アドバイスに活かせるように。

 最近、斎場の見学や賛同葬儀社さんの会社に行って話を聞いたりなど、色々な話しを伺う機会が多く、とても勉強になります。
 それぞれの立場から、葬儀をされる方の要望や気持ちを汲み取って、出来る限り熱心に対応しているということがよくわかります。
 
 最近の斎場はバリアフリーに対応している所もずいぶん増えてきました。会葬される方が高齢だったり、お身体が不自由な方でも大切な方をきちんと見送れるような配慮がなされています。
 もちろん、まだエレベーターが無く、式場と会食室が1階と2階に分かれていたりする所もありますが、少人数なら出来るだけすべて1フロアで完結できるようにしたり、車いすの移動にスタッフが介助したりなどソフトの面で出来る限り対応したりなどの工夫もあるようでした。

 つい先日伺った葬儀ホールは、オーナーさんをはじめ、スタッフの方々の細やかな心くばりが随所でうかがえる、とても気持ちの良い空間になっていました。
 全体的に明るい雰囲気で、各フロアのところどころに使い捨てのおしぼりが配置され、わざわざ手を洗いに行かなくても気持ち良くいていただけるようにされています。
とても小さな気遣いですが、ホールを利用される方側の気持ちになって、ご葬儀という悲しい状況の中で、少しでも快適に過ごして頂きたいという気持ちが伝わってきました。

 ホールの見学を終えて帰る際、出入り口のドアを開けるときに、私が“このドア、引くんだっけ?押すんだっけ?”とガタガタやっていたところ、ホールのスタッフさんが、「あっ!そうか、そうですね!書いておかないと分からないですね!」と・・。
 結局、そのドアは横にスライドするものだったのですが、私がガタガタやっていったのを見て、こういう人もいるという、とても小さなことに気がつかれたようです。
 恐らく、今頃そのドアには開く方向の「矢印」が書かれていることと思います。
 このホールはこれからもどんどん進化していくだろうなと思いました。

 このような経験も、ご相談のアドバイスに活かしていければと思います。

担当者が変わる不安・・

 先日、某サイトより、第三者による不正アクセスがあり、クレジットカード情報を含む個人情報が外部に流出した可能性があることが判明し・・・・というメールが届きました。
 流出した情報の中に私の個人情報が含まれているとのこと、慌ててクレジットカード会社に連絡し、カード番号を変更する手続きをしたのですが、たったこれだけの手続きをするのに小一時間もかかってしまいました。
 「順番にお繋ぎしますのでこのままお待ちください」のアナウンスから約十数分後、まず、オペレーターにつながり、用件を伝えると、担当部署にまわされ、そこで本人確認と簡単な説明を受け、今度は再発行の部署に、とまた他のところにまわされて、やっと再発行の手続きがおわり、そこで、1カ月ほどは今のカードもそのまま使える状態という説明を受けたので、その間に不正使用された場合はどうなるのかと聞くと、ここではわからないので、先ほどの部署に・・・と。
 15分くらいで終わると思っていたことがそんなこんなで、待ち時間も含めて約1時間もかかってしまい、イラッとしたわけですが、各担当者が親切に対応してくれた事が救いです。
 そのカード会社もいろいろな問い合わせがあるわけで、一人の担当者がすべての質問に対応するというのはなかなか難しいこともあるのでしょう。会社の規模が大きければ大きいほど、担当部署が細かく分かれるというのは仕方が無いことなのですね。

 葬儀社でも、最初はオペレーターや担当ではない人が電話を受け、「担当者から折り返し連絡します」という対応をされている所は多いと思います。
 以前、事前のご相談を頂いた方の中に、センターへご相談される前の段階にご自身で何社か問い合わせをしたが、どこの葬儀社も最初に電話に出た方が相談に対応出来る方ではなく、担当者から折り返し連絡しますと言われて、万が一の時にもそうなるのかと心配してしまったとおっしゃっていた方がいらっしゃいました。
 また、他のご相談者ですが、電話をするたびに違う担当者だったことが不満になり、一人の担当者がすべて対応してくれる所をお選びになられたという例もあります。

