対応できない地域の方からのご相談・・。

 当センターは、主に首都圏を中心に活動しておりますが、時々対応地域外の方からご相談を頂くことがあります。

 何カ月か前、近畿地方の方からお母様の状態が心配なのでとのご相談がありました。

 以前お父様のご葬儀の際に残念な思いをされた事、また、その際にお願いした寺院とのしがらみで今も悩んでいる、母の葬儀の時には来る人も少ないので簡素に行ないたいので、小さな葬儀でも親切に対応してくれる葬儀社を紹介してほしいとのこと。
 対応地域外でしたので、具体的なご紹介はできないことをお伝えしたうえで、どこの地域でも共通であろうと思う、ご自身で葬儀社を探すために、葬儀社を選ぶことが大切だということ、葬儀社を選ぶにあたって、気をつけて頂きたい事などの話しをさせていただきました。

 お葬式は地域によって風習やしきたりがあり、少し離れている地域というだけでやり方が全く違うという事もあります。
 心配な状況にある方からのご相談に、具体的なご紹介という対応が出来ないことはとてももどかしい思いもあるのですが、センターではスタッフがわからない地域や対応面での確認ができないようなところにおいて無責任な対応はできないと思っているため、広範囲の対応ではなく、地域を絞った深い情報を持って対応させていただいています。

担当者との話し。

 先日、横浜に行ってきました。 賛同葬儀社さんのところへのご挨拶と、葬儀会館の見学です。
 
 出かける前の段階で、せっかく行くのだからと、できるだけ無駄がないように計画を立てるのですが、その段階で、どこから行っても今回はかなり歩くことになりそう・・・。

 案の定、まともにたどり着いたとしても時間がかかるうえに、迷ってしまったため、更に時間がかかってしまい、おかげさまで、普段デスクワークでなまりきっている身体に、そうとうな運動をさせていただきました。

 ご相談の際に葬儀社さんと話しをする際、ほとんどの場合は用件のみとなりますが、実際にお邪魔して話しを聞くと、普段とはまた違った話しが聞けるので勉強になります。
 対外的には出来ないとしていることでも、ご事情によっては・・・・など、担当者の「なんとかしてあげたい」という気持ちを直接聞くことで、改めて気持ちの深さに気がついたり、自社斎場の説明でも「ちょっと不便かな・・」と思うようなところへの対処を実際にその場所で感じることが出来るのも、実際に行くことの大きなメリットだと思います。

 そして、数年前に出来たばかりの新しい葬儀会館も見学させていただきました。
 会館のスタッフの方が丁寧に全ての部屋を案内してくださり、会館の方ならではのお話しもお聞きしました。

 せっかく見たり聞いたりした経験ですから、ご相談に活かせるようきちんと整理しなくては。
 まだまだ行く所がたくさんあります。

菩提寺と直葬と1日葬の関係は如何に・・・。

  2年半程前、お母様が危篤状態に陥り、時間が限られ、経済的にも余裕がないので早急にお電話でご相談されたいとのメールをいただきまし
た。

 夜遅い時間でしたが、ご連絡を致しましたところ、火葬のみで幾ら位掛かるか至急お知りになりたい。また、都内の菩提寺に火葬のみでも許可
を頂けるか問い合わせているが、当のご住職がお留守で、連絡をお待ちしているがご心配とのこと。

 1人っ子でご相談する相手もいらっしゃらなく、万が一の状況が何時来るかも分からない中、当のお母様は年金もなく、ご相談者は小さなお子様
2人を抱えたシングルマザーでローンを抱えており、金銭的にかなり厳しい状況であることを率直にお話し頂きました。

 ありのままをお話されるよう申し上げた3日後、「あれから意を決してご住職にお話したところ、そういう理由でしたらと、戒名のことも含め、
火葬が終わってからご相談に乗っていただけることになりました」。
 第1関門突破でほっとされたご様子に、こちらも胸を撫で下ろしたのがつい昨日のように思い出されます。

 昨年末から今年にかけて、菩提寺はあるが、ご事情でお式は出せず、直葬のみにされたい、または1日葬のみにされたいとのご相談が相次ぎまし
たが、いずれもご住職に現状をお話されて、了解済みとのこと。

