ご相談者の立場によって。

 以前、親しいご友人が心配な状況になったので、というご相談を頂きました。
 話を伺うと、ご友人は単身でこちらに来ていて、ご家族は田舎にいるとのこと。ご友人が万が一の時に、田舎にいるご両親はこちらの事もよくわからないだろうから、自分ができるだけの事をやっておけば、少しは参考に
なるかもしれないので、ということでした。
 ご友人という立場なので、葬儀についての決定権はありませんでしたが、田舎からくるご両親が困らないようにという気持ちからのご相談で、わかる限りの情報から複数の提案をさせていただき、それぞれについての説明、
見積の取り寄せ、葬儀社のご紹介をさせていただきました。

 何度かやり取りを行いましたが、数日後、ご友人の方がお亡くなりになり、ご両親と連絡を取りながら、ご相談者が葬儀社に連絡、ご依頼となりました。
 ご両親が到着した時点では、きちんと安置所にご安置されていた状態で、そのまま詳細の打ち合わせを行い、打ち合わせの席にはご家族の中にご相談者も同席されたそうです。

 センターには、葬儀について決定権がない立場の方からのご相談も頂きます。
 先日も、「入院している夫の親が心配な状況なのですが、実の家族は葬儀の事を考えたくないみたいなので・・。ただ、万が一の時にどうしたらいいのか、そのときに家族がどうなってしまうのか心配なので。」とのこと。
 
 いざというとき、悲しい気持ちは同じでも、直接のご家族よりも少しだけでも冷静でいられる立場の人がいると、動揺した状態で判断しなくてはならない状況を少しは回避できるかもしれません。

 ご相談者の立場によって。

春ですね。

 桜の花も散り始めて、すでにはっぱだけになってしまった桜の木がありました。
 暖かい日が続くようになってきて、春だな〜と。外に出るのに気合を入れなくてもいい時期になりました。
 先週はたまっていた内勤仕事を消化する一週間になってしまいましたが、今週はまた外周りに行きたいな、と思っています。

 ただ、先週、斎場が混んでいるという話しを耳にしたので、葬儀社さんは忙しくされているかも。

 まだ残っている内勤仕事をこなしつつ、私の訪問にお付き合いいただける葬儀社さんへ行ってこようと思います。

無宗教での葬儀では

 無宗教の葬儀を希望しているとご相談いただいた際、なぜ無宗教をお選びになられたのかをお尋ねすると、「本人の希望で」とお答えいただくことが多いように思います。
 「本人が宗教を信仰していないので」や、「好きな音楽で送ってもらいたい」など、理由はそれぞれで、ご家族はご本人の希望をかなえてあげたいという気持ちで無宗教の葬儀をされる方も多いと思います。

 先日、無宗教葬をよくやっている葬儀社の担当者と話をする機会がありました。
 故人様は生前、ご家族に「自分の葬儀にお経はやめてほしい。」と遺し、無宗教で葬儀を行ったのですが、ご葬儀後にご家族が「本当にお経は必要なかったのでしょうか、ちゃんと成仏できてるんでしょうか」と心配にな
りご相談にこられたそうです。
 日本人の8割は仏式で葬儀を行っているとのことで、たとえ菩提寺がなくても葬儀ではお経をあげてもらいたいと希望される方も多い中、無宗教葬は宗教色がないため、ご家族にとって大切なお身内をきちんと送れたのか
気になってしまわれたのかもしれません。

 担当者は、「ご心配ならば、納骨の時にお経をあげていただくといいかもしれませんね」とお答えしたそうです。

 ご家族、ご親族が同意している積極的な理由から無宗教での葬儀を選んだ方にとっては満足が大きくなるような葬儀の形だと思いますが、この話しを聞いて、このご家族のお気持ちもわからないではないな・・と思いまし
た。

お別れの時間

 「火葬のみの葬儀が増えてきました」と、最近伺った葬儀社さんのほとんどがおっしゃっています。
 その一方で、「ただ、やはり火葬のみではあまりにも淋しいので」と、火葬のみの葬儀を考えていた方が、一日葬に変更されることも増えてきた、ともおっしゃる葬儀社も。

 火葬のみでの葬儀の場合、やはりネックになるのは「お別れ」の時間が短いことのようです。
 自宅に安置できる環境の方でしたらご安置中に故人様とゆっくりお過ごしになることもできますが、安置所にご安置となると、場所によって、ご面会はできるけれども、「ゆっくり」お別れをするということが難しい場合
も多く、心残りになってしまうかもしれないと考える方が増えてきたのかもしれません。

 安置所でも、出棺前にお別れができるスペースを確保できるような施設もありますので、近くにそのようなところがあれば良いのですが、どこにでもあるというわけではないのが現状です。

