担当者との面談をしていただきたい。

 ご葬儀はやり直しが出来ない分、ご喪家から良いご葬儀だったとお声を掛けていただくことが、担当者の使命でもあります。
 そのためにはご喪家の方々がどんなご葬儀をされたいのか、お気持が見えてくるようなアドバイスをしていくことが、私共の任務にもなっています。
 
 慣れないご葬儀に直面され、漠とした思いの中で一つの手がかりとして場所、規模、予算、内容、日程の五つの重要項目が挙げられ、それぞれにご希望を当てはめていきます。
 この中から、優先順位を決めていくと、ご喪家としてご自身は何を重要課題としていくかが、次第に整理されてきます。
 そのご要望に合った賛同社を私共はご紹介しておりますが、出来ましたらもう一つのハードルを越えていただくことを願っております。
 
 見積りをお取りした後、ご検討され、直接賛同社の担当者と面談をしていただくことです。
 見積りでは分りにくい具体的な内容をお知りになるだけではなく、担当者とのコミュニケーションを計り、これからのご葬儀を一緒に乗り切ることができるか否かをチェックされることも重要な要素になってきます。

 実は、ご葬儀では担当者との相性が事のほか重要性を帯びてくることがしばしばあります。
 様々なプレッシャーと不安を抱えているご喪家のお気持をどれだけ汲んで差し上げられるか、担当者としての技量が問われる時でもあります。
 ところが、担当者として気を利かせたつもりが、時として空回りする場面も出てきます。
 担当者の振る舞いとしてどんなに完璧を目指しても、ご喪家の意に沿っていなければ全て御破算になってしまいます。

 先日頂いたアンケートの中に、担当者のプロ意識は分るが、もう少し放っておいてほしかったという意見がありました。
 お別れの儀では悲しみに浸りたかったが、イスを勧められたりして、かえって気が散ってしまわれたとのこと。
 意思の疎通が足りなかったようです。
 ベテランも常に相手の気持になることを忘れずに・・・。

みそかつサンド

 先日、名古屋が拠点の喫茶店「コメダ珈琲店」へ行ってきました。スターバックスやドトールなども行きますが、こちらは個人の喫茶店を思わせる外観、店内で、メニューもそのような雰囲気です。私は昨年、神奈川県で知りました。その後、埼玉県と都内(板橋)にも店舗ができたので、時々利用させてもらっています。メニューを見ると、新しく追加されたものがありました。それは、みそかつサンド。一人で食べるには少し大きいかなと思うサイズですが、とてもうまい。さすが名古屋が拠点ですね。海老カツサンドも新たに追加されていましたが、次回もまたみそかつサンドを食べようと思います。

満足のいくご葬儀をするために欠かせない条件は?

 やり直しがきかないご葬儀にとってご予算の問題、担当者の対応等のサービスの質、どちらでご葬儀をされるか、場所の問題等どれもご満足いただく為にはかかせぬ条件です。
 
 その中であえて順番を付けるとしたらどのようになりますでしょうかとご相談者に質問させていただくことがあります。
 ご葬儀を相談したいがどこからどのように手をつけてよいのか糸口さえも掴みにくいとおっしゃる方も多くいらっしゃいます。
 漠然としていたお気持でお話をされているうちに整理され、どんなご葬儀がお望みなのか気付かれるとご要望も具体的になり、そのご要望により即した賛同社がご紹介できるようになります。

 昨年から今年にかけて、当センターのご相談フォームにお問い合わせ頂いたメールのやりとりの中でお尋ねしたご予算、サービス、場所のご希望順の統計をとってみますと、サービスと場所にこだわる方が圧倒的に多く、ご予算を希望された方が少ないのは意外でした。
 世の中少しでも安く出来るだけ切詰めたいという方よりも、お気持を重視され、手厚く葬りたいとご希望される方が、まだまだ多くいらっしゃるようです。

 ご列席の方々から「良いお式でした」とわざわざお声を掛けて下さったと依頼者の安堵の声が聞こえるようなアンケートをいただく時は、葬儀社をご紹介した当方も一緒にほっと肩の荷がおりたように感じられる一瞬です。

 その良いご葬儀を陰で取り仕切るのは葬儀社の担当者の方々です。
 ご葬儀は担当者の力量が大きくものを言うようです。
 立会いに伺ったりして脇から見ていますと担当者の個性が発揮され、その人となりが自然に出ている方のほうが、全体のムードを押し上げているように思われます。

iPad2

発売が延期になっていたiPad2が発売になりましたね。私はまだ実物を見ていませんが、知り合いの方が購入し、お話を伺ったところ、前モデルよりも軽く、薄く、処理が速く、確実に熟成されているそうです。タブレット端末も続々と新しい機種が登場しています。最近CMで見る、auのモトローラー社製のタブレット端末も気になります。auのタブレット端末は、iPadでは見れないflashが再生できるそうです。インターネットなどの情報でしか確認していないので、近々、お店で確認しようと思います。

