日には3者で仲直りし、お父様をお送りされて、無事難局を切り抜けたお話しも伺いました。

 先日、久しぶりに菩提寺の本堂をお借りしてのご葬儀が、しめやかに執り行われました。

 最近は公営の斎場やお近くの民営斎場をお借りし、ご住職にお越しいただいて読経をお願いするケースが多い中、ご相談者の御祖母様をお見送りした菩提寺で、今回はお父様もお送りされたいとのご要望を基に、ご相談を進めて参りました。
 
 菩提寺でのご葬儀では、ご指定の葬儀社さんにお願いされるようなケースが多々ございますが、御祖母様の時と同様にご喪家にお任せになり、本堂でのご葬儀ですので、祭壇を省略されたご葬儀になり、しかもご実家近くとのことで、普段から菩提寺とのコミュニケーションもとれ、担当者曰く、これからご法事が始まるのではと思わせる位、和やかなご葬儀だったとの由。

 一方で、家族御親族のみでのお父様のお見送りは、久しぶりにお集まり頂いたご親族の親交を深める場ともなったご様子です。
 お父様もほっとされたのでは、と思わせるようなご葬儀となりました。