ご縁

 今週、2件の賛同葬儀社さんの会社に訪問させて頂きました。
 一軒は都内の葬儀社で、もう一軒は埼玉県の葬儀社です。
 
 今まで何社もの葬儀社さんへ訪問させて頂きましたが、各担当者は本当に様々なタイプがいらっしゃるな、というのが実感です。
 ただ、皆さんに共通する点は、男性、女性にかかわらず、『気が利いていて、お世話好き』のようです。
 担当者の話しを伺っていると、ご依頼者のご要望、疑問点などに向き合って、一つ一つ丁寧に対応している姿が思い浮かぶようでした。
 ベテランの担当者は貫禄があり、何があっても対応してもらえる、というような安心感を受けます。また、若い担当者はバイタリティーがあって、新しいことをどんどん取り入れていく社風を作ったりなど、どこの社もそれぞれに特徴があります。

 今週伺った2社から出たワードは『ご縁』でした。

 一社は独立して数年の若い葬儀社ですが、多種の業者さんとご縁をつなげて、よりご依頼者に満足して頂ける設備を展開していこうとしています。
 もう一社は30年以上、地元密着で葬儀社を営んでいるところで、地元のご縁をとても大切にしていらっしゃいました。

 センターも、ご依頼者と葬儀社との良いご縁をつなげられるよう、これからも葬儀社さんとのご縁を大切にしていきたいと思います。

秋になったら・・。

8月ももう少しで終わます。
今年の8月は比較的涼しいてく過ごしやすい日が多かったですが、9月に入ってもまだしばらくは30度を超える日が続くようで、今年もなかなか秋にはならないかもしれません。

暑さに弱い私は、真夏の暑い時期には斎場や葬儀社さんへの訪問はできるだけ避け、プライベートでも出来るだけ外出を控えるようにしているので、ここ数か月、めっきり引きこもりの気分なので、秋になるのが待ち遠しいのですが・・・。

ここ何か月かで、新しい賛同葬儀社さんも増えましたし、センターのサイト内にある斎場ページも昔に作ったままのものが目立つようになってきました。昔作った時には斎場の写真も数点あればよかったため、実際に撮影した写真が少なく、今の画像が多いフォーマットに書き換えられないところもあります。

涼しくなったら、葬儀社さんへのごあいさつまわりや斎場取材など、またあっちこっち、外出してこようと思います。

宮型の霊柩車

つい先日のこと、ご相談者と電話でお話をしていた時にふとご相談者が、「そういえば、最近霊柩車を見かけませんね・・。」と。
私たち以前の世代の方にとって、霊柩車は宮型のもの、後部にお神輿が装飾された車と考えている方も多いと思います。

最近の霊柩車は一見霊柩車とは思わない、バン型の黒い車を使っていることが多く、葬儀に携わっている人にはすぐわかると思いますが、一般の方は道を走っていても、霊柩車だとは気が付かないかもしれません。

式場や火葬場の近隣の住民の方への配慮から、宮型の霊柩車の乗り入れを禁止している地域もあるようですし、使用料もバン型の霊柩車より高くなる、という点も、最近見かけなくなった原因のようです。

ずいぶん前のことですが、子供がまだ小学生の低学年だったころ、休みの日に、戸田葬祭場の近くの河川敷によく遊びに行っていました。
河川敷から斎場がある側の道路を眺めていると、火葬の時間に合わせて、何台もの霊柩車が斎場に入っていきます。
その中に数台、宮型の霊柩車も走っていました。
その霊柩車を初めて見た娘は、「どこでお祭りをやってるの?」と。同じ方向に走っていく霊柩車を見て、この先でお祭りをやっていると思ったようです。
宮型の霊柩車を見ることもほとんどなくなってきましたが、今の立場で改めて見るととても厳かな気持になります。

