ベテラン担当者の出番です

 家族葬という言葉も日常的に使われる昨今ですが、お身内だけのご葬儀では、担当者の気遣いがより一層、御葬儀の良し悪しを決める大きな要因になっています。
 と言っても、特別なことをするわけではありませんが、気配りの行き届いた采配ぶりにベテラン担当者の心意気が伝わり、立会いで居合わせた当方もホッとした思いがしたものでした。

 以前、お伺いした家族葬では、担当者から開口一番「お身内だけですので、ゆっくりやります」とのお話をいただきました。

 長年連れ添ったお母様の悲しみが強く、かなりお疲れのご様子なので、通夜、葬儀・告別式とも全てお母様のペースに合わせて進行するとの由。

 ご葬儀以上に最後のお別れを重視され、柩にお花を入れる「お花入れ」の後も、しばらくお父様との無言の対話の時間を取り、お母様は担当者が用意した車椅子にて火葬場に向かわれました。
 火葬場の告別ホールではお1人ずつのご焼香がなされた後も、お母様はなかなかその場を離れることができませんでしたが、周りの方々はゆっくり見守り、全てお母様中心に事が運ばれました。

 また、女性で会社を経営されていらっしゃった故人様の場合は、通常ですとかなりの会葬者が見込まれるところですが、故人様のたっての願いで、ご遺族もご遺志を尊重され、ご家族・ご親族のみのお見送りとなりました。
 通夜に会社関係の方が「集めた香典」をお持ちになりましたが、会式前にお帰りになられたとの由。

 担当者は開式前に「火葬場が混んでおり、連絡を待つので時間のずれがありますが、逆にお別れがゆっくりできるとお考えいただければ」と申し上げ、読経の順序も分かりやすく説明されて、最後のお別れの儀では「何度でもお別れして、お言葉を掛けてください」と励まし、ご会葬の方々は思い思いにお声を掛け合っていらっしゃいました。
 故人様の大好きだったかすみ草のお花で埋まった上から、趣味のお稽古でお召しになられていたお着物が、そっと掛けられていました。

 この道数十年の女性担当者の場合は、ご葬儀の合間にも、話を聞いてもらえる人がやっと現れたとばかりに、ご喪家の方々が我先にご相談を持ち込み、話し込まれたご様子とか。
 さりとて、担当者はご家庭のご事情を根掘り葉掘り伺うわけではなく、ひたすら聞き役に徹していたようでした。
 お父様を見送られた1人っ子の喪主の方が、ショックでふらついていらっしゃったので、ひっくり返られては大変とばかりに、世話焼きの伯母さんよろしく、大丈夫と言われるまで腕をつかんでいらしたとのこと。

 いずれの場合も、その場の空気を読み、臨機応変にしかもさりげなくことが進み、黒子の意味を良く理解されたベテラン担当者ならではの心意気が、随所に感じられるご葬儀でした。

 まだまだベテラン担当者の出番です。

信頼関係がご葬儀の良し悪しの鍵となる。

 「父が急に亡くなり、突然のお葬式だったのですが、悲嘆にくれてオロオロするよりは、しっかりとつつがなく見送ってあげたいという気持ちが強い家族ですので、てきぱきと合理的に、しかも温かく家族の気持ちを汲んでご葬儀を進めてくださった担当者に出会えて本当によかったです。悔いのない通夜、葬儀を無事終えることができました」。
 
 「当初より規模が小さな葬儀になりましたが、依頼者の立場に立って適切なアドバイスをしていただけ、故人を知る方からも故人様らしい葬儀だったとおっしゃっていただけました。細かな疑問や質問にも丁寧に迅速に答えて下さり、遺族の思いにマッチしたご葬儀をご紹介頂き、感謝いたします」

 直葬で出来るだけ費用を抑えたい方からは「的確な助言、提案を頂き、オプションが用意されているものでも、自分達で準備ができれば費用も抑えられる等、葬儀社にとっては不利益であろう提案もしてくださり、有難かったです」

 以上は、ご葬儀後に頂いたアンケートからの一文です。

 このように、ご葬儀では実際に取り仕切る担当者とのコミュニケーションの在り方が、ご依頼者の満足度に深く関係してきますので、センターでは基本的に、ご喪家の想いをきちんと受け止めるためにも、一人の担当者に、最初から最後まで一貫して面倒を見ていただくようにしております。