 葬儀社に限らず、どのような場面でもスムーズな対応というのは大切な事と、改めて実感しました。

身の回りの整理

 私はなぜか、毎年この時期になると思い立ったように家の中を整理したくなるようです。
 今年も、そんな時期に入ったようで、2週間ほど前から少しずつ物を減らし始めましたが、毎回悩むのがなかなか処分できない趣味の材料・道具のこと。
 新しいことを始めると、また新しい材料や道具が一気に増え、しばらくするとまた他の新しいことをやりたくなる・・の繰り返しで、私の部屋は、友人から「手芸屋さん?」と言われてしまうほどになっています。

 趣味で通っている教室の大先輩が昨年引退されたと聞きました。 
 70代後半の方ですが、終活のためにご自身が持っているものの整理をする時間をつくるためそうです。
 見た目も若く、まだまだお元気にされていらっしゃいますが、動けるうちにと、いくつか通っていた習い事を一旦止めて身の回りの整理をされているとのことでした。
 多くの趣味をお持ちの方なので、整理するのも大変なご様子です。

 ひとごとではありません。私もこれからまだまだ増やし続けるであろう、趣味のもの。

 断捨離の本などでは1年使わなかったらそれは処分の対象にするというようなことも書かれていますが、今は使わなくてもまた何年かしたらやりたくなるかもしれないと、結局毎回そのまま手をつけず・・。
 今年もきっと処分はできないでしょうけれど、少しだけ減らして…と思いつつ、今日また新しいことを始めてしまいそうです。

防寒対策

 暖冬と言われていたとおり、いつもの冬に比べてヒーターも半分くらいの使用量で過ごせていましたが、ここ1週間ほどの寒さで暖房全開になりました。
 乾燥もひどく、のどがガラガラしています。

 冬のご葬儀では、ご会葬に行かれる方もかなりの寒さ対策が必要になると思います。

 最近の斎場では、受付が室内でできるような所も増えていますが、ご会葬者が多い葬儀などでは、外に並んでお焼香の順番をお待ちにならなくてはならないこともあります。
 大型ストーブを置いている事もありますが、この寒さの屋外ですから、温かいのもストーブの周りだけだったりしますので、各自で寒さ対策をしていかなくてはなりません。

 ご葬儀に行かれる際には、どのような状況でも対応できるような防寒対策をしてお出かけください。

今年の年賀状も・・。

 年が明けて1週間が経ちました。もう、お正月気分も抜けてすっかり元の日常に戻った方も多いと思います。
 
 松の内が明け、寒中見舞いのはがきを出す時期になりました。 そこで困るのが、こちらから出さなかった方から昨日届いた年賀状のお返事です。
 昨日届いた一枚の年賀状、お返事は寒中見舞いというかたちで送らせていただきました。

 年々少なくなる年賀状、ここ数年はメールやSNSで済ませてしまう・・。
 年末前には、「今年こそ年賀状を書こう」と思っていても、気がつくと年が明けてしまうという始末で、私自身、今年もSNSに頼ってしまいました。

 今までご葬儀の会葬者人数の予測をたてるのによく使われていた年賀状ですが、今ではスマートフォンや携帯電話に入っている連絡先や履歴なども合わせて確認することが多いようです。

 ただ・・、最近思うのですが、年賀状を書くよりもメールやSNSを送る方が時間がかかっている気がします。元旦が忙しくなってしまうのですね。
 今年の年末こそは、年賀状を復活させようか、気忙しくなる前に・・。

斎場関係者の気持ち

 12月10日にリニューアルオープンしたばかりの練馬区の大泉橋戸会館へお邪魔してきました。
 以前は90名~100名ほどの方が着席出来る大規模葬に適したような式場でしたが、この度のリニューアルでは着席50名ほどの大式場と着席20名ほどの小式場の2式場に分けられ、最近希望される方が多い家族葬やこぢんまりとした葬儀に適した式場に変わりました。
 希望する葬儀の規模によって2式場のうちのどちらかを選べるのは利用者にとってもメリットが高いように思います。
 また、完全バリアフリーに対応し、1階部分の式場と2階にあるお清め室や控室の行き来もエレベーターを使用することができて便利になったうえ、トイレも多目的トイレが導入されていました。