 ここ最近で伺った葬儀社さんの中でも、「自社でお別れまでに対応できる安置所を作りたい」とおっしゃる社が複数ありました。
 
 火葬のみでの葬儀を考える方の、その理由については様々です。
 その様々な理由に沿って臨機応変に対応できる設備が必要になってきたと考えている葬儀社さんも多くなっているようでした。

 安置所や葬儀式場などを新たに作るにあたっては、近隣のご理解や市町村の決まりなど、クリアしなくてはならないことも多いですが、自宅に安置ができない環境の方でもゆっくりお別れができるところが増え、多くの方
が後悔なく見送りができるよう、頑張っていただきたいと思いました。

今週も行ってきます

 今週は金曜日に2社の葬儀社さんのところへおじゃましに行ってきます。
 桜の花も咲き始め、気持のよい季節になってきたので外に出るのを楽しみにしていたのですが、どうやら気持ちのいい天気は明日までとか。
 金曜、土曜はまた傘マークがついています。テレビの天気予報で、土曜日は雪になるかもしれないと聞こえたのは気のせいにしたところですが・・。
 また傘を持って出かけることになりそうな外出ですが、普段デスクワークばかりなので、いい運動、いい息抜きにもなっているので天気は気にせずに行ってきます。

喪主様の負担

 先日、告別式の立ち合いに行ってきました。
 ご相談者(この度のご葬儀では喪主様でした)にご挨拶をさせて頂いた際、「やっと半分が終わりました。あと少し。お葬式は疲れますね」とおっしゃっていました。
 葬儀の準備、ご親戚への気遣いなど、慌ただしい非日常である時間の流れは、葬儀を仕切る喪主の立場の方にとって、大切な身内の方が亡くなってしまったという悲しみと、きちんと葬儀をやらなくてはという緊張で、気
持ちや身体へのご負担はさぞ大きくなっていることと思います。

 以前、見学させていただいた斎場の担当者の方から聞いた話しなのですが、通夜・告別式、火葬を終え、初七日法要のため斎場に戻ってくる途中に喪主をされていた方が倒れてしまったことがあったそうです。
 その後すぐに回復され、初七日法要まで無事に済ますことができたそうですが、その喪主様は、無事に葬儀を終えるまで、と、よほど気を張っていらっしゃったのでしょう。

 お葬式を終えた後、緊張が解けて、ご家族が体調を崩されるというのはよく聞く話しです。
 お休みになれる時間がありましたら、細切れの少しずつの時間でも身体を休めていただくとずいぶん違うと思いますよ、と、ベテランの担当者が言っていたのを思い出しました。

昨日は外回りしてきました

 昨日は一日外回りで、3件の賛同葬儀社さんの所へ行ってきました。
 朝9時に出発して、帰ってきたのは夜7時過ぎ。
 各葬儀社さんの所にいたのは約1時間ほどずつだったので、約7時間が移動に使った時間です。
 会社と会社の間が離れているのでそうなってしまうのですが、この移動時間を有効利用。
 葬儀社さんから聞いた話をまとめるのにとても役立つ時間になります。
 電車やバスに乗ったら、聞いたことをメモしてまとめ上げ、次の社に着くころには新たな気持ちで話しを聞くことができます。

 担当者の雰囲気、葬儀に対する意気込み、葬儀について何を一番大切にしているのかなど、色々聞いた話しは、今後のご紹介に、更に役立てられるものになればと思います。

 少し前まで暖かい日が続いていたのに、昨日に限って真冬の気温。最近私が出かける日はなぜか雪が降ったり雨が降ったり・・。
 今週末も外に出かける予定になっていますが、その日はどうかいい天気でありますように。 

聞いてしまった方が早いしわかりやすいことも・・。

 今頃?と思われるくらい世の中からだいぶ遅れてしまってますが、当センターでもフェイスブックページを作ることになりまして、数か月前ほどから本を読んだりして勉強しているのですが、なかなか頭に入らずわからな
いことだらけで悪戦苦闘しています。もう、3か月くらい戦っていたでしょうか・・。
 本を買ってくれたり、読むスピードが遅い私をじっくり待ってくれていた代表も、さすがにジリジリしてきたようです。
 そんなわけで、先日、フェイスブックページのカバー画像などを作ったりしている昔からお世話になっている知人にお願いして色々と教えていただいてきました。

 私の場合、本を読むのが下手なのか、活字だと情報が入りずらいようで、やはりよくわかっている人に聞くのが一番早いしわかりやすい。(事前に本を読んでいたのも役立ちました)
 3か月くらい持っていたモヤモヤがすっかり晴れたので、もう少しで出来上がりそうです。

 今回、フェイスブックページのことだけでなく、なんとなくわかったことがもう一つ。
 一人で調べていると、もともと自分の頭の中にあった間違ったことや勘違いを持ったままなので、スッキリ理解できないことがあるのかもしれないと思いました。

