今年の年賀状も・・。

 年が明けて1週間が経ちました。もう、お正月気分も抜けてすっかり元の日常に戻った方も多いと思います。
 
 松の内が明け、寒中見舞いのはがきを出す時期になりました。 そこで困るのが、こちらから出さなかった方から昨日届いた年賀状のお返事です。
 昨日届いた一枚の年賀状、お返事は寒中見舞いというかたちで送らせていただきました。

 年々少なくなる年賀状、ここ数年はメールやSNSで済ませてしまう・・。
 年末前には、「今年こそ年賀状を書こう」と思っていても、気がつくと年が明けてしまうという始末で、私自身、今年もSNSに頼ってしまいました。

 今までご葬儀の会葬者人数の予測をたてるのによく使われていた年賀状ですが、今ではスマートフォンや携帯電話に入っている連絡先や履歴なども合わせて確認することが多いようです。

 ただ・・、最近思うのですが、年賀状を書くよりもメールやSNSを送る方が時間がかかっている気がします。元旦が忙しくなってしまうのですね。
 今年の年末こそは、年賀状を復活させようか、気忙しくなる前に・・。

今年の抱負

  あけましておめでとうございます。
 昨年中は当センタースタッフのつぶやきに、お目を止めていただき、ありがとうございました。
 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 世代を超えた友人知人から、今年も元旦早々に年賀状をいただき、新たな年を迎えることができました。
 それに引き換え、筆不精の当方は、元旦から年賀状を書きを始めるという悪い癖が、いつの頃からか恒例行事になってしまいました。

 なかなか会えない友人に、年1度の近況報告をと、あれやこれや盛り込んだ年賀状を毎年お出ししておりますが、昨年は永年教えを乞いでいた先輩達が次々と旅立たれ、いつもの叱咤激励の声も大分静かになり、喪中はがきを眺めながら、少々物足りなさを感じたお正月でもありました。

 そんな中にも少数ですが、まだまだお元気な先輩もおられます。
 鎌倉のお料理教室でお会いする先輩からのお年賀には「お世話になった先輩、更には同級生とは遊ぶ機会が少なくなって参りました。85歳を迎えるとはそういうことだと改めて知りました」と記されておりました。

 同級生と遊ぶ機会が少なくなった分、お仕事の合間をぬっては後輩達を引き連れて、全国各地、美味しいものを求め歩く身軽さは、後輩達の憧れでもあります。
 後輩達はいつの間にか子供の頃に戻り、お母さんの言うことを聞き、時には羽目を外して注意され、軌道修正をしながらお母さんの後をついて行きます。

 そうだ! 旅立たれた先輩達にも、松の内を過ぎたら、ゆっくり寒中見舞いをお出しして、いつもの愚痴を聞いてもらいましょう。
 相変わらずの叱咤激励の声が聞こえてきそうな気がします。
 お声を聞いて、元気をもらい、少しでも皆様にご安心してご相談頂けるよう今年も頑張ります!

年末のご挨拶

 今年も残すところあと2日となりました。
 今年一年も、事前・事後を問わず多くのご相談に対応させていただきました。
 初めてご相談されたときには「何も分からなくて不安で一杯です」とおっしゃっていた方がやりとりの中で安心されていくのを感じて、こちらも安心する・・。
電話で話をさせて頂いた時に「癒されました」と言われることもありました。

特に事前相談をされる方は、まだご存命のうちに葬儀の話しをしなくてはならないというとても複雑な心境でいることも多いと思いますが、大切な方の万一の時に「葬儀はどこに頼んだらいいのか」とあたふたするよりも、頼むところを考えておくだけで、連絡すれば信頼できる葬儀社がすぐに迎えに来てくれるという安心感で、最期のときをきちんとお看取りすることができるのではないかと思います。

今年は昨年よりも少し多くの方のご相談に対応させていただきました。
お葬式の事で不安に思っている方はもっともっとたくさんいらっしゃると思いますが、少しでもお役にはたてたかなと思っています。

 ご葬儀はあまり経験したくないことではありますし、考えたくない事でもあるかと思いますが、それをやらなくてはならない事になった方が少しでも安心できるよう、来年も頑張っていこうと思います。

 少し早いですが、当センターの今年のブログはこれで最後です。
 センターのホームページご訪問頂いた方々、ブログを覗きに来て下さった方々、また当センターにご賛同頂いている葬儀社各社様、今年一年、どうもありがとうございました。
 来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 ※ご相談は年末年始も24時間対応しています。

