事前相談の見直し

 一年ちょっと前にお父様が心配な状況なので、と、事前相談いただいた方から、最近、条件の変更などを含めた見直しのため、再度のご相談をいただきました。
 最初のご相談の頃は数か月と告知されていらっしゃったのですが、幸いにもご回復され、今はとてもお元気にされていらっしゃるとのことでしたが、やはりご高齢ということもあり、いつどなるかわからない状況であるこ
とに変わりはないのでとのこと。
 また、今回のご相談では、まだ先になるかもしれませんがとのことで、お母様に万一のことがあったときのご葬儀についてもご相談されました。

 以前、義父様がお亡くなりになられた際、ご家族は葬儀について何もわからず、皆、とても慌てていらっしゃったそうです。
 その際、義父様が以前葬儀社からもらっていた見積もりを見つけ、そこから一気に事がスムーズに流れたというのを経験をされ、事前に葬儀について調べ、ある程度決めておく必要があると感じられたとのことでした。
 その時の経験から、葬儀についてのご要望も具体的になり、事前相談の見直しに至ったご様子です。

 一人っ子であるご相談者は、ご両親の葬儀をすべてご自身がやらなくてはいけないという重要な役割があるため、とても熱心に、ご葬儀についてお聞きになり、納得のいくご葬儀を行いたいという気持ちがとても伝わるご
相談でした。

音楽葬とお仲間達

 真夜中1時を少し過ぎた頃、お電話をいただきました。
 「先程父が自宅で亡くなり、お医者さんに死亡診断書を書いて頂いたが、葬儀については何も決めてないので、ご推薦頂ける葬儀社の担当者と相談しながら決めていきたい」とのご希望です。
 早速にご要望に見合う地元の賛同社をご紹介し、担当者がご自宅に駆けつけたのはすでに2時を回った頃でした。

 明け方、担当者からその後の経過報告が入り、「色々お伺いしていくうちに、かつてご両親とも音大で教えていらっしゃったとのお話しから、キーボード演奏による1日音楽葬」を提案し、これからそちらの方向で、お話を進めて行くとのこと。

 こころに響く生演奏は、ご会葬の方々にどんなインパクトを与えるのだろうか。
 以前、無宗教葬での音楽葬に立会いでお伺いした折の一体感が思い出されます。

 都内でジャズ喫茶を経営し、お仲間とジャズの演奏をされていたご主人のたっての願いで、奥様は無宗教葬による音楽葬を選ばれましたが、ご主人の御兄弟からは難色を示され、特にお兄様からは大反対とのお言葉をいただいておりました。

 通夜の間中ジャズが流れ、お仲間達は懐かしい写真や品物に触れ、思い出話に花を咲かせておりましたが、感極まったお仲間が我慢できず、持参のトランペットを吹き始めると、他のお仲間達もご一緒にスイングして、ジャズメンらしい最期を締めくくられました。

 ご出棺後のお食事会で、その一部始終をご覧になっていたお兄様が、お仲間を前にして「こんな素晴らしいご葬儀は初めてだった」と号泣されたことが、昨日の様に思い出されます。

 また別のご葬儀では、式場受付け脇に、今にも「やぁ、しばらく・・・」とお声が掛かるのではと思わせる程の微笑みを浮かべ、ワイングラス片手の等身大のパネルが皆様をお出迎えになり、そこにはご自身の感謝の気持ちが綴られておりました。

 生前からご自身のご葬儀を準備されていた故人様のご意向で、お別れ会という形のピアノ三重奏での音楽葬となりました。

 冒頭からご自身の愛唱歌「愛燦燦」の曲が流れ、歌詞の「人生って不思議なものですね」に会場中が呼応して、思わず口ずさむ一体感が感じられ、「いい日旅立ち」でのお花入れを済ませ、ゴルフ愛好家のご主人が欠かさず観ていたゴルフ番組のテーマ曲に見送られ、火葬場へと向かわれました。

