複雑な想い・・。

 葬儀の事前相談をされる方の想いは様々なものだと思います。
 「万一の時に慌てたくない」「葬儀で後悔したくない」「騙されたくない」など、大切なお身内のご葬儀を台無しにしたくないという強い思いがあるからという一方で、ご対象の方が頑張っているのにという思いの中で複雑なご心境の中で「葬儀のことを考えていいものなのか」と思われながらご相談される方もいらっしゃいます。

 ご対象の方がご入院され、ご心配な状況である事、また、ご高齢ということもあり、万一の時に備えてということで承ったご相談がありました。
 お孫さんからのご相談で、お婆さまのご様子をお聞きすると声が詰まり、お電話でも本当にお辛い中でのご相談ということがわかります。
 ご相談当初、センターからは2社をご紹介させて頂き、それからしばらく経ったころ、そのうちの一社の担当者と直接お話しをして頂いた時点でご連絡を頂きました。
 センターからはもう一社もお会いいただいてお話しされてはいかがかとお勧めしましたが、相談をした担当者がとても信頼できる人だったということに加え、葬儀社の人と話をして、とてもエネルギーを使ってしまったので、また、その気になったらもう一社とも話しをすることもあるかもしれませんが・・・とおっしゃっていました。

 私達は、普段から葬儀についての話しをすることがあたりまえな環境にいるため、葬儀社の担当者との話しや問い合わせなども普通に行なっていることですが、本人が生きるために頑張っているのにという状況の中で大切な人の万一の事を考えなくてはならない、という複雑とは言い切れない感情の方にとって、葬儀社と話しをすること自体、とてもエネルギーがいることなんだと改めて感じました。

 センターでは、葬儀社をご紹介した後に、できれば担当者と直接お会いしていただいて、ご相談することをお勧めしていますが、ご相談者側の気持ちにもう一歩踏み込んで対応できるよう心がけなくてはと思います。

葬儀社が遠いので・・・

 以前、都心の病院でお身内の方がお亡くなりになり、病院に入っている葬儀社と話しをされたところ、葬儀社の所在地がご自宅から離れていたことで、できれば自宅近くの葬儀社がいいのでとご相談を頂いたことがありました。
 自宅から近い葬儀社のほうが、なにかあってもすぐに対応してくれると思うからということがこのご相談者が近くの葬儀社にしたいということの理由でしたが、実際にはそれだけでなく、近隣の状況に詳しいことによるメリットなどもあります。
 地元に詳しく、近隣の斎場に精通しているからこその臨機応変な対応も期待できるかと思います。
 例えば、ご葬儀後にご家族・ご親族の皆様と食事に行きたい等のご要望にも、近隣の料理屋さんを紹介できるなど、ご葬儀前にはお考えになられていなかった急なご要望にもスムーズに対応していただくことが可能になる場合もあります。

 基本的に、公営斎場や民間の貸式場などはどこの地域の葬儀社でも対応することができますが、遠い斎場の場合、使いなれているかという点については不安があります。
 ネットなどで広域の施行範囲を謳っているところなどもありますが、その会社がどこにあるのかなども調べたほうがいい場合もあるように思います。

 先日、都心の病院でお亡くなりになり、ご自宅がある府中で葬儀を行いたいとご相談を頂きました。ご相談者は、最初、病院に入っている葬儀社さんにご依頼するおつもりだったとのことでしたが、府中はここから遠いので対応は難しいと断られてしまったとのこと。
 センターからはご相談者が希望されている斎場にとても精通し、すぐに対応出来る葬儀社をご紹介させていただき、無事にご葬儀を終えられました。
最初に断られてしまった時には、ご家族はとても心配になられたことと思いますが、無理に対応してもらったところで満足のいくサービスは受けられなかったかもしれません。

 葬儀社とのお付き合いは、ご家族によっては葬儀後にも長く続くこともあります。
 信頼できて近くにある葬儀社を選ばれるのが安心につながるのではないかと思います。

忙しくされている方にとって・・・。

 ご葬儀という大事を終え、ほっと一息つきたいところではあると思いますが、ご家族にはご葬儀後の様々な手続きが控えています。
 ご葬儀後の手続きには期限が短いものもありますので、早いうちに行なって頂いた方が良いことではあるのですが、多くの項目があり整理されるのも大変かと思います。
 葬儀社では、ご葬儀後の手続きについての説明もしてくれますので、わからないことなどはその都度、葬儀を担当された葬儀社さんにお聞きいただくと分かりやすいかもしれません。