 ご葬儀を行なう方や会葬者への配慮が感じられる式場でしたが、式場を管理されている方から、「どこか、使いにくいようなところはありませんか?」と尋ねられました。
 葬儀社さんなどにもお聞きしているとのこと。
 1階にある2つの式場は廊下をはさんだ近い位置にあることから、以前、葬儀社さんから両方の式場で一度に葬儀を行なうとなると、音が両式場に聞こえてしまうという点をご指摘いただいたとのことで、早速防音設備を発注されたそうです。
 
 斎場関係者の方は、他の式場をいろいろと見て回ったりなどの機会もあまりないでしょうから、普段色々な式場を使用している葬儀社さんの声はとてもありがたいもののようです。
 ご利用される方が気持ちよく使えるようにという、斎場関係者の方のお気持ちが感じられました。

メールではなく、お電話で・・。

 事前相談など、センターとメールでやりとりをされた後、直接葬儀社さんにコンタクトを取られる際にメールを送られる場合は注意が必要です。

 葬儀社さんは外での仕事が多く、常にメールチェックができない事も多々あるようです。また、社によっては数日間パソコンを立ち上げないようなところもありますので、特に緊急のご連絡はお電話でされたほうが間違いがありません。

 ご相談者より、数日前にご紹介葬儀社へメールを入れたのですが、まだ返信がありませんとご連絡を頂きました。
 センターからは、ご紹介葬儀社のメールアドレスはお知らせしていませんが、ご相談者はホームページ内の「お問い合わせ」のページなどからアクセスされたのかもしれません。
 葬儀社からの返信を待っている間、メールはちゃんと届いているのか、あさがおからの紹介と書いたが、わかってもらえているのかなど、色々とご心配されていらっしゃったかと思います。
 センターにご連絡を頂いたので、社に連絡を取り、すぐにご相談者へ返信していただきましたが、電話で連絡をして頂くように事前にご案内していなかったことを反省いたしました。

 お電話の場合、かける方は先方の都合や時間などを気にされることもあるかと思います。
 メールだったら先方の都合のいい時に見てもらえるからなど、ご相談者のご配慮などもあるかと思いますが、お電話のほうが葬儀社さんにとってはありがたい場合もありますので、できれば葬儀社さんと直接コンタクトをお取りになる際はお電話にして頂いた方が良いかと思います。
  例えば、担当者がご葬儀中だったり、打ち合わせの最中だったとしても、何度か着信が残っていれば折り返し連絡をして頂くことができます。

 また、センターにおいても、お急ぎのご連絡の場合には、フリーダイヤルにご連絡ください。そのほうがすぐに対応することができます。

葬儀のことを考えると・・・

 センターに事前相談をされる方は、終活でご自身の将来のためにという方もいらっしゃいますが、それ以外のほとんどは医師から余命を伝えられたり、余命は伝えられてはいないもののそう長くはないと思われたりなど、大変心配な状況の中にいらっしゃいます。

 我が家ごとではありますが、元気だった高齢の実父が最近心臓を患い、入院、ペースメーカーを入れる手術をしました。退院後は生活がどのようになるのかまだわかりませんが、周りの家族も病人扱いをするでしょうから、恐らく今までのようにはいかない気がします。
 
 今回の件で、葬儀のことが頭をよぎり、ご相談者がどのような気持ちでセンターへ相談してくるのかなど、今まで分かった気でいたけれど、もっともっと深く不安に思っていらっしゃるんだと実感しました。 
 お葬式のことを考え始めた段階で、どこを選んだらいいのか、どうしたらよい葬儀で身内を送ることができるのか、また、それ以前にお葬式ってどうやったらいいのか全くわからないという方はとても多いです。
 
