無宗教葬での会葬者は共通の空間で故人を偲ぶことができる

 葬儀・告別式は繰上げ初七日法要と最後のお別れの儀までを含めて、通常1時間の中で行われます。
 仏式が大多数を占めるご葬儀での一般会葬者は開式10~15分後から始まるご焼香が済み次第、お帰りになるか出棺まで見送るために式場とは別室の控室でお待ちいただくことになります。特に会葬者多数の場合は事務的にも見えるくらいのご焼香となり、じっくり柩の前で故人と対話するような時間をとることは困難となります。
 
 その点、会葬者が故人と直接関係する人の多い無宗教葬の場合は、1時間という時間を会葬者全員で共有することができます。ご遺族の挨拶、友人・知人の弔辞、献花と続く最初から最後までの間、会葬者は式場内に留まります。献花を済ませて再び着席し、閉式までの共通の空間で故人を偲ぶことになります。
 
 仏式の読経に代わるものとして、無宗教葬では音楽が多く取り上げられていますが、先日お伺いした無宗教葬のご葬儀では50通以上の弔電が献花の間中音楽代わりのように読まれ、生前の人柄が偲ばれ印象的でした。

葬儀が形式的になりすぎている?

 少し古い統計ですが、財団法人日本消費者協会が1999年に実施した調査(複数回答)では、 葬儀について、「形式的になりすぎている」(42.4%)、「もっと質素にしたほうがいい」(35.3%)、「世間や見栄にこだわりすぎている」(34.7%)、「不必要なものが多すぎる」(28.8%)となっています。

 また、東京都の例になりますが、2001年のアンケート調査(複数回答)では、「お葬式で納得がいかなかったところ」について聞いたところ、「予定より派手になってしまった」(30.9%)、「費用の追加支払いが多くなった」(27.2%)という順に高くなっており、「何もない(満足している)」(20.6%)を上まわっています。

これからの季節、ご葬儀に伺う時は寒さ対策を十二分に・・・・

 先日立会いに伺ったご喪家の奥様は会葬の皆様に気を使われ、葬儀社に対しての1番のご要望は「おもてなしの心を大切に」ということでした。
 祭壇のお花や通夜と精進落しのお料理に気を配われるのは勿論ですが、「会葬者の皆様を戸外でお待たせするようなことのないように」と式場選びを慎重に、そのために1日ご葬儀を遅らせたほどでした。
  
 斎場は式場やお清め用の控室等に比してロビーが思いの外狭いところが多いようです。
 そのため会葬者の多い場合などテント内や戸外で待たされることもしばしばです。
 これから冬の季節、特に通夜のご焼香待ちの間等寒さは応えます。
 暖房機は置いてありますが、近くまで行って暖を取れるとは限らず、じっとしている分足元から冷えてくるようです。
 式場の状況は伺ってみないと分かりづらく、現場では葬儀社の担当者の指示に従って行動を取らざるを得ないので、寒いからといって勝手な行動は取りにくいものです。
 室内でもコートを脱ぎ、出入口のドア近くで待つ場合もありますので、特に女性の方はこれから冬に向かいご葬儀に伺う時は、寒さ対策を十二分にしてもし過ぎることはないと思われます。

遠方でお亡くなりになった場合の搬送は陸送それとも空輸で・・・・。

 出張先、旅行先で不幸にして不慮の死を遂げられた方のご遺族は取る物も取りあえず現地入りをし、悲しむ間も無くご遺体の処置を決める必要に急き立てられます。
 現地で荼毘に付して、お骨で持って帰り地元で本葬する場合と、ご遺体を直接地元まで搬送する場合があります。
 「一先ず自宅に帰り、ゆっくりさせたい」という場合、地元までの搬送手段は陸送か空輸になります。
 陸送の場合は、ご遺体をそのままでも棺に入れた状態でもよく、時間をかまわず準備が整えば何時でも現地を出発できます。
 一方の空輸の場合は、棺に入れた状態でなければならず、飛行時間外は翌日まわしになります。航空会社に頼む時は到着した空港に迎えに来てくれる葬儀社が決まっている必要があります。ご遺体は貨物扱いになるので貨物便がある飛行機に限られてしまったりと意外に時間が掛かるようです。
 但し、金額面では寝台車は距離で決まりますが、空輸の場合は現地の飛行場までの搬送代+航空運賃+飛行場から安置所までの搬送代になり、大阪~東京間を例にとると場所にもよりますがおおよそ陸送で30万円、空輸で10万円とかなりの差があるようです。

