『安心』

 以前、センターの賛同葬儀社の担当者から、「ネットで見て〇〇〇という葬儀社が良さそうだなと思って事前相談の電話をしたが、『亡くなってから電話をくれればちゃんと対応します』と言われてしまい、話しにならないのであさがおさんに相談して、うちに決めたそうですよ」という話しを聞きいたことがあります。
 賛同葬儀社の担当者は「逆にすごいですね、うちではありえない」とおっしゃっていました。

 事前相談をする方は、ほとんどの方が葬儀や葬儀社のことで不安があり、万一の時に『安心』できる葬儀社にお願いしたいと考えている方だと思います。
 万一の時に何も分からない状態で全く知らない葬儀社に葬儀を依頼するということに不安を感じ、中には、ご本人が生きようと頑張っているときに、葬儀の相談をするのは本当にいいことなのか、と、ご自身を責めながら不安な状況をご相談される方もいらっしゃいます。

 今までのご相談を振り返ると、センターへご相談される方は葬儀や葬儀社へ『安心』を求めている方が多いように思います。もちろん、費用重視、少しでも安ければそれでいい、という方もいらっしゃいますが、逆に、「たくさんお金をかければちゃんとやってもらえるというのは分かっているけれど、入院が長引いているので葬儀の費用はどうしてもそんなに出せません、私達への対応は我慢できますが、故人は丁寧に扱ってもらいたい、そんな都合のいい葬儀社はあるでしょうか」とご相談された方がいらっしゃいました。
 このご相談では、激安の葬儀社ではありませんが、いつもご依頼者のことを考え、出来る限り費用を節約し、故人様への対応はもちろん、ご家族の方へも心ある対応をしてくれる葬儀社をご紹介させていただきました。

 葬儀のことをネットで調べるとたくさんの情報を得ることができますが、逆にたくさんすぎて混乱してしまっている方も多いと思います。
 その中から、安心を得ることは難しいと思いますし、わからない状態は更に不安を招いてしまうかもしれません。

 最近は、「安いに越したことはありませんが、丁寧に対応してくれるところを望んでいます」や、「とにかく『安心』できるところを」とおっしゃるご相談が増えています。
 
 『安心』と一言で言っても、ご相談者がどこに『安心』を求めているのかは様々ですので、ひとつひとつ不安を解消していただき、その方の安心につながるような対応を心がけています。
 

 

「葬儀社なんてどこも同じでしょ」

 ずいぶん前のことですが、「葬儀社なんてどこも同じでしょ、どこの葬式に行ったって同じことしかやらないんだから」と言われたことがありました。

 たしかに、参列者側から見たお葬式当日の様子は、どこの葬儀社が対応していても同じように見えるかもしれませんが、お葬式自体は葬儀の中のほんの一部で、葬儀社の違いの中で一番大事なのは、参列者側からは見えない、お葬式の日を迎えるまでのご喪家の方と葬儀社の担当者のやりとりにあると思います。

 滞りなく無事にお葬式を行う、ということはもちろんとても大事なことではありますが、そのための準備はもっと大事で、大切な人が亡くなってすぐに始まる葬儀の準備では、祭壇やお料理を選ぶことだけでなく、ご家族の故人様に対する気持ちや不安な気持に対するフォローが必要になります。その部分に丁寧に寄り添うなど、気持ちの対応やその方にとっての適切なアドバイスが担当者との信頼関係につながり、その結果、よいお葬式を迎えることができるのだと思います。

 ご相談でも、ご相談者の状況、要望は本当に様々です。例えば、「家族葬」と一括りの要望に対しても、家族葬を選ぶ理由は各ご相談によって色々ですし、親戚と宗教のことで折り合いがつかない、近隣の方に気づかれたくない、入院が長かったので、急に亡くなってしまったので、などなど・・・、センターでは一人一人のご相談者の状況に合わせて対応していますが、本当に各ご家庭によって事情が違い、考え方も違うので、マニュアルひとつで対応できるものではないなと感じます。(センターにはそもそもマニュアルはありませんが・・)
 
 ご喪家のご事情や状況は様々ですし、葬儀社も色々あります。

 「葬儀社なんてどこも同じ」ではありませんので、信頼できる担当者に出会って頂きたいと思います。

ネット通販詐欺にあう

 寒くなる季節、ストーブを買おうと、とあるネット店で目星をつけてた商品が安かったので注文。現金振り込みしか決済方法がなく、振り込んだが、商品が届かない。ネット通販詐欺に引っかかってしまいました。

