一期一会を大切に・・・。

 「初めての喪主という立場で不安しかありませんでしたが、父が亡くなった当日の打ち合わせで、不安はほぼ解消しました。担当者の方を信頼していれば大丈夫と思えたからでした。単なる仕事としてではなく、故人や遺族への想いをとても大切にしていただいていることが伝わり、親族からも良い葬儀、良い葬儀社だったねと何度も声を掛けられました」

 ご葬儀の後にお願いしておりますご相談者からのアンケートに、ご紹介した当方もホッと胸をなでおろしました。

 ご葬儀はやり直しがききません。

 葬儀社を決めるにあたり、ご相談者から事前に様々なご要望やご意見をお伺いし、地元でご要望に見合うと思われる当センタ―の賛同葬儀社さんをご紹介しておりますが、担当者と実際にお会いされたご相談者の中には、お気持の中で合う・合わないということも出てきますので、ご葬儀が終るまではなかなか気が抜けません。

 最近はネットでのご紹介だけに委ねる方も多く、パッケージされた通り一遍の御葬儀情報だけでお決めになる方も多いようですが、人生の最後を締めくくるご葬儀には、お一人お1人その方らしい見送り方があると思いますので、出来ましたら御葬儀担当者と直に話し合いをされ、適切なアドバイスをお受けになり、是非ご納得のいくお見送り方をして頂ければと存じます。

 ご紹介した担当者との最初の電話でご希望を丁寧に聞き、頼りになりそうだと直感されたご相談者からは、「他社さんはこちらの質問に事務的な受け答えしか頂けなかったが、ご紹介頂いた方はオプションについてもこれは十分、これは必要なしと正直におっしゃっていただき大変助かりました。ネットで検索しただけではめぐり会えなかった方をご紹介いただき感謝しております」とのご報告もいただいております。

 当センターの特徴の一つでもありますが、少しでも皆様のお役に立てるようにと、ご紹介する担当者レベルまで把握しておりますので、担当者との出会いも大切にしていただければと存じます。

 先日お父様のご葬儀の相談で担当者とご面談された方からも、同席されたご主人から「あの方なら任せて大丈夫」と太鼓判を押されたとの由。

 ご相談をお受けする側、ご相談される方、双方とも一期一会を大切に・・・。

葬儀後の相談

今日、センターの賛同葬儀社の担当者から、「3か月前に紹介を受け、ご葬儀の施行をさせていただいたご依頼者様から、その後も手続きのことや年賀欠礼はがきのことなどで、何度もご相談をいただいています」というお話しを聞きました。

ご葬儀の時やその前後の対応に不満があれば、その担当者に葬儀後の相談をしようとは思わないことと思います。

その話しを聞いて、このご相談者様にこの葬儀社をご紹介させていただいて本当に良かったと思いました。

このご相談者様は、センターに事前のご相談でお電話をされたのですが、葬儀社のご紹介の少し前の段階でご対象者様が急逝され、葬儀社を決めなくてはならない状況になってしまったのですが、自信を持ってその葬儀社をご紹介させていただきました。

センターでは、ご依頼者様と担当者との相性などもあるので、事前のご相談の場合、可能であればご紹介した葬儀社の担当者と直接お会いになってお話しを聞いていただくことをお勧めしています。

しかし、今回のようなケースや事後のご相談においてもこのように信頼関係を築いていけるのは、担当者の人柄なのでしょう。

急を要するご相談でも、自信を持ってご紹介させていただいています。

事前相談の意味

「喪中のため新年の御挨拶は失礼させていただきます」

 11月に入り、親戚・友人からの喪中はがきが例年になく舞い込んできています。

 早いもので今年も残すところ1ヶ月余りになってしまいました。

 季節の移ろいに戸惑いを感じながらも、日々ご葬儀の相談を承っております。

 最近ではネットを通じて情報過多の傾向もあり、ご葬儀も表面上は大分様変わりしてきているように見受けられますが、事前にご相談される方のお気持は10年前も現在もあまりお変わりはないように思われます。

 ご相談頂くお気持やお立場はそれぞれですが、やり直しがきかない未知のことへの不安と、最後の力を振り絞って必死に戦っていらっしゃる方を目の当たりにされ、自己嫌悪に陥りながらも、無事やり遂げねばとお気持ちを奮い立たせてのご相談が大方かと存じます。

 限界が近づき、何度も「もしかしたら・・・」のお気持がよぎり、「その時」をどのようにすればよいのか見当がつかないままセンターにご相談頂いた方からは、看病しながら一方でご葬儀の準備に入る行動に罪悪感を覚え、当初は悩みながらセンターとやり取りをしておりましたが、あらかじめ知っておくことが、ひいてはキチンと送ってあげることに繫がるのだと思えるようになってこられたとのご報告をいただきました。