求めるものを明確にすることは大切

スマートフォンなどのITの進化や競合他社の発達で、以前よりインパクトはなくなりましたが、ホットペッパーは、画期的なビジネスモデルでした。事業を成長させた立役者が書いた本が「ホットペッパー・ミラクルストーリー」です。

一読して、事業運営に必要な知恵が至る所にちりばめられていて、ものすごく参考になりました。正社員はごくわずかで、ほとんどが業務委託、契約社員、アルバイトによる組織を、どう動かしていったのかは圧巻です。

と同時に、その前の段階の、採用システムを命綱として、どんな資質と能力と態度をもった人間を探しているのかを明確にして、それを見抜く面接技術を確立していったのもすごいです。

当センターでも、葬儀社さんの募集ページを少し前に変更してみました。以前は、当センターの考え方に賛同できるところ、という打ち出し方が強かったのですが、今はもっと、求める葬儀社イメージを明確にして、それを伝えるように変えました。

たしかに、申込数は、以前よりも少なくなった感じではありますが、これでよかったと思っています。
提携すべきでない葬儀社と提携してしまったり、提携すべき葬儀社と提携できてないというミスを多少なりとも防げる気がします。

ちなみに、募集ページでの求める葬儀社さんは下記のようなものです。
「当センターの特徴は、相談員による相談型と、顔の見える範囲での葬儀社紹介ということです。
広範囲にサポートを可能にするオペレーターが型ではないので、相談員は地域の斎場や葬儀社等の情報把握に努めますし、紹介するところも、ご相談者の要望に応じて地域対応力のあるところが必要です。
それゆえ、われわれの求める葬儀社さんは、地域に密着した仕事をされているところです。地域に密着しているがゆえに地域の実情を熟知し、ご相談者に、きめ細やかな様々な提案や選択肢が提供できるところです。」

そんなこと、当たり前だろう、と思われるかもしれませんが、そうでもなさそうです。ネットを利用し過大にPRし広範囲に集客しようとしているところもあるからです。 都内に拠点が一か所しかないような小さい会社にもかかわらず、ネットを武器に広範囲に施行するがゆえに、ご喪家へのサービスが雑になる、フォローが薄くなる、その地域の式場の利用の仕方もルールも知らない、地域のしきたりをしらない、というようなところがあるからです。

より身近において安心で適切な葬儀社を選びたい地域の人と、主にネット上において自社の特徴を理解してもらうのに苦労している地域の葬儀屋さんを、うまく結びつけるのが、われわれの役目でもあります。

式場を選ぶには

ご相談で、使いたい斎場をお伺いした際、〇〇会館、など具体的にお知らせいただくことがあります。

以前のご相談で、最初の段階で「〇〇会館(お寺の会館)がいいかな、と父が言っている」とお答えいただいたので、なぜその会館を選ばれたのか、理由を伺うと、「引っ越してきたばかりで近隣のことはよくわからないが、自宅から近くて、よくそこで葬儀をやっているのを見るので」とおっしゃっていました
葬儀についてのご要望は15名ほどの家族葬、費用を抑えたい、とのこと。
お考えになられていた葬儀会館は、規模の大きな葬儀でも対応ができるくらいの大きな会館で、式場使用料もお考えになられていた以上の金額でした。

家から近いことを第一優先にし、広さや費用のことをご承知されている場合には、そこで行うことが一番ご満足かと思いますが、ご希望する葬儀に適した式場をお選びいただける状況の場合には、選択範囲を少し広げたりなどで、式場の規模や費用のバランスをとることが可能になることがあります。

またほかにも、式場を選ぶ際は葬儀の規模や費用だけでなく、例えばご高齢の会葬者がいる場合はバリアフリーに対応しているところにしたほうがご負担は少なくなりますし、遠方から来る方がいらっしゃる場合には、通夜の夜に宿泊できるところが便利だったすることもあります。