 また、見積りをお取りして、ご家族でご検討していただいた後、概算の見積りだけでは分からないことや、担当者とのお気持ちも合う、合わないが出てくる場合もございますので、お時間の許す限り、事前にお会いされてご希望やお気持ちをお伝えすることもお勧めしております。

 担当者も何をお望みなのか、出来る限りお伺いし、ご喪家の想いをくたくたになるまでやり通すことで信頼を得、そこで初めてご相談者の安心感をつかむことが出来るのではとおっしゃっております。

 一方、ベテランの担当者からは如何に早く打ち解けて頂けるか、短期間に信頼を得て、この人は大丈夫という安心感を持っていただけるかに掛かっていると伺いました。
 短期間にお相手から、もうこちらに入って良いですよと言われるように、ご相談しやすい状況を作って差し上げ、葬儀社の葬儀ではないですから、決してご喪家の前には出ず、一緒に歩きましょうと常に二人三脚でいくように気を配っているとのこと。

 このように、ご葬儀に向かう担当者の仕様は様々ありますが、いずれの場合もご喪家との信頼関係だけははゆるぎないものです。

ご葬儀後のご相談もお願いします。

 久しぶりに青空と真夏の暑さが戻ってきましたが、風はすでに秋色です。
 暦の上では、早くも来週末には、暑さ寒さも彼岸までの秋分の日が控えています。

 秋分と言えば、ご紹介した担当者とのご相談の中で、最近特に、ご葬儀以後のことも含めてのご相談をされる方が、増えてきているようです。

 核家族化が呼ばれて久しい中、周りにご相談される方が中々見当たらないとのことで、ご葬儀のプロの方に、ついでと言っては語弊がありますが、ご葬儀を済ませた後のことも、この際伺っておかなければ、とのお気持を強く持たれる方もいらっしゃいます。

 先日もご相談者のお父様のご葬儀を執り行った担当者から、ご葬儀後のご報告を頂きました。

 ご相談者のお母様から、ご葬儀後毎日のようにお電話で、お位牌のこと、49日のこと、新盆のこと等多岐にわたるご相談を頂いて、頼りにされ、こちらも大いに勉強になりました、と担当者の労を厭わぬ対応ぶりを伺い、ご相談者もさぞかしほっとされたことではと安堵致しました。
 
 昨今ではご自宅以外でのご葬儀が通例化され、7日目に執り行われる初七日法要も告別式に繰り上げ初七日として繰り込まれ、49日を機にお返しをする香典返しも、即日返しでご葬儀当日済ませることが多くなり、本来の意味合いからは少しずれを生じても、いつの間にか忙しい現実生活に組み込まれてしまっているのが現状です。
 
 ご葬儀後にお待ちしている菩提寺での49日の法要では、当日ご遺族ご親族を中心とした方々にお集まりいただき、法要、お位牌の開眼供養、お墓での納骨法要、開眼供養の後、ご自宅にお戻りになり、法要とお仏壇の開眼法要という段取りになります。
 
 一般的に49日の法要でのお布施代はまちまちの様ですが、あるベテランの担当者に伺うとご葬儀の際のお布施代の一割を目安に、プラスアルファされるとよいとの事。関東地方の場合は1割を下らないようにと言われているとの由。
 開眼法要で白木のお位牌から魂を抜き、塗りのお位牌に魂を入れたうえでの読経代となります。
 但し、地方に帰って埋葬の場合は、この限りではありませんので、ご注意ください。
 地域によっては昔からの風習が残っているところもありますので、地元のご親戚の方に伺うのが1番とは言うまでもありません。

 私事で恐縮ですが、当方も来月は父の17回忌が待っております。

労を厭わぬ担当者

「毎日のように喪主様からご相談の電話を頂いております。お位牌のこと、49日法要のこと、新盆のことなど多岐にわたるご相談で、こちらも勉強になります」
施行担当者からご葬儀後の報告が頂きました。

頻繁のご相談とのことで、次のお仕事に差し支えが出てはと心配し、担当者に連絡したところ、「大丈夫です。喪主様のご納得いく迄、一つひとつご相談に応じています」と明るい声が返ってきました。
お父様のご葬儀を終え、身近にご相談される方がいらっしゃらない喪主のお母様にとっては、まさに救世主のような存在のご様子です。
ご長男のご相談者からはお父様のご逝去からご葬儀までの間も、ご予算に見合った様々な提案をその都度していただき、想像以上のご葬儀になり、お願いしてよかったとご満足のご回答をいただいておりました。