斎場関係者の気持ち

 12月10日にリニューアルオープンしたばかりの練馬区の大泉橋戸会館へお邪魔してきました。
 以前は90名~100名ほどの方が着席出来る大規模葬に適したような式場でしたが、この度のリニューアルでは着席50名ほどの大式場と着席20名ほどの小式場の2式場に分けられ、最近希望される方が多い家族葬やこぢんまりとした葬儀に適した式場に変わりました。
 希望する葬儀の規模によって2式場のうちのどちらかを選べるのは利用者にとってもメリットが高いように思います。
 また、完全バリアフリーに対応し、1階部分の式場と2階にあるお清め室や控室の行き来もエレベーターを使用することができて便利になったうえ、トイレも多目的トイレが導入されていました。

 ご葬儀を行なう方や会葬者への配慮が感じられる式場でしたが、式場を管理されている方から、「どこか、使いにくいようなところはありませんか?」と尋ねられました。
 葬儀社さんなどにもお聞きしているとのこと。
 1階にある2つの式場は廊下をはさんだ近い位置にあることから、以前、葬儀社さんから両方の式場で一度に葬儀を行なうとなると、音が両式場に聞こえてしまうという点をご指摘いただいたとのことで、早速防音設備を発注されたそうです。
 
 斎場関係者の方は、他の式場をいろいろと見て回ったりなどの機会もあまりないでしょうから、普段色々な式場を使用している葬儀社さんの声はとてもありがたいもののようです。
 ご利用される方が気持ちよく使えるようにという、斎場関係者の方のお気持ちが感じられました。

相手の立場にたって・・・。

秋も深まった頃、数ヶ月前から時折ご相談のメールを頂いていた方のお父様が急変され、以前に当方がご紹介し、見積りを検討された葬儀社さんに直接ご連絡を取られ、深夜の搬送となりましたが、早速に無事ご安置されて、ほっとされたメールが届き、当方も安堵した矢先、翌日の深夜、今度はためらいがちなメールを頂きました。

 メールには、こちらがご紹介した方ではない方が担当され、その方とのお話し合いが少しぎくしゃくしているが、ご葬儀が終わるまでそのことを言おうかどうしようかとお迷いのご様子が書かれておりました。

 ご紹介した担当者に伺ったところ、他家のご葬儀に取り掛かり中でしたので、最近入社された方ですが、他社で長年ご葬儀にたずさわっていた先輩の方に引継ぎをして、担当をお願いしたばかりとのこと。

 ご相談者はご家庭の事情で直葬をご希望されていたところ、ご親戚の反対に遭い、やむなくできるだけ質素な1日葬をご希望しておりましたが、担当された方は同じ質素でも、昔からのオーソドックスなご葬儀を念頭に置いて、打ち合わせをされたご様子です。

 担当された方もご自身のご葬儀に対するスタンスを持って対応しておりますが、これからのご葬儀はどれほどご相談者の立場に立てるかが大きな鍵になるように思われます。

 早速にご紹介した担当者が間に入り、一つひとつご納得のいくご相談をされ、お父様を無事お見送りすることができ、ご相談者共々ほっと安堵いたしました。

 お相手の立場を理解すると言葉では言えますが、どれだけご理解いただけるかは難しい問題です。

 以前お話をお伺いしたベテランの担当者の「ご葬儀はとことん二人三脚でいきます」という言葉が思い出されます。
 葬儀社さんによっては何でもリードしていく社も有りますが、葬儀屋の葬儀ではないですから、一緒に歩きましょうというスタンスで、すぐに打ち解け、ゆるやかな放し飼いの中でお手伝いをしていくだけですとのこと。
 ご葬儀に携わってきたベテランの極意を改めて噛みしめています。

 今年も残すところ、後わずかになってしまいましたが、当方の担当も本年最後になりました。
 この1年、拙いブログにお目を通していただき、ありがとうございました。
 来年も引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
 少し早めになりますが、
 よいお年を!

消費生活センター等に寄せられる葬儀に関する相談が増加傾向

 昨日、国民生活センターから、「大切な葬儀で料金トラブル発生!−後悔しない葬儀にするために知っておきたいこと−」という発表がありました。

 全国の消費生活センター等に寄せられる葬儀サービスに関する相談が増加傾向にあり、近年は年間約700件を超えているといいます。
 葬儀で提供されるサービスは多岐にわたり費用の項目が複雑であることや、親しい人との死別という事態に冷静な対応ができなかったり、葬儀社の説明や消費者の理解が不足していたりすると、葬儀の料金やサービス内容に納得できずにトラブルになることもあると指摘しています。
 そして、「葬儀については話題にしづらいかもしれませんが、トラブルを防ぎ、後悔しない葬儀にするためには事前の情報収集が欠かせません。そこで、最新の相談事例を紹介し、トラブルの拡大防止のため、消費者に注意を呼び掛けるとともに、関係機関に要望と情報提供を行います。」ということです。

