葬儀社の担当者からみると全てプロに任せるのもさじ加減が必要なようです。
無宗教葬の司会などはプロに頼まず、担当者自身が時間の配分を見ながら臨機応変にやってしまうことが多いという。金銭的な問題だけではなく、例えばプロの司会者に頼むと、良く調べているので全て話してしまい、肝心なところを先に言ってしまって、他の会葬者の話そうと思うことまで先取りしてしまうことが多々見受けられるようです。「司会者は会葬者が喋った後をフォローして皆の前で持ち上てやる方が良いのでは。我々は葬儀屋ですから納棺から全て細かい話を聞いていますので言わないようにします。葬儀屋が喋ってしまっては誰の葬儀かということになってしまいますので」とはベテラン担当者の一言でした。
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葬儀にまつわることを織り交ぜながら担当者の日常模様が描かれています。
葬儀のプロから伺ったこと・その1
ご喪家の立会いにあちこちと伺っていると、以前当センターの賛同社の葬儀社を訪問した際に、色々聞いたプロの声がオーバーラップしてくるようです。
葬儀社の担当者は依頼者とお会いしてご喪家のご要望を全て伺い、どうしたいのか、何を望むのかから始まります。出来るだけそれに沿ったものを心がけ、またそれについてのアドバイスもします。ヒアリングをして全てをコーディネートしてあげることが大切で、依頼者が満足し納得していただける為にはプロとして何処までメリット、デメリットを説明しアドバイスできるかにかかてくると言います。
特に無宗教葬でやりたいことに関しては、ご要望だけでは務まらない。お寺に払うお経代が高いとか宗教は関係ない等、ご自分達のことばかりが先行してしまっていますが、まず、親戚の理解がなければ難しいようです。親戚との付き合いもあり葬儀事は後々まで色々言われるのでそこまで考えてあげる必要がありますとのことでした。
身内だけの家族葬で温かく送ってあげたい
近年、特に地元と関わりの少ない都会在住の方、田舎のご両親を呼び寄せている方、高齢でお知り合いの少ない方、理由は様々ですが故人と直接関わりの深い方だけでお送りしたいというご依頼が増えています。
ご遺族の会社関係、学校関係等故人と直接関係の無い方が多数いらっしゃる一般葬は、葬儀社誘導型で儀式的に進行する場合が多いようです。これに対してお身内だけの家族葬は家族の意思を前面に押し出し、どちらかといえば会葬者主導型で進行する形になります。
家族葬では会葬者参加型が一つのキーポイントになるようです。
葬儀社の担当者は黒子になり、演出家になり、どのように式を運ぶか腕の見せ所になります。又同時にちょっとした気配りが重要な要素にもなり気が抜けられません。
ご喪家の気持をどれだけ形に表せるか。故人との思い出をどれだけ会葬者お1人お1人の心に刻むことが出来るか。ご喪家との綿密な打合せを短期間でまとめ上げ、周囲を説得する必要も出てきます。
例えば、故人のお孫さんの挨拶や楽しみにしていたお孫さんの演奏を読経途中に式の流れを止めることなく、タイミングよく挟むにはご住職への説得も必要になります。また、大好きだった曲をこころおきなく流すには、会場の選択も大切です。
いずれにしても、手作りで自分達の手で送ってあげたという実感を御家族に如何に味わらせてあげられるかにかかってきます。
担当者は真正面からご遺族とどれだけ向き合えるか常に自問自答しながらやっていますと
語っていました。
密葬の本来的な定義よりも大事なこと
このブログでも「あさがお葬儀社紹介センター」のホームページでも、密葬を「身内を中心にした葬儀」という意味合いで使用しています。この理由は、一般の人(ご依頼者)の多くがこのような意味合いで理解していると思っているからです。
これに対し、葬儀社の人の中には、依頼者が密葬と言う言葉を使うと、密葬の厳密な定義(本来は、本葬に先立ってするものが密葬という感じで)を依頼者に説明しだす人もいます。
これはこれで、時と場合と状況が適切であれば意味のあることではあります。しかしながらそれよりも格段に大事なことは、依頼者が何を思っているかを理解することのほうなので、依頼者とこうした議論をしても意味はありません。
依頼者が本当は何を考えているのか、望んでいるのか、これを理解できるようになるのは口で言うほど簡単ではないのですが、これができるところは葬儀業界に限らず、どの業界でもお客様(ご依頼者、消費者)に喜ばれるもの・サービスを提供できるところであることは間違いないでしょう。
家族葬とは
家族葬に関する相談をよくいただきます。
その場合、まず最初の質問は「家族葬とはどういうものですか?」というものが多いように感じます。
家族葬の厳密な定義はありませんが、以下、Yahoo!辞書での解説(知識探索サイト・ジャパンナレッジ提供)がよくまとまっていますので、抜粋して紹介します。
「故人の近親者および本当に親しかった友人だけで行う葬儀・告別式。かつては参列者の多い「本葬」に対して、小規模に行う葬儀を「密葬」といったが、現在は親しい友人を招く場合も含めてこうよんでいる。」
そして、家族葬が増えた原因として高齢化を挙げています。
