葬儀の心配ごとも人それぞれ

 センターへご相談される方は、「どこの葬儀社に頼んだらいいのかわからない」という心配をされている方がほとんどですが、やり取りをしているとその前の段階の心配事があり、それは本当に人それぞれです。

 ・相談者と対象者の住んでいる地域が違うので、どこで葬儀をやったらいいか。
 ・菩提寺が地方にあり、葬儀には来てもらえそうにないのだがどうしたらいいのか。
 ・病院からなるべく早く葬儀社に迎えに来てもらってくださいといわれているのですが。
 ・母が車いすでしか移動できないので、母の負担を最小限にしたいのですが。
 ・華美にするつもりはないのですが、親戚に質素な葬儀だったと思われたくない。
 ・家族だけで葬儀をしたいので対応してくれるところはありますか。
 ・火葬のみの葬儀をやってくれるところはこの近くにありますか。
 ・葬儀社のお葬式セミナーに行ったのですが、話しの内容が自分が思っていたのとちょっと違う気がして。
 ・・・・・・。

 これはここ数日間の間に私が対応したご相談者の心配事の一例です。

 人によっては、小さな心配に見えるかもしれないようなことでも、自分が知らないことは大きな心配として不安を引き寄せてしまうのではないのかなと思うのです。

 こんなこと聞いて恥ずかしくないのか、常識的すぎるかな・・・・・
 などの心配は必要ありません。
 小さなことを一つ一つクリアーにしていくことが安心につながるのでは・・と思って対応しています。

 よく、葬儀社さんのパンフレットはホームページなどで「100人いれば100通りの葬儀があります」のようなフレーズを見かけますが、葬儀の前の段階の悩み事も人それぞれに違っています。

事前相談

 葬儀の事前相談をすることをためらっている方は多いと思います。
 センターへ事前相談をされる方の中でも、「本人が頑張っているのに葬儀のことを調べるのは気が引けるのですが」とか、「義理の父(母)のことで相談したいのですが、妻(夫)が葬儀のことを考える気になれないよう
で」と、その配偶者の方が心配をして相談されることもあります。

 たしかに、大切なお身内のお葬式のことを考えるのはとても辛いことだと思いますし、いけないことをしているような気持ちになってしまうこともあるかもしれません。

 センターでは、ご相談者のお気持ちや状況に出来る限り寄り添える対応ができるように心がけています。

 葬儀について具体的に色々知っておきたい方や、まだ先の事ですが・・など、ご相談者の状況に応じて、準備しておきたいことやその方の知りたいことなど、心配で不安な状況であるからこそ、少しでも安心していただけ
るような対応ができればと思っています。

 実際にあるご相談では、娘である妻がまだお葬式のことは考えたくないと言っているが、いざというときにどうしたらいいのかわからないのでと、ご主人が心配してご相談されることや、夫の親の葬儀の事なのですが、今
までずっと同じ葬儀社にお願いしているので、ほかの選択肢を知りたくて・・ただ、私が勝手にやっていることなので家族には知られたくないのですが・・など、喪主の立場になる方の配偶者の方からご相談をいただくこと
も多いです。

 血縁である子供の立場より、配偶者の方の方が少しだけ冷静な感覚でいられることもあるように思います。

 無理にとはいいませんが、葬儀の事は何も知らないよりも、少しだけでも知っている方が安心できることもありますので、少しでも気になった際にはご自身がどのような立場であっても、一度ご相談していただくと落ち着くこともあるかもしれません。

何もわからない方は何もわからない状態でご相談されても大丈夫です。

センターにご相談される方は、「葬儀のことがなにもわからないのですが」「何から話したらいいのかわからないのですが」など、初めて葬儀の事を考えなくてはならない状況で、大きな不安を抱えていることが多く、何もわからない状態で、何から話したらいいのかさえわからないという状況でご相談されることが多いです。
お葬式についてのことは、何度も経験することではありませんので、わからないことも多く、なかなか人に相談しにくいところでもあると思います。また、センターにご相談いただいた方でも、葬儀社さんに直接相談することをためらう方もいらっしゃいます。
ご相談では、「こんなことを聞いていいのか」、や「、常識的なことかもしれませんがわからないのですが・・」などから始まるご相談がありますが、それはわからなくて当然の事だと思います。
恥ずかしがらずに何でもお聞きください。

