長期にわたるご相談

 葬儀のことについて相談しようと思う時期は人それぞれです。
 「両親はまだ元気だけれど、高齢なので」や、「自分が万が一の時に家族が慌てないように」などの長期的なもの、「家族が医師から余命宣告を受けたので」や、「家族が亡くなったので葬儀社を紹介してほしい」などの時間的な余裕が無い状況などの様々な時期のご相談をいただきます。

 長期的なご相談の場合は、ご自身の状況だけでなく、葬儀社や社会の状況なども時間の経過によって変化していくことがあり得ますので、見積り等は時期を見計らって見直しなどをしていただくようにご案内させていただいています。

 実際のご相談の例ですが、一年ほど前に葬儀のご相談いただき、数社をご紹介したところ、幸いなことにご対象者のご病状が安定し、そのまま保留になっていたのですが、その後医師より余命を宣告される状況になってしまい、再度ご相談をいただきました。
 一年前に概算見積をだしたときから、ご会葬人数に変更があり、再見積を取ることになったのですが、ご紹介社のうちの1社がこの1年の間に、ご葬儀をされる方の負担を少しでも軽減できるようにと価格改定をしたそうで、総合計では数十万円の差がありました。
 もちろん、最初の見積りで金額を高く設定していたということではなく、同様のサービスで金額を落とすために、仕入先へ交渉したり、コストを削減する努力をした結果のようです。

 ご相談者へ提出する資料を充実させたり、費用の負担を軽減できるようにしたりなどの努力している社がある一方、スタッフの入れ替えなどで、雰囲気が変わってしまう社などもあることでしょう。

 センターでは一定の期間は以前の御見積などを保管していますので、ご相談が長期にわたる場合でも対応いたします。

ご葬儀後の報告。

 ご葬儀を終えてご家族にとってはとてもお疲れになっていらしたでしょう頃に、ご依頼者からお電話をいただきました。
 「実は、今日義母の葬儀を終えまして・・・」とはじまり、「紹介していただいた葬儀社さんには本当によくしていただきました。よくしていただいたことは一日あっても話し足りないくらいです」とつづき、「葬儀ではサプライズがありまして…義母は桃が大好物で、柩に入れてあげたかったのですが、季節が過ぎてしまって家族では用意できなかったのであきらめていたところ、担当の○○さんが用意してくださっていて、柩に入れてあげることができました。涙が出るほどうれしかったです」と。

 このような連絡をいただいたことを担当者に伝えると、担当者は「たまたま用意できたので…」とおっしゃっていましたが、ご葬儀までのほんの数日の間にご家族の話しをきちんと、よく聞いていることにとても感心したと同時に、人に喜んでもらうことが好きな人なのだろうと思いました。

 ご依頼者の方から、ご葬儀後に無事に葬儀を終えましたとメールやお電話で連絡をいただくことがよくあります。皆様、「紹介してくれた葬儀社さんには本当によくしていただきました」と報告してくださり、私共もこの方にこの社を紹介してよかったと安心いたします。

 こと葬儀については、テレビやマスコミなどからよくない噂を聞くことも多く、また、ご葬儀で残念な経験をされた方も多くいらっしゃるのも事実ですが、この担当者のように、ご家族の気持ちをきちんと受け止めてくれる担当者もたくさんいます。

 「葬儀社は究極のサービス業」とよく言われていますが、多くの方が担当者からの気持ちのサービスを受け取っていただければと思います。

決めた理由

 センターでは、皆様から事前、事後のご相談をメールやお電話でいただいております。

 「病院で命が危ないと言われた日に、縁起でもないと思いつつ、深夜葬儀関連をホームページで検索をし、ほぼ泣きながら途方にくれていたところ、中立的な立場で胡散臭くない感じを、第1印象で感じました。心配ごとなどメールしたところ、お返事も迅速にいただくことができ、直感的にお任せしようと決心しました」。
 以前センターをご利用された方のアンケートです。
 
 インターネットで検索をされ、ご連絡をいただき、センターを信頼して一任される方、またセンターがご相談者からお話を伺い、推選した賛同葬儀社さんの中から決められる方等、お決めになられるタイミングはそれぞれですが、事後のアンケートや立会いで直接ご当人様からお話をお伺いすると、お決めになられた決意の程が読み取れます。