 これまで何百回となくネット通販を利用してきました。詐欺があることさえ、忘れていました。天災は忘れたころにやってくるではありませんが、自分でも、あまりに気が緩んでいてびっくりしました。

 一般財団法人日本サイバー犯罪対策センターの「詐欺サイト等悪質なショッピングサイトに関する注意喚起」のページに書いてある注意点をみると、ドメインであれ、サイト運営者であれ、暗号化通信であれ、決済方法であれ、価格設定であれ、私のケースは見事に当てはまっていました。
 通常のサイトであれば左上あたりに店の名前があるものだが、店の名前もない。会社概要のページをみないと出てこない。電話番号も書いてない。url もおかしい。Https にもなっていない。メールアドレスもおかしい。といった具合でした。

 しかも、私の場合、全部わかっていることばかりです。さらに恥ずかしいのは、人にも偉そうに言っていたものでもあります。

 それでも引っかかってしまいました。

 注文する前でも、あれ? おかしいな、と思うところは何回もありました。価格が価格コムの最低よりも安い(心の声:でも、中には掘り出し物もあるのでは)、注文画面から決済に進めない(システムが雑なのかな、洗練されたシステムだと買う気がなかったけど、簡単に決済出来て用もないのに買ったこともあったな)、パスワードの発行が雑(まだ、発展途上の店で、こうした荒さが値付けで頑張っているのかな)、現金決済しかない(クレジットの手数料はばかにならないから、低価格を実現するのは現金しかないよね)・・・まるで、心の声は詐欺業者の代弁者のようになっていました。

 そして、さっさと注文して片づけてしまって、次のことをしようと注意がむいていたものですから、大事な情報をスルーしてしまいました。

 一回決めてしまえば、都合の悪い情報は、いいように解釈してしまう。注意が他の所に向いていれば、大事な情報もスルーしてしまう。この心理を巧みについて、詐欺業者が暗躍するってことでしょうか。

 一回痛い目にあったので、それ以降は注意深く情報を見るようになっています。これは葬儀社選びでも同じかもしれません。

組織は頭から腐る

 昨日お会いした、20人ほどの規模の葬儀社に在籍している担当者に、会社の雰囲気を聞いていた時のことです。
「社員は社長の仕事ぶりと人柄で集まっている」と断言しました。

 ご相談者の希望内容に合うかどうかはありますが、この言葉を聞けただけでも、率直に言って、こうした社はお勧めしたいところです。

 社長の日常の仕事への取組みがしっかりしていなければ、こうした言葉が社員から出てくることはないでしょう。

「組織は頭から腐る」

 頭が腐っていて、社員がしっかりしている組織はありません。しっかりした社員はさっさと見切りをつけて出ていくだけですから。

 われわれと葬儀社さんとの付き合いは長期的です。正確に言えば、長期的に付き合えるところを紹介したいと思っています。その第一は、何と言っても社長がしっかりしていることです。

 一般的には、ひとつの喪家では、葬儀社の担当者との付き合いは、数日なので運よく(喪家から見て喪家には)馬脚を現さずにすんでいるように見えることも多いでしょうし、社長がしっかりしているかどうかは関係ないように見えますが、われわれは、非常に大事なことだと思っています。

ご相談者の役に立つ

 「ご相談者の役に立つ」。
 私がこのあさがお葬儀社紹介センターに入った時から一貫してセンターの代表が私達に言い続けている言葉です。

 ご相談のやり取りで迷った時、どのように返していいかわからず相談したときにも必ず「ご相談者の役に立つように」と言われます。

 センターにはマニュアルがありません。もちろん、ミーティングでの話し合いやその時々の指示などはありますが、基本的には「スタッフそれぞれの持ち味が活かして」というスタンスです。

 御相談のやりとりでは、いろいろな事が起こります。
 お話のやり取りの途中で、ご相談者とご家族の間で話しがまとまらなくなってきてしまったり、ご対象の方について伺っている途中で涙声になってしまわれ、落ち着かれるまで少しお待ちしていたり・・。
 メールならばご相談者の気持ちの表情をくみ取りにくい所が幸いして、落ち着いて対応することもできますが、電話では、「役に立つ」ということよりも気持ちの方が優先してしまうのも「持ち味」の一つとして・・・・。