 1相談事例や、2相談事例からみる特徴と問題点、3消費者へのアドバイス、4業界団体への要望、という構成です。詳しくは、こちら

 昨日、この発表があることは知らなかったのですが、午前中と午後に、NHKの夜の二つのそれぞれ違う番組の記者や制作スタッフから、葬儀トラブルについての話を聞きたいという連絡をいただき、発表があることを知りました。

 取材したいというような感じもありましたが、当センターが直接トラブルと遭遇することもないし、相談者の以前の葬儀で懲りたという伝聞の話を聞くぐらいで、映像にも耐えられるようなものもないので、電話で私見を述べるぐらいならということで、話をしました。

 しばらくして、21時のニュース番組の記者さんから、また電話がかかってきて、「そうしたら、トラブルになっている人を知りませんか?」という切り口で攻めてきました。<本>さんが電話を受けた人の中にそれらしい人がいるのを思い出してくれました。恐る恐る、その人に、ある番組からこういう依頼がきているが、協力する意思はありませんか、と尋ねると、「いいですよ、私でよければ。ただ、いま、トラブルが発展して裁判になっているが、大丈夫でしょうかね」と。裁判係争中なので、番組では取り上げられない、となりましたが。

 両番組とも見られなかったので、どのようなトーンの番組になったのかわかりませんが、番組を作る人のスピード感のある仕事ぶりはいい刺激になりました。

メールではなく、お電話で・・。

 事前相談など、センターとメールでやりとりをされた後、直接葬儀社さんにコンタクトを取られる際にメールを送られる場合は注意が必要です。

 葬儀社さんは外での仕事が多く、常にメールチェックができない事も多々あるようです。また、社によっては数日間パソコンを立ち上げないようなところもありますので、特に緊急のご連絡はお電話でされたほうが間違いがありません。

 ご相談者より、数日前にご紹介葬儀社へメールを入れたのですが、まだ返信がありませんとご連絡を頂きました。
 センターからは、ご紹介葬儀社のメールアドレスはお知らせしていませんが、ご相談者はホームページ内の「お問い合わせ」のページなどからアクセスされたのかもしれません。
 葬儀社からの返信を待っている間、メールはちゃんと届いているのか、あさがおからの紹介と書いたが、わかってもらえているのかなど、色々とご心配されていらっしゃったかと思います。
 センターにご連絡を頂いたので、社に連絡を取り、すぐにご相談者へ返信していただきましたが、電話で連絡をして頂くように事前にご案内していなかったことを反省いたしました。

 お電話の場合、かける方は先方の都合や時間などを気にされることもあるかと思います。
 メールだったら先方の都合のいい時に見てもらえるからなど、ご相談者のご配慮などもあるかと思いますが、お電話のほうが葬儀社さんにとってはありがたい場合もありますので、できれば葬儀社さんと直接コンタクトをお取りになる際はお電話にして頂いた方が良いかと思います。
  例えば、担当者がご葬儀中だったり、打ち合わせの最中だったとしても、何度か着信が残っていれば折り返し連絡をして頂くことができます。

 また、センターにおいても、お急ぎのご連絡の場合には、フリーダイヤルにご連絡ください。そのほうがすぐに対応することができます。

お別れの仕方も多様化時代に・・・。

今年も残り僅かになってきましたが、1年を振り返ると、ご葬儀に関しては、より家族的な意味合いが強く感じられるようになってきているように思われます。

 10年近く前から、ご葬儀を執り行わずに、火葬場に直行される直葬をご希望される方々が徐々に増えて参りましたが、いつの間にか市民権を得て、昨今は直葬にもプラスアルファが加わり多様化しつつあるようです。

 直葬の場合のお別れは今までですと、通常炉前での5〜10分程の限られた時間しか与えられず、ままならない状態でしたが、ご喪家のご要望を汲んで、ゆっくりお別れの時間が取れる状態に変化しつつあります。

 当初、直葬をご希望されるのは意思の強い方や、経済的にご葬儀を執り行うのが難しい方が多く、ある意味限定されておりましたが、一般的に浸透するにつれ、直葬にも変化が見られ、プラス−アルファが目立ってきているようです。