 ご相談されてからお気持も次第に落ち着き、残り少ない時間でしたが看病に専念でき、悔いを残すことなく、お見送りが出来たとの由。

 当惑されながらもメールやお電話でのやり取りの中で、不安や疑問が1つづつ取り除かれ、並行してご自身のお気持も整理されていき、後は安心して看病に専念された御様子が伺われました。

 一段落された後は悔いを残さない為にも、当方からも看病に専任して頂くようお願いしております。

 やり直しがきかないのがご葬儀です。

 センターではご要望のご葬儀に、またこだわりのご葬儀にどれだけ近づけられるか、ご葬儀を施行する担当者への橋渡し役を常に心がけております。

広告宣伝の意義

当センターの使命は、「適切な葬儀社選びで、葬儀を前にした不安を取り除いてもらう」ということに尽きます。これなくしては存在の価値がありません。ただ、いい紹介をすればすべていいのかというと、これでは発展性がありません。やはり広く知ってもらわなければなりません。

松下幸之助翁は、広告宣伝の意義について次のように語っています。
――― 「今度、こういういい品物ができました。これをお使いいただければ、必ずあなたの生活にプラスになりますよ」ということを人々に知らせる、いわば義務があるといえましょう。そこに広告宣伝というものの意義があるわけです。ですから、広告宣伝の意義は、本来決していわゆる売らんがためのものではないと思います。こんないいものができた、これを何とかして知らせたい、そういうところから出てくる、まことに尊い仕事ではないでしょうか ――――

かつては、宣伝広告と言えば、大量の資金がなければできなかったわけですが、いまではホームページでもって簡単に宣伝できますし、SNSを利用したキーワード広告は小資金でターゲットを絞って効率的に広告ができる時代です。

そのため、誤解を与えるのを承知の上で、より目立つように、誇張した表現を使っていたりするのを見受けたりします。

これは当センターにとっても他人ごとではないところもあるかもしれません。ホームページで長い間、手入れしていない文言もありますので、広告宣伝お本来の意義に照らし合わせて、より適切に、少し見直そうと思っています。

晩秋とジャズとご葬儀と・・・。

 11月も半ば、お天気も回復しつつ、秋も一段と深まって参りました。

 我が町、東京・阿佐ヶ谷も例年のごとく10月末にはジャズフェスティバルが開かれ、以来街のあちこちでジャズの音色が流れ、晩秋の風物詩としての彩を添えているようにも思われます。

 時に楽しく、時に物悲しく心に響くジャズの音色に魅せられて、ご葬儀でも度々演奏され、ジャズが流れる印象的なシーンもしばしば耳にしております。

 以前、永年都内でジャズ喫茶を経営された方の告別式に立ち会った際、前夜の通夜の御様子を伺い、思わず聞き入ったことが昨日のことの様に思い出されます。

 当初、音楽葬を御希望とのことで、式場選びに難航しましたが、臨海斎場では当日お隣の式場が空いており、多少の音も目をつぶることが出来た御様子です。

 喪主の奥様は「無宗教での音楽葬を」との故人様の遺志を尊重し、通夜は昔からのジャズ仲間を中心に、御兄弟・ご親族の方々にお集まりいただきました。

 ご葬儀の担当者もご喪家の意気に感じ、献花台を正面に置かず、わざわざ右側に置き、献花をされてから正面の柩の故人様とゆっくりご対面し、お話をして頂き、左側には思い出コーナーを創り、ご対面後故人様との思い出の写真や品物をゆっくりご覧頂く流れを創りました。

 通夜の晩、ご葬儀の途中で感極まったお仲間の1人がトランペットを吹くと、他のジャズ仲間もご葬儀中であることを忘れたかのように、そっと楽器を手にして演奏を始め、皆の熱い思いは尽きなかったご様子です。

 一方、地方からお越しいただいたご親族様は、当初通夜が始まるまで無宗教の音楽葬に難色を示し、特に故人のお兄様は大反対とのお話でした。

 しかしながら、仲間達の深い友情を目の当たりにして、通夜の御挨拶では涙ながらに「こんな素晴らしい通夜は初めてだ」と感激されたとの由。

 お伺いした告別式は御家族ご親族のみのお見送りになりましたが、ゆったりとしたジャズの音楽が流れる中、お身内同士のお話が進み、30分後の献花に始まり、柩を囲んでの最後のご対面となりました。

 火葬を待つ間のお食事会で奥様はお兄様から改めて御挨拶を頂きました。

 「これからもどうぞよろしくお願い致します」と・・・。

予定通りにいかないことも…。

斎場の訪問やご葬儀の立会いで出かける時は、いつも電車を利用しているのですが、遠方に出かける場合、電車の利用に迷うことが度々あります。

行く前には必ず時間や経路などを万全に調べてインプットしておくのですが、実際に出発すると、ホームへの到着時間や電車の遅延などで予定通りにいかないこともよくあり、なかなか思った通りの時間に到着することができません。
待ち合わせの時間がある場合には、早めに到着するように心がけていますが、早すぎて予定の電車に乗らず、その前に来た電車に乗ってしまい、それが運悪く各駅停車で、途中の駅で本来乗る予定だった快速電車に追い抜かれてしまって、早く着くつもりのはずが裏目にでてしまったことも何度か…。