 ご逝去された後にご連絡をいただき、ご紹介した複数社の中から1社を選ばれた方は、各社の担当者とお電話でお話され、一番遺族のことを気遣い、暖かい対応をしていただいた方に決められたと、立会いしたご葬儀で伺いました。 
 インターネットで当センターを見つけ、当初「正直どうしようか」と不安な気持ちでいらっしゃいましたが、複数社の中から他社の担当者がプランの説明を急ぐ中、ひたすら相手の立場に立ってお話を聞いてくださった1社に決められたとの由。
 
 また、先日ご葬儀を執り行なったご相談者は、ご紹介した複数の葬儀社の担当者と面談されましたが、皆さん甲乙つけがたく、悩んだあげく、担当者の人柄を直感で選ばれたとのご報告いただきました。

 「ご葬儀に関してなんの知識も経験もツテもない状況で、葬儀社さんとやりとりすることは正直言って恐怖でした。ホームページを拝見してここにかけてみようと思いました。もっと正直に言ってしまえば・・・担当者の方のお名前が、苗字が父の故郷の地名&名前が母と同じ。この人が悪い人であるわけがない!私はこの人を信じる。そんな気持で委ねました」。
 4年前にいただいたアンケートの一文は当方宛のものでした。ありがとうございます。

 
 センターを信用していただき、皆様の決意の程を伺って、改めて襟を正して参りたいと存じます。

ご縁を感じる時

 「そういえば、2年ほど前にもこの近くのお宅でご葬儀を依頼されたのでは・・・」

 賛同葬儀社の担当者の方はあたりの景色を見ながら何気なく思われたそうです。
 「担当者から直接ご葬儀のことを色々お聞きしたい」とのご相談者からの要請を受けて、担当者がご自宅にお伺いした折のことでした。

 ご相談者宅でご面談の途中、近くの嫁ぎ先から加わったお嬢さんに見覚えがあり、ここで初めて2年前ご葬儀を執り行なったお宅との繋がりが判明し、それからのご相談は双方打ち解けて、お話がスムースに運んだようです。
 ご相談者はお嬢さんから良い葬儀社さんがあるとのお話は以前からお聞きになっていらっしゃいましたが、当方がご紹介した葬儀社さんと同一だったとはと、その偶然にびっくりされたとのこと。

 当方はご葬儀後そのことを知り、そう言われてみれば、ご相談者に担当者がお伺いした後のご様子をお尋ねした折、ご葬儀前なのに開口一番いきなり「よいところをご紹介していただきまして、ありがとうございました」とたいへん喜ばれたことにも合点が行き、不思議なご縁を感じました。

 また、先日執り行なわれた横浜でのご葬儀では、ご相談当初市営の北部斎場をご希望でしたが、ご相談者のお義父様の住民票が東京都内にあることが判明し、市外の方の式場使用は実質上難しい状況でしたので、急遽ご相談者のご自宅近くにございます、当センターの賛同葬儀社さん所有の式場に変更となりました。

 ご葬儀当日、立会いにお伺いしご挨拶の折、ご相談者から偶然にも東京下町のご実家でのお祖父様のご葬儀も、同じ葬儀社さんで執り行なっていただいたとのお話を伺いました。
 生前、お祖父様は町の商店街の役員をされ、地域貢献活動に力を入れている賛同葬儀社さんとは交流があり、地元でのお祖父様のご葬儀の節は色々とお世話になりましたが、今回もお世話になって何かとてもご縁が感じられますとご安心してお任せしているご様子が伺え、ご紹介した当方もほっと安堵いたしました。

 ご喪家とご紹介した賛同葬儀社さんとの間には見えない糸で結ばれたご縁があるのではと、ご縁についてあれこれと思い巡らしています。

搬送先のご事情も様々です。

事前・事後のご相談で、ご逝去された後、病院からの搬送先をご心配される方が少なくありません。

 ひと昔前でしたら、まずはご自宅にお連れするのが当然のように思われていましたが、昨今の都会を中心とする住宅事情を考えると、ご自宅にお連れしたくても不可能な場合も多々出てきます。