 昨年末にご相談いただいた方はご事情でお父様のご葬儀は直葬を希望されていらっしゃいましたが、ご親戚の反対に遭い、1日葬に変更されて、
お近くの葬儀社さんにご相談された折、昔気質の担当者の方からは「いろんなものを端折った1日葬はやらない方がよい。何よりもご住職が許さな
いだろう」と言われましたが「費用を抑えたいことをご住職にお話した時、直葬をOKしてくれたから、1日葬も大丈夫」と反論されて、その場でご
住職にご連絡を取り、1日葬でもOKの確認をとられたとのお話しでした。

 また、横浜での直葬をご希望のご相談者も、以前ご主人側のご葬儀の際、後から追加が次々と出て、当初の予定よりもかなりの金額になってし
まわれたので、お母様のご葬儀は搬送先の安置所にご家族だけお集まりになり、読経をしていただいた後、そのまま南部斎場での直葬のご希望を、
菩提寺のご住職にご相談されて、すでにご承諾を得ていらっしゃるとのこと。

 本来の仏式のご葬儀では通夜、葬儀・告別式の一連の流れに本義があり、直葬、1日葬に省略されることへのご理解は難しいとも言われておりま
したが、多様化の現代に合わせた菩提寺が急に増えて来ているように思われます。

 まずは、菩提寺にご相談を!

無事に終えられた事が満足と・・・。

 昨日は趣味で通っているキルト教室に行ってきました。
 2週間前のレッスンの日、義弟さんのご葬儀でお休みしていた先輩が来ていて、チクチク針を刺しながら、お葬式の話しが続きました。

 その先輩、「うちのおばあちゃん(義母)のお葬式の時は家族だけでやったから○○○万円くらいでできたけど、義弟はまだ60代で若かったし、田舎だからいろいろ大変だったみたいよ。お料理もずいぶんいいのが出てたから結構かかったんじゃないかな。」と言っていました。

 おばあちゃんのご葬儀のことは数年前に話しを聞いていましたが、その時はご葬儀後すぐの時期だったので、あまり詳しい話しは遠慮していたのですが、改めて聞いてみると、「うちの家族と義姉の家族だけだったから全部で9人、菩提寺もないし、お経は納骨の時でいいと思ったからお坊さんには来てもらわなかったのよ。ちょこっと花をかざってもらって、お返しなんかは家族だけだからいらないし、食事も9人ばっかじゃ頼むのも悪いと思って葬儀屋さんには頼まないで、終わってからみんなで近くのレストランに食べに行ったのよ。」と。

 おばあちゃんが亡くなってすぐ、「葬儀屋さん、どうしようか!」ということになり、たまに買い物で通るところにある葬儀屋さんを思いだしてお願いしたとのことでした。
 「打ち合わせの時は、聞いてもよくわからなかったけど、まあ、みんなそうしているのなら・・と、今思えば勧められるがままだったかもね~・・」と。

 家族だけ9名で食事もお返し物もなく、お経もないご葬儀にしてはちょっと費用がかかりすぎかも・・と思いましたが、ご葬儀自体に不満はないようで、無事に葬儀を終えられたことに満足されている様子でした。

 お葬式において、どこの部分が満たされれば満足と感じるのかは、人によってそれぞれだと思います。
 センターへご相談される方のご要望もまたそれぞれです。

防寒対策

 暖冬と言われていたとおり、いつもの冬に比べてヒーターも半分くらいの使用量で過ごせていましたが、ここ1週間ほどの寒さで暖房全開になりました。
 乾燥もひどく、のどがガラガラしています。

 冬のご葬儀では、ご会葬に行かれる方もかなりの寒さ対策が必要になると思います。

 最近の斎場では、受付が室内でできるような所も増えていますが、ご会葬者が多い葬儀などでは、外に並んでお焼香の順番をお待ちにならなくてはならないこともあります。
 大型ストーブを置いている事もありますが、この寒さの屋外ですから、温かいのもストーブの周りだけだったりしますので、各自で寒さ対策をしていかなくてはなりません。