一方、17年前にお父様を亡くされた際、見積りもお取りにならず、町内の葬儀社さんに全てをお任せされた結果、多額の費用を請求された苦い経験をお持ちのご相談者からも、お母様のご葬儀では、センターがご紹介した担当者の奮闘ぶりに、感謝のお言葉を寄せて頂いております。

唯一のご兄弟であるアメリカ在住のお兄様とは疎遠になったままのご相談者は、お母様が心配な状況に陥り、万が一の際、ご自宅にご安置できるスペースが確保できるか否かを、ご紹介した担当者にお問い合わせされて以来、ご葬儀までの間、疑問が生じるつど時間を構わず担当者にご相談され、その数十数回に及びましたが、常にお身内のような存在で問題を解決して頂いたとご満足の御様子でした。

また、ご相談者の達てのご希望で、お父様のご葬儀をご相談者主導のもとで執り行われたというケースもございました。
ご葬儀当日までご相談者と綿密な打ち合わせをされた担当者は、当日あえて脇でアドバイザーとしての意見を申し上げるにとどめ、ご葬儀の進行を見守っていく形を取りました。
無宗教葬のご葬儀を無事執り行ったご相談者は、感無量の面持ちだったと伺っています。
イベント企画のお仕事をされていたご相談者は「生前父は私の仕事内容が良く分かっていなかったようですが、最後にこれで理解してくれたと思います」と担当者に感謝のお言葉を述べられたとの由。

お仕事とは言え、やり直しがきかないご葬儀を少しでも悔いのないようにと、お一人お一人のお気持を汲んで、労を厭わずご相談に応じ、ご自身のことの様に奮闘されている担当者の活躍ぶりが目に浮かびます。

お身内中心のご葬儀で、おせっかいおばさんの本領を発揮する担当者。

ご葬儀の相談をお受けして、具体的なお話をお聞きしているうちに、これにはぜひあの方をご紹介したい、と賛同社の女性担当者のお顔が浮かんでくることが度々ございます。
なぜ女性担当者なのか・・・。

多様化した都会でご相談相手もなかなか見当たらない現状の中、常に生活者の皮膚感覚で行動し、時に応じて臨機応変に対応できる肝っ玉母さん的存在の担当者は貴重で、時としてご喪家の方々とって救世主的存在にもなりうるのではとも思われます。

特に女性担当者の活躍は少人数のご葬儀で発揮され、段取りや規則以上に、永年家庭を切り盛りしてきた女性ならではの目線が生きてくるようです。
急なご葬儀で、何からどのように始めたらよいか、気が動転しているご喪家にとっては、普段少々おせっかいに思える位の事でも、それがかえって潤滑油になる場合もございます。

また、時には「ご葬儀の折はひたすらご遺族の方々のそばに立ってあげるだけ」とおっしゃる熟年の担当者もいらっしゃいます。
「目の前におばさんがうろうろしているから、わからないことはおばさんに聞けばよい」と皆さんが気軽にものを言いやすいようにうろついておられるとのこと。

その女性担当者が、生後数か月の赤ちゃんのご葬儀を担当した時は「孫を亡くしたお姑さんの立場になって、プロの気持ちも揺らぐこともあるが、それはそれでいいのでは・・・」とまでおっしゃっていました。
ご葬儀の読経が始まると「ずっと抱いていたい」と柩の中の赤ちゃんを抱きよせたお母様に、「ご自宅でご家族だけのご葬儀ですからいいですよ」と進言し、若いお母様は読経の間中,我が子を抱きしめていらっしゃったとの由。
後程、ご喪家から感謝のお手紙を頂いたのは言うまでもありません。

たとえご葬儀中でもここでこうした方が良いと思えば、生活者の目線で、黙ってでも行動してしまうのも肝っ玉母さんの特徴です。
ご葬儀はやり直しがききません。御1人お一人ご納得のいくおみおくり方を提案したいものです。

ご葬儀関係のホームページをご覧になり、価格の比較だけにこだわっていらっしゃるご相談者が増えてまいりましたが、こんなおばさん担当者の存在もお話しできればと存じます。