 また、ご葬儀もご家族ご親族のみの家族葬をご希望の場合は、なるべくご近所に知られないように執り行い、ご葬儀後皆様にお知らせするにはご自宅以外に搬送し、公営・民営の安置所のお世話にならざるを得ない状況もございます。

 ご自宅以外の安置所になりますと、ご面会のお時間も制限され、時には通夜当日までお会いできない場合もでてきます。
 そのために、最初の関門でもある搬送先の事情により、ご葬儀の満足度も大きく変わってくるようです。

 以前、ご家族だけでお見送りをされたいが、長患いをされ、ご自宅に戻れる日を1日千秋の思いで待っていらっしゃったお父様を、なんとしてもご近所に知られないように、ご自宅にお連れすることを第1条件にされたご喪家から、感謝のご報告をいただいたことがございました。

 ご主人の1年9ヶ月に及ぶ入院生活の間、病院近くのウイークリーマンション生活で支えられた奥様が、ご自宅に戻られ最初にされたことは、長い間閉めっぱなしになっていた雨戸を開け、ご主人のご自慢だったお庭を見せて差し上げたことでした。

 担当者の細心の配慮で無事第1関門を突破され、受けた当方も思わず安堵したことを思い出すようなできごとが最近もございました。

 お独りでお住まいのお母様がご逝去され、最寄りの警察で検視を受けた時点でのご相談となり、ご紹介した賛同葬儀社さんが警察に出向きましたが、医務院での解剖が施され、処置された後での搬送と決まり、搬送業務は医務院扱いになりました。

 当初、都内のご相談者のご自宅への搬送をご希望でしたが、集合住宅のエレベーターに柩が入りきれなく、解剖処置後のご遺体を狭い階段で持ち運ぶことも無理なことが判明し、ご喪家でのご相談の結果、血縁者ではないご相談者の奥様の都下のご実家への搬送に変更されるとのご報告受け、葬儀社さんの担当者も思わず、念を押してしまったとのこと。

 その夜、お母様サイドのご親族の方々は、奥様のご実家を初めてご訪問される方がほとんどでした。
 急な成り行きにも、ご実家の皆様は当然のように受け止められたご様子だったとのこと。
 困った時はお互い様ではありませんが、関係者一同、お別れの場を提供されたご実家の計らいに感謝され、最後のお別れの日はご葬儀・告別式はなく、火葬のみとなりましたが、ご焼香とお花入れのお時間を十分にとられてのご出発となられた、との報告を担当者から伺いました。

 担当者もご実家でのご安置の間、いつどなたがいらっしゃってもご焼香ができるように準備されておいたとの由。
 ご葬儀に不謹慎かと存じますが、なぜかほっといたしました。

Posted at 17:01 by (松) Comments/TrackBack(0) Permalink

ご葬儀には必要かつ適切な情報が求められる。

当センターではご相談者からのメールと電話でのやりとりで、ご要望に合ったセンターの賛同葬儀社さんのご紹介をしております。
  同じご葬儀のご相談でも電話とメールでは時として大分おもむきが異なってきます。

  電話ではご紹介の他に、ご葬儀全般よろず承りの感が無きにしも有らずというところです。

  先日も、ご葬儀を明日に控え、契約も済ませてしまったが、どうしても納得がいかず、まずはお話を聞いてくれないかと喪主に代わってご親戚の方から電話いただきました。
  サジェスションしてさしあげるタイミングも掴みにくい程、葬儀社の担当者への不満が一気にヒートアップし、お話は延々と続きます。

  お尋ねした見積りの合計額は飛びぬけて高いわけではないようですが、お話をお伺いしていると、担当者のバックマージンの問題が随所に頭をもたげているようです。

  実際は担当者から紹介されたご導師ですが、会社にはご喪家が探してきたことにして、お布施を幾いくら払ってくださいと指定され、白木祭壇も見積りの価格と異なったものだが、他との調整を計るからと言い含められ、ご自宅にご安置されていた故人様は湯灌よりもエンバーミングを勧められて、1日早く斎場に搬送され、斎場でのお布団代を請求されたとの由。

