お急ぎの場合でも。

 センターでは、事前のご相談だけでなく、事後に「葬儀社を紹介してほしい」とご相談いただくことも多く、中には、「病院からなるべく早く迎えに来てもらうようにしてくださいと言われているのですが・・・」という緊急のご相談もあります。
 そのような中でも、速やかにご紹介させていただくように心がけており、また、ご紹介する葬儀社がすぐに搬送に向かえるかなどの確認もこちらで行います。

 葬儀社は基本的にいつでもお迎えの手配が出来るようにしていますが、ご葬儀が重なっていたりなど、場合によってはすぐにお迎えに行けない状況にあることもごくまれですが、ないことではありません。
 先日、警察に搬送され、お迎えの時間がまだ決まっていないというご相談がありました。
翌日以降になることは確かだったのですが、警察の場合には指示があった時間にお迎えに行かなくてはならず、ご相談者から伺ったご要望と照らし合わせてご紹介しようと考えていたうちの1社が、葬儀が重なってしまっていて翌日の搬送は難しい状況にあるとのことでした。
 センターではこのような場合でも複数の候補を考えていますので、すぐに他の葬儀社へ連絡してご紹介することができますが、ご自身で手配を行う場合、もしこのような事になってしまうと、数多くの葬儀社の中からまた探して選んで・・・。

 事前に葬儀社を決められていない場合、お身内の方を亡くされてすぐに葬儀社を探さなくてはなりません。
そのような状況でのご相談では、出来る限りご家族の負担を軽減できるよう、対応させていただきます。

事前のご相談

 先日、3か月ほど前にご相談を頂いた方から、「父が亡くなり、紹介していただいた葬儀社に連絡して、対応していただいています。」という連絡をいただきました。
 ご相談された時はご危篤という大変心配な状況でしたが、その後、ご容態が安定したことでご安心され、見積りが届いたことをセンターへ連絡しなくてはと思いながらも月日が経ってしまい、ご紹介いただいた葬儀社に依頼した旨の報告になってしまったとおっしゃっていました。
 ご葬儀の準備で忙しくされている中でのわざわざのご連絡でしたが、その話の中でご相談者が「いざその時になって、事前に依頼する葬儀社が決まっていたことは安心できることだったと、その時に改めて感じました」と、実際にご経験された方にしかわからない実感としてのお気持ちをお伝えいただきました。

 同じような想いで事前相談をされている方は少なくありません。今までにも「事前に葬儀社を決めておいたので、いざという時に落ち着いていられました」や、「事前に決めておいたことで、慌てることなくスムーズに葬儀を行う事ができました」などというご報告も多く頂いています。

 ずいぶん前に友人から聞いた話なのですが、入院されていたお父様がお亡くなりになり、なにも準備をしていなかったので、そのまま病院に入っている葬儀社に依頼したところ、何も分からないうちに搬送、安置、葬儀までが行われ、今、お父様の葬儀のことで思い出すのは遺影にする写真をずっと探し続けていたことだけと言っていました。
 もちろん、そのときの葬儀社さんもきちんと説明などをしていたかと思うのですが、自分では落ち着いていると思っていても、葬儀社の言葉が届かない場合もあるようです。

 ご対象の方が頑張られている段階で葬儀のことを考えるということは、ご家族にとって大変お辛いことだと思いますが、大切な方のご葬儀はご家族の心にずっと残るものだと思います。
 ご家族の方が、「よい葬儀だった」「きちんと送ることができた」と思い続けられるようなご葬儀にするために、事前のご相談は有効だと思います。

手づくりの思い出コーナー

先日、ご葬儀後のお忙しい中を割いて、ご相談者から早速にご葬儀のご報告をいただきました。
 担当者の適切なアドバイスや、最初から最後までよくフォローしてくださったことへの感謝のお言葉は、最も適切と思われる賛同社をご紹介いたしました者にとりましても、安堵とともに励ましのメッセージにもなります。

