ネットだけでは難しい、ご葬儀の現実

最近のネットでは、ご葬儀に関する情報が、一見氾濫しているようにも見受けられますが、初めてアクセスされた方は、調べれば調べるほど、戸惑われる方も多いと伺います。
 料金設定の基準が一定でない為に比較が出来ず、情報ばかりが飛び交い、実際のご葬儀の中身がかえって見えづらく、不安を感じる向きもいらっしゃるようです。

 実際のご葬儀に立ち会うと、現場は最もメンタルな面で構成されており、それぞれのお見送りの仕方があるにもかかわらず、ネット上では金額のみが一人歩きしたり、一律にハウツー式のご葬儀が相変わらず強いインパクトを持って迫ってきます。
 
 ご希望のご葬儀を執り行うために、ネットで情報を得ることも大切ですが、ネットの誘いに対抗するには、それ以上にご自身の足で直接たしかめた情報が、重要な要素となり、満足度の高いご葬儀に結びつくことと思います。

 1ヶ月程前に執り行われたご葬儀では、ご葬儀までに少しお時間の余裕がありましたので、初めに複数の賛同葬儀社さんから、ご相談者のご要望に合う地元の斎場をそれぞれ提案していただき、先ずは概算の見積りをお取りいたしました。

 ご相談者は早速に週末を利用して、ご家族とご一緒に各斎場を見学され、その中から2斎場を選択し、先に提案していただいた葬儀社さん2社にそれぞれ1日葬と2日間でのご葬儀の再見積りをお願いされました。
 ご自身の目で確かめて、メリット・デメリットを考慮し、最終的に一番条件の合う斎場を選ばれましたが、甲乙付け難かったのは再見積りをお願いした両葬儀社さんでした。
 
 それでも1社をお決めになられたのは、訪れた斎場で伺った葬儀社さんの評判の良さからだったとのこと。
 葬儀社さんの担当者が気の回る方で、ご喪家の方々が安心してご相談されているご様子を、現場の斎場スタッフの率直なご意見としてお話され、それが決定打に繋がった模様です。
 ご葬儀の際には担当者の力が十二分に発揮され、ご満足のいくご葬儀になられたことは、言うまでもありません。
 
 ご相談者からは次回もお願いしたいとのメッセージまでいただいております。

盆義理の季節

 「15,16日あたりはお坊さんの確保が難しいですよ。お忙しくて場合によっては断られることもありますので・・・」
 実感がこもった電話口の賛同葬儀社さんの言葉に、思わず季節の移り変わりの速さを感じた次第です。

 今年も早お盆の季節がやってきました。
 地域によっては8月の旧盆を指すところと、当方の実家のあたりのように7月をお盆の季節と呼んでいるところとそれぞれですが、日本の原風景のようなお盆風景もまだ各地で見受けられるようです。

 お盆行事を大切にしている実家の遠州地方での新盆は、第2のお葬式とまで言われ、ご葬儀顔負けのように盛大な習わしが今も脈々と受け継がれています。

 新盆のお宅は金銀の飾りで満艦飾の祭壇が用意され、ご訪問者をお待ちしております。
 ご葬儀に伺った方は「盆義理」と称し、1年間にお伺いしたお宅を、お盆の夕方に再び1件1件訪問する習わしがあり、この間車は渋滞し、街中が黒服だらけになるとまで言われています。

 ご葬儀と違い、バラバラにお見えになる大勢の訪問客をお迎えする方も大変ですが、故人を偲び、義理人情を彷彿させるこんな風習は今では貴重な存在です。
 
 少し前でしたら無駄なように感じられた方も多かったと思いますが、大震災以来新たに地域の絆の大切さが見直されており、花笠を背負い勇壮活発に笛や太鼓鳴らしながら念仏を唱和して、新盆のお宅を回る遠州大念仏と共に残してほしい風習の一つになっているようです。

 母の新盆の折には親戚・従妹達が集まり、たいまつの火を消さないように皆で門前までリレーで運び、火が燃え尽きるまで円陣を組んで、久方ぶりのおしゃべりに話が弾んだ、送り火の風景も懐かしく思い出されます。

 今年も間もなく迎え火のお時間がやってまいります。

ご葬儀で大切なこと・・・。

ご葬儀ではご葬儀の数だけご喪家のご要望も様々です。
 その一つ一つのご要望に応えるべくして、ご葬儀の担当者は、常にご喪家の身になって考え、そのための努力も惜しまず奮闘されている様子をよくお伺いいたします。

