新たな旅立ちができますように。

 死亡12,020名、行方不明者15,512名、合計27,532名
 無機質なテロップが流れるテレビ画面を見続けていると刻々と増え続ける死者の数にも少し鈍感になってきています。

 お1人お一人の命が数字で弾き出される空しさばかりが胸を締め付けて、遠くで見守る我々はなす術が見つかりません。

 「3,11」以後ご葬儀に立ち会うこともありますが、御家族ご親族お友達に囲まれて手厚く葬られるこちらの故人の幸せを改めて実感させられます。
 
 現地ではあまりの数の多さに火葬が間に合わず、ご遺体の損傷も激しく腐敗防止のためにもやむをえずの処置として土葬に踏み切り、今後は多くのご遺体が土葬されることになるようです。
 しかし土葬はあくまで応急処置で2年後に改めて荼毘に付されるとのこと。
 2年後は3回忌にあたります。
 3回忌には御家族、ご親族、お友達に囲まれて新たな旅立ちができますよう、お祈りするばかりです。  合掌

心よりお見舞い申し上げます

 この度の東北地方太平洋沖地震で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い復旧と皆様のご健康を心からお祈り申し上げます。
 復興には大変な時間がかかると思います。今自分ができることを考えながら、前向きに毎日を過ごしていこうと思います。

私達の生活を日常に戻すことが大切なのでは…

 隣町まで遠征して大手スーパー、ドラッグストアー20軒近く伺ったが、どこにもトイレットペーパーはありませんでした。
 あの日から2週間が経とうとしていますが、棚には張り紙しか見当たりません。
 電車に乗って3番目に伺った商店街のドラッグストアーの店先に「入荷しましたが、お1人様一個ずつです」の張り紙を見つけた時にはさすがにほっといたしました。

 そんな中、店先に商品が戻りつつあった矢先、今度はペットボトルの水があっという間に棚から消えてしまいました。
 直接必要でない方々の買占めが目立ちます。

 被災地や原発のある地域から遠く離れた都民まで心のバランスを失いかけているようです。
 風評に惑わされず、こんな時だからこそ今一度何が必要か必要でないかを問い直しましょう。

 被災地の方々に何かをしたいと殺到しているようですが、まず私達一人ひとりの生活を日常に戻すことが大切なのではないでしょうか。
 それが、被災地の方々を応援することになるのでは・・・。

戦後最高値の円高

 3月11日から10日が過ぎました。
 自然の怖さに呆然と立ち尽くす間もなく、文明の恐ろしさもじわじわと押し寄せてきています。
 被災地の皆様のことを思うと何と慰めてよいか、適切な言葉が見つかりません。

 そんな中、遠く離れた東京で店頭から日用品や食料があっという間に消えてしまいました。
 先日、店内の空になった棚を見渡していると、背後からうわずった女性の声が飛び込んできました。
 振り返ると、そこには最後に残った卵のパックを持った目が据わった女性の姿が・・・。
 思わず、深呼吸して冷静に・・・と呼びかけたくなる光景でした。

 被災地の皆様の方がずっと冷静で耐えていらっしゃいます。
 人間は弱いものですが、辛い局面を何とか乗り切る力を持っています。

 昨年お亡くなりになった免疫学者で能作家でもいらっしゃった多田富雄さんは、ご自身も病気との闘いの中で、この力の由来を「作用と反作用の原理」と称し、どん底まで落とした負の力にはそれを跳ね返す力が働くと励ましていらしたようです。

 また、私事で恐縮ですが、母の葬儀の時、火葬場の入口にバスが差し掛かった時、車中が突然明るくなり、びっくりしたことが思い出されます。窓の外は見事な桜のトンネルでした。その時初めて今が桜の季節だと気が付きました。
 
 被災された方々にも必ずトンネルの明かりが見えてきます。
 やがて、桜のトンネルに気付かれる季節もやってくることを信じています。

Posted at 15:45 by (松) Comments/TrackBack(0) Permalink

2011年03月18日(Fri)▲ページの先頭へ

今なぜ円高に?
 戦後最高値の円高になったそうです。
 「復興に向けた手元資金を確保するため、日本企業が潤沢な海外資産を売って円を調達する」
 事の真偽はわかりませんが、素人考えでは、国難と思われるような現在のような状況では円が売られ円安が進むように思われます。それでも、円高になったのは、
 「未曾有の苦境の中でも、冷静さを失わず規律と節度が守られている日本の民度の高さをもってすれば、必ずやものすごい復興を成し遂げる、と外国市場が見て(感心して)円買いが進んだ」
 という解釈のほうが私にはしっくりきます。
 