センターでは、葬儀のことが何もわからない方や、どうしたらいいのか困っていらっしゃる方などをお聞きして、やり取りを通じて葬儀社のご紹介をしています。

ぜひ、担当者とお会いしていただきたいと思います。

 事前相談の際、センターでは、可能な限りでけっこうですが、できれば葬儀社の担当者と直接お会いいただいて、具体的な話をお聞きいただくことをお勧めしています。

 担当者がどのような人なのかということがわかるだけでも、選ぶための選択肢のひとつになりますし、葬儀を依頼する際にも、「知っている」ということが安心感につながることもあるように思います。

 先日、ご両親の将来の万が一の時の葬儀のことで、と、息子さんから事前のご相談がありました。
 センターへご相談される前の段階に、ご自身でもネットでいろいろとお調べになられていたのですが、多くの情報を見たことで、ネットの情報の矛盾している点に気づかれ、何が正解なのかわからなくなられたようでしたが、センターとのやり取りを経てご紹介葬儀社とのご面談などを行ったりなど、積極手にに行動され、どのような葬儀社を選びたいのかということがお分かりになられたご様子でした。
 今後はさらに深くお調べになるようです。

 センターではご賛同いただいている葬儀社さんについては担当者の方と直接話をしたりお会いしたりしたうえで、安全な葬儀社さんとしてご紹介させていただいておりますが、ご相談者によっては各担当者の対応について、合う・合わないということもあると思いますので、お時間がございます際にはぜひ担当者から直接話を聞いたうえでお選びになることをお勧めいたします。

 先日も、A社とB社をご紹介させていただいた段階で、A社を候補にしたいと思われていたご相談者が、両社と直接ご面談をされたところ、ご納得されたうえでB社にご依頼され、「叔父や叔母からもいい葬儀だったといってもらえた」とのご報告をいただきました。

 
 

サービス

 先日のブログで書いた、「新しいパソコン」が、初期不良らしく、修理に出すことになってしまいました。
 結局、家にあった古いパソコンをひっぱりだして、仕事に支障がないような状態にはなったので、修理から戻ってくるまでなんとかしのげたらと思います。
 
 今回、急にネットがつながらなくなたことから初期不良が分かったのですが、自分でいろいろ試してらちがあかず、まずプロバイダーに問い合わせ、担当のオペレーターさんにとても丁寧に対応していただきましたが、パソコン側に問題があるかもしれないとのことで、今度はパソコンのメーカーに問い合わせることに。
 こちらも、とても丁寧に対応してくださいました。
 わからないことについても、細かく説明していただき、新しく教えていただいたこともあり、結果、修理という状況になってしまいましたが、オペレーターさんの対応については満足です。

 私も、仕事では相談を受ける側。ご相談では、不安な気持ちでお電話されるご相談者が安心していただけるような対応を心がけていますが、それが伝わっていれば幸いです。

 以前は、メーカーのサポートセンターのよくわからない対応に、イライラしたことが何度もありましたが、最近はどこに問い合わせをしても、丁寧に対応してくれるようになっているように思います。
 サービス面が強化されるのは、消費者にとってはありがたいことだと思います。

 センターでも、ご相談者が気持ち良いサービスを受けられるような葬儀社をご紹介させていただけるよう、これからも努力していこうと思います。

菩提寺との関係は・・・。

 「あれから意を決して菩提寺にお話ししたところ、そういう事情でしたらと、戒名のことも含めて、ご相談に乗っていただけることになりました。ご心配をおかけしました」。
 電話口からは、安堵のご様子が伺えました。
 
 入院中のお母様には年金が無く、お世話しているご相談者は1人っ子の上にお子様二人を抱えたシングルマザーで、ご自身もローンを抱え窮地に立たされた状態でのご相談でした。
 
 直葬しか選択の余地がなく、現在都内にある菩提寺のご住職とは連絡が取れず、了解して頂けるかどうかも分からないとの由。

 直葬での見積りをお送りすると同時に、先ずはご住職に現状をありのままお話しされ、ご様子を見ることにいたしましたが、その後お母様の容態が急変され、ご連絡を待つ間もなく、お見送りとなり、その夜のご報告となりましたが、何はともあれ当方も思わずホッとした思いがありました。
 
 一方で、菩提寺との思わぬトラブルもご葬儀の担当者から多々伺っております。

 東京近郊では、まだ菩提寺が地域のご葬儀を全て取り仕切っていた名残りで、ご逝去されたら、何を差し置いても菩提寺にご報告するとの習わしから、思わぬトラブルに発展してしまった、エピソードも伺いました。