また、行く時は、予定時間に着かなくてはならないという気合いだったり、初めての所に行くという緊張感があるので、なんとか時間に間に合うように努力をするのですが、これが仕事を終えた帰りの場合は、乗る電車を間違えても「なんとかなるさ」とすっかり緩みます。
先日も、乗り換えするはずの駅に止まらない電車だということに気づかず、タイミング良く到着した電車に飛び乗ってしまい、思い切り遠回りをしてしまったことがありました。(このような場合、疲労感に残念感がプラスされてどっと疲れます…。)

乗っている電車が途中から他の路線に接続し、乗り換えをしなくても遠くまで行けるようになったりしていることは、とても便利でどこへ行くにも近くなったような気になりますが、普段電車をあまり使わない私にとっては戸惑うことも多く、車内アナウンスを聞き逃さないように、常に耳を澄ませていなくてはいけないようです。

とても便利になったとは思うのですが、使う人次第ということなのですね…。

ご葬儀でのお言葉とは・・・。

 先日、ご葬儀の前にお伺いする場合、ご喪家の方々にどの様な御挨拶すればよろしいのでしょうかとのお問い合わせをいただきました。

 妹様のご主人のお父様がご逝去され、これからご自宅にお伺いし、お父様の納棺の儀に立ち会うご予定との事。

 通常ですと、納棺の儀は故人様を柩に移す儀式ですので、ご出席の方々も故人様と関係が深い故人様の御兄弟、ご家族、ご親族、親しいご近所の方等に委ねられる形になりますが、地域により、またそれぞれのご家庭のご事情もございますので、遠縁の方が納棺に立ち会う必要性を問いただす訳にもいかず、ごく一般的なお悔やみのお言葉を申し上げました。

 しかし、ご相談者はお悔やみのお言葉の後をどのようにすればよろしいのかとのこと。

 お悔やみのお言葉に添えて、「何かお役に立てることがございましたら、ご遠慮なくご用をお申し付けください」等の一言を付け加え、ご喪家のお手伝いを申し出たいところですが、普段ご喪家とのお付き合いもないご相談者の立場では、受け取り方により取って付けたような言い回しになりかねないので、率直なお気持をお伝えした後は間に入っていらっしゃる妹様にお任せされ、ご喪家もお忙しく大変な折ですが、お気持は伝わると思いますので、長居をしないようにお気を付けることを申し伝えておきました。

 一連のお式が円滑に進み、ご喪家に失礼の無いようにすることも大切ですが、ともすると慣れないあまりに、ご葬儀はこうあるべきとのハウツウ形式にとらわれ、最近は双方とも通り一遍のお見送りになってしまった感が見られると思うのは勘繰りすぎでしょうか。

 ご葬儀ではご喪家の御挨拶に始まりご会葬御礼のお言葉まで、また弔問・ご会葬の方々の御挨拶等様々なお言葉がございますが、心に残る御言葉は必ずしも形式に則ったものとは限りません。

 以前、立会いでお伺いした際の喪主の御挨拶は今でも心に焼き付いています。

 ご出棺に先立つ御挨拶の代わりに、長患いの末ご逝去されたご主人の病状を克明にお話された奥様の、これを話さずしてご葬儀を終わらせないとばかりの迫力ぶりは、100名程のご会葬の方々をその場に釘付けし、暫しご出棺の時間を忘れさせる程でした。

 ご会葬の皆様の拍手でのご出棺後、お帰りになられる方の表情が一様に晴々として、ご納得された御様子が見て取れ、傍でご一緒にお話をお伺いした当方も、思わず大きく頷いて、深呼吸をさせていただいたのが、昨日の様に思い出されます。

防寒対策

天気のいい日でも、朝晩は冷え込む季節になってきました。都内でも、夜には気温がぐっとさがり、室内にいても一枚多く羽織りたくなるような季節です。

これからの時期は、特に女性はご葬儀に参列される際の防寒対策が必須になってくるかと思います。
普段はパンツスタイルが多い方でも、喪服はひざ丈のスカートという方も多いのではないでしょうか。私もその一人なのですが、この時期のご葬儀は斎場内では暖房を入れるほど寒くはなく、しかし、一時間も座っていると足元がかなり冷えてきます。