 先日のご葬儀では、ご自宅でのご逝去の後、通夜までの6日間をご自宅のお布団上でのご安置となり、当日斎場に向かわれた方がいらっしゃいました。

 ご自宅の玄関からはサイズの関係で棺を出すのが難しく、納棺もできない状況でしたが、お話を伺った担当者は、喪主様の最後までご自宅で見守り、ご自宅から出発されたいとの強いお気持ちを察し、直ちにご希望通りにする旨申し上げたとのことです。
 当初ご親族の中には心配される向きもありましたが、毎日ご自宅に伺って状態を見守り、どうしても難しい状況となったらすぐ手を打つので大丈夫なことを説明し、お任せいただいたとのことです。

 梅雨時期とはいえ日差しはすでに真夏を思わせる中、ご年配の方でしたので顔色を明るく薄く化粧をほどこし、最初から多めにしっかりとドライアイスを後頭部や首筋等のお身体の要所にあて、お部屋を冷房し、お線香をあげていない時は暗闇にして、無事通夜当日が迎えられ、ご家族ご親族の皆様に見送られての旅立ちとなりました。

 以前、ご相談者からこんなお葉書もいただきました。
 ご相談者からのご要望の中で、病院から安置所に行く途中、ご自宅前を通ってほしい旨お聞きしておりましたが、ご葬儀は事前相談をお受けしてから大分時間が経過しておりました。
 
 お亡くなりになられた当日、皆様はそのことをすっかり失念していましたが、葬儀社さんは自宅前でしばし停車し、お祈りをしてくれたとのこと。

 「元気で帰ってこれなくて…。悲しく無念でしたが一瞬でも立ち寄っていただけたことで、心が救われた気がします。このタイミングをおいて他になかったですから。また、足が痛い母を一緒に車に乗せていただき本当に助かりました。一通りの打ち合わせを済ませた後、自宅まで送っていただいたことも深く感謝しております。その後、遺影写真と共に、たまたま別な目的で故人が書き残したメッセージをお渡ししたところ、会葬礼状の文面の最後に印刷していただき、原文は額に入れて安置所に飾ってくれたこともありがたかったです。故人を大切に考えてくださっているお気持ちが伝わり、思わずまた新たな涙を流しました」

 ご葬儀という状況の中だからこそ、心遣いが必要です。

気持ちが問題

 「ご葬儀はお値段ではありませんね。本当に良くしていただいて・・・」家業のお忙しい合間をぬって、ご寄付のお電話をいただいた時の第1声でした。
 お気持ちが全て表れているような、歯切れの良い下町の方のお声に、思わずこちらの声まではずんでいました。

 最初にご高齢のお母様のご相談の折、二つの強いご希望をいただきました。

 現在のお住まいと離れた下町の斎場をご指定になり、ご親族の方々は皆さんこちらの斎場でお見送りされたので、お母様もこちらで同じようにされたいとのこと。

 もう一つは、お母様とご自宅でゆっくりお別れをされたいとのことでした。

 少しでも長くご自宅でご一緒に過ごすためには通夜も自宅で、翌朝身柄を搬送して、斎場ではご葬儀・告別式だけの1日葬にされたいとまでおっしゃっていらしたのを、当方はつい1日葬でも式場費は2日分になることや、前日に祭壇を設営してしまいますので、その後通夜の式をやらずに、ご家族だけで見守ることも可能な旨、通り一遍なことを申し上げておりました。
 ご相談者のお気持ちを十分くみ取ってあげられなかったことに、後になって気づきました。

 結果的にはご葬儀まで日にちがありましたので、通常の2日間のご葬儀となり、しかもご自宅でゆっくりお別れができたご様子でしたので、ほっといたしましたが、当事者のお気持ちにどれだけ寄り添ってあげられたか・・・。
 修行不足を痛感いたしました。

 後ほど頂いたアンケートにはご葬儀を執り行った担当者にご相談者から感謝のお言葉が添えられていました。
「ご相談してすぐ葬儀になってしまいました。でも、お願いしたこと、ほぼ全て、理解していただき、私達の思っていた通りに行うことが出来ました」
 
 ベテラン担当者に脱帽です。
 その担当者から以前伺ったことを思い出しました。
 祭壇もお料理も重要ですが、1番は担当者の気持です・・・と。
 良いご葬儀だったと言って貰えるかどうかは、ご葬儀の始まる前に決まってしまうと。

