大事なのは対話する能力です。

 当センターには、賛同社になりたいと言って、数多くの葬儀社さんが来られます。
 どういう話をされるかも人それぞれで、パンフレット持参でひとつづつ説明される方、業界のあり方に批評をする方、集客についてノウハウを開示する人、会社設立の思いを熱く語られる方、人それぞれです。

 そんな中、ふと気付くと、私自身が気持ちよく語ってしまっている場合があります。これは、相手の人がうまく私の話を引き出しているということでしょう。

 葬儀における、葬儀社の担当者と依頼者の場合にあてはめてみましょう。 

 自分の会社のこと、商品のことを説明するのは非常に大事なことです(このことさえできないところもあるでしょうが)。しかしそればっかりではご依頼者は不快な思いをするでしょう。

 なぜなら、商品や会社自体には関心はないからです。関心があるのは、自分のいまのこの状況を、どのようにしたらよりよく乗り越えていけるのか、ということだけです。この関心を置き去りにして、熱心に商品説明しても、いや、熱心にすればするほど、押し売りみたくなってしまうでしょう。

 この関心をうまく聞き出して理解し、その上で、この商品がどのように役立つのか、を説明してはじめて、ご依頼者は満足するのではないでしょうか。

 そのためには、当たり前のことですが、ご依頼者により多くを語ってもらえるようにしなければなりません。

 何はともあれ、対話する能力は非常に大事なものだと思って、葬儀社さんの担当者と話すときも見ています。

葬儀社から伺ったことーご遺族への対応の仕方

 都会の核家族化と言われ30年余り、その代表選手の団塊世代からのご相談が多い昨今ですが、地方の風習に則った葬儀ではない葬儀をどうやれば良いのか分からず戸惑う人達が増えてきているのが現状です。
 年取ったご両親を引き取りお見送りする段になって初めて気がつくという具合のようです。
 勢い、葬儀社任せになり、うっかりすると葬儀とはこういうものだとある意味押し付けがましくなるのは気をつけなければと葬儀社の担当者は自警の念を込めて語ってくれました。
 
 本来、ご家族を考え、地域性を考慮したり、故人の性格やもろもろのことを考慮したうえで、こんな形がありますよと説明しながらやっていくとのことです。
 葬儀が始まる前にご遺族の信頼を如何に掴むかにかかっています。
 特に納棺前までに適切なアドバイスをしてご遺族に安心感を与えることが大事。
 こうしなければいけませんではなく、この場合はこうした方がいいですよとアドバイスします。
 ご遺族の要望は出来る限り聞くことで信頼感を得ています。
 また、菩提寺がある場合は菩提寺の考えを優先し、まずお伺いを立てます。菩提寺の日程を伺ってから葬儀の日程を決める気配りは大切です。
 担当者は色々仕切りますが、主役はあくまでご遺族です。

葬儀の準備と段取り

 葬儀を前に、以後にやらなければならいと思う葬儀の段取りや手配のことを考えただけで不安になるかもしれません。

 しかしながら、現状の葬儀においては、葬儀社の担当者が斎場選びからご喪家がしなければならないことまで適切にアドバイスしてくれますので、葬儀の流れや葬儀の段取りについて把握したり心配する必要はありません。

 裏をかえせば、ご相談者にとって「よい葬儀」にすることができるかどうかは葬儀社選びにかかっているといっても過言ではありません。

 問題はどうすれば、よい葬儀社選びができるかです。

 「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」という孫子の言葉があります。適切な葬儀社を選び、よい葬儀にためにもこの考え方が参考になると思っています。

 彼 ⇒ それぞれの葬儀社の特徴
 己 ⇒ どのような葬儀にするのか、したいのか

 おおかたの葬儀社(彼)は、「家族葬から社葬まで何でも施行できます」や「どのような宗教宗派にも対応できます」、「一都三県ならどこででも施行できます」、「低価格でサービスの質は最高」「具体的な葬儀の準備より前の段階での抽象的な事前相談でも快く相談に応じます」などとPRしますが、価格・場所・サービスに照らし合わせて、やはり一長一短があります。

 たとえば、「駅前に立派な斎場を持っているが、価格は安くない、スタッフの対応は機械的」などです。

 一方、どのような葬儀(己)とは、たとえば、「会葬者が300人ぐらい予想されるので、交通の便がよくて、駐車場があり、設備がととのっている斎場で、地域の習俗もきっちり踏まえた仏式」などです。