 私がセンターに入ってもうすぐ7年、葬儀業界にいた時をを含めて12年余り携わってきました。
 その間に、一般的な葬儀考え方や葬儀社自体、各消費者の方の状況は、年々少しずつ変わってきてるとは感じていましたが、12年前と今を比べるととても大きく変わっています。

 ただ、センターの在り方はずっと変わらず「ご相談者の役に立つ」です。

選ぶ、決める、ことの大変さ・・。

 私事ではありますが、先日母に病気が見つかり、たまたまその病院では専門外だったため、紹介状を書くので病院を決めてください、できれば大き目な病院で、と言われました。
 今まであまり病院にお世話になったことがなく、近隣で「ココ!」とはっきり決められる所もなく・・その時、まず頼りにしたのはネットの口コミでしたが、なかなか充実した口コミに出会えず、どこの病院を選ぶかかなり迷いました。
 
 葬儀社を探さなくてはならない方にとっても、口コミは気になる所だと思います。
 葬儀社の口コミだけではありませんが、中には自作自演の口コミを掲載しているところもあるとか・・・。
 ネットショップの口コミもたまに「信用してもいいのか??」と思ってしまうものに出会う事もよくあります。

 センターのサイトでも、実際にご利用いただいた方からのアンケートを口コミという形で掲載していますが、実際に返送していただいた原稿も併せて掲載させて頂いています。
 センターのアンケートは、用紙をお送りして記入していただくかたちをとらせていただいていますが、ご協力くださる方のなかに、「メールやネットなど、直接入力できる方法にしたほうが多く集まるのでは?」とご提案いただくことがあり、センターのことを考えて下さってとてもありがたいと思うのですが、今の段階では実際にお書きいただいた自筆の原稿を併せて掲載させていただくことが一番信頼して頂けるのかな、と思っています。
 確かに、文章を自筆で書くのはとても面倒だし、大変なことだと思うのですが、それでもご協力いただけることにとても感謝しています。

 今は何を探すにも選ぶにもネットが頼りなところが多く、見る側も何を信用したらいいかの判断ができるようになることが必要になっているのではないでしょうか。

 見た目のいいサイトもたくさんあり、私自身もついサイトの見た目やぱっと見の口コミで選んでしまう事もありますが、失敗もありました。

 今回、身内を診てもらう病院を探していた時に、ふと、こんなことを考えました。
 
 

ホームページだけでは・・

 葬儀社を探すとき、今はインターネットを利用して葬儀社を検索して探される方はとても多く、それに伴って、葬儀社もほとんどが自社のホームページを持っています。
 
 大手の葬儀社さんや、主にインターネットで営業を行なっているところなどの、綺麗で大規模なサイトにはつい目が行ってしまい、すごいホームページだな~と見入ってしまう事もありますが、ホームページを見た人は、そのホームページの印象をそのままその社のイメージとして持たれることも多いのではないでしょうか。
 
 逆に、ホームページが洗練されていない葬儀社の印象は・・・。

 それよりも、ホームページを見つけてもらう事さえ困難な葬儀社もたくさんあります。

 小規模な葬儀社などは、検索してもなかなか見つけ出すことがができないような所も多く、以前、ご葬儀後にご協力頂いたアンケートで、「とっても満足でした。今回利用した葬儀社は検索で出てこなかった会社なので、紹介していただけて本当に良かったと思っています。」というご回答をいただいたことがあります。

 センターの賛同葬儀社の中にも、昔作ったままで更新をしていなかったり、「そもそもパソコンが苦手で(汗)」と、ホームページからきた問い合わせのメールにも気が付いていなかったりする葬儀社がありますが、葬儀については、ご依頼者からの評価がとても高いところだったりすることもあります。

 どんな葬儀社なのか、担当者はどんな話し方をする人なのか、ちゃんと説明してくれるのか、などの情報はホームページだけではわかりません。

 可能であれば、できるだけ担当者と話しをして頂くことをお勧めいたします。
 

担当者のお仕事は。

 葬儀の現場に立ち会わせて頂くと、いつもスタッフの動きに感心させられます。

 通夜開式の30分前にはすでに式場の準備はほぼ整っており、スタッフの人達は式場に到着したご親族のご案内や最終チェックなどをしています。そこにいるスタッフたちはみんな、その日の葬儀を無事に終わらせられるように、同じ思いで担当者の指示に従って動いています。