ご遺体とその後の法要は…

 3月11日から早6週間が過ぎようとしています。
 依然として行方不明の方が多い中、少しの手がかりを求めて臨時の安置所になっている体育館や研修所へお身内の方を捜し回る御家族の姿をTVカメラが追いかけています。
 身元確認が急がれますが、益々困難になっていくのが現状のようです。
 それでも各方面からの支援も活発になり、少しでもお亡くなりになった時の状態でご家族に引き合わせたいと、関西からは大量のドライアイスが運ばれたというニュースを目にしました。

 その一方で、ドライアイス以上に活躍できると思われるエンバーミングの情報があまり浮上してこないのですが・・・。
 ご遺体の損傷を修復し、細菌の感染を防ぐ意味からも出来るだけ多くの方にエンバーミングが施されることを期待したいのですが、ご遺体が身元不明者でご家族の同意が出来ない場合は難しいのでしょうか。
 しかし、神戸の震災の時、エンバーミングを施したことにより修復され、身元が判明したという記事を目にしたことがありましたが・・・。

 先日は福島の原発近くで津波の被害に遭われ、お亡くなりになったお父様の法要のことで、お身内の方からお問い合わせがありました。

 ご遺体は地元で荼毘に付されましたが、ご遺骨は木箱に入れられ、菩提寺もお墓も全て流されてしまい、ご住職も東京に避難されている身が現状とのこと。
 ご遺骨を骨壷に移し、百か日忌には法要をしたいので、法要とお食事が出来るところのご紹介をと希望されていらっしゃいました。
 しかし、避難されていらっしゃるとは言え、菩提寺のご住職がいらっしゃいますので、まずはご住職のご指示を仰いだ上のご相談になる旨申しあげました。

 「何年掛かるか分らないが、必ず菩提寺のお墓に納骨しますので、しばらくの辛抱です」と電話口のお声が少しホッとされたように感じられました。

イス席の式場でのお清めで…

 ご家族・ご親族や親しい友人に見送られてのご葬儀が最近ではごく普通に執り行われるようになってきました。
 都会を中心に流れとしてはむしろこちらが主流を占めるほどです。

 参列される方々もご高齢の方が多くなり、式場でのバリアフリー化は進んできましたが、一方でそれに伴うソフト面でのきめ細かな臨機応変な対応も見逃せなくなってきました。
 
 時に参列される方の中にはお身内の方で介護が必要な方もいらっしゃいます。
 できるだけ最後のお見送りをさせてあげたいと願う、ご喪家のご要望を汲み取るためにも、葬儀スタッフの中にヘルパーさんの資格者の必要性もでてきました。

 また、最近立会いにうかがった斎場では通夜のお清め所が和室のため、イス席の式場でのお清めになりました。
 ご高齢者が多いので、イス席での通夜ぶるまいとなり、通夜の儀式の読経とご焼香が終わった後、式場にテーブルセッティングがほどこされました。
 祭壇と棺の前にはテーブルがTの字に並べられ、お食事のご用意が整いました。

 棺に向っての献杯に始まり、故人も交えてのお食事会のような和やかな雰囲気が伝わってきます。
 親しかった皆様とご一緒の最後の晩餐会に故人様もさぞかし安心して旅立たれるのではと思わせるような通夜でした。

IDとパスワード

 リスクを分散させるため関西へも本社機能の一部を移す、といったように、震災は企業のあり方にも再考を促しています。大企業さらには国家のあり方についても、平時には一極集中は効率的なメリットを存分に享受できるけれども、非常時には危険極まりないというわけです。

 これは大組織にだけ関係ある問題ではなさそうです。われわれのような小さなところでも考えておいたほうがよさそうです。たとえば、データを取り出すのに、特定の場所に行かないとだめだとか、特定のパソコンでないと取り出せないというようなことは避けるようにしていかないといけない感じが強くしています。

 2年ほど前から徐々に浸透してきている「クラウド」は解決法の一つになると思います。クラウドが説明されるときに大体最初に取り上げられるGメールで例えれば、IDとパスワードさえあれば、場所やどのパソコンかは関係なく、ネットに接続できる環境さえあれば、Gメールにアクセスしてメールを確認したり、やり取りすることができます。

 当センターでも、前から、メールでのやり取りはすべてGメールに転送し、データのバックアップ用に使っていました。メールデータのバックアップからさらに進めて、他のデータについても、どこからでもスタッフがアクセスして情報共有きる仕組みにできれば、かなり安全度が高まると思っています。