 こころに響く音楽で、最期のお気持をお仲間にお伝えできましたでしょうか・・・。

何もわからない方は何もわからない状態でご相談されても大丈夫です。

センターにご相談される方は、「葬儀のことがなにもわからないのですが」「何から話したらいいのかわからないのですが」など、初めて葬儀の事を考えなくてはならない状況で、大きな不安を抱えていることが多く、何もわからない状態で、何から話したらいいのかさえわからないという状況でご相談されることが多いです。
お葬式についてのことは、何度も経験することではありませんので、わからないことも多く、なかなか人に相談しにくいところでもあると思います。また、センターにご相談いただいた方でも、葬儀社さんに直接相談することをためらう方もいらっしゃいます。
ご相談では、「こんなことを聞いていいのか」、や「、常識的なことかもしれませんがわからないのですが・・」などから始まるご相談がありますが、それはわからなくて当然の事だと思います。
恥ずかしがらずに何でもお聞きください。

センターでは、葬儀のことが何もわからない方や、どうしたらいいのか困っていらっしゃる方などをお聞きして、やり取りを通じて葬儀社のご紹介をしています。

年賀状と寒中見舞い

 ここ数年、我が家に届く年賀状はめっきり少なくなってしまいました。
 昨年のお正月、娘はSNSでお友達に新年のご挨拶をしていましたが、ついには私もほとんどのご挨拶がSNSになってしまいました。

 それでも数枚は届いているのですが、これらもいつか無くなってしまうのかな・・と思うと少し淋しいような気もしますが、あわただしい年末、なかなか年賀状を書くということも難しくなっているのかもしれません。

 松の内も明日まで。喪中の方や、いつも年賀状のやり取りされている方が喪中で年賀状が出せなかったという方は、はそろそろ寒中見舞いの準備をされているかもしれません。
 
 ふと思ったのですが、SNSでの新年の挨拶が多くなってきたのはわかりますが、その状態で喪中のお知らせというのはどうするべきなのか・・?
 やはり、年賀欠礼ははがきでお知らせするのが失礼にあたらないものだとは思いますが、そのあたりのことも、世代によっては緩くなっているようにも感じます。

 お正月の風習も少しずつ変わっていき、お正月気分を感じることも少なくなりました。せっかく続いてきた風習、どれを残してどれをやめていくのか・・
 我が家の娘を見ていると、これから先、どうなっていくのか楽しみでもあり、心配でもあります。

 さて、送っていない方から今日届いた年賀状、お返事は寒中見舞いで送ろうと思います。

 
 

大先輩からの年賀状

 新年明けましておめでとうございます。
 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 今年はことのほか天候にも恵まれ、穏やかな3が日を過ごさせていただきました。
 元旦の朝一番のお楽しみの年賀状も、例年通り無事届きました。

 御互い仕事をしていると、お会いする機会を逸し、ここぞとばかりに近況を綴っている方、又筆不精と言いながらも、印刷された年賀状に一筆添え書きをされている方と様々ですが、1年1度の近況報告に思いを馳せ、この1年の無事を願うやり取りが、これからも続くことを願うばかりです。

 まだ現役でお仕事をされていらっしゃる御年85歳の大先輩からは、今年もお年賀を頂きました。

 昨年のお年賀では「お世話になった先輩、更には同級生とは遊ぶ機会が少なくなり、働いた場、活動した場、遊んだ場の後輩と遊ぶ機会が多くなりました。85歳を迎えるとはそういうことだと改めて知りました」とご報告いただきましたが、今年はさらにパワーアップしています。

 お仕事と趣味の陶芸教室とお料理教室の合間ぬって、3月に伊豆、5月は近江・京都と奥信濃、6月にはさくらんぼに魅せられて2週続けて山形とさらには伊豆にも、10月には伊勢・志摩へと後輩からのお誘いを受けて、気軽にお出かけになられたとの由。

 お会いする度に、老後の心得を伝授させていただいておりますが、何にもまして姿勢の良い姿そのものが、全てを物語っていらっしゃいます。

 今年もまたエンディングノートに付け足すことがあるとのこと。
 最期の締めくくりも怠りなく、万全を期していらっしゃるご様子です。

 昨年ご主人を亡くされ、意気消沈している友人にも、松の内が過ぎたら早速に寒中見舞いの葉書を出しておきましょう。
 大先輩のお言葉も添えて・・・。

来年もよろしくお願いいたします。

 今年も残すところあと一日、当ブログも今年最後の回となりました。。
 都内、今年の冬は少し暖かいかなと思っていましたが、ここ数日は年末らしい寒さになり、私の周りでも風邪でダウンしている人がいますので、皆様どうかお身体をご自愛ください。