 葬儀社の担当者は、ご依頼者の対応だけではなく、ご葬儀の企画から設営、最後のお見送りまでの全てを任されている立場です。
 現場監督のように。
 
 ご喪家と葬儀社とのお付き合いはご逝去から葬儀を終えるまで、長くても1週間前後の短い期間ですが、ご喪家とってはとても大事な期間であると言えるのではないでしょうか。

 その期間、「信頼できる担当者」ならば、安心してお任せして頂けるのではないかと思います。

 葬儀の立ち合いに行くと、担当者やそのほかのスタッフの方たちはあっちこっちと、よく動いてるのですが、決してバタバタにはならずキビキビと、そして、当然のことながらしっかりと目は行き届いています。

 式中に来た会葬者の車が目に入ると、すぐに駐車スペースに行き、違うスタッフがそれに気付き、受付に案内をする、など、スタッフのチームワークの良さも大切です。

 センターではご葬儀の立ち合いの際には担当者やスタッフのフットワーク、目配りに気配り、チームワークなども意識してみさせて頂いています。

最初のご相談では・・

 ご相談では、ときどき、「ここはちゃんと相談に乗ってくれるところなのだろうか」など、初めてご連絡されたご相談者が不安に思われているなと感じることがときどきあります。
 私もネットではときどき、信じていいサイトなのか、と疑うこともありますので、ちゃんと相談できるところなのかということは一番気になるところなのかもしれません。
 しかも、葬儀のこととなれば、個人的なことも伝えなくては先に進まないことがあるため、特に用心されるのも理解できます。
 
 電話でのご相談では、話し始めてすぐのころは、ここは大丈夫なところなのだろうかなどの疑念や、不安がこちらに伝わり、ご相談者との距離が遠く感じられることもあります。

 ただ、お話しを続けていくうちに、センターに対する不安が溶けたのでしょうか、色々とお話していただき、時には葬儀と離れたお話になることもあり、私も安心して頂けた、と感じます。

 電話を切るころには、明るさが加わった声になり、最後に「よろしくお願いします」とおっしゃっていただくのが何よりのやりがいになります。

担当者の代弁

 「本葬は山梨にある菩提寺で、こちらでは火葬のみにしたいのですが、火葬のみでも丁寧に対応して頂ける葬儀社をお願いします」
 お父様のご病状悪化に伴い、万が一を鑑みてのご相談を頂きました。
 通常のご葬儀と同じような対応をして頂けるかが、1番のご心配とのこと。
 
 近年は他の業種から参入の葬儀社さんも増えて来て、効率を優先される同業者の方も、いらっしゃるとは思いますが、ご安心ください。
 葬儀の儀式を省いたやり方でも、弔う気持ちに変わりはありません。

 以前、当センターの賛同社各社にお伺いした折、担当者は異口同音におっしゃっていました。
 先ずは担当者自身の中で、常にご葬儀とはという問いかけをされているとのこと。
 お客様の身になって考え、私たちは悲しみを癒すお手伝いをする立場である、と認識しています・・・。

 ご葬儀は究極のサービス業とおっしゃる担当者からは、お料理も祭壇も重要ですが、ご相談をお受けする担当者の気持ちが一番大事で、ご相談者のお気持をガチっと掴むことができれば、よほどのことがあっても大丈夫ですと胸の内を語って頂きました。

 また、別の担当者の方は夫々のご家庭の事情もあり、ご葬儀は毎回違いますので、こういうものだという押しつけはしません。まずはどの様に送ってあげたいかというところから始まります。
 後でこうすればよかったと言われないような、後悔のないご葬儀を心がけているとのこと。

 永年、直接ご葬儀に携わってきた皆さんはご葬儀に対してそれぞれの経験から、ご自身の言葉でお話され、ご葬儀に対し、一家言お持ちのご様子です。

当センターでは賛同社になっていただくにあたり、担当者との面談を重要視し、当センターの意図をご理解いただき、常にご葬儀に向かう気持を大事に、howツウ式の表層だけに惑わされない担当者をご紹介しております。

 ご相談者のご不安が少しでも解消されますよう、当センターがご紹介している担当者の方々の気持ちを、代弁させていただきました。