 ご葬儀に行かれる際には、どのような状況でも対応できるような防寒対策をしてお出かけください。

担当者の腕の見せ所ですから・・・

  先日深夜、お父様が入居されている施設で亡くなられ、現在最寄りの警察にご安置されている状況なので、明朝、検案が済んだらお迎えをお願いしますとの電話を頂きました。

 急なこと故、ご家族の皆さんは手分けして、ネットで検索され、ご自宅にも近く、ご要望にも沿っていると思われる斎場を次々リストアップされて、この中からお決めになりたいとのご要望をいただきましたが、ネット上でお調べするのと、実際に式場を使ってご葬儀を執り行い、現場を熟知している葬儀社の担当者の目とは少し開きがあるように思われました。

 斎場もネットで検索されると大きさ、広さ、使い勝手の良さなども詳しく説明されており、一見ご希望に沿ってよさそうに見えますが、ご喪家のそれぞれのご事情やご要望に応じて様々な条件が加わりますので、思わぬことから向き不向きも出てくるようです。

 お伺いしたリストの斎場も、現場の担当者から見ると、ご要望とはかけ離れていたり、実際にはご喪家のご葬儀規模からすると大きすぎたり、ご予算に見合わなかったり、はたまたお仕事の関係でご葬儀の日時も限定される中、菩提寺のご住職のご都合もおありになり、総合的に判断して実際ご相談を受けた担当者が選び、推薦したのは、リスト外の式場でした。

 ご葬儀の時以外、あまり目につくことの少ない斎場に関しては、ネットの情報だけを鵜呑みにせず、地域の斎場を普段使い慣れている担当者にどのようなご葬儀を御希望なのか、胸の内をお話され、様々な角度から検討していただき、アドバイスを受けるのも必要かと存じます。

 担当者にとって、腕の見せ所でもあるのですから・・・。

電話帳広告予算、削減傾向です。

 つい先日も、都内の葬儀社さんが、いつ雪が降っても大丈夫なようにスタッドレスタイヤにしてますが、今年はその出番はくるんでしょうかね〜 と話していたばかりでした。その出番が今日になったわけですが、ともあれ、準備しておけば、その時になってバタバタしなくてもすみます。

 さておき、最近、バタバタした人に会ったといえば、NTT電話帳広告の営業の人です。他社はどうなのか調べてないのでわかりませんが、毎年、担当者が変わって営業に来ます。今年は、50過ぎの年配の男性の人だったのですが、聞けば、当センターが初営業だというではありませんか! これまで財務畑でやってきたが、営業に回されたということです・・・・・。

 インターネットが普及する前の、電話帳広告はまさに黄金期だったと思います。葬祭業も大広告主業界として黄金期を支えました。今から見れば、電話帳広告ぐらいの情報量で何百万円もする葬儀を依頼するものか、と思えるのですが、情報がなければ、そうならざるをえず、媒体効果は絶大で、1ページ何百万円もする広告代を出すところが多数あったわけです。かくいう、当センターの「あさがお」の名前も電話帳広告を意識して付けました。(広告予算がないので、大きい広告はだしていませんでしたが)

 当センターでも、一番、電話帳広告に予算を使っていたころの、今は20分の1ぐらいになっています。出し続ける意味があるのか、厳密に計測しているわけではないので、わかりませんが、電話帳広告が必要とされる状況も、もしかするとあるかもしれないので、いくつかのエリアには出し続けています。なにより、電話帳広告がどのような方向に進んでいこうとしているのか、現場の担当者から雰囲気を感じたいです。
 この10年ぐらいの間、電話帳広告の変遷をみてきましたが、時代は変わるとつくづく思います。会社自体も、営業所の統廃合や、首都圏8社あったものが1社に統合されたりしています。
 電話帳の内容自体も、エリアの再編も頻繁に行っていて、区分けがどんどん細かくなってきたり、さまざまな情報も取り入れる流れにもなってきています。行政の情報、防災情報、生活の情報などを取り入れ、電話番号と広告から脱却を図ろうとする方向も見えてきます。