ご葬儀を行う場所については、「何を優先事項にしたいか」をお考えいただくと、適した式場を選ぶことができるかと思います。

当たり前だと思っているものが資産になることも

 昨日は、横浜市の葬祭業の組合の理事の方に頼まれて、その会合で、主に、ネットの世界の中でセンターがどういう理解と方向性を持って取り組んでいるのか、といったような話をしました。

 センターの話もさることながら、地域に店舗も歴史も実績もないが、情報はコピペでもサイトの作り方はこぎれいで、広告も利用して露出が多いところに仕事を持っていかれていることもあるとすれば、実にもったいないことだ! と。

 実態も内容もないようなところが、サイト上の目立ちと、訴求力の高い表現で仕事を増やす一方、こうした組合の社は、社歴も店舗もホールも人材も様々な施行ノウハウといった資産もあるわけですから、そうした資産を消費者に適切に理解してもらっていないのは、もったいないことです。

 設立、13年目のセンターでさえも、3000件を超える施行を通して、それに関連する情報の資産、人のつながり、斎場の情報、回答されたアンケート、さらには、この相談者と合いそうな葬儀社さんはここかなの判断、など、探せば結構な資産があります。

 その資産を埋もらせることないように、相談者が安心して相談しやすくなるような形の情報に加工して提示していきたいと思っています。
 それを通して、相談者がネット上でいろいろなサイトを比較したときに、センターの情報が、相談者の適切な判断の手助けになることができればと思っています。

正直な葬儀社さんを選んでいただきたいと思います。

 センターの対応範囲は東京・埼玉・神奈川・千葉のあたりになりますが、時折関西や東北、北海道、九州、沖縄などからご相談のお電話をいただくことがあります。
 センターの対応地域にお住いのご家族やご親戚が心配な状況になり、遠方にいるご家族、ご親族の方からのご相談ということなのですが、そのような場合、ひとつ、可能であればやって頂きたいことがあります。

 できれば、万が一の時に一番に病院などから連絡が入る方、病院にすぐに駆け付けることができる方がいらっしゃれば、その方とご相談の状況、情報を共有していただくことです。

 以前、関西の方から都内にいるご祖母様が心配な状況にあるので、とご相談を頂きました。
 ご対象者がご入院されている病院の近くにいるご親戚は皆さまご高齢で、何かあったら言いなりになってしまいそうなのでと心配され、しっかりしているお孫さんが任されたとのことでした。
 ご相談では、複数回のやり取りを経て、ご紹介葬儀社とも直接連絡をとっていただき、費用や対応面での安心感などから、万が一の時にはその社にお願いするという流れになっていたのですが、ご逝去され、病院に駆け付
けたご親戚に、病院に入っている葬儀社さんが「うちだったらこの日に火葬ができる」とおっしゃり、そこにいたご親戚の方は、「それならそこにお願いしよう」ということになってしまいました、とご報告をいただきまし
た。

 費用はセンターからのご紹介葬儀社が提示した金額の倍くらいだったとのこと、ご納得されての依頼でしたらいいのですが、気になるのは「うちだったらこの日に火葬ができる」という一言。
 火葬場を予約できるのはどこの葬儀社さんにお願いしても条件は同じです。都内や近隣の市営斎場などにおいては火葬場は原則的に先着順での受付になりますので、どこかの葬儀社が優先的に予約をとれるということはあ
りません。

 また、他のご相談では、ご自身で問い合わせた葬儀社から湯灌の費用は市が負担してくれると説明を受けたとお聞きしました。
 しかし、そこの市では市が湯灌代を負担することはありませんので、おそらく健康保険などから後日支給される費用を湯灌にまわせばというニュアンスで話しをされたのだと思いますが・・・。

 消費者の方が葬儀のことを隅から隅まで知ることは困難だと思いますが、正直な葬儀社さんもたくさんありますので・・・・。

賛同葬儀社さんのところに行ってきました。

 前回のブログに書いた通り、昨日は春日部と柏の賛同葬儀社さんのところにお邪魔してきました。

 あいにくの雨から雪に・・。予定よりも少し早めに出たのですが、電車の遅延などがあり、到着予定時間が少しずれてしまい、最寄り駅まで迎えに来てくれていた担当者さんをお待たせしてしまいました。