 センターの活動は、表向きは葬儀社を紹介するということですが、その内側には、ご相談者の不安を少しでも減らして頂きたいという気持ちがあります。
 万が一の時でも安心して任せられる葬儀社を知って頂くだけでも、少し気持ちが軽くなって頂けるのではないかと思っています。

 今回の父の一件で、色々と気付くことがありました。これからのご相談に活かせればと思っています。

 私の場合・・・・
 万一の時にはどこの葬儀社さんにお願いしようか・・・。選択肢が多くて、1社に絞らなくてはならないのが悩みになりそうです。

エンディングノート

 今日は勉強のため、知人が講師をやるということで、終活セミナーに見学に行ってきました。
 今回おじゃましたセミナーに参加されていた方は、ほとんどの方が私と同世代、この先に訪れる、または今、まさにその状態だったりの、親の介護やその後の葬儀について心配されている方でした。
今回のテーマも介護がどれだけ大変なことなのか、また、いつ訪れるかわからない自分自身の最期のとき(だけでなく、認知や事故、病気になってしまったとき)に、家族や周りの人が困らないためにどうしたらいいのかなどの話しから、葬儀については予め決めておいた方がいい5項目など・・
 
 事前に自分の最期のことについて、自分はこんなふうに送ってもらいたいなど、自分の最期の時のことを考えることによって、自分自身を深く見直して最期までの人生をより良いものにしていくためのものということ、また、遺された者が困らないようにということで、今回はエンディングノートを書くことの大切さも伝えていました。
 エンディングノートは、持っていてもめんどくさかったり迷ったりでなかなか書き進められないかたも多いそうです。
 また、せっかく書いたとしても、それをどこにしまってあるのか、誰に伝えてあるのか、伝えた人はちゃんと覚えているのか、引っ越しなどでどこかにしまいこんでしまってはいないでしょうか、など、その後については、将来、それを託した人が近くに居る状態なのかなどの心配もあるようで、今ではエンディングノートに変わるサービスも生まれているとのこと。
 心配されている方は、調べてみるといいかもしれません。

 私自身、自分のことについては、先の事はわからない、何か起こったときには好きなようにやってくれればそれでいいと思ってるのですが、そんな楽天的な考え方が家族を困らせるのかな~と、ふと考えてしまった一日でした。

以前住んでいた近くの式場に決まる

 たとえば、どこかの会社を訪問するような場合、前もって地図をプリントアウトし場所を確認、その紙を頼りに目的にたどり着くという、これまでのやり方は、スマホの地図機能の前に駆逐されていく方向かもしれません。地図機能で目的地まで、この方向にあと何メートルと案内してくれます。
 地図機能と検索機能が結びつけば、今自分のいる場所から、たとえばコンビニ検索で、どのコンビニが何メートルの距離かまでわかります。

 われわれも、紹介業務をするにあたって、距離は大事な要素です。住所地や病院などから、安置所の場所や、式場、火葬場、そして葬儀社店舗との距離などです。ただ、この距離は、スマホの地図機能が示す何メートルと数値化されたものだけを指すのではありません。それぞれの人の状況や経験に応じて、心理的な距離感というものがあるようです。

 橋を一本はさんだだけで遠くに感じたり、都心に向かっていく逆の方向の地域には遠さを感じたり、よく通っている所には近さを感じたり、以前働いていた場所には近さを感じたり、など様々です。

 先日、紹介社の施行した案件の中で、社の担当者が、この心理的距離感を踏まえて、式場の決定がスムーズに運んだ事例がありました。
 親類縁者がみんな集まれる日ということで、日程重視で、その日程に合わせるように式場を決めなければなりませんでした。担当者は、打ち合わせの中で、喪主が以前、隣接市に住んでいたことを聞き、少し遠いけれども、以前住んでいた近くの式場を提案しました。

 事後のアンケートにおいて、「故人と遺族の親しい関係やこれまでの付き合い方をくみとって、細やかな配慮やご提案をいただいた。必要な事はきちんと、でも押しつけがましい提案は一切無く、深く信頼できた。」とありました。