梅シロップの作り方を調べたのですが・・。

 先日、スタッフの(松)さんから梅の実をたくさんいただきました。
 粒の大きな立派な梅です。
 私にとっては「初・梅しごと」です。
 梅酒にするか、梅シロップにするか…。
 梅酒で失敗するとショックがおおきくなりそうなので、子どもも一緒に楽しめる梅シロップを作ることにしました。

 まずは、インターネットで作り方の検索。
 瓶の消毒や梅の実の扱い方など、調べれば調べるほどどうするのが一番いいのかわからなくなってしまい、最終的には実家の母に聞いて、「テキトウに作ってもうまくいく」という結果に至り、ちょうどよさそうな大きさの瓶と氷砂糖を買ってきました。
 母に聞いた情報と、ネットで知った情報をミックスし、瓶の消毒や梅の前準備に丸一日かかって、やっと瓶に投入。あとは、毎日瓶を振って出来上がるのを待つだけです。
 計量もしないでテキトウに作ったので、大きな瓶2本それぞれ、梅、氷砂糖、お酢のバランスが違います。出来上がりにどんな差がでるのか、一カ月後の楽しみが増えました。

 インターネットでの調べ物は気軽にできるのでとても便利なのですが、深く調べようと色々見てしまうと、何が良くて、何が良くないのかわからなくなってきます。
 今回の梅シロップの作り方ひとつをとっても、梅の実にキズをつけないようにと注意する人もいれば、竹串などであえて傷をつけると書く人もいます。瓶の消毒もやらなくていいと書く人のサイトもありました。
 どっちも正解なのでしょうが、初めてそれに触れる人にとっては判断に困ります。
 また、自分が選んだものは正しいのかどうかも迷うことがあり、そんなときは結局信頼できる人に聞いてみるのが一番いいと思いました。
 
 一カ月後、暑い季節にぴったりのさっぱりした梅ジュースがいただけるように、毎日瓶を振っています。

6月の梅しごと

久しぶりに部屋いっぱいに芳醇な香りが漂っています。
 笊に広げた梅の実が完熟に近づいてきました。

 私ごとで恐縮です。
 2年続きの台風による被害で壊滅状態だった実家の梅の木も回復し、今年は生い茂った葉の裏側にはびっしりと実が連なっていました。

 20年近く前、母が元気だった頃植えた15本程の梅の木も、母の手入れのおかげで順調に伸び、いつの間にか実を結び、今では「母の供養のために」と半ば強引に、娘が友人知人にお送りする始末です。
 それでも勝手にお送りするうちに当てにされ、季節になれば当然来るものと思われていた矢先、突然の中断を余儀なくされたこの2年間に「梅しごと」からつい遠ざかってしまわれた方もいらっしゃったようです。
仕事を持った忙しい身、それでも再び、後ろから背中を押されると、この機会を逃さずに挑戦してみようと決心されたそうです。

 何を隠そう。送っている娘もその張本人のひとりです。
 梅酒、梅ジャム、梅シロップ、梅干し・・・と今の季節だけに集中する梅にまつわる様々な手仕事を称して、季語には見当たらないが、昔から「梅しごと」と特別に呼ばれているとのこと。

 久しぶりに友人から送られた梅干しづくりのレシピを前に、今年こそは「梅しごと」を全うしようと決意も新たにしています。

 梅の収穫に合わせて、久しぶりに実家のお墓参りも済ませてきました。
 こと寄せた季節外れの墓参りと梅の収穫には母も苦笑していることでしょう。

葬儀社を選ぶときの材料として。

 葬儀のご相談では、初めて葬儀を出さなくてはならない状況になられた方だけでなく、以前紹介してもらった葬儀社さんにまたお願いしたいというリピート依頼でのご相談もあります。

 リピートでのご依頼の場合、当センターへご連絡をいただく他に、その葬儀社さんへご家族から直接ご依頼されるようなこともありますが、直接葬儀社さんへご依頼された場合でも、センターへは葬儀社さんから「リピートでの依頼を受けた」という報告をしていただいています。

 センターでは、リピートで依頼されるということは、実際にその社で葬儀を行った方の満足度が高かったと考え、葬儀社選びに不安を感じているご相談者にとって、葬儀社を選択する上での大きな材料になることから、積極的にお伝えしていることでもあります。

 葬儀については、費用や対応面など、不安感じている部分は人それぞれですが、突き詰めていくと、結局はいい葬儀社さんに出会えれば、その不安はかなり軽減されるのではないでしょうか。

 今までも多くのリピート依頼、リピート報告を受けておりますが、「●●葬儀社の●●さんに、またお願いいしたい」と、担当者ご指名で依頼を受けることもあり、担当者レベルでの信頼感も大きなものと感じます。