 引っ越しされてきたばかりで、当地の事情に不慣れなご長男の方から、担当者が直接にお父様のご葬儀のご依頼をいただいた時の事でした。
 
 早速市営斎場を押さえに行くため、依頼者のご長男には、菩提寺へ丁寧にご連絡をして頂くよう申し上げておきましたが、サラリーマンのご長男は、ファックスでご住職にご報告をされた為、ご住職の怒りを買い、さらには勝手に葬儀社さんを決めたことへの反発と相まって、険悪な様相を呈し、一時はご葬儀も危ぶまれる程となったとの由。

 しかしながら、当初ご不満を口にされた住職も、聞き役に徹したベテラン担当者の説得に、いつしか耳を傾け、ご葬儀当日には3者で仲直りし、お父様をお送りされて、無事難局を切り抜けたお話しも伺いました。

 先日、久しぶりに菩提寺の本堂をお借りしてのご葬儀が、しめやかに執り行われました。

 最近は公営の斎場やお近くの民営斎場をお借りし、ご住職にお越しいただいて読経をお願いするケースが多い中、ご相談者の御祖母様をお見送りした菩提寺で、今回はお父様もお送りされたいとのご要望を基に、ご相談を進めて参りました。
 
 菩提寺でのご葬儀では、ご指定の葬儀社さんにお願いされるようなケースが多々ございますが、御祖母様の時と同様にご喪家にお任せになり、本堂でのご葬儀ですので、祭壇を省略されたご葬儀になり、しかもご実家近くとのことで、普段から菩提寺とのコミュニケーションもとれ、担当者曰く、これからご法事が始まるのではと思わせる位、和やかなご葬儀だったとの由。

 一方で、家族御親族のみでのお父様のお見送りは、久しぶりにお集まり頂いたご親族の親交を深める場ともなったご様子です。
 お父様もほっとされたのでは、と思わせるようなご葬儀となりました。

担当者への信頼

  「一から全く何も分からずに困っています。全体で最終的に掛かる費用、葬儀の内容も知りたいと思います」
メールでのご相談で、頂いた一文です。
 最初のご相談での正直なお気持だと思います。

 ご葬儀にご出席される機会はございますが、ご自身が喪主やご喪家サイドとしてご会葬の方々をお迎えする立場は、初めて経験される方も多く、どこからどのように手を付けてよいのか、はたまたどのような準備をする必要があるのか見当がつかず、途方に暮れている状態とのご相談も度々頂きます。

 センターといたしましては、まずどのようなご葬儀にされたいかをお伺いしたうえで、どなたのご意向か、なぜそれをご希望されるのかをお聞きしながら、ご相談内容を整理させていただき、優先順位をお話しして、ご要望に見合う地元の賛同社をご紹介しております。

 また、ご要望に応じて概算の見積りをお取りして、説明書と共にお送りし、ご検討いただいた上で、出来ましたら担当者と直接面談をされるように申し上げてもおります。
 担当者とのご面談は、ご葬儀をお願いするか否かの大きな決め手にもなるからです。

 先日も「信頼できる葬儀社かどうかが決め手」とご面談をされたご相談者から、お帰りの際にはお決めになられたことを、早速にご報告いただきました。

 「本日、担当者の方とお会いして、細かく丁寧に説明して頂き、色々と勉強になりました。◯◯葬儀社さんへお願いすることにいたしました。誠実な対応で信頼できる葬儀社さんです」。

 以前、ベテランの担当者の方から「良いご葬儀だった」と言ってもらえるか否かは、ご葬儀が始まる前で決まってしまう、とのお話を伺ったことがございます。
 
 やり直しがきかないご葬儀だからこそ、如何にご相談者のお気持ちを汲んだ対応をして、ご信頼いただけるかにかかっているとのこと。
 また、担当者はアドバイザーであり、影のサービスの部分でお手伝いをし、困った時、振り向けばいつでもいる存在であることが大事ですとも伺いました。

 これからも、ご相談者からの「信頼」の二文字を肝に銘じて、双方をご紹介できればと存じます。

多くの方々ののご協力のおかげです

 センターにご相談いただき、ご葬儀をされた方から後日ご協力いただいたアンケートのご回答は、葬儀に対して不安をお持ちの方や、どこの葬儀社に頼んだらいいのか迷われている方にとって、センターは安心して相談できる機関ということを実際のご経験から語っていただけるもので、心配されている方が、安心してご相談しても大丈夫と思っていただくことが出来るとても大切なものと思っています。

 センターの活動については、ネットで検索していた時に見つけて頂いたということが多く、サイトを作る際にも葬儀のことで心配されている方へどうしたら安心してご相談いただけるかを一番に考えて作っています。