ご相談当初の希望から状況が変わってしまうことも。

 事前のご相談では、ご相談のやりとりをしているうちにご相談者側の状況が変わり、条件の変更などによる再見積もりの提出やご紹介葬儀社の追加、変更をすることがあります。

 ご相談を進めていく中で、ご納骨先のことについて伺うと、田舎のお寺にお墓があるのでそこに一旦納骨しようと考えている、とのことでしたが、その後、そのお墓には納骨しないという状況になり、新たにお墓を購入しなくてはならなくなったため、最初に考えていた予算での葬儀は行えないかもしれないという状況に。
 ご相談当初は、きれいな祭壇を飾り、故人様と深いお付き合いをされていた方にも来ていただいて、一緒にお別れをしてもらう、というご希望から、それに伴った葬儀社のご紹介、見積もりの提出をいたしましたが、状況の変更により、ご家族だけでの一日葬というかたちで、新たに葬儀社のご紹介、見積もりの再提出となりました。

 最初に思い描いていた葬儀のかたちが、ご相談のやりとりで具体的な状況が明確になっていくことによって、内容を変更せざるを得ない状態になることもありますが、そのような状況の中においても、できる限りご満足のいくご葬儀を行っていただきたいと思います。

 このご相談者からは、ご葬儀を終えてすぐ、「参列、弔電、香典辞退の、家族3人だけのちょっと寂しい式でしたが、その分ゆっくりお別れできた気がします。お通夜はなくても、故人の好きだった音楽を流し、一晩付き添うことができました。
 いろいろと相談にのって頂き、数々のアドバイスを頂き、本当にありがとうございました。アドバイスなしには乗り越えられなかった気がします。
心から感謝の思いでいっぱいです。」とのメールを頂きました。
 
 ご相談当初の思いとは違うかたちでのご葬儀になりましたが、ご家族がご満足のいく形で送って頂けたことがなによりです。

親孝行したい時には親はなし・・・。

 当センターでは事前のご相談を電話とホームページのご相談フォームからのメールでお受けしておりますが、まだご存命とのこともあり、お身内のこと故、どこからどのように、またどこまでご相談されてよいのかと戸惑われる方もいらっしゃいます。

 手元にあるご葬儀後に頂いたお手紙の中にも、その思いが率直に綴られており、事あるごとに取り出しています。

 ご相談者は入院中のお父様の看病にお母様と交代で病院に行くのが精いっぱいの状況の中、お母様には内緒で、意を決してセンターにご相談をされたとのことです。

 やがてセンターとのやり取りの中でお任せする覚悟が出来、後のことはセンターとご紹介した賛同社の担当者にお任せし、お母様には事の次第を説明されて、お2人で残り少ないお父様との日々をひたすら大切にお過ごしになられたとのご報告をいただきました。
 
 当初は病院に日参しながら、一方でご葬儀のご相談をされる日々に罪悪感を覚え、ご自分を冷たい人間だと感じ、お父様を裏切った思いすらされたとのことですが、センターとやり取りしている過程で、揺れていたお気持ちを整理し、「あらかじめ知っておくことが、ひいてはきちんと送ってあげることに繋がるのだと思えるようになりました」とのご報告には、ご相談頂いた当方も、ほっとした思いがよみがえったものでした。

 そして、振り返った時に、亡くなられたお父様の看取りとご葬儀が、いつしかご自身の中で「幸せな思い出」となっていることに気付かされたとまで、おっしゃっていただけました。

 昔から、親孝行したい時には親はなしとはよく言われたものですが、親がご存命中に気付かされた方は、たとえそれが最期の時であっても、幸せなのではと・・・。

ベテラン女性担当者の出番です。

 悲しみまでもドーンと引き受けてくれそうな気配が伝わってくるのでしょうか。
 頼もしい女性担当者の出番が増えて来ているようです。

 入院中のご主人の容態が厳しい状況との報告を受けた奥様から、センターのご相談フォームにお問い合わせをいただきました。
 ご主人からは「家族で見送ってもらえれば・・・」と言われているが、交友関係も広く、一方寂しがり屋の面も持ち合わせていらっしゃる。今の段階で、どのようなご葬儀をされたら良いのか見当もつかないが、それよりも、ご存命のうちに、このようなご相談をすること自体を躊躇されていらっしゃるとのこと。
 お気持が揺れる中、葬儀社さんを決めるだけでも落ち着くかもしれないとご相談に踏み切られたご様子です。
 早速に、奥様のお悩みには、女性同士、より素直なお気持でお話しできるのではとの期待を込めて、地元賛同社で今まで数々の実績を持っていらっしゃる、女性担当者の方をご紹介させていただきました。