 ご喪家のために、常に誠意をもって対応している葬儀社さんの努力や想いは、ご依頼者と葬儀社の間に入るセンターからもきちんと繋いでいきたいと思っています。

苦手を克服する。

 今、分かりやすい文章を書けるようになるために、文章力に関する本を読んでいます。

 本を読むこと自体があまり得意ではなく、読む時間もかなり遅い方なのですが、覚えるために読んでは戻りの繰り返しでなかなか先に進めません。

 ご相談の対応では、文章を書く(作る)ことは避けられず、メールでのやりとりを始め、お電話でのご相談でも、見積りをお送りする際にはセンターからの説明書などの用意もするため、分かりやすく説明する文章を作るというのは必須の作業となります。

 元々得意ではない分野なのでなかなか上達できず、わかりにくいところなどもあるかと思いますし、作る時間も人一倍多くかかってしまうのですが、説明文を送った後にご相談者からいただく返信に、ときどき「丁寧なご説明、どうもありがとうございました」との言葉をいただくことがあり、次も頑張ろうという気持ちになります。

 まずはわかりやすくお伝えすることができるように、その次の目標は短い文章でもしっかり伝わるものが作れるようにとまだまだ先は長いですが、まずは今読んでいる本を読み終えることで少しは上達していますように、今日もこれから少し読み進めてみます。

担当者の対応力とは・・・。

最近、ご紹介した賛同葬儀社さんの対応力を高く評価いただくことが重なり、ご紹介した当方もほっとすると同時に、気を引き締めていかなくてはとの思いが交差しております。

 先日は5回目のリピートとおっしゃるご相談者から、ご親族のご相談をお受けいたしました。
 過去4回共、同じ担当者で、ご相談者から常にご喪家のお気持ちを汲んだご葬儀に感銘され、将来のご自身の時もお願いしたいくらいとのお話をお伺いし、一瞬どのようにご説明しようかと焦ってしまいました。
 と申しますのは、ご事情によりご指名の葬儀社さんが最近廃業され、担当者の方は地方のご実家の方に戻られたとうかがっておりましたので・・・。

 ここは前任者より、さらなる担当者のご紹介をしなくては、ご納得いただけないのではと思い直し、さらにお話をお伺いしていくうちに、ある担当者の方に思い当りました。

 少し前になりますが、東京近郊の市営斎場に立会いでお伺いした折、ご挨拶もそこ・そこ、開口一番「良い方をご紹介いただき、感謝しております。家族・親族だけで静かに父を見送りたいと願っていた母の思い通りのご葬儀ができました。常にこちらの立場に立っていただいたのが何よりです」。
ご喪家のご相談者が待ち構えるようにして、お話しされたことが、思い出されました。

 他社さんが自社のプランのお話に終始される中、ひたすらご喪家のご要望をお聞きになり、市営斎場でのメリット、デメリットをお話しして、適切なアドバイスをされたとのこと。  

 また、労をいとわず、夜7時過ぎにご親戚の方から「枕花を明日にでも」とのご注文にも2時間後には見事なお花を届けていただけたこと。

 納棺もお父様の上司だった方から、こんないい笑顔は見たことがないとお褒めいただき、お母様と日本各地のお花を見て回るのが趣味だったお父様らしく、「春を思わせるお花に囲まれて旅立ちができそうです」と悲しみの中にも、ご満足されたご様子がうかがえました。

 今回、新たにこの担当者に託してみよう。よろしくお願いいたします。
 
 紹介する側も、意気込み十分です。

葬儀屋さんの地元活動

 センターの賛同葬儀社さんで、定期的なペースでお葬式のセミナーを行っている所があります。
 先日、あるご縁のおかげでそのセミナーに参加させていただけることになり、新しい担当者さんへのご挨拶も兼ねておじゃまさせていただきました。

 昔から地元に根付いた営業活動をされている葬儀社さんらしいセミナーで、お客様はほぼ地元の方。顔見知りの方などもいらっしゃったようです。
私もその中に混ぜていただき、話しを聞かせていただきました。

 テーマは、多くの方が興味を持っているであろう「家族葬」でした。
 家族葬を望む人が多いというのはどのような理由からなのか、とか、家族葬で葬儀を行った場合の費用についてなど、いくつかのテーマに分けて分かりやすく話しをしていただき、参加した方々は真剣に話を聞かれていました。