 後世の歴史家が、次のように記述するかどうかは今後の我々にかかっていると思います。
 「日本の社会は無縁社会などと言われてバラバラになり取り返しがつかないような状態になりかけていてたが、この苦境を乗り越えることを通して、再びまとまり出した。そして、戦後100年のうちに2回目の奇跡の復興を成し遂げた。1回目は物理的なものであったが、2回目は物理面もさることながら、それを支える精神面であった」
 こうならないと、震災で亡くなられた方も浮かばれないと思うのです。

電話がつながりにくい状況ですが、慌てる必要はありません。

 あさがお葬儀社紹介センターから、最初に皆様へご連絡いたします。
 
 携帯電話の発信規制や計画停電などにより、電話がつながりにくい場合もあります。
 そのような場合は、あわてずに 下記メールフォームより送信ください。
 ●葬儀の相談

 メールが到着し次第すぐに把握できますので、折り返し、すぐに連絡させていただきます。
 あわてずに、落ち着いて電話やメールにてお知らせいただければと思います。

 言葉で言い表せないような災害から早、4日経ちました。

 瓦礫の下にはまだ沢山の人が救出を待っています。
 災害発生後72時間が生存率の勝負とはいえ、望みは捨てられません。
 昨日は瓦礫の山の中から少女が助け出され、その生命力の強さには大いに勇気付けられ、安堵の笑顔の輝きが忘れられません。

 一方で、本来ならば若者のエネルギーの発散場所であるはずの体育館が、一転してご遺体の安置所になり、次々と柩が運び込まれています。
 ところがこのご遺体を確認するはずの御家族の生存さえ今だ不明のため、お引取りできた方はまだ少数とのこと。
 また、御家族・ご親族の安否を尋ね、あちこちの避難場所を捜しまわった末に、もしやと体育館にお見えになられても直接の面会は難攻を極めているようです。
 途方にくれるご家族に掛ける言葉も見つかりません。

 そんな中、生命とは不思議なものです。
 泥沼の中に蓮の花は咲くように、大災害の渦中にも生命の誕生がありました。

 家族を避難させて、一人産院で頑張った若いお母さんは「この子が大きくなったら、この日のことを話してあげようと思う」とけなげに赤ちゃんを覗き込むように話されていました。
 この世に産声を上げたばかりの赤ちゃんは何を思ったのか「にこっ」と微笑んだ。
 悲惨な画面にぼぅとしていた私も、思わずつられて笑いかけていました。
 一筋の明かりが灯ったように小さないのちに勇気をもらいました。

最期を意識する時、ご自身の事前相談は・・・?

 先日,朝日新聞に「水戸黄門」の名脇役の入川保則さんが余命半年を宣告されていることを明らかにされ、残された時間を精一杯生きることをお話されている記事が掲載されていました。
 すでに葬儀社の手配も済ませていらっしゃるとのことです。

 最近ではご自身の事前相談をされる方を、時々当センターでもお見受けします。
 ご自身の最期はご自分のお気持に忠実で、ご自身の意志を貫いてとのことですが、このご相談もある意味お元気だからこそできるのではと思っていました。
 
 ご病気でお気持が萎えている時はなかなか難しいのでは・・・。余命が宣告されても奮い立たせることができる方は普段どんなお気持で過ごされていらっしゃるのだろうか。

 丁度1年ほど前、50代の女性の方からご自身の事前相談を受けたことがありました。
 体調が悪くなったら入院しますのでとメールのやり取りでは終始冷静に対処され、ご紹介した賛同社の担当者からもお元気そうでしたとの報告を受け、大分先のお話になるのではと勝手に想像しておりました。
 知らせを受けたのはそれから1ヶ月後でした。事前にご自身のご葬儀を見事に割り振りされ、有終の美を飾られたようです。