  ご相談者が担当者に問いただすと、脅迫まがいの言葉が返ってくるので、ひたすら穏便にご葬儀が終ることを祈るばかりとのこと。
  お話はまだしばらく続きましたが、ふと我に返られご様子で、明日の通夜の準備もありますので・・・と電話は切れました。

  また別なお電話では、開口一番「ご葬儀ができる斎場を紹介してくれないか」との問い合わせをいただきました。
  いきなりの葬儀斎場のご相談でしたので、ご事情をお伺いしたところ、お身内の方が先程病院でなくなられたので、斎場を探していらっしゃるとのこと。
  斎場がご葬儀まで全て執り行ってくれると思われていたご様子です。
  もちろん、自社斎場をお持ちの葬儀社さんはいらっしゃいますが、多くの葬儀社さんは公営、民営の貸し斎場をご利用されており、搬送から火葬までご葬儀を執り行うのは葬儀社さんの受け持ちです。

  最近はご葬儀に関する情報が、インターネット上では一見氾濫しているように見えますが、現実はまだまだ、発展途上が現状のようです。

  これからご葬儀をされる方の判断材料になるよう、必要かつ適切な情報を当センターもご葬儀の事例を通してお送りしておりますので、お目を通していただければと存じます。

見積りは担当者とご相談の後で・・・。

 「あなた任せではなく、さらに積極的に一歩前に踏み込んで、納得のいくご葬儀をしたい」お見積りの取り方1つにもそんなニュアンスが感じられます。

 当センターではご相談に応じて、ご要望に見合った地域の賛同葬儀社さんをご紹介し、その際にお見積りもお取りするか否かをお伺いしており、今まではほとんどのご相談者がこの段階でお見積りをご希望されていらっしゃいましたが、最近ではそれに少し変化が出てきているようです。

 センターでのご相談はご相談フォームを通してのメールでのやりとりと、お電話での対応になりますが、状況をお伺いし、どんなご葬儀をされたいのか、ご要望をお尋ねして、それに即したお見積りをご紹介する賛同葬儀社さんから取り寄せ、センターの見積説明書と共にお送りしております。

 次の段階では、ご紹介した賛同葬儀社さんの担当者にできるだけお会いされるよう申し上げ、お取りした見積りをもとに、担当者にさらに詳しいことをお尋ねになり、お話の内容によっては再見積りをお取りいただいたりもしております。

 また、どちらかといえばタブー視されてきたご葬儀に関する情報も、最近では各方面から自由に得られるようになり、一般の方々の間にも大分浸透してきました。

 それに伴いご相談者の方々も、通り一遍のご葬儀ではなく、少しでも満足のいくご葬儀にしたい、ご相談の段階からより積極的に参加したいという意識が高まって、インターネット等でご葬儀に関する情報を得た上で、当センターが推薦する賛同葬儀社さんの担当者と直接お会いになり、一つひとつのご要望を担当者とご相談しながら固めていき、ご自身が納得した段階で初めてお見積りという形を取られる方々が徐々に出てきています。

 ご要望の大小を問わず、ご相談者が納得のいく回答を得られることが葬儀社さんの担当者にかせられた急務です。
 ご葬儀も担当者の力量が大いに試される段階に来つつあるようです。

次の時も・・・。

 先日、賛同葬儀社さんから、「2年前にあさがおさんからご紹介いただいて施行した方から、お身内の方がご危篤とのことで『万が一の時にはまたお願いします』というご相談がありました」という報告をいただきました。
 このようなリピートの連絡は、葬儀社さんからいただくこともありますし、「今度の葬儀も以前紹介してもらった○○葬儀社さんにお願いしたいので」と、以前のご相談者から当センターへ連絡をいただくこともあります。  

 いずれにしても、再度ご依頼をいただくということは、以前のご紹介時のご葬儀で満足のいくご葬儀ができたこと、また、その葬儀社さんが信頼していただける対応をしたことの証だと思います。
 当センターとしても『ご紹介する立場』として、その葬儀社さんをご紹介して本当によかったと思う一場面であり、その葬儀社さんをはじめ、私共においてもこの仕事をするうえでの励みにもなります。