 先日、事前相談で対応させていただいているご相談者より、事後の手続きについての一覧表はないですかとのご質問をいただきました。
 ご相談者は普段からお忙しくされていらっしゃる方で、弔事とはいえ、会社もそんなに休むことができないため、事前にできることは時間がある時に出来る限り済ませておきたいとのこと。
 ご相談者ご自身でも、インターネットや書籍などでお調べになられたそうですが、手続きだけではなくご葬儀後のしきたりなどに触れているため、手続きしなくてはならない事だけが一覧になっていてわかりやすいものがあるといいと思われたそうです。
 結果、ご紹介させていただいた葬儀社の担当者が用意してくださり、受け取りましたとのご報告をいただきました。
 これから少しずつ、用意できるものは用意し、記入できるところは記入して備えておきたいとおっしゃっていました。

 近年、お香典返しをご葬儀の日に済ませてしまう「即日返し」というやり方を選ばれる方が増えています。
 お香典返しは、名簿を作り、品物を選んで注文・・・・など、特に数が多い場合にはとても手間のかかる作業になりますが、ご葬儀の日に済ませてしまう事でその手間がなくなるということから、ご葬儀を終えた後にも手続きなどで忙しくなるご家族にとってはありがたい方法であると思います。

 葬儀のあとの手続きなんだから、そんなに急がなくても・・と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それはひとそれぞれで、普段からとても忙しくされている方にとっては大切な事なのだと思いました。

相手の立場にたって・・・。

秋も深まった頃、数ヶ月前から時折ご相談のメールを頂いていた方のお父様が急変され、以前に当方がご紹介し、見積りを検討された葬儀社さんに直接ご連絡を取られ、深夜の搬送となりましたが、早速に無事ご安置されて、ほっとされたメールが届き、当方も安堵した矢先、翌日の深夜、今度はためらいがちなメールを頂きました。

 メールには、こちらがご紹介した方ではない方が担当され、その方とのお話し合いが少しぎくしゃくしているが、ご葬儀が終わるまでそのことを言おうかどうしようかとお迷いのご様子が書かれておりました。

 ご紹介した担当者に伺ったところ、他家のご葬儀に取り掛かり中でしたので、最近入社された方ですが、他社で長年ご葬儀にたずさわっていた先輩の方に引継ぎをして、担当をお願いしたばかりとのこと。

 ご相談者はご家庭の事情で直葬をご希望されていたところ、ご親戚の反対に遭い、やむなくできるだけ質素な1日葬をご希望しておりましたが、担当された方は同じ質素でも、昔からのオーソドックスなご葬儀を念頭に置いて、打ち合わせをされたご様子です。

 担当された方もご自身のご葬儀に対するスタンスを持って対応しておりますが、これからのご葬儀はどれほどご相談者の立場に立てるかが大きな鍵になるように思われます。

 早速にご紹介した担当者が間に入り、一つひとつご納得のいくご相談をされ、お父様を無事お見送りすることができ、ご相談者共々ほっと安堵いたしました。

 お相手の立場を理解すると言葉では言えますが、どれだけご理解いただけるかは難しい問題です。

 以前お話をお伺いしたベテランの担当者の「ご葬儀はとことん二人三脚でいきます」という言葉が思い出されます。
 葬儀社さんによっては何でもリードしていく社も有りますが、葬儀屋の葬儀ではないですから、一緒に歩きましょうというスタンスで、すぐに打ち解け、ゆるやかな放し飼いの中でお手伝いをしていくだけですとのこと。
 ご葬儀に携わってきたベテランの極意を改めて噛みしめています。

 今年も残すところ、後わずかになってしまいましたが、当方の担当も本年最後になりました。
 この1年、拙いブログにお目を通していただき、ありがとうございました。
 来年も引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
 少し早めになりますが、
 よいお年を!

ぼんやりとした不安

 ご相談では、ご逝去から葬儀までの間の流れがよくわからないとご質問いただくことがよくあります。
 お葬式については、ご葬儀に参列された経験などから想像がつきやすいのかもしれませんが、ご逝去、搬送、ご安置の流れというのは、日常の話題に出るような話しでもないですし、経験された方にわざわざお聞きするようなことでもないと思うので、葬儀を考えなくてはならない状況になった時に一番先に訪れる不安なのかもしれません。
 一般的には、病院や施設など、お亡くなりになられた所へ葬儀社または葬儀社が手配した寝台車がお迎えに行き、ご安置場所まで搬送、ご安置という流れになるのですが、具体的にどのような状態になるかの想像がつきにくいのかもしれません。
 
 ご葬儀については、このように要所要所の細かい所がなんとなくよく分からないということが、ぼんやりとした不安になっている事もあるようで、事前相談などでお伺いしたご質問が解明すると、「なんだか少し安心しました」とおっしゃっていただくことも少なくありません。
 
 センターでは、葬儀について不安に思っている事などのご相談などにも対応しながら葬儀社のご紹介させていただいています。

出向いて打ち合わせしないといけないの?