 最後のお別れの時間は火葬場ではなく、火葬当日までご安置されている、葬儀社さんの自社安置所が、その役目を担っているケースが多く見られます。

 例えば、当初1日葬をご希望されていらっしゃいましたが、斎場が混み合い、1週間以上お待ちいただくことになりますが、火葬だけでしたら2日後に空きがあることをご相談者に申し上げたところ、ご自宅のある関西で本葬を執り行うので、横浜では火葬のみで構わないとのご回答を得て、直葬前日に20名ものご家族・ご親戚が葬儀社の自社安置所にお集まりになり、定員5〜6名の安置室にて、交互に故人様と最後のお別れを、日長1日されたケースがございました。

 また、火葬前日、お母様とご相談者姉妹で、葬儀社所有の霊安室にお花を飾り、お父様との最後をゆっくり過ごされ、火葬当日は急遽お越しいただいたご親戚の方々に、火葬場でのお別れの時間を譲ることができましたと感謝のお言葉を頂いたケースもございました。

 火葬場に直行する前に、早めに安置所にお越しいただき、こちらで納棺とお花入れの儀を執り行い、最後のお別れはこちらで全て済ませる方もいらっしゃいました。

 いずれにしても祭壇は組まずに、形は火葬のみになりますが、お別れの仕方も多様化の時代になって来つつあるようです。

葬儀のことを考えると・・・

 センターに事前相談をされる方は、終活でご自身の将来のためにという方もいらっしゃいますが、それ以外のほとんどは医師から余命を伝えられたり、余命は伝えられてはいないもののそう長くはないと思われたりなど、大変心配な状況の中にいらっしゃいます。

 我が家ごとではありますが、元気だった高齢の実父が最近心臓を患い、入院、ペースメーカーを入れる手術をしました。退院後は生活がどのようになるのかまだわかりませんが、周りの家族も病人扱いをするでしょうから、恐らく今までのようにはいかない気がします。
 
 今回の件で、葬儀のことが頭をよぎり、ご相談者がどのような気持ちでセンターへ相談してくるのかなど、今まで分かった気でいたけれど、もっともっと深く不安に思っていらっしゃるんだと実感しました。 
 お葬式のことを考え始めた段階で、どこを選んだらいいのか、どうしたらよい葬儀で身内を送ることができるのか、また、それ以前にお葬式ってどうやったらいいのか全くわからないという方はとても多いです。
 
 センターの活動は、表向きは葬儀社を紹介するということですが、その内側には、ご相談者の不安を少しでも減らして頂きたいという気持ちがあります。
 万が一の時でも安心して任せられる葬儀社を知って頂くだけでも、少し気持ちが軽くなって頂けるのではないかと思っています。

 今回の父の一件で、色々と気付くことがありました。これからのご相談に活かせればと思っています。

 私の場合・・・・
 万一の時にはどこの葬儀社さんにお願いしようか・・・。選択肢が多くて、1社に絞らなくてはならないのが悩みになりそうです。

エンディングノート

 今日は勉強のため、知人が講師をやるということで、終活セミナーに見学に行ってきました。
 今回おじゃましたセミナーに参加されていた方は、ほとんどの方が私と同世代、この先に訪れる、または今、まさにその状態だったりの、親の介護やその後の葬儀について心配されている方でした。
今回のテーマも介護がどれだけ大変なことなのか、また、いつ訪れるかわからない自分自身の最期のとき(だけでなく、認知や事故、病気になってしまったとき)に、家族や周りの人が困らないためにどうしたらいいのかなどの話しから、葬儀については予め決めておいた方がいい5項目など・・
 
 事前に自分の最期のことについて、自分はこんなふうに送ってもらいたいなど、自分の最期の時のことを考えることによって、自分自身を深く見直して最期までの人生をより良いものにしていくためのものということ、また、遺された者が困らないようにということで、今回はエンディングノートを書くことの大切さも伝えていました。
 エンディングノートは、持っていてもめんどくさかったり迷ったりでなかなか書き進められないかたも多いそうです。
 また、せっかく書いたとしても、それをどこにしまってあるのか、誰に伝えてあるのか、伝えた人はちゃんと覚えているのか、引っ越しなどでどこかにしまいこんでしまってはいないでしょうか、など、その後については、将来、それを託した人が近くに居る状態なのかなどの心配もあるようで、今ではエンディングノートに変わるサービスも生まれているとのこと。
 心配されている方は、調べてみるといいかもしれません。

 私自身、自分のことについては、先の事はわからない、何か起こったときには好きなようにやってくれればそれでいいと思ってるのですが、そんな楽天的な考え方が家族を困らせるのかな~と、ふと考えてしまった一日でした。