 また、当初納棺に参加を希望されていらっしゃった親族の方々を、霊安室のスペースの関係でお呼びできなかったのが、唯一残念だったとのこと。
 しかしながら、家族だけの納棺式となりましたが、少人数で納棺を執り行い、旅立ちを手伝ったことで、家族の絆をより深くし、良い思い出となられたご様子とのことです。

 ご葬儀が、良き思い出となるには、悲しみに包まれた故人様との最期のお別れを、担当者にお任せするだけでなく、一歩踏み込み一緒に参加することで、より深く各人の胸に刻まれることとなるようです。

 以前担当者の発案でご喪家の皆様の手を借り、故人様の思い出づくりをされ、200名余りのご会葬の方々皆様が熱心にご覧になって大好評を博し、ご喪家から感謝されたことが思い出されます。

 当時、故人様との思い出の写真や品をできるだけ多く集めていただきましたが、葬儀社さんの方で思い出コーナーを創るのではなく、ご喪家の皆様にお任せになり、皆様の手で創ることを提案し、実行されました。

 当初は担当者に言われたからと、しぶしぶお手伝いされていたお子様達も、写真を切ったり貼ったり、レイアウトしていくうちに、次第に故人様との思い出がよみがえり、手造りの思い出コーナーが完成された暁には、お気持ちの上でもご家族ご親族にとって代えがたいものとなったご様子でした。

 それから数年後、かつてお花の先生でもいらっしゃったお母様のご葬儀の際は、ご家族の他にお弟子さん達も負けじと共同作業で参加され、思い出に残るご葬儀になったのは言うまでもありません。
 ご葬儀の立会いにお伺いし、式場入口だけではなく、お清め室にも展示された作品に熱心に見入っていらっしゃったご会葬者のご様子が、今でも目に浮かびます。

葬儀屋さんを選ぶのは自由です。

 葬儀社を選ぶということが消費者に浸透し始めてどのくらい経ったでしょうか。
 最近では、依頼する葬儀社を選びたいと考えられている方が増えているかと思います。

 以前、ご長男の奥様という立場の方から、義理のご両親の万一の時に備えてのご相談を承りました。
 ご親戚を含めて、今までずっと同じ葬儀社にお願いしているのだが、他の葬儀社はどうなのだろうかと疑問をお持ちになり、比較してみたいと思われたそうです。
 お嫁さんの立場ということで、実際の葬儀のときには自分の意見が通るかわかりませんが・・というご相談でしたが、ご要望や詳細をお聞かせいただき、葬儀社のご紹介と併せて概算の見積書を他のご家族にわからないようなかたちでお送りいたしました。

 また、他に、祖父母のご葬儀はご両親が仕切り、お父様のご葬儀のときはお母様が仕切っていたのですが、そのお母様も今はご高齢で万一の時には自分が仕切らなくてはならず、何も分からないので・・とのご相談をいただきました。
 昔は何も気にすることなく近所の葬儀屋さんにお願いしていて、それが当り前だと思っていたような時代でしたが、お母様がご高齢になり、いつどうなってもおかしくないという状況のなか、いろいろな情報があり、近所の葬儀社にこのまま頼んでしまっていいのだろうかと疑問を持ったとのことです。調べ始めると、多すぎる情報にますます不安が大きくなり、どこに頼めばいいのか分からなくなって・・とのご相談でした。

 昔からお願いしている葬儀社さんの場合、ご依頼する側も慣れている葬儀社というところで頼みやすいと思いますし、また、今までのご葬儀に不満が無ければ全く問題のないところです。
 ただ、ご依頼者が葬儀社を選ぶことは自由なことですので、気になることや、このままでいいのかなどの疑問を持たれた時にはご相談いただければと思います。

安かろう・悪かろう、ではなくて・・。

 ご葬儀後にご協力いただいているアンケートでは、紹介させていただいた葬儀社への感想などをお書きいただいているのですが、『担当者の対応が親切だった』や『丁寧な説明をしてもらった』という内容の感想を多くいただいています。
 これは、大規模な葬儀を行った方からだけでなく、小規模な家族葬や火葬のみのご葬儀を行った方からもいただいている感想です。