 いつも、担当者さんとは主に電話でのやり取りになりますが、やはり電話での印象と直接お会いしての印象は全く違うことが多く、また、一度お会いすると、それから先のやりとりが、よりスムーズになっていく気がしま
す。

 ご相談者へ紹介させていただくときに、この葬儀社の担当者さんはこんな方です、とお知らせするのも、ご相談者にとってその後の安心材料にしていただけるのではと思います。

 昨日は本当に冷たい一日でしたが、真夏の暑さよりは耐えられます。
 暑くなる前に、どんどん外に出ていきたいと思います。今度はどこにお邪魔しにいってきましょうか・・。

 

斎場訪問と葬儀社訪問

 センターでは、斎場の見学や賛同葬儀社さんの会社に訪問して担当者の方から話しを聞いたりしています。
 これは、ご相談に対応する際に、ネットの情報ではなく、実際に見たこと、聞いたこと、感じたことを伝えるため、ということと、実際に葬儀を行う担当者からご相談者の有益になる情報を得るためでもあります。

 最近のご相談では、ネットに出ている情報を信用してもいいのかわからないという方も多く、また、たくさんある情報をご自身なりの解釈でまとめてしまい、ご自身にには不必要なことまで考えて、とても遠回りなことを
しようとしている方もいらっしゃいました。

 自分の足で斎場に行ったり、直接、葬儀社の担当者の話しを聞くことは、一人一人違う状況にあるご相談に対応するために必要なことで、本当のことを伝えるのには一番いいやり方かと思います。

 センターがある板橋区からは遠いところは移動に時間がかかるので一日に何軒もいけないのがもどかしいですが、明後日は、春日部市と柏市の賛同葬儀社さんのところへお邪魔しに行ってきます。

都内の方は、都内でのご葬儀を希望・・・?

「正直なところ都外は考えておりませんでした。できましたら都内がいいのですが・・・」
 ご相談者からお話をお伺いし、お見積りをお取りする段になり、式場等の御希望も特別無しとのお話でしたので、地元の賛同社の担当者さんに相談したところ、最近特にご相談者の地域の方は都内ではなく橋一つ越した都外でのご葬儀が多いとの情報をいただき、早速に見積りの作成をお願いし、ご相談者に見せしたところ、上記のご返事をいただきました。

 市営斎場ですので、都内の方がご利用される場合は市外扱いになりますが、それでも都内の民営の斎場に比べ、費用が抑えられ、何よりもお近くで、火葬場が併設されておりますので、ご葬儀後の移動もなく、ご会葬のご高齢の方々にも合わせられるのではとご提案いたしましたが、都外でのご葬儀は想定外とのこと。

 一般ご会葬者の多くはご近所の方々ですが、ご親族の方は都内在住なので、やはり都内でのご葬儀をとのご要望に、急遽、都内でのご葬儀の再見積りをさせていただきました。

 改めて都内という枠に限定されることで、ご相談者もご親族の方がお越しになりやすい斎場を幾つか提示され、それに伴い見積りの内容にも、ご質問を頂きました。

 ご葬儀は迫っているが、ご相談者にとって初めての経験で、当初の漠然としたお気持ちもお見積りを取り、お別れの場所が指定されることで、よりリアルに現実味を帯びて整理されてきたようです。

 その後一旦ご葬儀はご要望の都内での方向に切り替えましたが、お母様の「市営斎場に以前伺った折、大変綺麗な斎場だった」とのお言葉で、最初のご相談から1週間後、再び振り出しに戻り、市営斎場でのご葬儀となりました。

 最後のお別れの場となる斎場選びはご葬儀の要になりますので、お時間の許す限りご納得のいく形をとられることをお勧めいたします。