先日、葬儀から少し経ってお願いしたアンケートにおいて、当センターを利用した理由について、次のようにありました。

「父の葬儀の時、内容や規模に対しての費用がとても高く感じ、疑問を持ったのがきっかけです。父の時は葬儀の知識もなく、亡くなってから探し始め、準備不足を感じたので、今回は自分自身納得の行く式を行ないたくて、紹介センターさんの抱負な情報と中立な立場から最適な葬儀社を選択していただきたく相談をしました。」

葬儀前の相談の時にお伺いした話では、「以前のお父様の葬儀の時に、両親の自宅のある○○区から遠いところの葬儀社を頼んでしまい、遠いので打ち合わせに行くだけでも大変だったので、今回は近いところにしたい」ということでした。

たしかに、一度経験しますと、何に注意しないといけないのかはわかると思います。いざ葬儀の打ち合わせをするときに、そのたびに葬儀社に出向いて打ち合わせしないといけないのか、など、どこにもそん情報は出ていません。この指摘と不快感は珍しいわけではなく、以前にも同じようなことが何回かありました。

また、ネットPRで広範囲に施行している所の中には、さまざまなところに営業所があるように見せかけていているが、実際には営業所のようなものはなく、都内の一か所にある会社から打ち合わせしないといけないので、対面での打ち合わせを極力しないようにしたり、事前の対面での相談をしないようにしているところもあります。

いずれにしても、そんな経験を一度もしなくてもいいように、われわれもより適切な情報提供の仕方で提案をしていきたいと思ってます。

リピートの輪

 7年前、入院中のお父様の万が一に鑑み、「安心、誠実な葬儀社の選択をしたい」と当センターのご相談フォームの備考欄にお書きいただいて以来、ご相談者から先月6回目のご葬儀のご依頼をいただき、お受けいたしましたが、前回から参加の担当者にとりましては、ある意味新たな幕開けとなりました。

 昨年春、ご相談者から5回目のご依頼を頂いた折、過去4回共お願いしておりました葬儀社さんをご指名いただきましたが、当の葬儀社さんが事情によりご連絡いただいた直前に廃業するというに事態に、急遽新たな賛同社さんのご紹介というハプニングがございました。

 ご相談者にとりましては寝耳に水で、過去4回お世話になっていた葬儀社の担当者さんには全幅の信頼を寄せ、ご自身の最期も見送ってもらいたいと、ご相談者自ら生前予約までされていらっしゃったとのこと。
 
 「父の葬儀から叔父の葬儀まで今まで4回もお世話になり、私共のわがままになりがちな要望もきちんと受け止め、対応していただきました。
そのような私共の気持ちを受け止め、よりよい見送り方を考えていただける葬儀社の担当者さんを希望いたします」
 新たに賛同社さんをご紹介するにあたっての、切なる願いをいただきました。

 ご紹介する当方も、以前の担当者とは過去何回も立会いでお目に掛かり、お仕事ぶりを拝見してよく存じておりますので、新たにご紹介する賛同社の担当者の方も前の方に匹敵すると思われる方をご紹介できる旨申し上げたところ、「以前の担当者の人となりをご存じでしたら、私共の葬儀社選びの基準もご理解頂けるものと思い、安心いたしました」とのご回答をいただき、思わず襟を正す思いをいたしました。

 新たにご紹介いたしました賛同社さんとご面談をされた1ヶ月後、義母様のご逝去をお迎えになり、ご相談者から早速に通夜前日には無事滞りなく、進行しているとの、ご報告をいただきました。
 一方で、新たな担当者の方には前回までの事情を説明し、今回は新たな第一歩となり、試金石でもある旨申し上げ、プレッシャーを掛けてしまった感も否めませんでした。

 あれから1年余、再びご連絡をいただき、無事新たにご葬儀を終えることができました。
 再び、新たな第1歩が踏み出されました。
 これからもリピートの輪がさらに繋がっていく様、賛同社の担当者の方々と二人三脚を組みつつ、更なる努力でより大きな輪にしていけるよう頑張りたいと思います。