 火葬のみでの葬儀や、極力費用を抑えた葬儀を希望される方からの事前相談でときどきお聞きするのが、「こんな小さい葬儀を引き受けてくれる葬儀社はあるのでしょうか」や、「安かろう・悪かろうというのは仕方がないかもしれないが、できればよい対応をしてもらいたいのですが」など、たとえ小規模な葬儀であっても満足のいく葬儀にしたいという、ご要望です。
 
 以前、義理のお父様を火葬のみの葬儀で送られた経験をされた方から、将来、実のお母様を送らなくてはならなくなるときが来ると思うのでとのご相談をいただきました。
 義理のお父様のご葬儀のときには、親族も皆高齢になってしまい、葬儀に参列してもらうのも大変でしょうからと、ご家族だけの火葬のみの葬儀を選ばれたそうです。
 ご自身で色々と調べた結果、火葬のみの葬儀でも、葬儀社によっては10万円前後の違いが出ることから、高いよりは安いほうが・・と、インターネットで見つけた安くやっていただける葬儀社に依頼したところ、詳細の説明もなく、担当者の態度にも不満を覚え、お柩に入れるために用意してもらった花もぐったりしたものだったと後悔ばかりが残り、次にやってくるであろう実のお母様の葬儀では同じく火葬のみの葬儀にするとは思うけれど、あの時ような思いで送りたくない、結局、火葬料が追加になったので、最初に安いだけで選んだのが間違いでしたとおっしゃていました。 
 
 葬儀規模が大きかろうが小さかろうが、大切なお身内をを送ることに違いはないと考えて対応する担当者はいますので、よい葬儀にしていただくために、ご縁が繋がればと思っています。

担当者の心づかい

「ご長男の入院されている病院の前で暫し車をお止めし、永年住み慣れた団地の前をお通りして、臨海斎場の霊安室へと向かわれました」

 お父様も今頃はきっと心残りだったご長男とのお別れが思いがけない形で実現でき、あの世でほっとされていらっしゃるのでは・・・。

先日、ご家族・ご親族だけの1日葬を、臨海斎場にて執り行いました賛同社の担当者さんの報告を伺って、こちらも思わず安堵いたしました。

 深夜3時に病院にお迎えに上がり、民間の安置所に一時預けをされ、朝一番で臨海斎場の霊安室を確保し、午後には移動されて、臨海斎場では改めて納棺を執り行い、伸びていた、おひげそりをされ、お顔を整えてさしあげたとのこと。
 施行後のアンケートでは担当者の気配りには常に高い評価を頂き、またお願いすると思いますとわざわざ断り書きをいれてくださる方もいらっしゃるほどでした。

 今回のご報告を伺い、数年前に頂いたアンケートのことが思い出されました。
お亡くなりになるずっと以前に、病院から安置所に行く途中で、ご自宅の前を通ってほしいとおっしゃっていた方がいらっしゃいました。
  ところがお亡くなりになられた当日は、ご相談者もご家族も気が動転されて、そのことをすっかり失念していましたが、葬儀社の担当者は覚えておりました。

  「自宅前で暫しの間停車して、お祈りをして頂けたことで、心が救われた気がします。元気で帰ってこられなくて…、悲しくて無念でしたが、一瞬でも立ち寄っていただけたことで心が救われた気がします。このタイミングをおいて、他になかったですから」と。

 さらに打ち合わせの後、ご自宅まで送って頂いた折、遺影写真と一緒にたまたま別の目的で故人様が書き残した直筆のメッセージを担当者にお渡しされたところ、「会葬礼状の文面の最後に印刷して、原本は額に入れて安置所に飾っていただき、故人を大切に考えてくださっているお気持ちが伝わってきて、思わず新たな涙を流しました」と担当者の気配りに感謝のメッセージが寄せられていました。
 