 当センターへご相談いただく方の状況は、葬儀について全く知識を持たない方から、以前出したご葬儀で不満足を経験し、今度はそのような思いをしたくないと思われた方など様々ですが、共通して言えることは、葬儀についての不安を軽減し、一度しかない葬儀を満足のいくかたちで故人様を見送りたいという想いだと思います。

 葬儀を出すということは、何度も経験することではありませんし、あまり考えたくないことだと思いますが、もしも万が一、また次があるとしたならば、その時にもこの葬儀社さんに依頼したいと思っていただけるような、そのご相談者に適した葬儀社さんをご紹介していかなければならないと思っています。

終活における葬儀の事前相談

 終活という言葉が浸透して、テレビなどでもよく目にするようになり、自分自身の葬儀について具体的に考える方が増えてきたように思います。

 当センターでも、「まだ先のことだけれど」と、ご自身の将来のご葬儀について、また、ご両親は現在お元気な状態ではあるけれど高齢なので…、などの長期にわたるご相談が増えてきました。

 現在のご要望や状況をおうかがいして、現時点でのご要望に適した葬儀社さんを紹介させていただいておりますが、その際には必ず、折を見て、お見積りやご要望についての見直しをしていただくようにお勧めしています。
 事前に依頼する葬儀社を決めておいて、万が一の際にはそこへ連絡をすればいいということを決めておくのは安心につながります。
 ただ、動きが激しい今の時代では、短いスパンで色々なものが変わっていく可能性が高いことから、葬儀を取り巻く状況も今後大きく変わっていくかもしれません。

 例えば、ここ数年の間に、家族葬を希望する方が急増しました。それに伴い、家族葬に適したサービスを提供する葬儀社や、小規模なご葬儀にも対応できる斎場なども増えてきました。また、家族葬という葬儀のかたちを理解する人が増えたことから、家族葬を希望する方にとっては、10年前よりもずっと利用しやすくなったのではないかと思います。

 当センターでも、よりよいサービスをご提供できるよう、更なる努力をしていますし、賛同葬儀社さんにおいても良いご葬儀ができるよう、また、ご依頼者の方が安心できるように努力をしています。

 今後数年で、また新しいサービスが生まれるかもしれませんし、良い葬儀社さんが増えれば、当センターに賛同してくださる葬儀社さんも増えていくかと思います。
 また、葬儀社さんが提出する事前のお見積書の有効期限はほとんどの社が1年間と設定しています。

 このようなことから、長期にわたるご相談の場合には、1年〜2年くらいのタイミングでの見直しをお勧めいたします。

安心して任せられる葬儀社に依頼したい。

 最近、たて続けに「警察で検案中なのですが、葬儀社を決めておくようにと言われて…」というご相談を承りました。
 
 お身内の急なご逝去は、深い悲しみに、「突然」という状況での動揺が加わり、いきなり葬儀社を決めておくようにと言われても、どうしたらいいのかわからないというような状態でしょう。

 私自身も同じような経験をしていますが、葬儀社のことや、葬儀の知識があっても、いざ、自分がその状況に置かれたとき、冷静でいられたかと言えば、そうではなかったようです。
 その時は、気が張っていたというのもありますが、しっかりと状況は説明していたかと思います。しかし、今思うと、亡くなったという連絡が入ってから、遺体の搬送までの約1日の間、所々の記憶がありません。やはり、かなり動揺していたのだと思います。

 これが、普段葬儀には関心のない一般の方の場合にはなおさらのことでしょう。
 ご相談では、「何をお話ししたらいいのかもわからない」という状況でした。 

 このような場合には特にご遺族のメンタルな部分を支えながら、無事ご葬儀までを乗り切れるような葬儀社の担当者に出会うのは重要なことだと思います。

 いつ、どこで、どのような状況で亡くなるのかは誰にもわかりませんが、万が一のことが急に訪れたときに、安心して任せられる葬儀社に依頼したいというのはだれもが思うことでしょう。

 ご遺族の気持ちに寄り添って、きちんと進めてくれる葬儀社さんに出会うための近道として、当センターのような存在があることだけでも知っておいていただければと思います。