 どんな事業もそうでしょうが、社会の変化に対応できなければ消えていくだけです。われわれのやっていることも同じで、ますますこの意識が強くなってきています。

比較したほうがよいと言われても・・・。

 先日、事前相談のお電話を下さったご相談者が、「インターネットで葬儀社のサイトをいくつも見て、資料などを頂いたりしたのですが、結局どうやって選んだらいいのか分からなくなってしまって・・」とおっしゃっていました。
 また、他のご相談者は、「近所の葬儀社から見積りはとってみましたが、その金額が適正なのかわからなくて」など、いざ、ご葬儀のことを考えなくてはならない状況になり、調べ始めたところ、その判断をどうしたらいいのか迷われているご相談が多くなってきたように思います。

 複数の葬儀社で比較したほうが良いという情報はあちらこちらから耳にすると思いますが、実際にたくさんの葬儀社から多くの資料を取り寄せしても、どのように比較したらいいのかわからない方が多いのではないでしょうか。
 
 たくさんの情報を一度に手にしても、逆に混乱してしまう方もいらっしゃると思います。また、たくさんの情報を仕入れたくても難しい状況にある方もいらっしゃると思います。

 センターでは、事前のご相談でも、ご相談者と詳しいやり取りをさせて頂いたうえで、1社だけをご紹介させていただくことがあります。
 もちろん、ご相談者が複数の葬儀社で比較したいというご希望であれば、それを第一に優先させて話しを進めますが、ご相談者と詳細なやりとりのなかで、その方がどのような紹介方法が合っているのだろうかと言うことも考えながら対応しています。

死化粧

 「最後に元気な頃のお母様に会えてよかったと大変喜んでいただけました」。
 ご葬儀が終わった後の報告の中で、心なしか担当者の方もほっとされたご様子でした。

 長患いの末ご逝去されたお母様は、当初やつれたご様子で痛々しい程でしたが、プロのメイキャップアーチストの手によりシリコンを入れ、ふっくらされた特殊メイクがほどこされると、見る見る生気を取り戻し、今にも目を開けてにっこりされるのではと思わせる程だったとのこと。

 病院でも死後処理の一環として簡単なお化粧はしていただけますが、故人様お1人お1人のご事情で、お元気な頃とは別人のようになられた方を、見慣れたお顔に戻すには、場合によってはプロのお力をお借りすることも必要です。

 以前、プロの方から普段のメイクと違い、綺麗に美しく施すのが目的ではなく、いかに生前のその方らしいメイクができるかが問題で、生前の写真を拝見し、ご家族の方からお話をお伺いして、少しでもその方にふさわしいお顔に近づけるように気を付け、それはちょうど絵画の修復作業にも似ているのではとのお話を伺ったことが思い出されます。

 少し前、100歳を迎えられた方のご葬儀では、葬儀社さんのきめ細やかな対応を、大いに感謝されたご相談者から、ご満足だったとのコメントをいただきましたが、遠慮がちに1点気になったことが記されていました。
 お歳を召された普段のお母様らしくなく、綺麗にメイクし過ぎて、落ち着かなかったと。
 最後のお別れのお顔は、特にお身内の方にとっていつまでも心に残る大切なお顔です。
 たかがメイク、されどメイクです。

 数年前の母の葬儀のことが思い出されます。
 臨終に立ち会えなかった娘に、顔色もよく普段どおりの薄化粧がほどこされた母は、今にもパッチリ目を開けそうな感じで、いつものように心配しないでと微笑んでいる様で、妙に安心したことを・・・。

今更の大掃除。

 少し遅れた(お正月?)休みをいただいています。
 年中無休の仕事ということで、長期のお休みは交代でいただくので、私の今年のお休みはお正月が明けてからの時期になりました。
 そのお休みもあと一日。
 年末から風邪を悪化させてしまい、年末年始の電話対応ではお話し中に咳こんでしまって、ご相談者に「大丈夫ですか?」と心配されてしまったりしましたが、そんな風邪もやっと治って調子が戻ってきました。

 このお休みは、年末にできなかった大掃除を今更ですが少しずつやり始めました。「年内に終わらせなくてはならない」という焦りや縛りがないので、気持ちが楽です。

 残りの1日、まだまだ掃除をするところが残っていますが、そんなところは見ない事にしてゆっくり休んでみようかと思っています。