6月の梅しごと

久しぶりに部屋いっぱいに芳醇な香りが漂っています。
 笊に広げた梅の実が完熟に近づいてきました。

 私ごとで恐縮です。
 2年続きの台風による被害で壊滅状態だった実家の梅の木も回復し、今年は生い茂った葉の裏側にはびっしりと実が連なっていました。

 20年近く前、母が元気だった頃植えた15本程の梅の木も、母の手入れのおかげで順調に伸び、いつの間にか実を結び、今では「母の供養のために」と半ば強引に、娘が友人知人にお送りする始末です。
 それでも勝手にお送りするうちに当てにされ、季節になれば当然来るものと思われていた矢先、突然の中断を余儀なくされたこの2年間に「梅しごと」からつい遠ざかってしまわれた方もいらっしゃったようです。
仕事を持った忙しい身、それでも再び、後ろから背中を押されると、この機会を逃さずに挑戦してみようと決心されたそうです。

 何を隠そう。送っている娘もその張本人のひとりです。
 梅酒、梅ジャム、梅シロップ、梅干し・・・と今の季節だけに集中する梅にまつわる様々な手仕事を称して、季語には見当たらないが、昔から「梅しごと」と特別に呼ばれているとのこと。

 久しぶりに友人から送られた梅干しづくりのレシピを前に、今年こそは「梅しごと」を全うしようと決意も新たにしています。

 梅の収穫に合わせて、久しぶりに実家のお墓参りも済ませてきました。
 こと寄せた季節外れの墓参りと梅の収穫には母も苦笑していることでしょう。

担当者の対応力とは・・・。

最近、ご紹介した賛同葬儀社さんの対応力を高く評価いただくことが重なり、ご紹介した当方もほっとすると同時に、気を引き締めていかなくてはとの思いが交差しております。

 先日は5回目のリピートとおっしゃるご相談者から、ご親族のご相談をお受けいたしました。
 過去4回共、同じ担当者で、ご相談者から常にご喪家のお気持ちを汲んだご葬儀に感銘され、将来のご自身の時もお願いしたいくらいとのお話をお伺いし、一瞬どのようにご説明しようかと焦ってしまいました。
 と申しますのは、ご事情によりご指名の葬儀社さんが最近廃業され、担当者の方は地方のご実家の方に戻られたとうかがっておりましたので・・・。

 ここは前任者より、さらなる担当者のご紹介をしなくては、ご納得いただけないのではと思い直し、さらにお話をお伺いしていくうちに、ある担当者の方に思い当りました。

 少し前になりますが、東京近郊の市営斎場に立会いでお伺いした折、ご挨拶もそこ・そこ、開口一番「良い方をご紹介いただき、感謝しております。家族・親族だけで静かに父を見送りたいと願っていた母の思い通りのご葬儀ができました。常にこちらの立場に立っていただいたのが何よりです」。
ご喪家のご相談者が待ち構えるようにして、お話しされたことが、思い出されました。

 他社さんが自社のプランのお話に終始される中、ひたすらご喪家のご要望をお聞きになり、市営斎場でのメリット、デメリットをお話しして、適切なアドバイスをされたとのこと。  

 また、労をいとわず、夜7時過ぎにご親戚の方から「枕花を明日にでも」とのご注文にも2時間後には見事なお花を届けていただけたこと。

 納棺もお父様の上司だった方から、こんないい笑顔は見たことがないとお褒めいただき、お母様と日本各地のお花を見て回るのが趣味だったお父様らしく、「春を思わせるお花に囲まれて旅立ちができそうです」と悲しみの中にも、ご満足されたご様子がうかがえました。

 今回、新たにこの担当者に託してみよう。よろしくお願いいたします。
 
 紹介する側も、意気込み十分です。

8年前のエピソード

「地震の時、仏様のご安置はどうすればよいかしら?仏様には悪いが自分自身の方が大切よね」
笑顔で迎えていただいた、開口一番のご挨拶でした。

 ご自宅を改造したような玄関左側にはご焼香台とご遺体がご安置され、右側のドアを開けると事務所兼居間になり、普通のお宅と変わらない様
子に、お線香をあげにお見えになられた方はそのまま居間に居座って、思い出話をされながら、お食事まで召し上がっていかれる方が多いと伺いま
した。
 言うなれば、ご自宅に葬儀のプロが四六時中ついていてくれるような、安心感があるからでしょうか。

 古いノートをめくっていると、昨年体力の限界を感じ、長年のお仕事にピリオドを打った私がいつも”肝っ玉母さん”とお呼びしている葬儀社
さんに、8年ほど前初めて伺った時のことが、思い出されます。

 ぎりぎりの予算で個人がやっているので、見積り以上は、びた一文取らないというのが、母さんの心情でした。
 実際には予算がはみ出るケースが多く、安置料にしわ寄せがきて、安置料はただになってしまうことがほとんどのようです。
 色々なエピソードを伺った中に、こんなケースもありました。