お寺の貸式場。

 先日、「駅から近いところにある式場」を第一の優先事項に思われているご相談を承りました。
 あいにく、近隣駅の近隣には葬儀式場がない地域だったので、同じ沿線で少し離れた駅からは近い、お寺が管理する貸式場をご案内させていただいたのですが、提案をさせていただいた時点で、ご相談者のご家族が少し難色を示されていました。
 その会館は、貸式場として使用できるところで、宗旨宗派問わず、どなたでも利用できる式場なのですが、「お寺が管理する会館」というとで、そのお寺の宗派と違う宗派の方や、特に信仰が深くないような方にとっては少し違和感があるのでしょうか。
 ご相談では、どのような宗派の方でも使用できる貸式場になっている旨を説明させていただき、納得していただいたうえで、その会館でのご葬儀となりましたが、ご自分で調べているような場合などでは、きちんとした説明がないと躊躇されてしまうかもしれません。

 たしかに、お寺にある信徒会館などは檀家の方以外の使用ができないような所もありますが、貸式場として、どなたでも利用できるようにしている会館も数多くありますので、選択肢に入れられるような場合には葬儀社さんなどに問い合わせてみるのもいいかもしれません。
 センターでもそのようなお問い合わせに対応しています。

安置所とか火葬場とか・・・

 安置所、式場、斎場、火葬場・・・葬儀のことについて初めて調べ始めた人にとっては、どれが何で、流れはどうなるのかという実際の動きについて、ぼんやりとわかったような気がするけれど、具体的にどのような動きになるのかということが、混乱して分からなくなるような場合があるようです。
 センターへのご相談でも、初めて葬儀を行う方からは、この流れがよくわからないとご質問をいただくことがあります。

 先日のご相談でも、幾度かのメールのやりとりの後、概算見積書をお送りしたのですが、見積書を見た段階で、いままでぼんやりと分かったつもりでいた病院から葬儀までの自分達の行動や流れについて、よくわからなかった所が具体的になったようで、ご質問をいただきました。
 ご質問に回答させていただき、「すっきりしました!」との返事をいただき、ほっとしたのですが、このご相談者のように「すっきり」していただくことは、安心につながる大切なことだと改めて思いました。

 なんとなく、わかっているような、わからないような・・・漠然とした疑問は不安になる要素になるかもしれません。
 小さなことでも、ご相談いただければと思います。
 また、センターだけでなく、センターからご紹介させていただく賛同葬儀社さんは、ご依頼者の疑問にもひとつひとつ丁寧に応対してくれます。
 ご葬儀後にご協力いただくアンケートでも、具体的に「説明が分かりやすかった」などの評価をいただくような葬儀社さんも多くいますので、安心して問い合わせていただければと思います。

新たな納骨先・・

 「今のお墓を守るのは私が最後なので、自分が亡くなるまではきちんと守っていこうと思っています。」
 おひとり暮らしの親戚が心配な状況なのでと、葬儀のご相談をされた際にご相談者がおっしゃっていました。
 菩提寺のご住職にご親戚の葬儀の相談をされた際に、「出来る限り最後まで、ご先祖様をご供養してあげてください」と言われ、ご相談者もそうすることにお決めになられたとのこと。

 最近、葬儀のご相談の時だけでなく、プライベートでも「自分が最後なので、今あるお墓をどうしようかと考えている。」また、「改めてお墓を買っても次に守る人がいないし」など、葬儀だけでなく、納骨先をどうしたいかなどの話しをよく耳にするようになりました。

 私自身も将来は、お墓の始末をしなくてはならない立場なので、センターの直接の専門分野ではありませんが、納骨堂や自然葬、手元供養などについて、ときどき自分で調べることもあるのですが、そのあたりのことを専門にやっている知人に話を聞くこともよくあります。
 その人いわく、はやり、ここ数年はそのようなご相談も多くなってきたとのことでした。
 
 インターネットで葬儀社を探そうとしたところ、たくさんありすぎてどこを選んだらいいのか分からなくなった、混乱してきた、などでセンターへご相談される方も少なくありませんが、これは納骨堂やお墓、散骨等に関しても同様のようです。

 昨年葬儀を終えたご依頼者から、「お墓が無いので、新たに用意しなくてはならないのですが、室内墓や樹木葬で良いところはご存じないですか?」との問い合わせをいただきました。
 このご相談者もご自身でお調べになられたそうですが、情報が多く、また、ホームページの情報だけではどこがいいのかよくわからなくて・・・とのこと。
 
 新たな納骨先を考えなくてはならない場合には、「遺された人たちが納得のいく納骨のやりかたで」というのがこれからは多くなってくるかもしれないと思っています。