 今年も事前・事後共に、葬儀の事で心配されている方のご相談に対応してきました。
 多くの方は普段からお葬式のことなど考えることはないことでしょう。
 そのような方々が、いざご自身の身近な方が心配にな状況になられたときに、少しでもお葬式についての心配を軽減していただければと思って活動しています。
 
 センターも、葬儀社さんと同様に、24時間年中無休でご相談に対応しています。
 もちろん、年末年始も通常通り対応していますので、何かご心配なことがありましたらいつでもご相談ください。

 来年も、どうぞよろしくお願いいたします。

 

クリスマスイブ

 今日はクリスマスイブですね。
 今年はいつにも増して、クリスマス感がない気がします。
 毎年、このころは都会に行って世の中のクリスマスを多少味わっているのですが、今年は忘年会もすべて地元だったせいか、イルミネーションやクリスマスの飾りを見る機会がなかったからかもしれません。
 たまには、こんな地味なクリスマスがあってもいいか、と、納得していますが、ご家族やお身内に心配な方がいらっしゃれば、クリスマスどころではないことでしょう。

 つい先日、友人のおばあちゃんが96歳でお亡くなりになったと聞きました。
 斎場が混雑していて、ご葬儀は一週間後だそうです。その間、ずっとご自宅にご安置されるとのことで、こちらのご家族もクリスマスどころではない状況。
 ひ孫にあたる子供たちにとってもその雰囲気は伝わっているようです。

 年末年始、なにかと忙しく、イベントが盛りだくさんの時期ではありますが、こればっかりは日を選ぶことができないこと。
 96歳まで長生きをされたおばあちゃんを気持ちよく送っていただけたらと思います。

 もう、来週の今日は大晦日。
 忙しい時期ではありますが、風邪なども流行っていますので皆様お身体をご自愛ください。

臨機応変な対応から・・・。

 本年もご自身のご葬儀についてのご相談から、先程お身内の方がご逝去されたが、どこからどのようにしたらよいかと憔悴しきったお声でのご質問まで、様々なお問い合わせをいただきました。

 当センターではご要望に見合う地元の賛同葬儀社をご紹介し、ご希望に応じて見積りをお取りして、センターの見積説明書を添えてお送りした後、ご検討いただき、ご質問等にお答えしておりますが、ご紹介した賛同社の担当者とのご面談後は、主として担当者とのやり取りが中心となります。
 その為、ご相談者と担当者のコミュニケーションの取り方が重要視され、特に少人数の場合は、担当者の臨機応変な対応が、ご葬儀の良し悪しを大きく左右しているように思われます。
 センターでは担当者から報告を逐一受けており、当方が扱った事例の中からもその一例をご紹介できればと存じます。

 ご高齢の方が多い為、ご自宅の近くで御祖父様の時と同じ宗派でのご葬儀を御希望されたお孫さんからは、最後の一晩を皆で見守ってあげたいので、一晩付き合える斎場をお願いしたいとの強いご要望を頂きました。
 担当者は以前ご葬儀を執り行ったお寺の2階大広間が仮宿泊可能なことに思い当たり、ご住職に直談判をされたとのこと。
 しかし、当のお寺は貸式場として公開されておらず、宗派も異なり、主として檀信徒の方のご葬儀を中心に執り行っておりましたので、当初ご住職も戸惑われたご様子でしたが、ご事情を申し上げ、結果ご承諾を得られたとの由。
 ご住職の計らいで、2階大広間にて総勢十数名の方が御祖母様と最後の夜をご一緒され、皆様からご満足頂けた旨のご報告を、後日いただきました。