 若いサラリーマンからお父様のご葬儀を依頼され、式場の予約を取るのに寸分を争うので手が離せないため、ご依頼者に菩提寺には丁寧にご連
絡されるよう申し伝えておいたのですが、ファックスでご報告をされてしまい、ご住職のご機嫌を損ねてしまわれたとのこと。
 
 地域のご葬儀を取り仕切っていたご住職にとって、亡くなられたらご遺族がすぐにお伺いを立てに来るのが当然とばかりに思っていたのが、勝
手にご喪家で葬儀社を決めたことに気分を害し、さらにファックスでのご連絡が追い打ちをかけ、取り付く島もない状態に、お母様はついに泣き出
し、周りの方も途方に暮れる始末だったようです。
 
 肝っ玉母さんは無事ご葬儀を終わらせなくてはと「降ろさせていただきたい」旨申し出ると、見積書を見せろと迫り、お見せすると今度はこん
な安い葬儀の仕事はできないと益々怒りをかってしまい、あげくに「お前のところはどんな葬儀社なんだ」と罵詈雑言まで吐く始末。
 ここは踏ん張りどころとばかりに気持ちを抑え、母さん自身がやってきたご葬儀のことをお話していくうちに、あれほどつむじを曲げていたご
住職が肝っ玉母さんのペースにはまり、いつの間にかご住職の身の上話に話が方向展開し、帰りがけにはほろりとされたご様子だったとのこと。

 ご住職の車でお近くまで送っていただいた帰りしな、ご住職は「俺も安い葬儀があったら、そちらにまわすから」と照れ笑いをされたとのこ
と。

 人間味溢れたこんなご葬儀も少なくなっていくことでしょう。

直葬にも色々ございます。

「やっぱり、相談してよかった」
 電話の向こうから、ぼそっと独り言のような声が聞こえました。

 金銭的な問題もからみ、少々考えあぐねていらっしゃるご様子で「火葬のみだと雑に扱われると聞いていますが・・・」との問いに「そんなことはありません。それぞれのお見送りの仕方があり、お気持ちですから、どれが良いか悪いかではありません。少なくとも賛同社の担当者に限ってそのようなことはありませんので、ご安心ください」
 思わず語気を強めてしまった後でしたので、ほっといたしました。

 これまでご葬儀の立会いにお伺いし、人をお見送りすることに分け隔てなく陣頭指揮を取っている、担当者の仕事ぶりを見ているものとして、ぜひお伝えしておきたかったことでした。
 意を決したご相談者は、早速にご紹介した賛同葬儀社さんにお伺いされるとのことです。

 近年、葬儀・告別式の儀式を省き、火葬のみの直葬をご希望される方が増えており、認知度も徐々に深まりつつあるようです。

 特に昨年来、病院からご自宅に搬送後、火葬当日までご自宅にご安置され、その間に最後のお別れをご希望の方々が、ご焼香にお見えになられるという傾向が、目立っているように思われます。

 独り住まいのお母様のご逝去で、ご長男であるご相談者のご自宅にお連れするご予定が、マンションのエレベーターのサイズに棺が合わず、急きょお連れする先が奥様のご実家に変更され、火葬日当日お見送りの方はご実家でご焼香をされた後、マイクロバスにて火葬場に向かわれた報告もいただいております。

 また、菩提寺のある方は本来菩提寺との関係でご法度でしたが、昨今の諸事情でご葬儀が難しい場合に限り、認めていただける場合も出てきました。

 一人娘さんでシングルマザーのご相談者は意を決して菩提寺に経済的な事情を説明したところ、ご葬儀が終わったら戒名も含めてご相談しましょうと提案していただけたとのこと。
 他県からお越しになられた亡きお母様のご兄弟には、葬儀社のお別れ室にてご対面をしていただき、火葬中にお食事のおもてなしをされて、ご喪家のお気持ちを汲んでいただき、お母様のご兄弟も納得された様子とのことでした。

 直葬と言っても、個々のご事情で、様々なお見送りの仕方があり、ご本人様ご自身が希望される場合も増えてまいりました。

 6年前にいただいた絵葉書に描かれた白い服の少女もそのお一人です。
「遠い夏の日」と題された、若かりし日の少女はすでに後期高齢者ですが、ご自身の事前相談で直葬を希望され、お見積りを見て、漠然と考えていたことが客観的に冷静に考えられるようになり、妙にすっきりいたしましたと書かれたお手紙が添えられていました。
 いつか必ずお世話にあずかりますことと存じますと記されていますが、まだご連絡はいただいておりません。