 ところで、クラウドを前提に考えるとき、ものすごく大事だと改めて思ったのが、IDとパスワードです。ルールをきちんと作って管理しないとゴチャゴチャに混乱してしまうと痛感しました。いつも利用しているパソコンなら、IDとパスワードを自力で入力しなくても、自動入力されてログインとなるでしょうが、これに慣れすぎると、違うパソコンを使う時など大変な目にあいます、というより実際あいました。昨日は、利用するサイトのIDとパスワードを整理しだしたら、一日がつぶれてしまいました。ATMの静脈認証ような個人認証システムが早くできないかと思いました。

家に帰してあげたい・・・。

 被災地の映像は辺り一帯がモノクロームの世界のような瓦礫の山を映し出していました。
 瓦礫の山が続く中、谷間の一角に咲く花のように色とりどりのお花が空き瓶に生けてある空間がありました。

 「ここは我が家の玄関口なんです。未だ行方が分らない女房のために玄関の空間だけは綺麗にしておかないと・・・」
 何としても、奥様を我が家に連れて帰りたいとご主人の願いが込められていました。

 話し代わって、昨今のご葬儀では病院でお亡くなりになられた場合、都会を中心に搬送先がご自宅以外の安置所をご希望される方が大半をしめるようになりました。
 ご事情は様々ですが、集合住宅への配慮やスペースの問題を抱えながらも、一方では長患いの末ご自宅にお帰りになりたがっていた故人様のお気持を汲んで、旅立つ前にご自宅にお迎えしたいお気持は、多くの方にまだまだ残っているようです。

 以前、万が一の後ご自宅に搬送できないため、病院から安置所に行く途中自宅前を通ってほしいことをご希望として出され、葬儀社さんの方に伝えておいた事前相談がありました。
 お亡くなりになられたのはそれからしばらく経ってからでした。
 いざ、その日を迎えられたご家族は空白状態で、そのことに思いが寄らなかったようです。

 しかし、葬儀社の方ではしっかり思い出してくれました。
 ご自宅の前で暫し停車して、お祈りをしてくれたとのこと。
 「元気で帰って来れなくて・・・。悲しく、無念でしたが一瞬でも立ち寄って頂けたことで、心が救われたきがします。このタイミングをおいて、他になかったですから・・・」
 故人様のお気持ちはどんなだったのでしょうか。

「長期戦になりますのでどうぞよろしく」

 先日、待ち合わせ場所に現れた友人の両手には大きな紙袋が幾つもありました。
 紙袋の中身は40冊以上もの絵本です。
 その足で二人が向った先は新橋の小さな居酒屋でした。

 定員10人未満のお店では、先客が次の人にバトンタッチだと我々に席を譲ってくれました。
 お店は「東日本大震災支援キャンペーン」の最中でした。

 そのキャンペーンの報告書が昨日届きました。
 2週間の期間中117名が来店し、「飲み食べ放題」を満喫し、その一部が義援金になりました。
 さらに、それ以上を払った方のものは全て義援金となり、お名前まで列記されています。
 義援金の全てはお店の主の故郷、陸前高田の災害本部へと・・・。

 1000冊以上集まった絵本・児童書は主のご親戚が大船渡と陸前高田の保育園、幼稚園、小学校に直接お届けされるとのことです。

 ほんの少し心が落着きました。
 報告書は「長期戦になりますのでどうぞよろしく」と結んでいました・・・。

できることから始めましょう。

 東京には多くの東北出身者の方がいらっしゃいます。
 今回の大震災で友人、知人のどなたかが未だに行方が分らない、あるいはご遺体で見つかったという声があちこちから聞こえてきます。

 久しぶりに電話口に出た友人の声は暗かった。
 古くからの知り合いの方が行方不明のままだと話す。
 かつての職場の同僚で、今は岩手県の海岸縁に建つホテルのオーナーをされていたという。
 料理長とオーナーを除いて震災当時の宿泊客47人と20人余りの従業員の方々は無事を確認できました。

 オーナーは日頃からお客様の身の安全を徹底させていたので、従業員は避難経路が頭にたたき込まれていてスムースに誘導できたが、そこにお2人の姿をみることはなかったそうです。
 その後、料理長だけがご遺体で発見されました。

 オーナー不在のまま従業員は日頃の注意どおり一旦避難所にお客様を誘導いた後、毛布や食料を調達し、ホテルに戻ってお客様の荷物を運び出し、2日後ホテルのバスでお客様全員を無事ご自宅までお送りされたとのこと。

 友人に掛けた電話は被災地に送る絵本と、これまた出身地陸前高田の友人と親戚が行方不明という居酒屋の女主人をはげます会の相談でした。
 我々が居酒屋でたらふく食べ、飲んで先ずは元気を出しましょう。
 飲んで食べた20パーセントは被災地に送られますから。