 このような、ちょっとした気遣いが、ご葬儀では満足度を決める大きな手掛かりとなるようです。

センターの役割とは

 今週は、2社と賛同申込みにあたり面談しました。一年を通して、仕事が忙しくなると申し込みが少なくなり、暇な時間があると多くなるという傾向があるようには思います。

 さておき、すでに賛同社になっている葬儀社さんからの紹介や、賛同社にいて独立したので、など実際の関わりがある中での申込みという以外には、インターネットの募集ページからの申し込みがあります。
 インターネットからの申込み、少し前に、申込み募集のページを修正したのに伴って、申込み数は少なくなってきています。
 もっとも、これは悪いことではありません。修正前のページでは、ただ何となく葬儀屋さんを募集していたにすぎなかったのですが、修正後は、どんな葬儀屋さんを募集したいのかを、ある程度明確にして訴えているからです。
 仕事の繁閑の波の影響以上に、この影響が大きいように思っています。

 どう明確にしたかと言いますと、下記のような感じです。

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 当センターの特徴は、相談型、地域型ということです。
 広範囲にサポートを可能にするオペレーターが型ではないので、相談員は地域の斎場や葬儀社等の情報把握に努めますし、紹介するところも、ご相談者の要望に応じて地域対応力のあるところが必要です。

 それゆえ、われわれの求める葬儀社さんは、地域に密着した仕事をされているところです。地域に密着しているがゆえに地域の実情を熟知し、ご相談者に、きめ細やかな様々な提案や選択肢が提供できるところです。

 そんなこと、当たり前だろう、という声も聞こえますが、そうでもなさそうです。ネットを利用し過大にPRし広範囲に集客しようとしているところもあるからです。
 都内に拠点が一か所しかないような小さい会社にもかかわらず、ネットを武器に広範囲に施行するがゆえに、ご喪家へのサービスが雑になる、フォローが薄くなる、その地域の式場の利用の仕方もルールも知らない、地域のしきたりをしらない、というようなところがあります。地域内に式場や店舗・事務所がないような、こうした葬儀社をわれわれは求めていません。

 より身近において安心で適切な葬儀社を選びたい地域の人と、主にネット上において自社の特徴を理解してもらうのに苦労している地域の葬儀屋さんを、うまく結びつけるのが、われわれの役割です。

 特徴と言っても、ただ単に価格だけを強く打ち出すようなことはしておりません。価格も大事な要素ですが、口コミや、サポート事例などにより多面的に特徴を伝え、地域の人に、総合的に判断してもらうように努めています。
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式場を選ぶための優先順位

 葬儀を行う場所については、見積りをとる上である程度の予測をつけておいた方がいい項目ですが、選択肢がたくさんある場合と、またその逆でご要望に対して選択肢が少ない場合があります。
 ご相談される方がどこの部分を重要視するかによっても選択肢が変わってくることもあります。

 先日、家の近くにお寺の会館があるのでそこで葬儀を行いたいというご要望のご相談がありました。
 葬儀の規模はお身内のみ20名ほどの家族葬を希望されていましたが、その会館は大型の葬儀でも対応できるほどの広さがあり、また、式場使用料もそれなりに高く、その事情を知ったご相談者は葬儀社の勧めにより、ご自宅からは少し離れたところになりましたが、家族葬想定して作られた丁度よい規模の式場をお選びになりました。

 また、他のご相談では、お住まいの地域にある市営斎場での葬儀を希望されていましたが、市民の方は少ない使用料で利用できること、またそれに加えて火葬場が併設されているので移動の負担が軽減されるようなところから、普段でも利用希望者が多く、常に一週間ほど待たなくてはならない状況のため、万一の際にとても混雑していた場合も想定して、念のため次の選択肢として、他の斎場もご検討されています。

 ご要望を全てかなえられる式場があるような場合には、特に悩む必要もない所ではありますが、状況によって悩まれるような場合には、場所や広さ、費用や混雑状況などの中でどの部分を重要視するかという部分に優先順位をつけていただくと選びやすくなるかもしれません。

リピートの輪

 7年前、入院中のお父様の万が一に鑑み、「安心、誠実な葬儀社の選択をしたい」と当センターのご相談フォームの備考欄にお書きいただいて以来、ご相談者から先月6回目のご葬儀のご依頼をいただき、お受けいたしましたが、前回から参加の担当者にとりましては、ある意味新たな幕開けとなりました。