 「家族葬とは」などの疑問は今の時代、今の時代、誰でもインターネットなどで詳しく調べることができます。知識だけが必要ならば、なにもセミナーへわざわざ出向かなくてもいいのでは・・などと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
 私自身はもちろん仕事上知っていなくてはならないことばかりですので、本来ならば参加する必要はないのですが、お話しの中でときどきはさまる、「葬儀屋さんが体験した話し」はとても興味があり、勉強にもなりました。

 一般の方々は、葬儀について調べなくてはならない状況になるまで、葬儀屋さんと接したことがないという方も多いと思います。
 このような、地元の葬儀屋さんが開催するセミナーは、地元の人たちとのコミュニケーションを図ると同時に、なんとなく不安があるような気持ちが少しでも軽くなるような場になるのかもしれません。

生花祭壇の役割

 センターでは、ご相談の初めの段階で一度祭壇についてお伺いしますが、宗旨宗派を問わず、年々、生花祭壇を希望される方が増えてきているようです。
 
 生花祭壇は式場内を華やかに飾るだけでなく、故人様やご遺族の要望をかなえやすく、その方のためだけに造られるものというのも理由の一つかと思います。
 また、たくさんの花で送りたいと思われている方も多く、祭壇で使った生花はたいていの場合、ご出棺前のお別れの際に皆様でお柩におさめられるので、最期に皆様が故人様とお別れをする時間を少しでも長くしてくれるのにも役立っているのかもしれません。

 ときどき、仏式の葬儀でも生花祭壇を選んでもいいのでしょうかなどのご質問をいただくことがあります。昔ながらの葬儀をお考えの方などには、仏式での生花祭壇に少し抵抗がある場合もあるようですが、葬儀社さんとの打ち合わせなどで気持ちが変わり、生花祭壇に変える方もいらっしゃいます。
 また、神道でのご葬儀では白木の祭壇を使用される方が多い中、神道用の生花祭壇を提案する葬儀社さんもあります。

 故人様のイメージや好きだった色や花で飾られることも多く、故人様が男性の場合には、白やブルー、紫色などの寒色系の花をメインに飾ることが多いように思うのですが、お父様のご葬儀の祭壇をピンクの花で華やかに飾ら れたご葬儀もありました。 ご相談当初から生花祭壇で見送られることを強く希望されていたご家族でしたので、生花祭壇にちからを入れている葬儀社さんをご紹介させていただきました。
 祭壇は遺された奥様と娘さんのご希望でピンク色の花をメインに使用したとのことです。
 立会いに伺えなかったご葬儀でしたので、その祭壇の写真を見せていただいたのですが、あくまで私の想像ではありますが、とても仲の良いご家族という印象をもちました。

 葬儀に対する考え方は千差万別ですが、生花祭壇はそれぞれのご家族の送る想いをかなえることにも一役かっているのではないかと思います。

8年前のエピソード

「地震の時、仏様のご安置はどうすればよいかしら?仏様には悪いが自分自身の方が大切よね」
笑顔で迎えていただいた、開口一番のご挨拶でした。

 ご自宅を改造したような玄関左側にはご焼香台とご遺体がご安置され、右側のドアを開けると事務所兼居間になり、普通のお宅と変わらない様
子に、お線香をあげにお見えになられた方はそのまま居間に居座って、思い出話をされながら、お食事まで召し上がっていかれる方が多いと伺いま
した。
 言うなれば、ご自宅に葬儀のプロが四六時中ついていてくれるような、安心感があるからでしょうか。

 古いノートをめくっていると、昨年体力の限界を感じ、長年のお仕事にピリオドを打った私がいつも”肝っ玉母さん”とお呼びしている葬儀社
さんに、8年ほど前初めて伺った時のことが、思い出されます。

 ぎりぎりの予算で個人がやっているので、見積り以上は、びた一文取らないというのが、母さんの心情でした。
 実際には予算がはみ出るケースが多く、安置料にしわ寄せがきて、安置料はただになってしまうことがほとんどのようです。
 色々なエピソードを伺った中に、こんなケースもありました。

 若いサラリーマンからお父様のご葬儀を依頼され、式場の予約を取るのに寸分を争うので手が離せないため、ご依頼者に菩提寺には丁寧にご連
絡されるよう申し伝えておいたのですが、ファックスでご報告をされてしまい、ご住職のご機嫌を損ねてしまわれたとのこと。
 
 地域のご葬儀を取り仕切っていたご住職にとって、亡くなられたらご遺族がすぐにお伺いを立てに来るのが当然とばかりに思っていたのが、勝
手にご喪家で葬儀社を決めたことに気分を害し、さらにファックスでのご連絡が追い打ちをかけ、取り付く島もない状態に、お母様はついに泣き出
し、周りの方も途方に暮れる始末だったようです。
 