 ご逝去の後、火葬場併設の斎場が混み合い、ご自宅でのご安置が長引きましたが、その間、担当者はドライアイスの交換にお伺いする度、奥様お1人で準備をされるプレッシャーやお気持の揺れを受け止め、じっくりお話し合いをされたとの由。
 ご葬儀後、奥様から大勢の御会葬者をお招きして、ご葬儀に臨むことが出来,ご満足されたとのご報告をいただきました。

 女性担当者の活躍は特に少人数のご葬儀で発揮され、段取りや規則以上に、永年家庭を切り盛りしてきた女性ならではの目線が生きてくるようです。
 常に生活者の皮膚感覚で行動し、時に応じて対応できる肝っ玉母さん的存在は、都会の多様化した、ご相談相手もなかなか見当たらないご葬儀では、益々欠かせない存在にていくかと思われます。
 普段おせっかいに思える位の事でも、気が動転しているご喪家にとっては、それがかえって潤滑油になる場合も見受けられるようです。

 中には「ご葬儀の折はただひたすらご遺族のそばに立っていてあげるだけ」とおっしゃる担当者もいらっしゃいます。
 「目の前におばさんがうろうろしているから、おばさんに聞けばよい」と、皆さんが気楽にものを言いやすいようにうろついていらっしゃるとのこと。
 
 その女性担当者が生後数か月の赤ちゃんを取り扱った時は「時として孫を亡くしたお姑さんの立場になって、プロの気持ちも揺らぐこともあるが、それはそれでいいのでは・・・」とまでおっしゃいます。
 読経が始まると「ずっと抱いていたい」と若いお母さんは柩の中の赤ちゃんを抱きよせ、担当者が「ご自宅でご家族だけのご葬儀ですからいいですよ」とご返事すると、お経の間中、我が子を抱きしめていらっしゃったと伺いました。

担当者のアドバイスで安心を・・・。

 「入院中の父の容態が油断を許さない状態になってきたが、万が一の時はどうすればよいだろうか」電話口の声は不安いっぱいのご様子でした。
 ご家庭が複雑で、ご両親は離婚されており、お父様は生活保護を受けている身で、ご相談できる方がいらっしゃらない。
 また、お父様のご実家の方々とも疎遠で、生活保護の範囲でご葬儀を出すか否かも決めかねていらっしゃるご様子とのこと。

 生活保護の葬祭扶助の場合は限度額が決っており、式は難しく、火葬のみでのお見送りになってしまう現状を申し上げたところ、葬儀社の担当者から直接お話をお伺いしたいとの要請を受け、センター賛同社の担当者をご紹介させていただきました。
 早速に担当者から福祉と一般のご葬儀の場合の違い等の説明を詳しく伺い、お父様のお友達が多いようでしたらご葬儀をお考えになられた方がよろしいのでは等、具体的なアドバイスを受け、お気持も大分整理されて、1日葬にお決めになられ、なによりもご相談できる相手にめぐり合い、安心されたご様子です。

 1ヶ月後ご逝去の報が担当者に伝えられ、丁度年明けの混雑している時期とぶつかり、ご葬儀まで1週間以上の待機となりましたので「専門家の手により綺麗なお顔で、お友達と最後のお別れをされてはどうか」との担当者の提案にも、ご納得のご様子でした。
 要所々での的確なアドバイスをされた担当者は、ご相談者にとって心強く頼もしい存在となって頂けたようです。

 一方、ご相談者にとって良いご葬儀になるか否かはご紹介した担当者への信頼度が大きくものを言うようです。
 事後のご相談では、ご紹介した社の担当者がいきなり登場という形もございます。
 深夜、ご家族の皆様のお疲れもピークに達しているところに伺う担当者は力量が問われますが、ご喪家のご要望を素早く汲み取り、臨機応変な対応ぶりに、ご喪家の皆様も安心してご葬儀に臨まれたとのご報告も頂いております。
 