 葬儀のことも、ご自身で本やインターネットでいろいろ調べていらっしゃる方はたくさんいらっしゃると思います。
 センターへご相談される方も、ご相談される前の段階にたくさん調べていらっしゃる方は多いのですが、実際にお話しを伺うと、その方に必要なことについては調べられていないかもしれないと思うことがあります。

 例えば、先日頂いたご相談では、最初は普通に葬儀のことについての相談が進んでいましたが、やり取りをしている中で、そのご相談者にとって必要で大切な事を勘違いされていらっしゃったことに気が付きました。
 プライベートな事なので詳しく書くことはできませんが、菩提寺さんとの関係についてのことで、一般的なことではなく、その方の状況においては大切な事だったため、ご葬儀のことを含めて、その後の菩提寺様とのお付
き合いなどについてご相談を進めました。

 センターでは、なにから決めていけばいいのかわからないという方や、色々と調べたけれど混乱してしまって、という方など、ご相談者の状況に合わせて対応しています。
 勘違いを持ったままだと、混乱してしまうこともあるかもしれません
 聞いてしまった方が早いしわかりやすい事もあると思います。

無事、葬儀が終わりました。

 先日、「無事、葬儀が終わりました。ご紹介いただいた葬儀社の担当者さんは説明書に書いてあった通りの方で、とても良くしていただきました。葬儀の時に担当者の方にもたくさんお礼を言いましたが、あさがおさんか
らも何かの時に感謝していたとお伝えください。」と、ご葬儀を終えた当日にご報告を頂きました。

 ご相談者の方は故人様の知人の方で、心配な状況になった夫の葬儀のことを調べてほしいと、ご対象の方の奥様から依頼を受けたとのことでした。
 子供がいないご夫婦だったため、奥様はご主人様の看病などで忙しいことなどから、葬儀の事を調べる余裕もなかったご様子で、依頼を受けたご相談者はとても重く受け止められていたことと思います。

 詳細をお伺いし、奥様に確認していただきたいことなども含めて数回のやり取りを行い、葬儀社をご紹介、担当者とも直接お会いいただき、奥様ともご相談されて、その社にお決めになり、ご葬儀という流れになりました。

 他家の葬儀について調べ、ご家族に報告する、ということは、とても責任を感じられることだと思いますが、ご相談者の方も、そのご家族に対してお身内のような感覚でお調べになられたことと思います。
 また、それに対応した葬儀社の担当者も、ご相談者・ご家族のお気持ちを汲んで対応していたことと思います。 

 無事に葬儀が終わったとのご報告をいただくと、ほっとした気持ちと同時に、担当した葬儀社さんには「ありがとうございました」という気持ちが湧いてきます。

正直な葬儀社さんを選んでいただきたいと思います。

 センターの対応範囲は東京・埼玉・神奈川・千葉のあたりになりますが、時折関西や東北、北海道、九州、沖縄などからご相談のお電話をいただくことがあります。
 センターの対応地域にお住いのご家族やご親戚が心配な状況になり、遠方にいるご家族、ご親族の方からのご相談ということなのですが、そのような場合、ひとつ、可能であればやって頂きたいことがあります。

 できれば、万が一の時に一番に病院などから連絡が入る方、病院にすぐに駆け付けることができる方がいらっしゃれば、その方とご相談の状況、情報を共有していただくことです。

 以前、関西の方から都内にいるご祖母様が心配な状況にあるので、とご相談を頂きました。
 ご対象者がご入院されている病院の近くにいるご親戚は皆さまご高齢で、何かあったら言いなりになってしまいそうなのでと心配され、しっかりしているお孫さんが任されたとのことでした。
 ご相談では、複数回のやり取りを経て、ご紹介葬儀社とも直接連絡をとっていただき、費用や対応面での安心感などから、万が一の時にはその社にお願いするという流れになっていたのですが、ご逝去され、病院に駆け付
けたご親戚に、病院に入っている葬儀社さんが「うちだったらこの日に火葬ができる」とおっしゃり、そこにいたご親戚の方は、「それならそこにお願いしよう」ということになってしまいました、とご報告をいただきまし
た。

 費用はセンターからのご紹介葬儀社が提示した金額の倍くらいだったとのこと、ご納得されての依頼でしたらいいのですが、気になるのは「うちだったらこの日に火葬ができる」という一言。
 火葬場を予約できるのはどこの葬儀社さんにお願いしても条件は同じです。都内や近隣の市営斎場などにおいては火葬場は原則的に先着順での受付になりますので、どこかの葬儀社が優先的に予約をとれるということはあ
りません。

 また、他のご相談では、ご自身で問い合わせた葬儀社から湯灌の費用は市が負担してくれると説明を受けたとお聞きしました。
 しかし、そこの市では市が湯灌代を負担することはありませんので、おそらく健康保険などから後日支給される費用を湯灌にまわせばというニュアンスで話しをされたのだと思いますが・・・。

 消費者の方が葬儀のことを隅から隅まで知ることは困難だと思いますが、正直な葬儀社さんもたくさんありますので・・・・。