 肝っ玉母さんは無事ご葬儀を終わらせなくてはと「降ろさせていただきたい」旨申し出ると、見積書を見せろと迫り、お見せすると今度はこん
な安い葬儀の仕事はできないと益々怒りをかってしまい、あげくに「お前のところはどんな葬儀社なんだ」と罵詈雑言まで吐く始末。
 ここは踏ん張りどころとばかりに気持ちを抑え、母さん自身がやってきたご葬儀のことをお話していくうちに、あれほどつむじを曲げていたご
住職が肝っ玉母さんのペースにはまり、いつの間にかご住職の身の上話に話が方向展開し、帰りがけにはほろりとされたご様子だったとのこと。

 ご住職の車でお近くまで送っていただいた帰りしな、ご住職は「俺も安い葬儀があったら、そちらにまわすから」と照れ笑いをされたとのこ
と。

 人間味溢れたこんなご葬儀も少なくなっていくことでしょう。

「最後の親孝行ですからと」と高いものを進められた

 「以前、葬儀をしたときにひどい目にあったので、今回は、事前に準備をしておこうと思った」という相談者などから、そのひどさぶりを伝え聞くことがあります。こうした葬儀で後悔したという体験談を相談者から直接聞く他、ホームページ上でも、当センターを利用していない一般の人からも口コミを投稿してもらうようにしています。そこで時々、ここの葬儀社でこんな対応をされた、というような体験談を寄せてもらう事があります。

 例えば、次のような投稿が以前ありました。

――『最後の親孝行ですからと』と高いものを進められましたが、母は出来るだけ質素な葬式を望んでいたと言ったら、露骨に嫌な顔をされました。

――最初の契約の際に一通り説明を終えると、それ以降はこちらから聞かないと何も教えてくれませんでした。

――ご冥福を…などという言葉もなく、「早くしましょうよ!!」とまだ30歳前の若い男性が「やってやるんだから」と見積もりの際には凄んできました。

 法的に問題があるような対応を受けたという内容の投稿もありますが、こうしたトラブル色が強いものなら消費者センターのような機関に相談することもあるかも知れません。しかし、上記のような、不愉快な思いをした、後悔したということを言える場もあまりないと思います。

 葬儀社に関する様々な情報は当センターにとっても役に立ちます。ご相談者の状況も相談内容も様々で、中には、○○葬儀社で葬儀を考えているが、○○葬儀社はどうですか? という相談もあるからです。こうしたことにより適切にお答えするためには、できうる限り広く多くの方々の協力のもと、情報を収集していく必要があると思っています。
 われわれスタッフの日常活動からの情報収集がもっとも大事ですが、ネット上においても情報を収集し、ご相談者の不安が少しでも解消されるように適切なアドバイスができるようになれればと思っています。

予算と対応

 センターからの予算やサービス面でのご要望の問いかけに対し、「低予算でも丁寧に対応してくれる葬儀社さんを紹介してもらいたい」とご回答されることがよくあります。
 葬儀にかける費用がなかなか捻出できないけれど、それでも丁寧に対応してくれる葬儀社さんにお願いしたい、という気持ちは多くの方がお持ちだと思います。

 ホームページでは、格安プランを打ち出している葬儀社さんも少なくありませんが、値段だけで決めてしまうのは少し危険な気がします。
 センターへご相談される方のように、多くの方は安い値段だけでなく、丁寧な対応や、信頼性も求めていますが、ホームページや見積書だけではどのように対応してくれるのかがわからず、結果、一度しかない葬儀に無念な気持ちを残すことになってしまうこともないわけではありません。

 実際、センターへ「前回行った葬儀では、火葬のみということもあり、価格が安い葬儀社に依頼したのですが、担当者の態度が悪く、自分が思っていた葬儀とはまるで違った葬儀になってしまい後悔しました。次にもまた近々葬儀を行うことになりそうなのですが、二度と同じ思いはしたくないので」とご相談される方もいらっしゃいます。

 もちろん、安く提供している葬儀社さんが全て良くないというわけでは決してありません。また、値段だけを重視している方の場合にはそれもありだと思います。
 ただ、少しでも良い葬儀にしたいと思われているのなら、おおよそでもかまわないので、葬儀社の担当者がどのような人なのかなどを知っておいた方が安心できるのではないかと思います。

 葬儀に関係しない方にとって、葬儀社の内容まで知ることはなかなか難しいことだと思いますが、センターではご紹介させていただく葬儀社さんがどのような社なのか、また、担当者がどのような人なのかなど、面談や葬儀の立会いなどで把握したうえでご紹介させていただいていますので、信頼性のある葬儀社さんと出逢う近道だと思っていただければと思います。

 予算と葬儀社さんの対応は比例するものではありません。