「高度経済成長時代には会社勤めの現役中か定年後まもなくに死亡することが多く、会社の同僚などが中心となって葬儀を行うのが普通だった。しかし、高齢化社会となり、定年後20年もたって死亡した場合、会社には故人を知る人がほとんどいない。また、東京で暮らしている子供のもとに身を寄せた地方出身の高齢者の場合、近隣になじみも少ないことから、子供など近親者だけで葬儀を行うケースが増えた。」
千葉県での葬儀
あさがお葬儀社紹介センターでは、ご依頼者のご要望の地域や斎場に精通し、葬儀実績のある賛同社が複数ある地域しか葬儀サポート地域にしていません。これにより、地域事情をよく把握していない遠くの葬儀社を紹介することを防ぐと同時に、葬儀社間の健全な競争による葬儀費用の低下とサービスの質の向上が行われます。つまり、責任を持って紹介できる地域を明確に示し、それ以外の地域では葬儀社紹介はしておりません。
下記が千葉県におけるサポート地域および斎場詳細です。リンクをクリックしますと、当センターの本体のホームページの該当ページに飛ぶことができます。
我孫子市 市川市 印西市 柏市 鎌ヶ谷市 佐倉市 白井市 千葉市(稲毛区 中央区 花見川区 緑区 美浜区 若葉区) 流山市 習志野市 野田市 船橋市 松戸市
代表的斎場実例 千葉県 市川市市川市斎場 塩浜斎場 源心寺会館 所願寺・如意輪会館 中原寺会館 龍泉院 印西市印西斎場 柏市ウィングホール柏斎場 南柏会館 千葉市千葉市斎場 常光閣 野田市関宿斎場 船橋市馬込斎場 松戸市松戸市斎場 一友会館 埼玉 上尾市妙厳寺会館 上尾寝台サービス 朝霞市朝霞市斎場 越谷市越谷市斎場 宝性寺越谷別院 さいたま市浦和斎場 思い出の里会館 ひかり会館 遠照寺浦和分院 志木市宗岡セレモニーホール 草加市谷塚斎場 西往寺光明殿 三郷市三郷市斎場 所沢市所沢市斎場 遠照寺阿弥陀堂斎場 広源寺斎場 新座市新座市営墓園
葬儀にかかわる費用等調査報告書について
少し古くなりましたが、平成13年に東京都生活文化局が、葬儀費用や葬儀についての意識や価値観について調べたものが 「葬儀にかかわる費用等調査報告書」 です。
葬儀社側からは、祭壇などの品目につての最多価格帯や最高価格帯、最低価格帯を調査したり、依頼者側からは、葬儀社選択理由や斎場選択理由、葬儀の規模、不満点など詳細にわたり調査をしているので、費用を中心に現状の葬儀の傾向を知ることができます。
斎場選びなどの葬儀社の役割
まれに次のような電話をご依頼者から受けます。
「○○斎場で式をしたいのでですが、どのように申し込めばいいのでしょうか?・・・」
自分たちで斎場は見つけてとらなければならないと漠然と思っている人や、自分たちでできることは自分たちで手配をしたいという方々です。
しかしながら、斎場の手配はほとんど葬儀社がやっているというのが現状です。それは斎場の手配にとどまらず、料理の手配、返礼品の手配、ときには宗教者の手配までします。つまり、お亡くなりになった後、病院からの搬送から、ご安置、通夜、葬儀告別式、火葬、会食にいたるまで、すべてのことが滞りなく、進行するように段取りしてくれるのです。
それゆえ、よい悪いはともかくとして、ご依頼者にとって「よい葬儀」にできるかどうかは、葬儀社(および担当者)選びにかかっているということになってきます。
葬儀費用は、同じ会社が施行したとしても、条件により変化します。
葬儀費用は、地域やどこの斎場を利用するか、会葬者数、祭壇のグレードをどれくらいにするかなどによっていかようにも変化します。葬儀社によって見積書・請求書の書き方はバラバラですが、次のように整理して考えるとわかりやすいです。
葬儀費用は、仏式の場合、大別すると、1・葬儀一式(葬儀に関わる基本のもの)、2・飲食、3・お布施、4・香典返し、になります。
1、葬儀一式(葬儀に関わる基本のものです)
・葬儀関係 祭壇、棺、飾りつけ、遺影、ドライアイス、焼香用具、白木位牌、受付設備、看板、枕・後飾り、骨壷、喪主花、遺体保管料、会葬礼状、役所手続き代行など
・火葬場関係 火葬料、待合室費
・車両関係 寝台車、霊柩車、マイクロバス、ハイヤー
斎場関係 式場使用料
・返礼品関係 会葬御礼品、(後日、香典返しをしないで、式当日、香典返しをする場合もあります。その場合、4の「香典返し」は必要ありません)
・そのほか 心づけなど
2、飲食
通夜ぶるまいと、精進落し、飲物などです。
3、お布施
読経料や戒名料です。
4、香典返し
「変わるお葬式、消えるお墓」という本を読んで
最近発行された「変わるお葬式、消えるお墓」(小谷みどり・著)を読みました。著者は、テレビなどでお葬式がテーマのときにコメンテーターとしてよく出ているので知っている方もいるかもしれません。
同書の中で、長寿化の影響により、故人や遺族が望もうと望まざると自然な流れで密葬になる傾向もある、と指摘しています。
大きな理由としては、親が亡くなったときにはすでに子供も高齢化し定年になっている場合もあり、仕事関係など義理でやってくる参列者はほとんどいない、ということを挙げています。
お葬式やお墓について、現状や問題点、これからのことを知る上で非常に勉強になる本です。