 また、お食事はお父様のお好みのお料理を、返礼品はご喪家の記念になるものを、ご喪家側でそれぞれご用意され、会社でイベント企画のお仕事をされていらっしゃるお嬢様が、ご葬儀の進行役を希望されたご葬儀もございました。
 ご事情をお伺いした担当者は、脇でアドバイザーとしてのご意見を申し上げるにとどめ、ご葬儀を見守っていく形で式は進行されたとの由。
 柩の上には薔薇の花がお父様の歳の数程咲き誇り、穏やかなジャズの調べが流れる中、無宗教葬での御葬儀は無事執り行われました。
 ご葬儀後「生前父は私の仕事内容が良く分かっていなかったようですが、最後にこれで理解してくれたと思います。有難うございました」と、お嬢様からお父様のご葬儀を取り仕切ったご感想をお話いただいたとのこと。
 担当者からの「これでお父様も安心して旅立たれたのでは・・・」との報告に、ご紹介した当方もほっと安堵した想いがありました。

 当方の担当も本年最後になりました。
 この1年、拙いブログにお目を通していただき、ありがとうございました。
 来年も引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 少し早めになりますが、
 良いお年を!

サイトでの情報の品質はどうやって見極めればいいのか

「ネットでの調査では葬儀社の実力を見極めるのは不可能」「ネットでの情報の収集に限界を感じた」「リストに葬儀社がたくさんありすぎてどこを選んでいいかわからない」「調べれば調べるほど混乱した」・・・など、当センターを利用した理由をお聞かせいただいたことがあります。
 葬儀の情報に限らず、情報を集めようと思えば簡単にいくらでも集められるかのようなインターネットの時代です。そして、情報があればあるほど適切な判断に近づけるかのような雰囲気をもたらしましたが、そう簡単にいかないのは現実が示す通りです。

 その理由の一端が垣間見える問題が明らかになりました。
 IT大手が運営する、情報サイトが次々に公開を中止しています。専門的な知識に基づかない医療知識や、他人の文章を盗用した情報が大量に含まれていたからです。
 記事一本千円〜二千円ほどでアルバイトが、複数のサイトを見ながら表現を変えたり、つなぎ合わせて記事を完成させたといいます。たちの悪いのは、検索で上位にでるようにマニュアルとかで指導していたことです。

 信用できる良い情報を見つけたくてネットで探しているのに、見つけやすいところに、専門情報価値の判断能力が低い素人がつなぎ合わせたものや、水膨れした情報を見させられたのではたまったものではありません。信用できる良い情報にたどりつく前に、時間とエネルギーが浪費されてしまいます。

 検索エンジン側も、良い情報が上位に出てくるように改良を重ねていますが、フェイスブックなどSNSを脅威に感じているのは、信用できる良い情報は人とのつながりからもたらされると思っているからでしょう。

 当センターのサイトがもっとネット上で目立てばいいのに、と僻みながら、記事一本書いても千円ももらえないけれども、書いてみました。

ぜひ、担当者とお会いしていただきたいと思います。

 事前相談の際、センターでは、可能な限りでけっこうですが、できれば葬儀社の担当者と直接お会いいただいて、具体的な話をお聞きいただくことをお勧めしています。

 担当者がどのような人なのかということがわかるだけでも、選ぶための選択肢のひとつになりますし、葬儀を依頼する際にも、「知っている」ということが安心感につながることもあるように思います。

 先日、ご両親の将来の万が一の時の葬儀のことで、と、息子さんから事前のご相談がありました。
 センターへご相談される前の段階に、ご自身でもネットでいろいろとお調べになられていたのですが、多くの情報を見たことで、ネットの情報の矛盾している点に気づかれ、何が正解なのかわからなくなられたようでしたが、センターとのやり取りを経てご紹介葬儀社とのご面談などを行ったりなど、積極手にに行動され、どのような葬儀社を選びたいのかということがお分かりになられたご様子でした。
 今後はさらに深くお調べになるようです。

 センターではご賛同いただいている葬儀社さんについては担当者の方と直接話をしたりお会いしたりしたうえで、安全な葬儀社さんとしてご紹介させていただいておりますが、ご相談者によっては各担当者の対応について、合う・合わないということもあると思いますので、お時間がございます際にはぜひ担当者から直接話を聞いたうえでお選びになることをお勧めいたします。

 先日も、A社とB社をご紹介させていただいた段階で、A社を候補にしたいと思われていたご相談者が、両社と直接ご面談をされたところ、ご納得されたうえでB社にご依頼され、「叔父や叔母からもいい葬儀だったといってもらえた」とのご報告をいただきました。