 それぞれの葬儀社の特徴・得意分野をよく見極め把握し(彼を知り)、どのような葬儀にしたいのかを整理できれば(己を知れば)、よい葬儀になります(百戦殆うからず)。

 ●葬儀の準備
  ↑↑↑ 当センターのホームページにおいて、葬儀社の特徴(彼)と、どのような葬儀(己)の具体的な実例について取り上げています。
 ●葬儀の流れと段取り では、一般的な葬儀の流れと段取りについて説明しています。
 

 

 
 

葬儀のプロから伺ったこと・その3

 葬儀社の人手は多ければ多いほうが良いと思われてしまいがちですが、そうとばかりは言い切れないようです。
 ある担当者はむしろご遺族の方にも手伝って頂きますとまで断言します。「もうお会いできるのは最後だから、触ることができるのは最後ですから。病院のベットからご遺体を下げ、車に乗せるなど此処で手伝わなかったら永遠に触ることはありません。世話をかけさせた方が後々記憶に残るのではないでしょうか。我々担当者はそれをサポートする位でよいと思います」との由。ベテランらしい気遣いも見せます。
 又、少人数の葬儀にスタッフばかりが目につくのも目障りになるので、その規模に合った人員で、適材適所必要なポジションにいれば良いとのことです。

 担当者が異口同音にいうことは1回しかできないので後々後悔することのない式をお手伝いしたい。その為には葬儀の日を日程最優先でない限り、少し空けるようにします。中、1~2日はあえて置く。但し5~6日までに終るようにします。病院からのご遺体の搬送が終った後、ご遺族も疲れきっていますのでその日はまずお休み頂き、翌日少し落着きを取り戻し、冷静な判断ができるようになった段階で打合せに入りますとのことです。慌てないことが第1です。

葬儀のプロから伺ったこと・その2

 葬儀社の担当者からみると全てプロに任せるのもさじ加減が必要なようです。
 無宗教葬の司会などはプロに頼まず、担当者自身が時間の配分を見ながら臨機応変にやってしまうことが多いという。金銭的な問題だけではなく、例えばプロの司会者に頼むと、良く調べているので全て話してしまい、肝心なところを先に言ってしまって、他の会葬者の話そうと思うことまで先取りしてしまうことが多々見受けられるようです。「司会者は会葬者が喋った後をフォローして皆の前で持ち上てやる方が良いのでは。我々は葬儀屋ですから納棺から全て細かい話を聞いていますので言わないようにします。葬儀屋が喋ってしまっては誰の葬儀かということになってしまいますので」とはベテラン担当者の一言でした。

葬儀のプロから伺ったこと・その1

 ご喪家の立会いにあちこちと伺っていると、以前当センターの賛同社の葬儀社を訪問した際に、色々聞いたプロの声がオーバーラップしてくるようです。
 葬儀社の担当者は依頼者とお会いしてご喪家のご要望を全て伺い、どうしたいのか、何を望むのかから始まります。出来るだけそれに沿ったものを心がけ、またそれについてのアドバイスもします。ヒアリングをして全てをコーディネートしてあげることが大切で、依頼者が満足し納得していただける為にはプロとして何処までメリット、デメリットを説明しアドバイスできるかにかかてくると言います。
 特に無宗教葬でやりたいことに関しては、ご要望だけでは務まらない。お寺に払うお経代が高いとか宗教は関係ない等、ご自分達のことばかりが先行してしまっていますが、まず、親戚の理解がなければ難しいようです。親戚との付き合いもあり葬儀事は後々まで色々言われるのでそこまで考えてあげる必要がありますとのことでした。
 

斎場選びなどの葬儀社の役割

 まれに次のような電話をご依頼者から受けます。

「○○斎場で式をしたいのでですが、どのように申し込めばいいのでしょうか?・・・」

 自分たちで斎場は見つけてとらなければならないと漠然と思っている人や、自分たちでできることは自分たちで手配をしたいという方々です。

 しかしながら、斎場の手配はほとんど葬儀社がやっているというのが現状です。それは斎場の手配にとどまらず、料理の手配、返礼品の手配、ときには宗教者の手配までします。つまり、お亡くなりになった後、病院からの搬送から、ご安置、通夜、葬儀告別式、火葬、会食にいたるまで、すべてのことが滞りなく、進行するように段取りしてくれるのです。