 先日、お電話での事前相談で「間違いのない葬儀をしたい、センターを信用しているので、事前の見積りはいりません」とおっしゃっていたご相談がありました。
 また、その後ご紹介葬儀社の担当者と直接お話しいただいた際にも、担当者の「見積りを作りましょうか?」という問いに「信頼していますから、見積りはいりません」とお答えになられたそうです。
 見積りは葬儀社を選択するための検討材料やご予算と比較するなど、多くの方が必要とし、見積りを踏まえて葬儀社を選ぶという事が多い中、センターを信用しているので事前の見積りは不要と言われ、とてもありがたいと思う反面、「間違いのない葬儀をしたい」というご相談者の一番のご要望に対応できる葬儀社を必ず紹介しなくてはならないという、気が引き締まる思いで対応させて頂きました。
 
 ネットでの情報はどこまで信じたらいいのかわからないと思われている方も多いと思います。私自身も、色々検索した時にどれを信じたらいいのか分からなくなることも多い中、センターを信頼していただくことは、センターから紹介させて頂いた葬儀社も信頼していただいているという状況にあると実感しました。
これは、今までのセンターの活動の中で、実際にご相談いただき、葬儀をされた方からご協力いただいた多くのアンケートのご回答や、センターの活動にご賛同頂いている良心的な葬儀社さんのおかげだとつくづく思っています。

 これからも、葬儀で後悔してしまう人が少なくなるように、安心してご相談いただけるサイト作りを頑張りたいと思います。

都内の方は、都内でのご葬儀を希望・・・?

「正直なところ都外は考えておりませんでした。できましたら都内がいいのですが・・・」
 ご相談者からお話をお伺いし、お見積りをお取りする段になり、式場等の御希望も特別無しとのお話でしたので、地元の賛同社の担当者さんに相談したところ、最近特にご相談者の地域の方は都内ではなく橋一つ越した都外でのご葬儀が多いとの情報をいただき、早速に見積りの作成をお願いし、ご相談者に見せしたところ、上記のご返事をいただきました。

 市営斎場ですので、都内の方がご利用される場合は市外扱いになりますが、それでも都内の民営の斎場に比べ、費用が抑えられ、何よりもお近くで、火葬場が併設されておりますので、ご葬儀後の移動もなく、ご会葬のご高齢の方々にも合わせられるのではとご提案いたしましたが、都外でのご葬儀は想定外とのこと。

 一般ご会葬者の多くはご近所の方々ですが、ご親族の方は都内在住なので、やはり都内でのご葬儀をとのご要望に、急遽、都内でのご葬儀の再見積りをさせていただきました。

 改めて都内という枠に限定されることで、ご相談者もご親族の方がお越しになりやすい斎場を幾つか提示され、それに伴い見積りの内容にも、ご質問を頂きました。

 ご葬儀は迫っているが、ご相談者にとって初めての経験で、当初の漠然としたお気持ちもお見積りを取り、お別れの場所が指定されることで、よりリアルに現実味を帯びて整理されてきたようです。

 その後一旦ご葬儀はご要望の都内での方向に切り替えましたが、お母様の「市営斎場に以前伺った折、大変綺麗な斎場だった」とのお言葉で、最初のご相談から1週間後、再び振り出しに戻り、市営斎場でのご葬儀となりました。

 最後のお別れの場となる斎場選びはご葬儀の要になりますので、お時間の許す限りご納得のいく形をとられることをお勧めいたします。

初めてのご質問は・・。

 「初めてのことで何もわからないのですが、病院で亡くなったら私はどうしたらいいでしょうか」
 以前、初めてお身内の葬儀のことを考えなくてはならない状況になったご相談者からいただいた、開口一番のご質問でした。
 このご質問、もしかすると、多くの方が漠然と不安に思っていることかもしれません。

 私も葬儀関連の仕事に就く前、特に葬儀のことを考えなくてはならない状況にいなくても、「みんなどうしているんだろう」と漠然と考えていました。
 私の記憶の中では、ドラマなどでも、「ご臨終」のシーンの後は「お葬式」のシーンになってしまっているような?
 病院で亡くなってから、お葬式までの流れの部分、どのような流れになっていて、その中で自分は何をしたらいいのかなどの具体的な事がよくわからないという方は意外と多いかもしれません。

 ご相談される方によって、知識があるところ、わからないところは様々で、また、状況や考え方によっても流れが違ってくることもあります。

 お身内に心配な方がいる場合、なかなか葬儀の事を相談する気持ちになれない方もいらっしゃると思いますが、漠然とした不安から解放されたあとは、ご看病に専念して頂くこともできると思います。