 故人様をまずは自社の安置所にお預かりし、お疲れの皆様には一旦お休みいただき、翌朝皆様が再びお集まりになられる中、担当者の手で目や口を閉じ、お顔を整え、髭剃りをして差し上げると、お元気な頃のお父様が彷彿とされ、ご喪家との距離も一気に縮まったご様子とのこと。
 その後に続く納棺の儀では故人様との最後のお別れを、あえてご喪家皆様の手を煩わせた形で執り行い、更にご予算を出来るだけ抑えたいご喪家の為に、午後からは市営斎場の霊安室へ移動し、その柔軟な対応ぶりにご家族からの信頼も高まり、ご葬儀後担当者がご自宅にお伺いした際「今度ご葬儀があったら、いの一番に推薦しますよ」と口々にお声を掛けて頂いたとのことです。

 また、メールでのご相談をお受けしていた矢先に病状が急変されたとのご連絡を頂き、急遽お見積りをお取りしてお送りした数時間後のご逝去のことでした。
 緊迫した中、ご紹介した葬儀社さんとの初対面でのやり取りに、当初ご相談者は警戒されたご様子でしたが、ご自宅以外へとのご希望で、自社安置所に一旦搬送された後、しばらくして今度はお母様のご要望で、担当者はご自宅への搬送に切り替えも快く引き受け、その間の費用はサービスされたことで、一気に信頼感を得、以後担当者を大変頼りにされていらっしゃったとのことです。
 
 ご自宅でのご安置をできるだけ長くし、その間にご近所の方々とご面会され、最後のお別れをして頂けるように助言し、ご仏壇の購入に際しても取引のある仏具屋さんが都内のみでしたので、わざわざご相談者の住む市内の仏具屋さんに足を運び、推薦できる店を調べ、ご購入の際には実物を良くご覧になっていただくよう忠告されたとのこと。
 早速「忠告に従って購入しました」とご相談者からご報告が届きました。

 ご要望一つひとつに対処される担当者の骨身を惜しまない姿勢は、ご相談者の共感を呼び、旅立ちの大きな手助けとなっているようです。

ご葬儀のリピート

 「5年程前、母の葬儀の折、御社にご紹介頂いた葬儀社さんには大変お世話になりましたが、今朝方、今度は入院中の義母が亡くなりましたので、又よろしくお願いいたします」。
 最近ご相談頂いたご葬儀のリピートです。

 ご葬儀のリピートをお受けする際は、お伺いする当方も前回のご葬儀を評価いただいたお印とばかりに、「是非お任せください」と思わず力が入る一瞬でもございます。

 昨年末には8年前のお父様のご葬儀から数えて6回目のご依頼をご相談者から頂きました。
 
 実は5回目のご依頼を頂いた直前、前4回のご葬儀を担当された賛同社さんが突然のご事情で廃業されるというハプニングに見舞われ、急遽新たな賛同社さんをご紹介する羽目になりましたが、今回6回目のご依頼では、5回目の賛同社さんをご指名いただき、前4回に匹敵する賛同社であることが証明されて、ご紹介した当方もほっとした次第です。
 
 5回目の新たな賛同社をご紹介するにあたり、ご相談者からは「父の葬儀から今まで4回もお世話になり、私共のわがままになりがちな要望もきちんと受け止め、対応していただきましたので、私共の気持ちを受け止め、よりよい見送り方をご一緒に考えていただける担当者さんを希望します」との切なる願いをお伺い致しましたので、前の担当者に匹敵する方、またそれ以上の方をと意気込んでご紹介させていただきました。
 ご葬儀後のアンケートでは大変お褒めの言葉をいただきましたが、6回目のご依頼で、また新たな一歩が踏み出せた気がいたしました。

 また、リピートでも前回ご紹介した賛同社に直接ご相談される場合もございます。
 双子のお姉様の方が1年程前、先にご逝去された案件では、義理の娘婿様からお姉様の時にご紹介した賛同社さんの担当者に直接ご連絡が行き、担当者から妹様のご逝去の報を伺う形になりました。
 ご希望は出来るだけお姉様同様のご葬儀をお願いしますとのこと。
 お姉様のご家族に対して出すぎることのないようにとお気遣いをされながら、妹様のご希望も考慮し、お料理はワンランク上のものにいたしましたが、生花祭壇はお姉様と同様のお花をご注文されたとの由。
 前回の担当者がそのまま引き継ぎましたので、お姉様のご葬儀の様子も分かり、比較も出来ますので、ご喪家のお気持を十分にくみ取ってあげられたのではと存じます。
 これからも、どの様な形であれ、リピートの輪が、更に広がっていくことを願って止みません。