 昨年春、ご相談者から5回目のご依頼を頂いた折、過去4回共お願いしておりました葬儀社さんをご指名いただきましたが、当の葬儀社さんが事情によりご連絡いただいた直前に廃業するというに事態に、急遽新たな賛同社さんのご紹介というハプニングがございました。

 ご相談者にとりましては寝耳に水で、過去4回お世話になっていた葬儀社の担当者さんには全幅の信頼を寄せ、ご自身の最期も見送ってもらいたいと、ご相談者自ら生前予約までされていらっしゃったとのこと。
 
 「父の葬儀から叔父の葬儀まで今まで4回もお世話になり、私共のわがままになりがちな要望もきちんと受け止め、対応していただきました。
そのような私共の気持ちを受け止め、よりよい見送り方を考えていただける葬儀社の担当者さんを希望いたします」
 新たに賛同社さんをご紹介するにあたっての、切なる願いをいただきました。

 ご紹介する当方も、以前の担当者とは過去何回も立会いでお目に掛かり、お仕事ぶりを拝見してよく存じておりますので、新たにご紹介する賛同社の担当者の方も前の方に匹敵すると思われる方をご紹介できる旨申し上げたところ、「以前の担当者の人となりをご存じでしたら、私共の葬儀社選びの基準もご理解頂けるものと思い、安心いたしました」とのご回答をいただき、思わず襟を正す思いをいたしました。

 新たにご紹介いたしました賛同社さんとご面談をされた1ヶ月後、義母様のご逝去をお迎えになり、ご相談者から早速に通夜前日には無事滞りなく、進行しているとの、ご報告をいただきました。
 一方で、新たな担当者の方には前回までの事情を説明し、今回は新たな第一歩となり、試金石でもある旨申し上げ、プレッシャーを掛けてしまった感も否めませんでした。

 あれから1年余、再びご連絡をいただき、無事新たにご葬儀を終えることができました。
 再び、新たな第1歩が踏み出されました。
 これからもリピートの輪がさらに繋がっていく様、賛同社の担当者の方々と二人三脚を組みつつ、更なる努力でより大きな輪にしていけるよう頑張りたいと思います。

自宅でお看取りの後は・・

 「自宅で看取ることになると思いますが、古いマンションなのでエレベーターが狭く、自宅から遺体を搬送することができるでしょうか」、というお問い合わせをいただきました。
 事前のご相談で、ご自宅で介護をしているお母様の万一のときのことについて心配されていたときに、葬儀のことを調べ始め、ご自身で何社かの葬儀社に問い合わせたところ、難色を示す回答しか得られなかったとのことで、センターへご相談をされました。 
 「このような場合、受けてくれる葬儀社があるのか心配」、また、「もし、なければ救急車で病院に行くしかないと考えている」とのこと。
 
 今までも何度か同じようなご相談を承りましたが、ご紹介させていただいた葬儀社さんからはNOの返事が返ってきたことはなく、どちらかというと、割とすんなりと引き受けてくださることが多かったように思います。
 たしかに、同じような古いマンションにお住まいの方からの相談で、ご自宅で納棺してから移動したいといとのご要望があったときには、故人様のお体のことを第一に考えて「難しい」となったこともありましたが、葬儀社さんからの提案で、お身体のままの状態で安置所などに搬送し、そこで納棺、お別れを行った後に火葬場へ向かうなど、ご依頼者にきちんと説明をしてご納得され、ご葬儀も滞りなく終えることができたということがありました。

 今はまだ最期のときを病院で迎えられる方が多いですが、これからは在宅介護が増え、ご自宅でお看取りになることも多くなってくるように思います。
 自宅や自宅周辺の環境は様々で、一概にすべてご希望通りに行えますとは言いきれないところもありますが、ご要望が現実的に難しいような場合でも、葬儀社さんからのできる限りの最善の方法とすり合わせを行えば、ご満足のいく方法が見つかるかもしれません。

 そのためには、葬儀社側の都合ではなく、ご依頼者の話しをきちんと受け止めたうえで提案してくれるような葬儀社さんに出会っていただきたいと思います。