以前、今より少し後の時期にご葬儀の立会いに行った時のことですが、昼間は天気がよかったので、薄手のタイツを履いて行きました。その時のご葬儀では、斎場内にあまり余裕がなかったため、外からご葬儀の様子を拝見させていただいていたのですが、普段冷え症ではない私でも、お式の中盤あたりから足が冷たくなってきて、ご葬儀が終わるころには足先に感覚が無くなるほど冷え切ってしまいました。
厚手のタイツ、しかも2枚重ねでもよかったかもと後悔したことを、この時期になって思い出しました。

ご会葬に行かれる方は、外で一時間もお待ちになることはありませんが、人数が多いご葬儀では、お焼香の順番を外で待つこともあります。
もう少し寒くなると、屋外でお待ちになる方のためにストーブなどの暖房を用意してくれることもありますが、暖かかったり寒くなったりするこの時期にご葬儀に行かれる際には、ご自身で充分に防寒対策をしてお出かけください。

気配りはより淡泊な傾向へ・・・。

 「ご会葬の皆様には晩年の寝たきりに近い親父ではなく、元気に活躍していた当時を偲んでもらうのが一番でした」

 ご葬儀当日、お父様が撮られた短編映画の上映をされたご相談者から、ご葬儀後感謝のお手紙を頂きました。

 ご紹介した賛同社の担当者はご相談者のたっての願いを受け入れ、ご自宅に毎日足を運びつつ、ご相談者とのコミュニケーションを図り、ご葬儀当日はご相談者曰く、完璧と言っていいくらいにイメージ通りのご葬儀を執り行うことが出来、感謝の一言に尽きるとのこと。

 また、別のご相談者からは「ご葬儀後、心に残るご葬儀だったとお手紙を頂き、ご葬儀は済ませたものの、これでよかったのだろうかと悩んでいた私の気持ちも軽くなりました。1人っ子の私ですが、無事父を見送ることが出来たのも担当者を初め、皆様のおかげと感謝しています。有難うございました」

 ご葬儀後のアンケートではご喪家のご事情を酌んで「これで十分、これは特に必要ないとまで言ってくれました」。

 依頼者の立場に立ってアドバイスをし、故人様を知る方々からも「○○さんらしい葬儀だった」とお褒めの言葉を頂き、「私の時もお願いしようかな」とお母様にお話されていらっしゃったとの由

 上記3例とも同じ方が担当され、その気配りの有る対応ぶりにご紹介した当方も我がことのように嬉しく、暖かい気持ちにさせられたものでした。

 ご相談者のお気持を察し、さりげなくアドバイスされ、ご喪家の意を汲んで対応するベテラン担当者の采配ぶりには日々大いに学ばせていただきました。

 お一人お1人の人生の締めくくりともなる、ご葬儀の良し悪しを決めるキーポイントの一つは、ベテラン担当者の気配りに有りと言っても過言ではありませんでした。

 最近、久しぶりに知り合いのご葬儀にお伺いし、現場の御様子を拝見させて頂く機会がございました。

 ご葬儀の対応ぶりは事細かく親切丁寧で申し分ありませんが、ご喪家のお気持ちを察し、一歩踏み込み、先を読むまでには至らないように感じられたのは考え過ぎでしょうか。

ご安置はどちらにされますか?

ご相談を受けた際には、ご安置をどちらにされるか(したいか)をお聞きします。
ご自宅か、ご自宅以外のご安置施設のどちらかを選んでいただくようになるのですが、「エレベーターのない団地の5階なので」とか、「マンションなので、搬送の時の近隣の方の目が気になる」など、本当はご自宅に帰してあげたいお気もちがありながら、難しいと思われている方が多いなと感じています。

ご自宅に思い入れがある方や、長期にわたってのご入院だった場合には、ご家族も、一旦は家に帰してあげたいと思われることでしょう。

葬儀社さんに悪いとか、断られると思っていたというご相談者もいらっしゃいました。しかし、「できることなら、ご自宅に帰してあげたい」と考えている葬儀社さんは多いです。
このようなご相談を受けた際には、一応、葬儀社さんには確認をするのですが、今まで私が確認をした葬儀社さんは、全て問題なくご自宅へお帰りになるお手伝いをしてくださいます。

例えば、エレベーターが無く、階段も狭い団地などにご搬送する場合には、納棺をしていない状態で葬儀社さんのスタッフがお身体を抱えてお部屋までお連れしてくれます。
マンションなどの集合住宅で近隣の方の目が気になる場合には、人の出入りが少ない時間帯を選んで搬送してくれることもあります。
また、ご葬儀までの待ち日数が長い場合には、一旦ご自宅にお帰りになり、後の何日かを安置施設にお預けすることもできます。

それぞれのご家庭で、色々なご事情はありますので、一概にはご自宅でのご安置をお勧めできることではありませんが、もし、少しでもご自宅にとのご要望がある場合には、あきらめてしまわずに、ご相談してください。