神奈川県での葬儀

 あさがお葬儀社紹介センターでは、ご依頼者のご要望の地域や斎場に精通し、葬儀実績のある賛同社が複数ある地域しか葬儀サポート地域にしていません。これにより、地域事情をよく把握していない遠くの葬儀社を紹介することを防ぐと同時に、葬儀社間の健全な競争による葬儀費用の低下とサービスの質の向上が行われます。つまり、責任を持って紹介できる地域を明確に示し、それ以外の地域では葬儀社紹介はしておりません。
 下記が神奈川県におけるサポート地域および斎場詳細です。リンクをクリックしますと、当センターの本体のホームページの該当ページに飛ぶことができます。

●横浜市地区
横浜市(旭区 青葉区 泉区 磯子区 神奈川区 金沢区 港北区 港南区 瀬谷区 都筑区 鶴見区 中区 西区 保土ヶ谷区 南区 緑区)
●川崎市地区
川崎市(麻生区 幸区 高津区 多摩区 中原区 宮前区)
●西地区
綾瀬市 海老名市 鎌倉市 相模原市 座間市 逗子市 茅ヶ崎市 藤沢市 大和市

代表的斎場実例 神奈川県 横浜市 北部斎場 久保山霊堂 戸塚斎場 南部斎場 一休庵久保山式場 妙蓮寺斎場 親縁寺テンプル斎場 小西斎場 山水閣 永昌寺 送賓館 川崎市かわさき南部斎苑 相模原市相模原市営斎場 逗子市延命寺遍照閣会館 茅ヶ崎市茅ヶ崎市斎場 藤沢市藤沢市斎場 大和市大和斎場

無宗教から仏式に、仏式から無宗教に、相談のやり取りの中で揺れ動く気持ちが整理されてくる

 電話でもメールでも最初のご相談で無宗教葬を希望される方がちょくちょく見受けられます。
 一口に無宗教葬といっても動機は様々で、すんなりできる場合ばかりではなく、後々トラブルの火種になりそうな場合もあり複雑です。
 特に菩提寺がある場合、納骨される時の菩提寺との関係が懸念され、しぶしぶ辞めざるを得ない場合が多いようです。
 東京郊外の依頼者の場合も最寄り駅近くの斎場と公営斎場の見積りを希望、無宗教葬をイメージして花祭壇で、ボーイスカウト活動を長年やってきたので、ボーイスカウトの方々を中心に葬儀を企画したいとのことでした。ただ会葬者はボーイスカウト関係者ばかりではないので、そのあたりも考慮したいが加減が分からずイメージも浮かばないのでアドバイスをと相談されました。
 ボーイスカウト葬にこだわらず、献花や故人の思い出を縁の方に語っていただき、「最後のお別れ」をお一人ずつされ、ボーイスカウト関係は思い出コーナーで写真や品物を飾ることができる旨をお話しました。
 気になっていた菩提寺のことを伺うと、なんと当センター賛同社の自社斎場隣にあるとのことでした。但し、無宗教葬はお父様の願いですので依頼者は複雑な心境のようです。
 結局、最後菩提寺とのかかわりもあり仏式に落ち着き、弔文をボーイスカウト関係者
が話されました。
 また、逆のケースもございます。  