 最近、見積りをお送りして5ヶ月ぶりにご連絡を頂いた方がいらっしゃいました。
 遺言でこれからご家族に報告しておきたいので、細部を最後に確認されたいとのこと。
 自分のことなのでとご自身で納得がいくまでご質問され、最後晴れ晴れしたお声で電話をお切りになりました。
 その日1日こちらも晴れ晴れした気持を頂きました。

facebook

 先日、知り合いの方に「facebook」やってる??と聞かれました。フェイスブックという名称は良く聞いておりましたが、まだ手をつけていませんでした。
早速、facebookを検索し、ホームページを開きました。
会員登録をしてログインすると、「知り合いかも?」という項目があり、
そこには確かにお知り合いの方が表示されていました。しかし、なぜ今簡単な会員登録をしただけなのに、知り合いだとわかるのだろうか?と疑問を感じ考えてみると、
自分のパソコン内のデータ(アドレス帳、ログイン情報など)と、facebookに登録されたデータを照合して、表示させる仕組みだと私は思いました。(違うかもしれませんが・・)
これにはびっくりしました。
さらにびっくりしたのが、ほとんどの知り合いの方がfacebookを使われていました。
facebookは日本だけでなく、全世界の方々とつながっています。これからいろいろな機能・サービスが追加されていくのでしょう。

海洋散骨体験ツアーに参加して・・・。

 波間に浮かぶ花びらは、永遠に漂っているかのような存在感を見せています。
 あたり一面鉛色の中、そこだけが色鮮やかに光を放っているかのようでした。
 
 先日、あいにくの雨模様の中、散骨の体験ツアーに参加してきました。

 雨脚が強くなるばかりの当日は、普段あまり天候を気に掛けることもない私も、朝からテレビの天気予報に釘付けでした。
 風は・・・、はたまた船の揺れは大丈夫なのか。
 そんな心配をしながらの乗船でしたが、目的地に着くまでの間に行われる献花のセレモニーや心地よい音楽におしゃべりが加わりいつしか気持はピクニック気分へ。

 波をよけるため、通常よりも手前になってしまったが、大きな揺れもなく散骨の目的地に到着。

 参加者は散骨用のお骨に見立てたお塩を風に舞わないように水面近くから船べりにむけて播いていく。
 ビニール袋ごとの方。手にとって播く方。袋から少しずつ出す方。

 一方一緒に撒く花びらは頭上高く風に揺られながら落ちてゆく。
 お花の他には自然に還るものでしたらお酒やお料理、お菓子なんでも大丈夫とのこと。

 期せずして当日は友人の一周忌に当たります。私もお花を投げ入れながらお別れを言うことができました。

 最後に花束にした献花を臨時の喪主役が投げ入れると、鐘の音が辺りに響き渡ります。
 やがて船は大きく舵を取り、漂うお花の周りを3回程左回りに回って静かに離れていきました。

 散骨した場所は海の住所として経緯度が記され、再び訪れることが可能です。

「良いご葬儀だった」と言われる陰に担当者の気配り有り。

ご葬儀では葬儀社の担当者の気配りが大きな力を発揮するようです。
ご葬儀が執り行われた後、早速にその気配りぶりを是非お伝えしたいというお便りやアンケートを頂くことが多々あります。

どれから手をつけてよいのかも分からず不安な気持ちが募る中、担当者のちょっとした気配りは当事者に安心感とやすらぎをあたえてくれ、大きな励ましとなっているようにも感じられます。

ご報告いただいたお便り・アンケートからは、当事者のお気持が肉声のようにつたわってきます。
「遺影写真と共に故人が書き残した直筆メッセージをお渡ししたところ、会葬礼状の文面の最後に印刷していただき、原本は額に入れて安置所に飾ってくれ、故人を大切に考えてくださっているお気持が伝わり、思わず新たな涙を流しました」。

「高齢で長患いだった母を見送る気持の整理はすでに出来ていました。その気持を汲み取っていただき、時には明るい笑顔で対応していただき、心静かになることができました」。

「若い方なのに非常に気配りのある行き届いた対応を最後までしてくださり、町内の方々を立てつつ切り盛りしていただき、残された母共々感謝しております」。

一人娘で最愛の父を見送られた方は担当者から手紙を貰い「心に残る葬儀だったと書いてくださり、これでよかったのかなと悩んでいた私の気持が少し軽くなったきがします」とご報告いただきました。

気持がメンタルな時だけに、ちょっとした心遣いに弾みがつき、大きな成果をもたらしているようです。

東京マラソン2011の生中継

 本日、5回目となる東京マラソンが開催されました。3万3353人が参加され、完走率は97.2%だったそうです。
その東京マラソンにお仕事でお付き合いを頂いている方が、抽選に当選し、出場いたしました。その方が、胸にwebカメラを装着し、USTREAMという動画配信サイトを使い、生中継を行いました。私は自宅でその動画配信を見ました。
動画が途中途切れたり、停まったままになったりと、配信はうまくはいきませんでしたが、その方は無事に完走しました。
そういえば最近走っていないなと・・。お腹の肉をつまみながら考えました。