 

ご葬儀は信頼関係で決まる

「先日の母の葬儀では、葬儀社の担当者の方に大変良くしていただきましたので、何かお礼をした方がよろしいでしょうか」

 ご葬儀が終わり、まだお忙しい中、ご相談者から早速にお礼のお電話をいただき、ご紹介したスタッフ共々、ほっとする瞬間でもあります。
 電話口に出た当方が「そのお気遣いは大変有難く頂戴いたしますが、いただいたお言葉だけで十分でございます。葬儀社さんの担当者さんにはその旨、お伝えしておきますので」とお礼を代弁し、後ほどお送りするアンケートへのご協力をお願いいたしました

 

当センターではメールや電話にて、ご葬儀に関するご相談を受け、ご葬儀内容に最も見合うと思われる地域の賛同葬儀社さんをご紹介し、概算の見積りをお取りして、ご検討いただいておりますが、同時にお時間がありましたら、できるだけ担当者とのご面談もお願いしております。

 ご面談は担当者からのより具体的なご葬儀の説明だけではなく、どんなに良い担当者でも人によって合う・合わない等の相性もありますので、ぜひ、お会いになってくださいと申し上げております。

 ご相談者からのお礼をお伺いした後、以前賛同葬儀社さんのベテラン担当者から伺ったお話が思い出されました。
 「ご葬儀前に、この担当者だったらお任せできると、ご相談者が信頼関係を築かれるかどうかで、すでにご葬儀の良し悪しはほとんど決まってしまう」とまで。
 
 その信頼関係を築くためには「担当者の気持ちが大事で、ご相談者やご喪家のご要望をできる限りお伺いし、ご喪家の身になって考える。その思いをくたくたになるまでやり、今までにクレームがついたことは一度もありません。担当者はご葬儀を仕切りますが、主役はあくまでご家族であり、私たちは悲しみを癒すお手伝いをする。何よりもお任せして大丈夫という安心感を持っていただけることが大事だと思う」と熱く語っていらっしゃいました。


 安心感を与えた担当者と、お任せされたご喪家の信頼関係が見事に実を結んだようです。

事前相談で心に余裕を・・・。

 おかげさまで今後について少し余裕が出てきました。
 あらかじめ用意することで落ち着いて親を見送ることができそうです。

 大事なご葬儀に突入する前の段階ですが、受け取った当方も思わずご一緒にホッといたしました。
 当センターのご相談フォームをご利用いただき、メールでのやりとりの後、ご要望に見合った賛同葬儀社さんからお見積りをお取りし、説明をさせていただいた直後の文面です。

 ご葬儀のご相談をお受けする当初、多くの方が未経験の特別な儀式に対し何から手をつけてよいのかという獏とした不安と、間近 に迫った肉親との決別への悲しみが入り混じった切羽詰っ た状態が、メールでのやりとりをしていくうちに少しずつほぐれ、整理されて、ご要望をまとめた見積書というひとつの大きな手がかりができたことで、お気持ちも落ち着きを取り戻されていく過程が読み取れ、後の肉親との残された時間をどのようにされるか、またどのようにしたいか目指す方向が定まってくるようです。

 また、闘病中のお父様に付き添ってきた方は、何度となく大きな山を越えられたが、限界が近づいてきて「もしかしたら」が頭をよぎりだしたが「その時」をどうすればよいのか、具体的に何もわからず、インターネットの検索で当センターの存在を知り、一方で病院へ日参している自身の裏腹な行動に罪悪感すら覚えられたとのこと。
 
 最初にメールを送った時点では自分は冷たい人間だと感じ、裏切った思いすらされたが、センターのホームページを読み込み、メールでの問答の過程で、あらかじめ知っておくことが、ひいてはきちんと送ってあげることにつながるのだと思えるようになったと、心の内を告白された方もいらっしゃいました。

 「これがお父様の最後の入院になるだろう」と医師から告げられた方は、葬儀の準備を考えなければいけない状況にもかかわらず、当初は病院で紹介されるだろうからと積極的に考えていなかったので、インターネットで当センターのサイトを見つけ、電話番号だけを控えておかれたとのこと。
 やがて、おそらくあと数日という不安な状況に置かれ、思い切って電話をされたそうです。
 
 「色々アドバイスをしていただいて、お任せする覚悟ができたので、残りの数日は父を看取ることだけに気持ちを集中することができ、本当によかったと思います」と、後日ご報告をいただきました。
 文面の最後は「遺された者として振り返りました時、父の看取りと葬儀が不思議なことに私にとって幸せな思い出となっていることに気がつきました」と結ばれておりました。