 横浜の依頼者の場合は東北地方に菩提寺があり、菩提寺からは俗名で葬儀を行い、49日後、地元で戒名を付けて納骨するようにと言われたようです。メールのやり取りの中で葬儀イメージがハッキリしてきて最初は会葬者100名ほどでしたが、身内だけ15名にしぼり、家族葬の無宗教葬に変更されました。

見積もりの取り方について

 事前相談において、見積りを取って比較したいという方も増えてきております。 

 意味のある見積もりにするためには、やはり取り方があります。とり方を間違えると、その社を真に表す見積りは出てきません。以下の2つのことを踏まえるだけで、だいぶ違ってくると思います。

1、各社に同じ条件を伝える。
2、提示された見積りは他の社に見せない。

 1の条件では、想定する会葬者数や利用したい斎場など同じ条件で見積りを取るということです。この条件を同じにしておかなければ、複数社の見積りを見比べることはできません。またこの条件が整理されていればいるほど正確な見積りが出てきます。

 2の他社に見せないというのは、見せれば、見せられた社はそれよりも低い見積りを出してくるので、見積りを取る意味がなくなってしまうからです。

1日だけのご葬儀を選んだ理由は・・・

 「葬儀」とは昔からの決まりごとが沢山あり、それに従っていかなければと思い込んでいた節があるようです。また突然のことゆえ独自の案も中々思い浮かばず、皆がやる方法でということになりがちでしたが、最近は都会を中心に自分達の意見を入れた、バラエティに富んだやり方も目立ってきているようです。
 
 その一つに「1日だけの葬儀」があります。
 通常ですと前の晩の通夜、翌日の葬儀・告別式、初七日法要までの長時間になります。それを葬儀・告別式のみにされるのです。
 1日だけですと費用の面もお清めのお食事代が省けますし、公営の時間貸し式場費、俗名でのお布施代等が減額され、式場によっては半額近くになるところもあります。
 列席される会葬者の方々もご高齢者の方が増えてきたので、昼のご葬儀のみに出席を希望される方が多くなりました。
 特に、無宗教葬の場合は1日だけの献花でのお別れ会にされるようです。
 中には棺を囲んだパーティ形式で故人を偲ぶやり方もありました。
 インターネット等から色々な情報を得て、自分流、我が家流の葬儀の仕方をはっきり打ち出すやり方が増えていくことでしょう。
 
 
 
 

増加傾向にある無宗教葬

 2年前ほど前に行われた読売新聞の「宗教」世論調査によりますと、「自分の葬式は無宗教にして欲しい」と望む人は40%に達し、中でも大都市では実に50%を占めています。

 1998年に行われた同調査で「葬式が形式化してあまり意味がないので、宗教にかかわりなく行うほうがよい」という人が12%だけだったので、いかに、ここ数年の変化が激しいかおわかりいただけると思います。

 現実的には、この意識に直結して無宗教葬が多いのかといいますと、そうではありません。依然、仏式の葬儀が8~9割ほどを占めるのではありすが、無宗教葬が徐々にではありますが、増加傾向にあることだけは間違いないということです。

 この読売新聞の調査を受けて、宗教学者の石井研士・国学院大教授は、無宗教葬の希望者が多い背景として、①「家」制度の崩壊による祖先崇拝の希薄化、②戦後生まれの高齢者の宗教離れ、③宗教団体への批判の高まり、の三つを指摘しています。

特別な形式での葬儀が家族葬?

 家族葬に関する相談や要望する人が増えています。

 家族葬と言うと、何か特別な形式で葬儀をするのではないかと考えている人も中にはいるのですが、実際には、家族葬は、多くの会葬者への対応など慌しさをできるだけ避けて身内でゆっくりとお別れする、ぐらいの意味合いですので、仏式であれば僧侶、キリスト教であれば牧師あるいは神父、神式あれば神職にお願いして葬儀をします。

 家族葬の葬儀施行の宗教形式の割合で見ますと、一般葬と変わることなく、仏式で行われることが多いようです。