 それゆえ、よい悪いはともかくとして、ご依頼者にとって「よい葬儀」にできるかどうかは、葬儀社(および担当者)選びにかかっているということになってきます。

複数社の葬儀社の話を聞くことについて

 ご依頼者の状況と時間とお気持ちが許せば、センターでは、複数社から話を聞くこともお勧めしています。これは、センターが、一定レベル以上の葬儀社をセンターのルールという同じ土俵で競合させることによって、ご依頼者がより費用を抑え質の高いサービスを受けられると考えているからです。

 ただ、ご依頼者の中には、何社も紹介されても迷うだけだから、一社を選んで紹介して欲しいという方もいらっしゃいます。それゆえ、どういう紹介の仕方が一番ご依頼者に合うのか、そして混乱させないのか、よくお話を伺ってから紹介しています。

葬儀社の一般的な分類の仕方

 葬儀社の分類も視点の取り方で、いかようにも分類できますが、一般的には、葬儀専門業者、互助会、JA、そのほか、というように分けている例が多いようです。

●葬儀専門業者
 葬儀社の中でもっとも割合が多いの専門業者です。総務省の調査によりますと、葬儀業を営んでいる企業の常用雇用数は10人未満の葬儀専門業者数は70%以上になっており、小規模企業が多いのが現状です。
 なお、葬儀専門業者により構成された全国規模の団体として全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連)があり、会員数は1522店舗(17年4月1日現在)になっています。

●冠婚葬祭互助会
 互助会といわれているものです。互助会は、経済産業大臣より許可を受け、割賦販売法に定められた指定役務(この場合、葬儀サービス)の提供を目的とした前払い式特定取引業を営んでいる事業者のことです。
 要するに、互助会は、会員が毎月掛け金を積み立てて、その積立金をもとに葬儀を施行してくれる葬儀社です。そして積立金の半分は、万一会社が倒産しても保全されます。

●JA
 JAが窓口になり葬儀を受注しますが、葬儀専門業者と連携しており、多くの葬儀は専門業者によって行われているようです。ただ、独自にサービスを提供するところも中にはでてきています。

 そのほか、生協やホテル、広告会社などが新規事業として参入している例もあります。

越谷市斎場でのお身内だけの密葬

 越谷市にお住まいの、ご長男の方よりメールにて相談を受けましたのは、お父様がお亡くなりになる一週間前のことでした。

 「病院によれば重篤状態から回復はしましたがいまだ不安定とのことです。貴センター経由で必ずお願いできるかどうか今の段階ではわかりません。それでもよろしければなにかとお力添えおねがいいたします。宗教者の手配や祭壇、装飾などよくわかっていないことがたくさんあります、よろしくお願い申し上げます」ということで、質素に密葬でおくりたいという内容でした。

 ご質問にあった、宗教者の手配や祭壇、装飾についての基本的な事柄にお答えすると同時に、さらにセンターからの質問として、斎場のことや内容、お父様の住民票のある場所、予算、紹介の方法、事前見積りなどについて、わかる範囲と差し支えのない範囲でお書きくださいとして、お伺いするメールを30分後ぐらいに返信しました。

 そうしましたら、また、30分後ぐらいにご相談者よりメールで返信がありました。一つ一つの質問に対して答えられていて、越谷市斎場を利用したいことや概算の見積りを見たいとありました。また、最後に、「葬儀は、対象者は私の父親で喪主は母親になります、母親の意向にそってすすめたいとおもっておりますが現在母親は、葬儀のことを考えたくないとおもっているのは明らかですので、メールで貴センターとやりとりをしてすすめさせていただきたいと思います。」とありました。

 早速、越谷市斎場を想定して賛同社より概算の見積りをとって、センターの説明書をつけて送ったところ、すぐまた返信のメールをいただきました。

 「本日の段階で父の容態が医師の予測よりはかなりよい方向で改善していることもあり、今の段階では、とりあえず大切に保管させていただくこととさせてください。必要な状況になりつつなりましたらまた連絡、内容の問い合わせ等させていただきます。」

 ふたたび、ご相談者より連絡がありましたのは、お亡くなりになる数時間前のことでした。以前のやりとりの内容確認と見積りをとった葬儀社と直接話をしたいというものです。葬儀社へは、これまでのセンターとご相談者のやりとりの概略を伝えるとともに、提出された見積り内容の確認をして、相談者と直接打合せしてもらうことにしました。これによって依頼する葬儀社が決まりました。